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2006年12月15日 (金)

「メトロポリス」

Metropolis  手塚治虫のアニメは昭和40年代までは良かったが、それ以降はどうしても古臭さを感じるし、すっかりお馴染みになった彼の漫画のキャラクターも大変鬱陶しいものになってくるし、話の展開もまたかというものが多い。
 まあ確かに動いているだけで感動してしまう時代とより細やかな動きを求められる今では比較するのが間違いだろう。
 ところが今でも手塚作品のアニメ化が思いついたようにされれており、「ブラック・ジャック」や「ジャングル大帝」がそうだが、基本的にそれらは手塚漫画のキャラクターを借りているだけで、それどころかどっから観ても手塚漫画には見えないキャラクターデザインになっている。
 それでは手塚漫画の実写化はどうかというと、これまたトホホな作品が多く、「ガラスの脳」は変態夜這い映画だし、昔なら前半と後半が全然映画の作りが違う「火の鳥」などファンをがっかりさせているものが多い。
 「メトロポリス」の映画化の話を聞いた時、松竹の手塚漫画アニメ化第3段だと思っていたが、実は東宝の配給だった。
 松竹だったら次は「リボンの騎士」かなあと思っていたのでちょっと残念!(でもちょっと現在の技術での映画化希望!)
 しかし、50年以上の作品をどうやって映画化するのかが最大の興味である。
 この映画で一番感動したのは手塚キャラである。
 なんとあの初期の手塚キャラをそのままアニメ化しているのである。
 普通だったら今風の感じにしてもいいのだが、あえてそうせずもっとレトロ調にしてしまったのは良いと思う。
 古い手塚キャラと<古き良き未来>の背景がうまく融合していたと思う。
 今回のキャラクターデザインは成功したといっていいだろう。
 あの丸っこいキャラクターが、一昔前のアメリカの漫画映画を思わせる。
 そういえば映画の中のワイプは昔の漫画映画そのままである。
 話はロボットと人間の関係について描かれている。
 正直今更の話ではあるのだが、ここまで来たら昔からのSFテーマもガンガン使ってくれといいたい。
 逆に使い古されたテーマもあの絵柄だったらまあええかなって感じだ。
 確かに話のつめが甘いところはある。
 例えばロックとレッド公の関係、ケンイチとティマの関係など、うまく描けてないので、最後の感動が盛り上がらない。
 しかし、そんなことを許してしまえるくらい息をのむような画面で、これだけでも劇場で見てよかったと思う。
 この映画は手塚漫画の特徴をうまく昇華している。
 例えば映画の冒頭に広いアングルで多くの人々がてんで勝手に話しているところなんかは、原作にもあるが、昔の手塚漫画ではお馴染み見開き2ページで表現しているところをうまくアニメ化していると思うし、ヒゲおやじに協力するロボットの名前をペロとつけるところは「鉄腕アトム」を読んだ人ならにやりとするところだろう。
 お馴染みのヒョウタンツギもさりげなく出てきているしね。
 ここまできたらロボットの女の子の名前はやっぱりミッチイでも良かったんじゃないかと思うが、さすがに原作に出てくるミッキーマウスのパチ物は出さなくて正解!。
 脚本に大友克洋が関わっているせいかどうかは知らないが、最後が「AKIRA」を思わせるものがあるのだが、自分的には全然OK。
 自分の周りでは妙に評判が芳しくなかったので心配していたのだが、自分はこの映画は嫌いじゃない。
 これ、もしも手塚先生が生きていたら、自分で映画化してトホホな感じになっていたのではないかと思う。
 
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コメント

>手塚治虫のアニメは昭和40年代までは良かったが、それ以降はどうしても古臭さを感じる

制約がおお過ぎたからでしょう。本人だって満足していないと思います。

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