「アヒルと鴨のコインロッカー」
大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名(濱田岳)の隣りの部屋には河崎(瑛太)という男がいる。
初対面の椎名に河崎は、同じアパートに住む孤独なブータン人留学生に広辞苑を贈るため、本屋を襲おうと奇妙な計画を持ちかける。
そんな話に全く乗る気のなかった椎名だが、翌日、モデルガン片手に書店の裏口に立っていた・・・・・・。
自分は、基本的にどんなに荒唐無稽な話でも、登場人物に感情移入ができて、話展開にもっともらしい説得力があればOKだと思っている。
ところが、この映画は全ての登場人物に感情移入ができない。
そして、それは登場人物の動きに説得力がないからで、例えば本屋襲撃に至るまでが、劇中ではそれなりに説明しているのだが、全く説得力がないし、主人公が本屋で教科書を買う時に、前に買ったかどうかわからないため、隣人に電話をかけて鍵の場所を教えて、部屋の中に入ってもらって確認をしてもらうというエピソードがある。
これは話的には相当重要なのだが、普通、本を買ったかどうかわからない場合は、家に帰って確認するし、なかったら翌日にでも買いにいくのが普通で、ましてやレジを途中でとめたままというのはありえない。
もちろん、演出側もわざとやっているのだが、大変違和感を感じた。
実はこの手の演出が気になって、前半は大変辛かったのだが、後半のペット虐待の話になってくると俄然面白くなってくる。
ここらへんはネタバレすると面白くないので、あえて避けるが、ここから登場人物に感情移入もできるし、前半の居心地の悪い展開も納得できるようになってくる。
この感覚は「机のなかみ」を観た時と同じだが、「机のなかみ」より話の構造はもっと練り込まれている。
あ~ひょっとして前半のユルいギャグや、違和感を感じた演出も後半のためのものなのか?
ということは、制作サイドの術にハマってしまったということか~(汗)
そうであれば、まいったとしかいいようがない。
出演は濱田岳と瑛太。
濱田はダメ男をやらせておくと、やっぱり日本一だなと実感!
共演には関めぐみ(B78-W58-H83)、松田龍平、大塚寧々(B80-W53-H83)。 原作は伊坂幸太郎の小説だが自分は未読。
おそらく、この話は小説だから成り立つ話だと思うが、それがこうやって映像化されているのが凄いことだと思う。
ボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」が重要な楽曲として使われているが、正直、自分はボブ・ディランに全く思い入れはない。
しかし、歌詞と映画の内容がうまくシンクロして最後は盛り上げる。
おそらくもう一度観ると、もっと色々楽しめる映画で、観た人と話が盛り上がると思う。





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