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2006年12月 5日 (火)

「アジアンタムブルー」

Ajiantam  エロ本の編集者の隆二は、新進カメラマンの葉子と出会う。
 友人の妻との不倫を清算し、葉子と同棲生活を始め幸せな日々を送るのだが、彼女が末期癌で余命1ヶ月の命だと判明!
 残りの1ヶ月を幸せに過ごすため、ふたりは憧れの地ニースへ旅立つ。
 あ~また難病恋愛ものか~・・・・・・と思ってとりあえず観たのだけど、前半は意外に悪くない。
 無愛想な阿部寛が彼女とつきあうことにより人間味が出てくるのが良かったし、ヒロインの松下奈緒(B83-W60-H89)も映画の中で言われている土踏まずのような=汚れていない雰囲気はよく出ていたと思う。
 またこの二人とも長身なので絵になることは言うまでもない。
 ここ最近の阿部は「トリック」を中心としてコメディ的な怪演がすっかり定着しているのだが、たまにこの手の渋い役を演じていると。実は物凄く芸達者でかっこいいのがわかる。
 他にも脇役で佐々木蔵之介が出演しているのだが、やっぱりこの人は少しうさん臭いやお調子者の役をやらせるとうまい。
 映画は淡々と進んでいく中にも時々笑えるところがあったりする。
 この雰囲気は何かに似ているなあと思っていたら北野武の映画の映画に似ている。
 阿部寛の動きは「その男、凶暴につき」のたけしの演技に似ているところもあるし、裸にならない女の子の代わりにマネージャーのおばさんが脱ごうとして皆からおさえられるというコメディ的な展開も北野映画でありそうだ。(え、自分だけが思っているだけ?)
 二人が同棲するまでの関係になる描写がなかったのは残念。
 あえてそういう描写をしたのだと思うが、やはり二人が恋仲になる過程はもう少し描くべきだと思う。
 短い時間でも何とかなったはずで、例えば「シュレック」でシュレックとフィオナ姫が恋仲になる描写(森を遊園地に見立てて二人がじゃれあうところ)はおそらく2分ないと思うのだが、観客にはよく伝わっていた。
 この映画は二人が惹かれあう雰囲気は大変うまく描けているので大変惜しいと思う。
 とまあ、ここまでの前半はとてもいいのだが、彼女の病気が出てきてからは、いかにもなベタな展開になっていくのは惜しい。
 余命いくばくもないのに海外旅行へいくのは「セカチュー」でもやろうとしていたが、定番なのか?
 自分の親戚が癌で亡くなったのだが、死ぬ1ヶ月前なんか薬漬けで寝ているのが精一杯で、外国どころかトイレにもいけない状態だった。
 そう思うと映画に出てくる病人は物凄く体力があるのが不思議でたまらない。
 ここらへんは原作がどうなているか知らないが、ちょっと食傷気味だ。
 だからニースに行くというのも海が彼女が撮っている水溜りに似ているからという理由は何となくわかるのだが、どう考えてもANAとタイアップなんだろうなあで終わってしまいそうなところが悲しい。
 個人的には、彼女にプロポーズする時に、彼女の中指の指輪をはずして薬指に移して「ただ隣りに移動するだけだ」とか言うセリフは結構キュンときたけど、あれも阿部ちゃんみたいなイケメンだからだよね。

 もうそろそろ難病ものは勘弁してほしいということでよろしくお願いします→人気blogランキングへ

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