「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」
ホイチョイプロダクションズの約7年ぶりの新作は、2007年に生きる人々がバブル崩壊を止めるため、バブル絶頂期の1990年の東京へとタイムスリップするラブコメディー
ホイチョイ・プロダクションズといえば、1987~1991年に公開した「私をスキーに連れてって」、「彼女が水着に着がえたら」「波の数だけ抱きしめて」のいわゆる「ホイチョイ三部作」バブル時代に大ヒットしたが、バブル崩壊後は勢いはなく、正にバブルの申し子だった。
その彼らがバブル時代を振り返るとなれば、大変面白いものができるに違いない。
何しろ、タイムマシンネタは「ビッグコミックスピリッツ」でも描いていたので、遙か昔に準備していたのではないかと思われる。
タイムマシンネタというと、遙か昔に戻るのが定番なのだが、たかだか17年前に戻るというのがこの映画の面白いところで、確かに5年前でも随分生活は変化しているので、これはありだと思う。
特にバブル時代は、今から振り返ると一体何だったんだ?と思うような時代だった。
自分の場合、当時そんなに恩恵を受けていた思い出はないのだが、仕事先で出た仕出しの弁当に蟹が1杯(1匹とは言わないよね)丸々入っていた時に景気がいいんだなあと思った。
あと、ティラミスが出てきて、こんな美味いものがあったのかと思ったり、CMが豪華で、へたしたら映画やドラマよりも面白かったのが思い出かなあ。
あと、この映画でもネタになっているが女の子の眉毛が太い。
だけど、当時はこれが良しとされており、安室奈美恵(B75-W58.5-H84.5)が出てきた時、細かったので違和感を感じた。(あ~そういえばブレジネフの眉毛も太かったなあ)
当時の服装も家にあるんだけど、今はやっぱり着れないよなあ。
90年代風はOKだけど、もろ90年代の格好はダメなんだよね。
それに何といっても当時と今の決定的に違うのは携帯電話の普及度で、これは映画の中でも描かれるが、人々の生活が一変した最大の道具だろう。
そんなわけで、若い人には新鮮だし、中年の人には懐かしい1990年に戻るという設定は面白いと思う。
そして、タイムマシンが洗濯機型というのが笑える。
確か「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も最初はデロリアンでなく冷蔵庫型タイムマシンだったらしいのだが、子供が真似するとダメなので、変更になったと聞く。
それなのにあえて、洗濯機型にしたのは凄いと思う。
あ、もちろん、映画の最後は真似しないように注意があるんだけどね。
当然ながら有名人ネタもあるわけで、ラモスや飯島愛(B85-W58-H85)や飯島直子(B86-W60-H85)が本人役で出てくる。
そして、ディスコでナンパされている女子アナが八木亜希子(B83-W58-H86)で、本人が当時の格好で出てくるのが一番笑える。
自分としては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようなスクリューボール・コメディを期待していたのだが、思った以上に面白くなかった。
その原因としては映画的な流れがないことと、当時の懐かしいネタは満載だがSF的な時間ネタにひねりがないことだと思う。
それに最後の料亭のドタバタが妙に安っぽく、クライマックスなのに一気に興醒めしてしまうのが辛い。
ただ、音楽が007っぽいのと、要所要所にわかる人にはわかる映画のパロディがあって、制作側の映画への愛情が感じられる。
出演は広末涼子(B80-W58-H86)と阿部寛、劇団ひとり他。
広末は個人的に最近好きなのだけど、冷静に考えれば子持ちなんだよなあ。
阿部はもはやすっかりコメディ男優になっている。
とりあえず、当時を懐かしむという点では面白い。
ちなみに、自分は1990年の人々の格好は見ていて、途中で違和感がなくなってしまったのだが、これは当時、リアルタイムで生きていたからかもしれない。
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» 似顔絵とともにおくる、07年期待の邦画ラインナップ(東宝版)。 [「ボブ吉」デビューへの道。]
年間4、5本しか映画館で映画を観ない僕が、映画の紹介記事を
書くのもなんですが、今年気になってる映画を挙げてみます。
◆「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(2月10日公開)
原作:ホイチョイ・プロダクションズ
監督・馬場康夫 / 脚本・君塚良一
キャスト・阿部寛、広末涼子、薬師丸ひろ子、ほか
昨年映画館で予告編を観て、とても印象に残ってたものです。
内容は、今からおよそ17年前、あのバブルの時代に戻って、
日本経済�... [続きを読む]
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