「ゾディアック」
ゾディアックと名乗る謎の犯人が引き起こした実在の未解決連続殺人事件を追いかけることにより、運命を狂わされていく4人の男たちを描く。
上映時間157分なので、もしつまらなかったら取り返しがつかない。
何しろ実在する事件で未解決となると話のオチは決まっているので、いかに面白く演出して解釈をするのかがポイントとなる。
ところが意外に面白い。
話はゾディアック事件の犯人探しよりも、それを追いかける人々にポイントが置かれている。
彼らを媒体として恐怖を描くことに成功している。
さらにはいつの間にか事件を追いかけているうちに家庭が冷えてきたりするなど、知らない間に運命が狂ってくる怖さも描いている。
まあ確かに上映時間は長過ぎるんだけどね。
監督がデヴィッド・フィンチャーなので「セブン」みたいな雰囲気や、「ファイト・クラブ」みたいな凝った話展開を期待すると肩透かしで、むしろ淡々とした語り口で進んでいく。
実はアメリカの事件で、暗号物なので、英語がわからないと面白さも相当半減されると思っていたが、そうではなかった。(もちろん日本語吹替版があれば尚良し)
1969年から始まって70年代が中心の話なので、観ていて少し懐かしい雰囲気が漂っている。
そういえば音楽もその当時っぽいところもあったなあ。
ワーナーとパラマウントのマークがちょっと古い感じになっているところに、細かい配慮を感じた。
自分は面白いと思ったが、爆睡している人もいたし、終わった後「つまらない」と話していた男女がいたので、一般の人にはかなり評判が悪いようだ。
個人的にはここ最近の実話の映画化物の「ブラック・ダリア」より面白いと思った。
未解決の事件だと考えると、ひょっとしてどこかで犯人が映画を観ている可能性が大きいわけで、犯人が「う~ん、ちょっと違うなあ」と言いながら観ていたらちょっといやだ・・・・・・っつうか怖い。





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