「映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~」
昨年、1年休んで復活した映画のドラえもんは原点回帰ということで「のび太の恐竜」のリメイクだった。
これは思った以上の傑作であり、ドラえもんが完全復活をしたと言える。
2007年はいよいよオリジナル新作かと思いきや、意外にもシリーズ5作目の「のび太の魔界大冒険」のリメイクだった。
魔法が使えたら便利だと考えたのび太はもしもボックスで現実の世界を魔法の世界に変えてしまうのだが、そこは科学のかわりに魔法が発達した世界で、呪文ひとつで何でもできてしまうおとぎ話のような世界ではなく、魔法を使いこなすには学校での勉強が必要であり、高度な魔法には高価な道具を購入しなくてはならない。
つまり、魔法のじゅうたんは自動車、空飛ぶ箒は自転車といった感じである。
当然、のび太はやっぱり学校の勉強にあたる魔法が苦手ということになる。
ある日、ドラえもんたちは、魔物や魔法のことを研究している満月牧師と娘の美夜子に出会い、魔物たちが支配する“魔界”が今、地球に接近しつつあることを教えられる。
果たしてドラえもんとのび太たちは、地球を救えるのか?・・・・・・といった話で話の基本は変わりなし。
「のび太の恐竜2006」は藤子先生の原作の絵が動いているのに感心したが、今回は藤子先生の絵とは少し違うし、シズカちゃんを見る限り少し萌えの要素が強すぎ。
話は意外に複線がうまく処理されていなくて、例えば最初と最後の現実の謎のブラックホールの存在が現実世界と魔法世界のリンクを匂わせておきがら中途半端で終わってしまったり、 ヒロインとの別れも一枚絵で終わってしまうのが残念。
ヒロイン役を相武紗季(B80-W60-H85)が演じているのだが、「まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん」の時もたいがい下手だなと思っていたが、あれから1年経っているのに全然うまくなっていない。
実写版セーラームーンのセーラービーナスが言うところの「ちっとも成長してないじゃない」だ。
何故彼女がこうもアニメに起用されるのかが理解できないが、大人の事情ってやつか?
今でもレギュラーの新しい声優に文句を言っている奴がいるのだが、これはもう新しい世代のドラえもんということでいいと思う。
いつまでも張りのない声でやっているよりはマシだと思う。(悪い例:「ルパン三世」)
映画を観てふと思ったのだけど、もしもボックスって、もともと公衆電話ボックスがモデルで電話ボックス=もしもしボックスからもしもボックスというシャレだと思うのだけど、いつの間にか携帯電話が普及して電話ボックスは少なくなってきた今となっては、元ネタがわからない子供も多いだろうなあ。
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