「犯人に告ぐ」
連続児童殺害事件の捜査を任された刑事が、テレビを使った前代未聞の「劇場型捜査」で犯人を追い詰めていく話。
昔、寺島純子が「3時のあなた」で「犯人さん、出てらっしゃい」と呼びかけたことがあるらしいので、厳密な意味では前代未聞ではないかもしれない。
誘拐物の面白さは、誘拐するのは比較的簡単だが、金を手に入れるのが難しいわけで、それをいかに描くかが最大の見せ場である。
この手の映画の最高傑作は「天国と地獄」だが、その他にもそのまんまのタイトルの「誘拐」など意外に多く、不謹慎ながらも実際のニュースでも、ハイジャックと立てこもりと同じくらいに盛り上がる。
映画は思った以上に面白いと思うのだが、一方では惜しいなと思うところもあるわけで、例えば、劇場型捜査ということで、物凄く期待したのだが、実は言うほど劇場型で捜査をしているわけではなく、捜査方法もちょっと無理なところもあって、理論的ではなく偶然の要素が異常に大きいのが残念でならない。
そうはいいながらも、最後まで観ていられるのは出演者の演技の賜物で、主演の豊川悦司はもちろん、石橋凌、小澤征悦、笹野高史ら脇の出演者の演技も良い。
その中でも笹野高史はいい味を出しており、最近の自分のお気に入り。
WOWOWの劇場用1作目で、1回だけ放送もあったそうだが、自分は未見。
いや、それ以前にWOWOWに加入してないしなあ。
でも、これから今まで以上にテレビ局製作の映画は増えてくるんだろうなあ。
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