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2007年4月17日 (火)

「男たちの大和/YAMATO 」

Yamato  日本で制作される戦争映画は、その根本が敗戦国のためやみくもに戦争はダメだというメッセージ色が強く、実は何故戦争をしなくてはならなくなったのかという理由を明確にしたものは少ない。
 戦争は正に究極の外交手段であり、勝てば天国だが負ければ地獄で、それに費やされる費用や労力も莫大であるが、それでもやらなくてはいけないのは理由があるはずなのだが、どういうわけかそれを描いた作品はあまりお目にかかれない。
 ドラマにしても映画にしても戦時中が舞台なのに、登場人物に必ず戦争はしてはいけないと言い出す奴がいるわけだが、冷静に考えると、当時その手の思想の持ち主はいないこともないと思うが、多くの人は戦争がいやであってもダメだとは思わなかっただろう。
 おそらく国を上げての洗脳工作をしているはずであり、メディアもその管制下にあるはずである。
 当時の新聞を見てみると明らかに大きな歴史的事件があっても、報道がなかったり遅かったりする。
 戦争の良否はあくまで後の歴史的判断でしかない。
 戦時中を舞台にする映画であれば、戦争はいけないと映画の登場人物に言わせるのでなく、観客に考えさせるべきなのだが、残念ながらそういう映画は少なく、どこまでいっても登場人物が戦争はいけないと声高く叫んでいる。
 まあ、ここらへんは演出を間違えると戦争高揚映画に思われてしまうので微妙なところなのかもしれない。
 それなら戦時中の映画を観てろと言われそうだしね。
 だけど「プライベートライアン」の最初の30分はひたすら銃撃戦だけど、あれだけでも戦場の怖さは十分伝わるから、要は見せ方かもしれない。
 戦後60年を迎えるにあたって、客観的に戦争を考えるのも大切だと思うけどなあ。
 そんなわけで終戦60周年記念作品と銘打って作られた「男たちの大和/YAMATO」である。
 大和で出撃した男たちの思いと残された家族たちの無念を描いた映画で、上映時間が2時間26分と大変長い。
 実はこの映画を観る前に、実際に大和に乗っていた生き残りの人の話を聞いたのだが、さすがに当事者の話は鬼気迫るものがあった。
 「戦争が悪いとは思わなかった」「今考えると洗脳されていたので死ぬのは怖くなかった」などの話もあり、一番興味深かったのは大和のの主砲は一発撃つと物凄い煙が出て何も見えなくなるので次を撃つのに時間がかかったという話である。
 残念ながら映画はその話より興味深いものはなかった。
 もっと整理できた話ではないかと思う。
 そもそも鈴木京香(B83-W59-H86)の現在のエピソードは全然必要がないわけで、現在の目線が必要かといえば、この演出では必要がない。
 登場人物が多いのは群衆劇だからかもしれないが、出し入れがうまくないので誰にも感情移入ができない。
 おそらく、この映画だと海軍特別少年兵・神尾の目線で一貫して描くべきなのだが、やたらと豪華な出演者なのでそれぞれの見せ場を作っているうちに収集がつかなくなっているようにも見える。
 この映画のために大きな大和のセットを作ったのだが、意外に生かされていなくて、時々明らかにCG臭いなあと思われる箇所あり。
 それ以前に巨大さが感じられず、例えば「タイタニック」はその巨大さを表現するために、他の船や人との対比、とてつもなく大きな歯車やピストンなどを見せていたが、この映画には大きさを感じさせるものはない。
 さらにいうと、字幕やニュースフィルム(またはそのような表現)で、状況説明を説明しているのだが、これが効果的かといえば「その時歴史が動いた」とかのドキュメンタリーを見せられているような気になり、ドラマ部分がもはや再現ドラマにしかなっていない。
 やっぱり実物大の大和を作ったならそれを生かすべきではないか?
 懸念していた反戦的発言は随所にちりばめられていて、その最たるものが戦場へ行く大和の中で、この戦いが犬死かどうか討論をし、果てはつかみあいの喧嘩になっているのだが、実際の話はよくわからないが、戦時中、それも統率が最優先の軍艦の中でそんなことをしているとはとても思えない。
 あと、中村獅童扮する軍人は前の戦いで怪我をして入院していたのだが、こっそり隠れて大和に乗り込んで何事もなく戦闘に参加しているのだが、町内のお祭りの飛び入り参加ではあるまいし、そんなことまず無理じゃないか?
 いや歴史的にあった話かもしれないけど。
 後半の最後の戦いで大和が沈むまでは音楽がないので臨場感があって悪くなかったかなあ。
 ただ、主砲の煙の話は再現されていなかった。
 監督は佐藤純彌で「北京原人 Who are you?」の人なのだけど、意外にプロフィールでこの映画について触れていないのが多いのは何故?
 主題歌が長渕剛というのも今更の感じがするのだが、歌が「人間の証明」や「野性の証明」を思わせるところが、ちょっと懐かしい感じがした。
 といった感じで自分はあまりこの映画が好きではないのだが、世間的には大ヒットで泣けたという人もいるので「良い映画」なんだろうなあ。
                    
       
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