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2007年11月 9日 (金)

「自虐の詩」

Zu  2006年の日本映画の1番は「フラガール」とすぐに思ったのだが、2007年はあまりパッとしたものがない(2007年11月8日現在)。
 しかし、やっと自分的にかなり上位に来るべき映画を観た。
 それが「自虐の詩」だ。
 原作は業田良家。
 20年くらい前に「ヤングマガジン」で「ゴーダくん」を描いていた頃は、彼がこんなに息の長い漫画家になるとは思わなかったのだが、それは自分に先見の明がなかったせいか。
 元ヤクザで無職、酒とギャンブルに明け暮れ、気に入らないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返す理不尽な暴力を繰り返すどうしようもない男・イサオと、そんな男にひたすら尽くす健気な女・幸江が繰り広げる切ない愛の物語。
 前半はちゃぶ台返しの繰り返し、セリフと文字の小ネタばかりで、監督が「トリック」や「ケイゾク」の堤幸彦なのでお約束だなあと思っていた。
 しかし、後半、幸江の過去の過去の話になってくると涙なくして観ることはできない。
 特に中学校時代の親友のエピソードはベタなのは重々承知しているのに泣けてくる。
 「不幸な人生と思っていたが実はまわりに愛されていた」というのがひしひしと伝わってくるため、客観的にはどう考えても不幸なのに、その中にも幸せが垣間見えてしまい心が温かくなる。
 そのため、妊娠して腹が大きくなっている幸江が電車に乗ったときに、若者が座席を譲るという何気ないシーンに号泣。
 いや、あれどう考えても流れとしては席を譲らず、イサオが登場してボコボコにするという流れになりそうじゃない?
 最後の幸江と親友の再会、そして追い討ちをかけるように安藤裕子の歌がハマりすぎ!
 堤監督の「包帯クラブ」は若い世代向きだとすると、この映画は完全に大人向きだ。
 出演はイサオ役に阿部寛。
 彼のガタイの大きさと目力がなかったら、イサオの説得力はない。
 幸江役の中谷美紀(B85-W58-H87)は、その役柄上、そうしても「嫌われ松子の一生」と比較してしまうのだが、自分は「自虐の詩」の方がハマっていたと思うなあ。
 つうよりすっかり不幸女専門?
 幸江の父親役に西田敏行は、基本的にキャラクターをうまく昇華して自分に合わせるため、今回もドハマリなのだが、一方では何をやっても西田敏行という二面性が出てしまうのが微妙。
 その他にも濃いキャラを演じている濃い役者が多数出演!(まあほとんど堤監督の今までの作品関係者なんだけどね)
 もちろん、賛否両論の映画だと思うが、自分は断固支持する。
 ただ、悲しいかな公開劇場が少ないのと、さらに上映回数が減ってしまい知る人ぞ知る映画になっていくのだろうかなあ。
 次は「男の操」の映画化をよろしく!

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