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2007年12月 7日 (金)

「いのちの食べかた」

Imochi  昔、肉屋に勤めていたことがあるのだが、最初の仕事は肉の入っていたトレイを洗うことと、中華料理屋に持って行く鶏ガラの首の骨を折って袋につめることだった。
 最初は匂いが耐えれなかったし、鶏ガラの首がうまく折ることができずに手がベタベタになっていた。
 しかし、人間は意外に適応力があるので慣れてしまう。
 匂いも気にならなくなったし、鶏ガラの首も片手で軽々折ることもできるようになった。
 新鮮であれば生肉が美味しいことも知ったし、計りを使わなくても手の感覚でささみの重さを判断できるようになった。
 あれから数十年すっかり肉屋から足を洗った自分だが、普段何げなく口にしている肉や野菜がどうやって食卓に運ばれるかを描くドキュメンタリーが制作されたとの話を聞く。
 屠殺シーンもあるという噂もあり、ちょっと怖いなあと思いつつも怖い物見たさもあったので劇場にいく。
  映画はナレーションやインタビューもなく、ひたすら食材が生産されていく様子を描いている。
 「GAMERA1999」よりも遥かに不親切である。
 しかし、映像だけは逆にインパクトがあり、自分で色々考えなくてはならない。
 つうか、最近のテレビはテロップ多すぎだし、ナレーションが過剰過ぎ!
 かといって、この映画の真似をしてもらっても困るわけで、この映画が最後まで見ることができるのは、余分な情報がない分考えるというのもあるが、それ以上に誰でも知っているようで知らないものが見ることができるかもしれないという期待感かもしれない。
 そして話題の屠殺のシーンは言うほど多くなく淡々と進んでいく。
 結局、肉屋勤務時代でお馴染みのものなので、珍しいものでもなかったし、あまりにも大量に食料を作るためには機械的になてしまうので、残酷とかそういうものはなく、むしろ効率の良さに驚いている。
 加工が進んでいくうちに、お馴染みの肉になっていくのだ。
 これは子供たちに観てもらいたい。
 そして自分たちの生活がたくさんの命に支えられていることを感じてもらうには絶対にいいと思う。
 トラウマになる可能性もあるが、知らないで過ごすのも問題だと思う。
 この映画を観たら、「ベイブ」や「シャーロットのおくりもの」なんか観てられない。
 そんなわけで、続編を制作するなら、ゴミや汚物の行方だろうなあ。
  

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