「エクステ」
巨大コンテナから、膨大な量の髪の毛と少女の遺体が発見される。
死んでも美しい髪が生え続けるその死体を、死体安置所の管理人で髪フェチの山崎は自宅へ運び込む。
山崎は少女の髪で作ったエクステを売り歩くようになるが、そのエクステをつけた人間には恐ろしい事が起きる。
そして美容師の卵・優子の周りでも奇怪な出来事が起こるようになる・・・・・・。
主演は栗山千明(B81-W56-H83)、髪フェチの山崎に大杉蓮。
その他に主人公の姉役でつぐみ(B84-W58-H83)などが出演している。
世の中、髪の毛が生えないので困っている人が多いのに、この映画は髪の毛が生えて困るという、ある意味物凄い逆の発想の映画。
そうえいば、韓国映画に「鬘」という映画があったが、それとは関係なし。
ここ最近公開されるホラーは、無理無理なドンデン返しのために逆算して話を作るため整合性の取れていない映画が多く、大変つまらない。
正直、この映画も結論から言うとホラーとしては失格。
それ程怖くないからだ。
ところが、映画としては大変面白い!
主人公と、その姉の虐待されている娘の疑似親子関係が映画が進むにつれて、いつしか本当の親子のようになていくという家族愛を描いている点はかなりよくできている。
そして登場人物も髪の毛フェチの大杉蓮の怪演が怖いというより面白い。
さらには、つぐみの娘への虐待ぶりがあまりにも生々しく、それでいて演技のテンポが良すぎるので、どう考えても憎むべきキャラにもかかわらず魅かれるものがある。
この二人のせいで、主人公の栗山千明が霞んでしまいそうになるのは仕方ないだろう。
栗山の長い髪はきれいだが、それ以上に鼻の大きさが気になる。
そういえば、鼻のでかい奴はチンポもでかいという俗説があるが、もし彼女が男だったら・・・・・・いや、言うまい。
また出演している女性が美人揃いで、特に主人公の勤める美容院の店員が美人揃いで、アイドル映画としても十分良くできている。
おそらく女の子を色っぽく見せる点においては金子修介に匹敵する実力の持ち主だと思う。
惜しむらくは、主人公が昔、子供を堕ろしているという設定があまり意味をなしていないところで、もちろんその設定があるので姪との関係が生きてくるというのはあるのだが。もう少し工夫が欲しいところ。
どちらかといえば、ホラーというよりフェチ映画であり、もっと言えばホラーという形を借りた青春映画とも言える。。
思った以上の傑作であるが、あまりにも上映館数が少ないために、「幸福な食卓」同様誰も知らないまま上映が終わってしまうんだろうなあ。
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