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2006年12月23日 (土)

「ローレライ」

005902  1945年8月、第二次世界大戦末期、広島、長崎と次々に原爆が投下され、第三の原爆が東京に投下する準備されている。
 日本海軍最後の切り札は、超高感度の新型索敵装置<ローレライ・システム>を搭載した戦利潜水艦・伊号第五〇七潜水艦=イ507。
 その艦の任務は、アメリカ海軍・太平洋艦隊の防衛網を単独突破し、原子爆弾を積載した輸送艦を撃沈するという作戦だった。
 この話を「踊る大捜査線」の亀山千広が製作し、平成ガメラの特技監督である樋口真嗣が監督するとなれば大きな期待をしてしまう。
 「新世紀エヴァンゲリオン」を思わせる太明朝の文字や<ローレライ・システム>の鍵を握る少女が体に管を差し込んで機械と連動している等、結構アニメファン的な<萌え>の要素も大きいのも良い。
 特に<ローレライ・システム>の概念が面白い。
 海底地形や艦隊配置図を立体的に視覚化できるシステムで、ソナーが<耳>であるとすれば<ローレライ・システム>は<目>ということになり、そんなものあの時代にあるわけないだろうと言われそうだが、ドイツが秘密裏に開発したという設定とヴィジュアル的な見せ方がうまいので納得してしまう。
 第二次世界大戦を舞台にすると必ず反戦がテーマのものになってしまうが、この映画も若干その要素も含まれており、時には前面に出過ぎることもあるが、基本的には昔のアメリカ映画のような娯楽アクションに徹している。
 こういう映画を作れるようになってきたのは、戦争が昔の話になりつつあるものなのかもしれない。
 しかし、残念ながら少し期待はすれな映画で、特に特技監督である樋口真嗣が監督であるのにもかかわらず、特撮が良くない。
 メインである潜水艦が妙に作り物臭い。
 また潜水艦が浮上してから外に出ると、いかにもセットで撮りましたという雰囲気やスクリーンプロセスっぽさが出ている。
 ひょっとして、あえて昔の映画っぽく見せようとしたためかと思ってしまうが実際はどうなのだろう?
 時々出てくる地図の文字があの当時だと横書きは右から左書きだと思うのだが、どういうわけか左から右書きなのも違和感があった。
 これもアメリカ映画で外国が舞台でも英語で押し通すようなものなのか?
 しかし、それ以前に潜水艦が舞台となるのに、潜水艦の狭さとか、壁の向こうは海という緊迫感がまるで感じられない。
 「U-571」とか観るともっと潜水艦の閉鎖的状況や圧迫感を感じたが、この映画にはそれがまるで感じられない。
 さらには三発目の原爆を落とすのを阻止するための時間との競争の緊迫感が意外にも全く出ていない。
 色々な人の思惑も整理されていなくて、最後の方になると「宇宙戦艦ヤマト」のような犠牲愛が出てくるのもちょっと辛い。
 いや、本当に面白そうな要素は満載なのに今一歩届かない。
 やはり特樋口真嗣は特撮がうまくても、監督としてはまだ力不足なのか?

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