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2007年10月17日 (水)

「陽はまた昇る」

1  ビデオは自分にとっては一番ありがたい発明である。
 今の若い連中は生まれた頃から当たり前のようにあるビデオだが、自分の子供の頃は当然家電としては存在していないわけで、観たい番組があれば何がなんでも家に帰ってこなくてはならなかった。
 自分は中学時代の土曜日の午後からのクラブ活動はほとんど参加したことがない。
 それは昼に穴埋めで放送している安い映画を観るからなのだが、もしあの時ビデオがあえばもっとクラブ活動に専念しただろう。
 映画館にいかなくても好きな時間に同じ映画を何度も観ることができるし、なんといっても家庭でエロビデオが観ることができる!
 成人映画を観に行かなくても、動いている女の裸をが観ることができるのだ。
 ああ、なんとすばらしい発明なんだ。
 ちなみに自分がビデオを買う羽目になったのは1回目の「スター・ウォーズ」と「スーパーマン」の放送があった時で、自宅で「スター・ウォーズ」を観ることができるという映画ファンの夢を叶えるために、今なら1万円もしないようなモノラルビデオを16万円も出して購入し、今なら100円以下の120分テープを3000円も出して購入したのも今では良い思い出だ。
 もっとも「スター・ウォーズ」の吹き替えが松崎しげるに渡辺徹、大場久美子であったことは忘れたい思い出であることは当時「スターログ」の「帝国通信」を読んでいた人が全員思っているはずだ。
 そして、当時ビデオを購入する時、VHSかベータか死ぬほど悩んだ人は多いと思う。
 自分は録画時間が長いという理由でVHSにしたが、結構周りはベータが多かった(ざまあみやがれ!)
 このVHSが開発されるまでには感動的な物語がある。
 窓際社員が奮起して世界の標準規格であるVHSのビデオを作るまでの「プロジェクトX」は本当に面白かったし感動した。
 全体的に「プロジェクトX」はどれをとってもはずれなしで、タイトルバックの中島みゆきの歌と内容を端的に表すテロップが泣かせる。
 その中でもVHSの話は出来の良さでは上位に来ることは観た人なら誰でも納得するだろう。
 テレビ番組として最高に完成されたものを映画化する・・・・・・必要は果たしてあるのかどうかはよくわからない。
 自分は正直ないと思っている。
 いや、むしろこの映画の企画が通ってしまうこと事態が不思議でたまらない。
 「プロジェクトXって凄い視聴率があるんですよ。特にVHSの話って評判良くて、これ映画化したら大当たりっすよ、前売りもビクターが大量に購入してくれるから少々客が入らなくてもOKです」
 まるでバブルが崩壊する前の学生のベンチャービジネスみたいな会話がされていたかもしれない。
 普通ならプロジェクトX(エックス)ならぬプロジェクト×(バツ)である。
 まあ所詮「北京原人」や「千年の恋」が正月映画で全国公開されてしまう東映だから仕方ないだろう。
 映画と「プロジェクトX」をどうしても比べてしまうのは仕方ないだろう。
 結果は「プロジェクトX」の方が絶対に面白い!
 写真とインタヴューだけで構成されている1時間弱の番組が映画より面白いのである。
 その要因は何か?
 番組が無駄がないのに比べ、映画は無駄が多すぎるのだ。
 その中でも最たるものが、緒方直人の若い社員の話である。
 特にソニーの社員である篠原涼子の恋人役の設定がまるで生きていない。
 あと家庭の話とか、この手の話だと必ず出てくるが、これも中途半端である。
 反抗的な息子は一体どっから父親と和解したのか?とかさっぱりわからず、あれだったら削る方が良い
 というか、会社ばかりで家庭をかえりみない父親やら旦那の話はやめてほしい。
 子供や妻の立場から見れば色々あるかもしれないが、30代~40代が一番仕事に脂がのっている時期で忙しいのは当たり前で、もしその年齢でサクサク帰れる奴がいたら、そいつは仕事してないと思うぞ!
 そして次にこの映画が番組にかなわないのは、やはり本物の迫力に負けているからである。
 時代設定が70年代なのだが、それがまるで再現されていない。
 登場人物の格好はどう考えても「今」なのである。
 篠原涼子の格好なんか絶対に70年代じゃねえだろってつっこみたくなってしまう。
 まあここらへんは、その前にテレビで70年代の「男はつらいよ」とかを観てしまったからというのもあったりする。
 それに外の風景がもろ今だったりするわけで、いくらなんでも70年代前半ににポカリの自販機はないだろ(もし東京とかであったらすいません)
 これはこの映画に限らず、今の技術では70年代を表現するのは困難なのかもしれない。
 観客が70年代を生きて知っているなら尚更である。
 そう考えると動かない白黒写真でも本物の迫力には負けてしまうのである。
 キャスティングにすっかり「釣りバカ」のイメージがついている西田敏之というのも凄い話で、公開当時、この映画の後あたりに公開が待たれている「釣りバカ日誌」の新作の前に公開して満腹状態にしておこうという戦略だったのかもしれない。
 別に西田が悪いとは言わないが「釣りバカ」ですっかりダメ社員のイメージがついているのを使うのはまずいだろう。
 他の役者はいなかったのか?
 しかし、東映のことなので他の役者というとバカの一つ覚えみたいに役所広司になってしまう確率は高い。
 最後、VHSの人文字のところ(本当の人文字はVTR)は感動の締めくくりなのだが、これでも悪くない。
 しかし、ここは主人公が死んで霊柩車が工場に入っていきそれを皆が見送る。
 その様子を撮影しているのが家庭用ビデオカメラでVHSで収録されている(と思われる)という「プロジェクトX」の方が遥かに泣かせる。
 確かに面白い内容であると思うのだが、いかんせん映画であえてやる話ではないのである。
 もしどうしてもやるのであれば、映画ならではのTV番組に負けない何かがないといけないのだが、残念ながらこの映画にそれはない。
 ここ最近映画はHDカメラで撮影されていることが多いが、この映画はもちろんVHSを使用してます・・・…かなと思ったが当たり前のようにそんなわけないのは言うまでもない。
 あと、手持ちのカメラは気持ち悪いだけでまるで意味がないので勘弁してほしい。
 まさか、未だに手持ちは迫力があると思っている奴がいるのだったらちょっと悲しい。
 タイトルも観る気を起こさせないところが凄い。
 やはり「窓際族が世界規格を作った~VHS・執念の逆転劇~」の方が観る気を起こさせることないですか?
 もしシリーズ化を狙っているなら、次は東京タワーかカップラーメンの話希望!(それより再放送待った方がいいか?)

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