「きみにしか聞こえない」
不思議な“脳内電話”を通して会話ができるようになった男女の物語。
男は長野、女は横浜に住んいて 、いつのまにか心が通うようになり会う決心をする・・・・・・。
原作は「暗いところで待ち合わせ」と同じ乙一だが、自分は未読。
何故、脳内電話で、会話の時差が1時間(男からだと1時間先の女に電話している)なのかは説明がなく、そういうものだという約束の下進んでいく。
もしここで納得がいかないと、この映画にはついていけない。
脳内電話のやりとりを見て「攻殻機動隊」を思い出している人は、もっと映画に集中すること!
脳内電話ってテレパシーじゃないの?というツッコミもダメ。
心の中でも着信音がして圏外もあるから電話なんです~!
時空を超えたやりとりというと「イル・マーレ」や「オーロラの彼方へ」、「リメンバー・ミー」などがある。
正直、ちょっと見ていて恥ずかしいところもあるが、幾つかの仕掛けや伏線がうまく作ってあって、脳内電話でないとダメな理由がわかってくるとナルホドとうなづいてしまう。
また後半の手に汗握る展開も二人の時間差をうまく使っていて面白い!
ただ話展開的にぎこちないところもあって、主人公が公園で玩具の携帯を拾う設定がちょっと無理がありすぎかなと思ってしまった。
それが脳内電話のきっかけになるのだが、原作はどうなっているのかわからないが少なくとももっとスマートなやり方はなかったのかと思ってしまう。
主人公の女の子が「どうせ誰もかけてこないから」という理由で携帯も持っていないというキャラクター設定はちょっと無理があるというか、自分が携帯がなかった学生時代を過ごしているので、携帯にそこまで重要度を置く理由がちょっとわからない。
この映画を観て、携帯電話はもはや絶対に必要なものになったことを実感した。
主演は成海璃子(B81-W57-H82)。
ここ最近、映画館で彼女の顔ばっかり観ているような気がするが、これからの期待女優だ。
彼女が叫ぶシーンは岩井俊二の「Love Letter」の中山美穂(B80-W58-H85)を思い出してしまった。
なんとなく岡本綾(B84-W57-H86)に似ているけど、あそこまでエロ臭くない。
面白いけどちょっと惜しいところもあるなあと思ってみていたが、ラストのDREAMS COME TRUEの同名主題歌で泣かされてしまった。
いやはや、変な大阪の歌の時は大丈夫かなと思ったが、この歌は久しぶりにドリカム節全開ですよ。
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{/hiyo_en2/}こんな高速道路の脇に住んで、車の騒音がうるさくないのかしら。
{/kaeru_en4/}俺は昔、JRの線路のすぐ隣のアパートに住んでいたけど、全然気にならなかったぜ。
{/hiyo_en2/}鈍感なだけじゃないの?
{/kaeru_en4/}慣れだよ、慣れ。ずっとそこにいれば気にならなくなるの。騒音なんて案外、たまに来る人にしか聞こえないもんなんだ。
{/hiyo_en2/}たまに来る、きみにしか聞こえない、ってこと?
{/kaeru_en4/}きみにしか聞こえない・・・?... [続きを読む]
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