「シッコ」
マイケル・ムーアの新作は、アメリカの医療問題がテーマである。
え~?医療問題より、もっとあぶないネタなんか一杯あるじゃん・・・・・・と思ったが、アメリカでは医療問題は大変深刻なのである。
なんとアメリカは先進国で唯一、国が運営する国民健康保険が存在しないのだ。
アメリカの医療保険の大半はHMO(健康維持機構)という、民間の保険会社が医師に給料を支払って管理するシステムであり、保険会社は「治療は不必要」と診断した医者に、無駄な保険金の支出を減らしたということで奨励金を与える。
この映画は、保険に入れない人ではなく、きちんと保険に入っている人が、保険金をもらえないという状況を訴えている。
ちょっと信じられない話で、アメリカというのは、常に最先端の国だと思っていたが、意外な真実に驚き!
いつものようにマイケル・ムーアが突撃取材をするのかと思いきや、インタヴューを中心とし、外国の保険制度について言及する。
比べてみるとイギリスやフランス、あのキューバでさえも医療費は無料だったりする。
もちろん、その分税金が高かったりなどのカラクリがあるのかもしれないが、それに比べると単純にアメリカは異常だ。
アメリカ軍はキューバのグアンタナモ湾の収容所にテロリストに収容して、最高レヴェルの治療を受けさせている真実にも愕然とする。
アメリカで暮らすのなら健康が最優先、笑い話でよく言う「健康であれば命なんかいらない」くらいの状態であることを実感!
最後は少し泣けた。
ドキュメンタリーでこれだけの長時間を飽きさせずに見せる演出は見事!
いや~他の国の話で良かったと思いたいが、日本も医療費を大幅削減していることだし、アメリカに圧力をかけられたらどうなるかわからないんだよね(泣)





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