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2006年12月 3日 (日)

「パプリカ」

Paprika_poster  精神医療のセラピスト・千葉敦子は、無意識の世界をモニターすることで治療を行う時は、姿も性格も一変して夢探偵パプリカとなる。
 治療を行なう時に使用する装置“DCミニ”が、ある日何者かによって盗まれてしまい、彼女の周りは精神に異常を来たす人が続出!。
 次々と意識に進入し、夢を犯していく“夢のテロリスト”に立ち向かうべく、彼女は悪夢の中に入っていく・・・・・・。
 原作は筒井康隆の傑作SF小説だが、自分は未読。
 今年は「時をかける少女」といい、筒井康隆の作品のアニメ化の当たり年か?
 監督は「パーフェクトブルー」や「東京ゴッドファーザー」、「千年女優」の今敏。
 この映画は“DCミニ”を誰が盗んだのかというミステリーはあまり重点が置かれてなくて、夢の世界を描くことに徹底している。
 夢はの世界は基本的に夢の中の話であるため何でもありの世界である。
 そのため映像化するのなら、説得力があり、見ている間は本当に夢を見ているような気分にならなくてはいけない。
 そしてこの手の映像化は時間や場所を次々と変えていく不条理な描き方が多い。
 ところがこの映画のイマジネーション豊かな映像は正に凄いとしかいえないものがあり、あまりにも多い情報量に考えている暇がなく、正に「燃えよドラゴン」のブルース・リーのセリフである「考えるな。感じるんだ」状態である。
 だから、考えるのをやめて感じるままに映像を見ていれば、正に夢心地になってしまえるものがある。
 おそらく「2001年宇宙の旅」と同じように、この映画を観ながら薬をやる奴が絶対に出てくることだろう。
 現実の空間が虚構と入り交じり、人物が入れ代わったり一体化したり分裂したりする映像表現は今敏の監督作品ではお馴染みだが、この映画はさらにそれを昇華してしまっている。
 自分はどちらかというと、密かに精神治療を受けている刑事の話が好きで、彼にまつわる映画のエピソードはちょっと共感するな。
 彼が何故刑事になったかの理由が結構泣かせるものがある。
 そういえばこの映画は「ターザン」や007などの映画にちなんだ遊びも沢山入っており、劇場で観ると、その効果も倍増する。
 一番笑えるのは黒澤明ネタで、どちらも「夢」つながりなのだ。
 声の出演は千葉敦子とパプリカを林原めぐみ(B80-W59-H85)が演じているが、さすがベテランだけあって、二役をうまく演じ分けている。
 ここ最近の劇場映画は本職の声優を使わないことが多いのだが、この映画は彼女以外にも古谷徹、大塚明夫、山寺宏一など大物が起用されている。
 自分はアニメは何が何でも声優じゃないとダメだという考えはないが、昨今のあまりにもへたな連中は願い下げだ。(何度も言うが「ぴちぴちピッチ」の中の人とか)
 原作者の筒井康隆と監督の今敏がバーのマスターとウェイター役で声優に挑戦しているが、意外に悪くない。
 まあ筒井先生は時々映画や演劇に出ている人なんだけどね。
 アニメーション制作はマッドハウス。
 極普通の人達はアニメーションを作っている会社はジブリしかないと思っているが、マッドハウスは傑作が多いのでもっと知名度があってもいいと思う。
 ただTVアニメの「NANA」は作画がダメダメな回が多いので何とかしてほしい。
 
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予告で映像を見た時から、是非観たいと思っていた作品です 自分と他人、正気と狂気が [続きを読む]

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