「世界はときどき美しい」
いや~自分も、 若気の至りというか、自主映画の上映会に行ったことがある。
当時は今みたいにデジタルビデオや編集機がなかった時代で、8ミリフィルムや16ミリフィルムでシコシコ映像作品を作っていた時代なんだけど、当然トホホな演出と技術、素人出演のつまらない作品が多く、正にガマン大会状態で、結局、自主映画の一番面白いのは、ある意味ジョージ・ルーカスのスター・ウォーズ・シリーズじゃないの?と思ってしまう。
当時の自主映画の中で一番多かったのが、美しい(と本人は思っている)映像に、つたない語りが入っている映像詩と言われるものだった。
ところが、自分はこの手の作品が嫌いで、自主映画といえど、アクションやホラー、特撮やお笑いに徹しているものが好きだったので、映像詩で上映時間が長いとそこはおトイレタイムになったのは言うまでもない。
あれから随分時間が経ったが、正か再び映像詩を観るとは思わなかった。
「世界はときどき美しい」は、5つのエピソードから成り立つ映像詩で、映像がザラいのは8ミリフィルムで撮影されたかららしい。
そんなわけでそれぞれの感想など。
「世界はときどき美しい」
38歳のヌードモデルが自分をモデルにした絵を前に、自らを語り続ける。
主演は松田美由紀(B80-W56-H85)
ひょっとして絵でヌードが見ることができるかと思いきや、実は実用性がまるでない絵なんよね。
「蝿男」
大阪の新世界の飲み屋を梯子するオヤジの話。
柄本明が主演だが、これが5本の中で一番面白い。
おそらく、柄本明の存在感によるものが大きいと思う。
「目を閉じて気を失えば明日になっている」というのは名言だ。
「彼女の好きな孤独」
セックスの後、会話がかみ合わない男女の話。
片山瞳(B84-W56-H85)の裸が拝めるのはいいとして、あまり面白くなかったなあ。
いや、それはともかく「臨死!!江古田ちゃん」の映画化は彼女が主役で希望!
「スナフキン リバティ」
子供の頃に見た彗星を思い出す柊一。
もうすぐ母親になる彼女に見送られ、天文台へと向かう。
松田龍平が出演。
ということは、この映画で初の母子共演か?(同じ場面には出てないけど)
「生きるためのいくつかの理由」
家族と一緒に父親の墓参りをする、花乃子。
母を思い、自分の名前の由来を尋ねてみる……。
これも意外に面白かった。
そういえば、自分の名前の由来って考えたこともなかったなあ。
まあ正味70分程度で5つの短編だから飽きることがなかった。
いや、それよりも昔の自分だったらこんな映画なんか絶対に観ないと思うのだけど、今は年食ったせいか、それなりに良さがわかるようになってきた。
昔観た自主映画もこれくらいレヴェルが高かったら・・・・・・いや、言うまい。
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「世界はときどき美しい」★★★
松田龍平、市川実日子、松田美由紀、柄本明主演
御法川修監督、2004年
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