「図鑑に載ってない虫」
世の中、「脱力系」という便利な言葉があって、例えばギャグがすべって面白くなくても「脱力系」と言っておけば、許されてしまう。
もちろん、人それぞれなので、面白いと思う人もいれば、面白くない人もいるわけで、要は合うか合わないかだけなのだ。
自分は三木聡の映画は面白いと思ったことがなく、狙っていることが全部すべっているようにしか思えない。
もちろん、映画館で笑っている人もいるので、自分に合わないだけなんだろう。
そんなわけで、「図鑑に載ってない虫」。
死後の世界を体験するため謎の“死にモドキ”を探す3人の男女が繰り広げる物語。
ちょっと前まで「帰ってきた時効警察」を観ていた。
週末にユルい話を観ているうちに、何となく面白さがわかってきた。
そのためか、この映画は今までの三木聡の映画よりは面白かった。
まあ、「時効警察」のメンバーが出演しているので、慣れてしまったところもあって、彼の作風のペースが掴めたからかもしれない。
ところが、あの手の話って短い時間でさっと終わってしまうのが一番望ましいということがわかった。
この映画も最初はそれなりに楽しく観ていたのだが、長編だとダレてきてしまう。
確かにアクション映画でも山場ばかりだと谷がなくなって平らになりメリハリがなくなってしまうことがあるが、この映画も小ネタばかりなのでメリハリがないのでちょっと辛い。
主演は伊勢谷友介、共演は三木聡の映画やドラマでお馴染みの面々。
それに最近映画出まくり菊地凛子(B83-W62-H85)。
「バベル」はビニ本の女子高生モデルみたいで役柄も暗いイメージだったがこの映画では妙に明るい。
だけど、やっぱりそんなにかわいくないんだな。
新作ごとに面白くなっている三木聡映画だが、もうそろそろ違う作風の映画も観たい。
まあ、そのうちに「時効警察」を映画化するんだろうなあ。
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