「アドレナリン」
普通、アクション映画といえば、アクションをさせるための理由というのが必要なわけなのだが、それが意外にさじ加減が難しい。
あまり複雑な話だとアクションが楽しめないし、単純すぎるとアクションを起こす起爆剤にならない。
一番良い見本はやはり、香港のカンフー映画で、「殺された師匠の仇を討つ」というのが、感情移入がしやすく、すぐに物語に集中しやすい。
「アドレナリン」は、ブルース・ウィリスに代わり、最もアクションができるハゲのジェイソン・ステイサムにアクションをさせるための映画である。
話はシンプルすぎるくらいシンプルで、「アドレナリンを出し続けないと死んでしまうという毒を盛られた主人公が、解毒剤を手に入れようと、むやみやたらに興奮し続けながら犯人探しに奔走する。」というもの。
そのため、最初から最後までテンション上がりっぱなし。
いやはやもう真剣にバカな映画で、賛否両論以前に正直くだらないといえばくだらない。
アクションというより、どちらかというとコメディであり、映画以上に観客もアドレナリンを出し続けていないと、我に返って冷めてしまった時点で負けだ。
「トランスポーター」ではクールな役だったジェイソンも、この映画ではむやみやたらと熱い奴で、尻を見せながら走ったり、公衆の見守る中セックスしたり、フェラをしてもらいながら車の運転&銃撃戦をしたり、病院やショッピングモールでは無関係な人達に迷惑かけまくり状態!
そりゃあR15指定も当然なわけで、この映画の影響で中学生が公衆の見守る中でセックスしたり、病院やショッピングモールで撃ち合いしたらダメだよなあ。
一応、ジェイソン扮する主人公は、殺し屋をやめて恋人と静かに暮らそうと思っているみたいなのだが、言っていることとやっていることが、これ程ズレている奴はいない。
それに恋人も金髪でキャーキャー言っているだけで、今の時代こんな役も珍しい。
一番面白いのは上空からの映像にGoogle Earthを使っていることで、タイアップかどうかは知らないが、これは画期的だと思う。
最後はなんじゃこりゃあ!なんだけど、最後ゲームオーヴァーという文字が最後の最後に出てくるのでゲーム的なものならありなのだろう。
自分の観にいった劇場は人が少なく、カップル客は特にいない。
やっぱり男一人で観る映画なのか?





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