「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」
1977年~1981年頃は「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」の映画化など、正に松本零士全盛期だった。
しかし、すっかりブームが終わって、20年以上経過しているのにも、かかわらず、この人の漫画の体質は昔のまんまであり、今の時代にあの泥臭い絵や泥臭い展開をやられても、多くの人はドン引きだろう。
かつてブームの洗礼を受けて、朝から劇場の前に行列を作って「宇宙戦艦ヤマト」を観た世代である自分でさえも、コピーを貼っているだけで、いつの間にか雑誌自身が消えてしまった漫画版の新しい「宇宙戦艦ヤマト」や、未完成で続編がない「銀河鉄道999」の劇場版である「エターナルファンタジー」を観る限り痛々しさを感じる。
ここまで来ると、もはや完成された伝統芸なんだろうなあ。
そして、実写で同じようなことをしているのが大林宣彦である。
「22才の別れ」は、伊勢正三の名曲を題材に、母と娘の二代に渡る純愛物語で、いわゆる歌謡映画である。
カメラが傾いていたり、お馴染みの俳優達、こっ恥ずかしいセリフ、あまりにもベタな展開など相変わらず大林節全開で、これでもOKの時代や空気もあるのかもしれないが、今や明らかに一人よがりで、ズレまくっている気がする。
「転校生 さよならあなた」といい、大丈夫か?>この監督。
今、宇宙戦艦ヤマトを復活させたところで痛々しいものがあるが、この映画も正に痛々しい。
おそらく、ファンというよりもっとヘヴィーな信者相手の映画で、「待ってました、岸部一徳」とかいいながら楽しむしかない映画なんだろうなあ。 これでは、正に松本先生状態で、おそらくお約束の世界を楽しむしかないんだろうなあ。
出演は筧利夫、清水美砂(B81-W58-H83)なのだが、自分の行った劇場のせいなのか、筧のセリフが聞き取れない。
大林映画で毎度お馴染み、今回の新人もいるのだが、正直、全くかわいくない。
いやはや、大林監督はもはや趣味の世界の人で、それが時代とシンクロしないとダメなんだろうなあ。





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