「バベル」
遠い昔、言葉は一つだった。
神に近づこうと人間たちは天まで届く塔を建てようとした。
神は怒り、言われた「言葉を乱し、世界をバラバラにしよう」
やがてその街は、バベルと呼ばれた。(旧約聖書 創世記11章)
「バベル」はこの話をモチーフに作られている。
モロッコを訪れたアメリカ人旅行者の夫婦の妻は地元の子供に誤って撃たれ、瀕死の重傷を負ってしまう。
一方、サンディエゴに住む彼らの子供たちは、メキシコ人のベビーシッターが、故郷で行われる息子の結婚式に連れて行かれたが、国境警察から足止めされ、誤解がもとで問題が起きてしまう。
東京では、妻をなくしたばかりの父とその娘がいる。
娘は母の死後ずっと、母を失ったこと、そして自身の耳と口が不自由であることに苛立ちを感じていた。
この関係のないような3組の登場人物は、やがて共有する運命共同体となっていく。
合計4ヶ国で別々に発生した事件が平行して進み、時間の流れは前後して描かれていく。
この粗筋を聞いて、ちょっと映画を観ている人なら2005年のアカデミー作品賞を受賞した「クラッシュ」を思い出すと思うが、実は正にその通りで、乱暴な言い方をすれば、地球規模の「クラッシュ」なのである。
ただ、欧米ではお馴染みの旧約聖書を知っていると考えるところはあるかもしれないが、クリスマス以外には全くキリストとは関係のない生活をする日本人には結構辛いものがあるかもしれない。
まあ、この手の話を面白いと言えるのが、かっこいい映画ファンなのだろうが、自分は2時間23分という上映時間をこなすのが精一杯である。
話題の菊地凛子(B83-W62-H85)だが、耳と口の不自由な演技は良いと思うのだが、何がどういう風に世間的に評価されているのかが、自分には理解できなかった。
あ~この映画が面白いと言えたらいいのだが、すいません、自分には無理でした。
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