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2007年3月 3日 (土)

「プラトニック・セックス」

Photo_43  「そんなにセックスが好きなのか?」
 「はい、好きです」
 おそらく99.6%、ゴルゴ13の狙撃達成率くらいの割合で若い男はそう答えるだろう。
 「プラトニック・セックス」は(本人が書いたかどうか知らないが)飯島愛(B85-W56-H85)のエッセイを映画化したものである。
 上記のセリフは映画で飯島父が彼女に言った言葉である。(ちなみに原作は「セックスが、そんなに楽しいか?」)
 今でこそヴァラエティ番組で売れっ子の飯島愛だが、やはり自分等の世代としてはエロビデオの人気女優であったことを思い出す。
 自分のよくいくレンタルビデオ店では、相変わらずコーナーが設置され、未だに回転しているところから人気度は高い。
 もっともこのレンタル屋は未だにジャケットが陽に焼けて真っ白になっても菊池えり(B94-W60-H86)とかが回っているので、観る世代が変わっていくだけかもしれない。
 しかし、残念ながら自分は飯島愛のビデオはあまり観ていない。
 なぜならあまりにも健全過ぎて、自分の求める路線とはちょっと違ったからだ。
 昔は正月になると仲間と「今年の目標は○○のエロビデオを全部観る」(○○に好きなエロ女優を入れる)とか目標を立てたものだが、達成されたことはない。
 なぜならチェックしていくうちに裏とかも含めると数が莫大だからだ。
 10時開店のレンタル屋で3本借りて1時間後に返却、引き続きまた3本借りていたこともあったし、車に乗ってえらい遠くの街まで借りにいったこともある。
 若い時代は血気盛んだったが、それでも飯島愛はあまり観てない。
 ちなみに今やすっかりエロビデオとはご無沙汰状態!
 自分が歳取ったというのもあるが、最近のエロビデオは(中略)なのも遠ざかる要因と言えよう。
 エロビデオを語りだすと長くなるので「プラトニック・セックス」に話を戻す。
 原作はベストセラーで、自分もついついエロビデオ業界の裏話があるのかなと思って読んだのだが、そこに至るまでの心理状態が綴られており、思った以上に面白かった。
 ただ後半の家族の話はつまらない。
 当然、映画は飯島愛の「知ってるつもり!?」や「波瀾万丈」になってはいけなくて、原作の微妙な心のひだを描かなくてはならない。
 映画は時代を現在に設定して、原作では面白くない後半の家族の話を全部カットしている。
 交換日記にあたるところはメールのやり取りにしている。
 確かに今時交換日記をしている奴はいないだろう。
 原作の忠実な映画化でなく、要素を抜き出して再構築している。
 そのため原作の前半でえんえんと書かれている主人公がやさぐれてしまうまでのエピソードは見事カットされているので、映画の彼女がなぜあのような状態なのかは想像するしかない。
 正直前半は結構退屈であるのだが、阿部寛が出てきてからは、彼の相変わらずの怪演のおかげで物語として動きが出てくる。
 彼の狂言回し的な役割は正解である。
 ラストあたりの手のエピソードは滅茶苦茶ベタな展開ではあるのだが、自分は大変うまくまとめたので大変感心している。
 というかこの映画かなり散漫なのでどういう展開になるか不安で、まさか最後芸能界に入って飯島愛になってめでたしめでたしでなくて良かった。
 青春映画として良かったと思うのだが、その分原作で売り物であるレイプやエロビデオのエピソードが異常に浮いてしまているが、これがないとインパクトと原作の味がなくなるので仕方ないのか?
 主人公達の男女のすれ違いっぷりが「お前らは昔の昼ドラか?」とツッコミを入れたくなるくらいなのはちょっと残念。
 なんとこの映画、公開当時は初日から1週間に限り女子高生は入場料が1000円だそうな。
 なるほど、どうりで昼からの回は女子高生が多いはずだ・・・・・・っつうか学校いけよ。

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