「夕凪の街 桜の国」
原爆が世代を超えてもたらす悲劇を「夕凪の街」と「桜の国」の2つの物語で描いている。
「夕凪の街」は原爆投下から13年後の広島が舞台で、母フジミと2人でこの街に暮す平野皆実が主人公。
彼女には弟の旭がいたが、戦時中に疎開し、そのままおば夫婦の養子になっていた。
ある日、皆実は会社の同僚、打越から愛の告白を受けるが、幸せも束の間、彼女は原爆症だった…。
「桜の国」は、現在の東京が舞台で、定年退職した父、旭と一緒に暮す娘の七波が主人公。
こっそり出掛けた旭の後をつけた七波だが、なんと広島まで来てしまう。
広島でいろいろな場所や人を訪ねる旭を追ううち、次第に自分の家族のことがわかっていく…。
この手の映画は多分に悪く言えない雰囲気だし、世間的な評価も高いのだが、正直自分はそれ程良いとは思わなかった。
基本的に佐々部清監督作品はあざといくらい泣かせようとか感動させようという演出があまりにも露骨で、さらに著しく話がそれていく。
正直、「四日間の奇蹟」なんかは泣かせるための逆算方式で書いたような話だったし、途中から在日朝鮮人の話になってしまう「カーテンコール」には気分が悪くなった程だ。
この映画も「夕凪の街」はあまりにもゆったりした展開は困りものだが、それはまだOKなのだが、「桜の国」は、「夕凪の街」の登場人物や出てきた伏線を無理無理消化しているようにしか思えなかった。
過去の親や親戚を七波が見ているシーンはあまり効果的ではないし、あまり意味がない。
やりたいことや言いたいことはわかるのだけど、演出的にあまりうまいとは思えない。
もう少し自然にやってくれないかなあと思うのだが、そう思っているのは物凄く少数派なんだろうなあ。
出演は、皆実役に麻生久美子(B80 W59 H83)、七波役に田中麗奈(B77-W56-H82)。
意外に麻生は良かったのだが、田中はちょっと不自然。
子役でなんと実写版セーラームーンで、存在自体がうざいと言われていたルナの人間役の小池里奈(B67 W56 H71) が出ていたのだが、後で調べるまでさっぱりわからなかった。
よく考えてみたらセーラームーンは紫色っぽいカツラをかぶっていたので、普通のかっこうで出てきてもわからんのよねえ。





コメント