「ふぞろいな秘密」
前にも言ったが、映画はTVに比べてフットワークが悪い。
時事ネタなんかをやろうとしたら、準備している間に、話題が終わってしまう。
「ふぞろいな秘密」は、2006年12月に発売された石原真理子(B84-W58-H84)の恋愛遍歴を赤裸々に告白した自叙伝を映画化したものである。
本が発売されて約半年も経過しているので今更の感じがするが、映画化としては結構早い方なのではないかと思われる。
自分の行った劇場は大変客入りが悪い。
ふと考えると、この本の最大の見所は石原の恋愛遍歴の男が実名で出ているところであって、それを読めば好奇心は満足してしまうのである。
果たして、それのドラマを作って、無料で観ることができるTVならまだしも、金を払って映画館で観るか?といえば多くの人は観ないと思う。
これが本に出ている人に取材をするドキュメンタリーだったら面白いかもしれない。
映画は本の内容を網羅するのかと思いきや、安全地帯の玉置浩二の話だけを映画化している。
さすがに安全地帯ではまずいのか、映画ではバンド名がセーフティーゾーンになっている(笑)
正直、映画としては至極平凡で、面白いかどうかと言えば面白いとはいえないのだが、ここ最近、真剣つまらないお笑い芸人が監督する映画を観た後では、この映画でさえも普通に観ることができるのだ。
監督・脚本・出演は石原真理子。
正直、彼女が本当に監督したかどうかは疑問だが、こういうのは話題作りが大切だから、聞いたこともない映画監督がやるよりは彼女自ら監督したことにしておくのが都合がいいと思う。
まあそれ以前に芸能界は基本的には作られた世界でしかなく予定調和でできている。
彼女のプッツンぶりもキャラ作りの一環でしかないし、 今回の映画も彼女が撮り直しを要求してプロデューサーと揉めているとか、共演の河合龍之介に横恋慕しているとか、それらだってあくまで宣伝でしかないと自分は思っている。
出演は石原の20代の役に後藤理沙(B85-W60-H87)
確か、彼女って引退したはずだけど復活してたんだね。
話し方が吉川ひなの(B80-W57-H82)に似ている。
しかし、「ガラスの脳」といい、キワ物映画ばかり出演している気がする。
彼女のマネージャー役は安達祐実(B81-W57-H82)の実母・安達有里(B81-W58-H85)。
ここらへんも微妙に旬から外れたキャスティングだったりする。
録音状況が悪いのか妙にノイズっぽいのが観ていて辛い。
原作の本が登場するシーンが多く、結局この映画は本の宣伝でしかないんだろうなあ。
« 「きみにしか聞こえない」 | トップページ | 「ラストラブ」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント