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2006年12月31日 (日)

「リトル・ミス・サンシャイン」

Little_miss_sunshine  美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の最終審査に通過した娘・オリーヴのために、あらゆる問題を抱えたその家族が黄色のVWバスに乗って会場まで連れて行くロードムーヴィー。
 とにかく家族全員のダメっぷりが半端でなく、父親は成功する方法のセミナーの講師だが自分は成功してないし、じいさんはヘロイン中毒、高校生のお兄ちゃんは誰とも口をきかない引きこもり。
 叔父さんはホモで彼氏にフラれて自殺未遂。
 そんな家族を必死にまとめようとしている母親。
 この母親とオリーヴが唯一まとも。
 飛行機代がないので、オンボロのバスに乗っていくのだが、それもクラッチが壊れていて、スタートする時は家族全員で押して走り出したら飛び乗るというもの。
 お察しの通り、旅を通して家族が再生していくというお決まりの展開なのだが、道中トラブルがテンコ盛りで、各自の夢がどんどん消えてしまい、さらにはミスコンに間に合うかどうかの時間との競争もあって意外にも盛り沢山な内容!
 ミスコンでオリーヴの踊る、おじいちゃん直伝のダンスが実は・・・・・・どんなおじいちゃんなんだよとツッコミを入れながら笑えるものなのだが、意外に次のシーンでは泣けてしまう。
 いかん、これはうまい演出だ!
 よくよく考えてみたらオリーヴもど~考えてもミスコンに出るような女の子じゃないんだよね。
 子供のミスコンというと、どうしてもジョンベネちゃんを思い出してしまう。
 改めてジョンベネちゃんって真剣かわいかったんだなあと思う。
 自分が好きなのはおじいちゃんで、やっぱり男はこれくらい不良老人にならないとね。
 結局、勝ち組負け組みはあるけど、それぞれ自分の納得できる落としどころを見つけなくてはいけないわけだなあと実感!
 笑えて泣けて、ちょっと毒があってかなりの傑作!
 あざとい泣かせが多い日本映画も少し見習おうよ。
 

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2006年12月30日 (土)

「東京タワー」

T_towerthumb  「世界の中心で、愛をさけぶ」がボンクラ男子高校生の夢を描いた映画なら、この映画は年下大好き女性または熟女大好き男の夢を描いている映画だ。
 話は黒木瞳(B80-W58-H85)×岡田准一、寺島しのぶ(B80-W60-H83)×松本潤の二つの話が中心に進んでいく。(×とか書くとやおい本みたいでちょっとやだな)
 黒木は夫が有名CMプランナーで、自分も青山にセレクトショップを持ち、高級マンションに住んでいる。
 一方は寺島は普通の主婦という設定。
 岡田と松本は大学生という設定。
 公開当時、岡田准一と松本潤はジャニーズのイチオシで、特に岡田はここ最近はドラマとかで大活躍であり、この映画ではヌードも見せている。
 また、昼の連ドラや「仮面ライダー555」のイケメンライダーで世の主婦の人気を集めている(キムタクの偽者と陰口を叩かれてもいるが)半田健人が出ているのも要チェック!
 黒木×岡田が一応メインのなのだが、話としては設定があまりにも嘘臭いので面白くない。
 むしろ寺島×松本のエピソードの方が泥臭くて遥かに面白く、もしこれがなければ、映画はかなり薄っぺらいつまらないものになっていただろう。
 とにかく、マニア向けの企画映画で、若い男女の恋愛は全く描かれてないという徹底ぶり。
 だから、20歳位歳の離れた女性とつきあいたい男性、もしくは20歳位歳下の男性とつきあい女性でなければ、この映画には全く感情移入ができない。
 不思議なことに黒木は美人だと思っていたが、岡田と並ぶと老けて見える。
 寺島はちょっと疲れた主婦というのに適役である。
 正直、自分は40の親父が20代の女性とつきあいたいという気持ちは大変わかるのだが、20歳以上っ年上の女性とつきあいたいかというと、確かに高校や大学時代に年上の女性とつきあいたいというのはなかったのわけでもなかったのだが、(おそらく「青い体験」とかの影響)それは相手が20代の時の場合のみの年上であって、40以上はどうかというと微妙!
 まあ、若い頃はやらせてくれれば何でもOKみたいなとこもあったのでどうなんだろうなあ。
 でも、この映画の松本みたいに高校時代に同級生の母親と関係持つんだったら、若い娘の方がいいんじゃない?とか思ってしまうのだが、男の理想とすればとりあえず両方相手の親子どんぶり状態がいいんだろうなあ。(←鬼畜か?)
 まあ若い時はやれれば何でもいいところもあるしな。
 最近、風俗も人妻や熟女系が多いんだけど、あれは若い娘は募集かけても来ないし、男は「人妻」や「熟女」という言葉に弱いかららしい。
 「熟女」という言葉は五月みどり(B88-W62-H90)が「マダム・スキャンダル10秒死なせて」でブレイクした時に出てきた言葉だよなあ・・・・・・でもあの時ちょっといいなと思ったから「ファイナル・スキャンダル 奥様はお固いのがお好き」とか「丑三つ村」とか観たわけで、そう思うと今の若い連中は黒木瞳なのかなあ・・・・・・。
 この映画は正直面白いわけでもないし、そっち系の趣味がない場合は色々違うことを考えてしまうのだ。
 そしてふと思ったのは、黒木瞳は上品ではあるものの、いやらしさがないわけで、五月みどりにはいやらしさと妙な色気、つまりすぐにやらせてくれそうな雰囲気が漂っていたということだ。
 高校生や大学生が40以上の人とつきあいたいと思うのはそこじゃないのか?
 そして黒木瞳にはそれがない。
 しかし、この映画はあくまで上品な恋愛ファンタジーであり、もし五月みどりみたいな感じになるとエロ映画にしかならないし、それは男から見るといいが、女性から見ると嫌悪感が出てくるかもしれない。
 そう考えると女性の好感度の高い黒木のキャスティングは正解かもしれない。
 最後に黒木は何もかも捨てて岡田のところに来るのだが、現実的に考えてこの二人が末永く一緒にいることはまず有り得ない。
 ここはファンタジーとして軽く流すところだろうが、そう考えると寺島×松本の方がより現実的だろう。.
 映画の中でも岸谷五朗の言う「自分が30の時に50の女性とつきあえるか?」といったら普通つきあえないよなあ。(いやもちろん人それぞれなんだけど・・・・・・)
 この映画は恋人同士で観にいくよりも、皆で観にいった方が、帰りに居酒屋で物凄く盛り上がると思うので、オフ会とかに向いているかもよ。
 タイトルの東京タワーは物語のどこかで必ず見えるようになっている。
 やっぱり通天閣より東京タワーなのか?
 確かに東京タワーは日本の象徴で、怪獣映画でもガンガン壊されているけど、通天閣は「嗚呼!花の応援団」の青田赤道が壊しているくらいだしなあ。

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2006年12月29日 (金)

「千と千尋の神隠し」

Sen_to_chihiro  興行的に大失敗の「山田くん」の汚名挽回なのかジブリでもこけるのが証明されたのか、これでもかという位の日テレでの異常な宣伝展開や、随分前から東宝の劇場で新作映画が公開される度に種類が違う予告編など気合いが入っていた「千と千尋の神隠し」。
 ジブリアニメは、紙袋持ってキャラクターグッスを買いあさっている眼鏡をかけたデブ(いやあくまでイメージなんで)ばかりでなく子供から大人までの観客動員を見込めるせいか、アニメ映画だがレイトショーも行われている。
 ガキの佃煮状態で観なくていいのは嬉しい限り。
 自分としては「東映アニメフェア」やら「ポケモン」、「クレしん」とかもレイトでガンガン上映してくれると大助かりなんだな。
 公開当時、昼間は長蛇の列だったので、ガキが比較的少ない夜の回で観てきた。
 感想は・・・・・・やればできるじゃん>駿ちゃん(大変失礼な奴)てな感じで、興行的にも評価的にも高い「もののけ姫」もそんなに手放しで絶賛していなかった自分としては大満足だった!
 「もののけ姫」は英語版観てやっと面白さが字幕でわかったという情けない状態なんで説得力がないかもしれないが(だって森繁何しゃべってるか全然わかんないんだもん)自分あまり説教臭い話好きじゃないので「もののけ姫」って悪くないけど大絶賛というわけでもない。
 いわゆる「普通」ってやつである。
 しかし今回の「千と千尋の神隠し」は違う。
 確かに説教臭いところも若干あるんだけど基本的には漫画映画の楽しさに溢れている。
 やっぱり宮崎駿監督作品で最高傑作は「カリ城」だと思っている自分は、徹底的に娯楽に徹している作品が観たいわけなのだが、 新作ができるたびに面白いことは面白いのにメッセージ色が強くなっているのがどうも好きになれなかった。
 やっぱり漫画映画本来の面白さってあると思うのだが、今回の新作はかなりそれが出ていて満足している。
 映画の冒頭に引っ越しで友達と別れた千尋が落ち込んでいるのだが、自分も小学生時代に転校経験があるので、彼女の何ともいえないブルーな気持ちが痛い程わかる。
 大人にとって引っ越しや転勤は当たり前のことだが、学校が生活の中心になっている子供にとって転校や引っ越しはかなり辛いものである。
 でもまだ千尋はましかなと思うのはお別れ会か何かがあったようで、自分なんか夏休みが終わったらいきなり違う学校だよ(泣)>何やらかしたんだ?>親
 主人公の千尋が思った以上にかわいくない。
 本来ならアニメファンやロリコンの貴兄を萌えさせるキャラクターもできそうなものだが、あえてそんなにかわいくないのにしたのだろう。
 その分普通度がましていいと思う。
 千尋が泣きながらおにぎり食べるシーンに感動!
 アニメででかい涙を流しているのって「いなかっぺ大将」の大ちゃん以来じゃないっすか(笑)
 「デロリンマン」のオロカメンを思わせるカオナシは予告を観る限り良い奴に見えるのだが実はそうでもないことは意外だったが、このキャラクターの「あ、あ」というしゃべりがどうも可哀相な子供を連想させてちょっといたたまれない。
 というかこの映画、よく考えてみると異常にグロい話である。
 一見大人も子供も楽しめるファミリーアニメなのだが、実は内容的には結構えげつない内容である。
 まあそれが自分のお気に入りだったりするところだが、自分の前に座っていた子供は最初大人しく観ていたのだが、途中でげろげろ吐いているシーンが続いているところで席を立ってしまい二度と戻ってこなかった。
 感受性の強い子供にはかなり辛いものがあたのかもしれない。
 ちょっと残念だったなあと思ったのは、最後ハクの正体がわかるのはいいが、実はこの伏線が少しでも張ってあればいいのだがそうでもなく、それを生かしたオチがまっているのかと思えばそうでもなくあっというまに終わってしまい、千尋とどこかであえるのかなと期待していた観客も意外に多かったのではないのかな?
 自分は冒頭の千尋の父親が「川を作ろうとした」という言葉ともっとリンクするものかなと余分な気を起こしてしまった。
 最後ブタになった両親ってどこでわかったの?とかちょっとわかりづらいところもあり、実は今もちょっとよくわかっていない。
 声は声優でなく俳優を使っているのは最近の流行だが、妙に癖のついた困った声優より遥かにましだと思う。
 心配していた沢口靖子(B80-W58-H87)も台詞が少ないために問題なかった。
 ところでハクの声の人は「入野自由」って表記されているのだが、「はいるのじゆう」って読むのかと思ったら「いりのみゆ」と読むことを後で知った。
 当時、新聞とかによると宮崎駿はこれで長編映画から手を引くと言っていたが、この後「ハウルの動く城」を監督しているので、宣伝文句だったと思われる。
 日本人はすぐ最後やら完結篇やら言い出すけど、のこのこと復活くらいなら黙ってればいいんじゃないの~?
 結局、公開当時劇場で3回程観たのだけど、あまりにも多い情報量と話の面白さに飽きることはない。
 DVDが欲しいのだけど、赤い色はいやなので未だに買っていない。

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「東京マリーゴールド」

Marigold  田中麗奈扮(B77-W56-H82)する主人公が、恋人がアメリカに留学している男と1年間限定のつきあいをする話。
 恋人がいない間に嫌いではない女がつきあってくれる。
 まさに男の夢を描いているし、間抜けな少年漫画や青年漫画でありそうな話だ。
 しかし、これも男の都合の良い話であって、女側からみたらかなり辛い話に決まっている。
 期間限定のつきあいを自分から言い出したとはいえ、ちょっと考えれば最初は良くても最後はかなり苦しくなってくるにきまってくるのだが、この映画はそれをじっくり描いている。
 監督は市川準。
 彼の作品の中では面白く、自分の中での傑作・佳作である「BU・SU」「つぐみ」「東京兄妹」「東京夜曲」の一連の作品に入る一本である。
 市川映画は、やりすぎな長回し、あまりにも本筋からかけ離れた会話、登場人物が散漫すぎて感情移入ができないものが多かったのだが、この映画は比較的テンポが良いカッティング、状況がよくわかる会話、そして感情移入は田中麗奈以外はいないので異常にわかりやすく自分としては久しぶりに集中できた映画である。
 また、主人公の心理状況が相当うまく演出されており、例えば男が会話している時には彼女の顔が画面には出ているのだが、話に反応している時の田中の表情の変化は見事!
 田中の映画の傑作は1番「がんばっていきまっしょい」であることは言うまでもないことだが、2番がおそらく多くの人は「はつ恋」を選ぶかもしれない。
 自分は「はつ恋」は主人公の行動の動機が明確でないのであまり評価しない。
 自分にとっての田中出演映画の傑作2番目は「東京マリーゴールド」だと思う。
 この映画は「ほんだし」発売30周年記念作品なので、当然田中の母親役は樹木希林(B85-W68-H88)で、当然のごとく味噌汁を飲むシーンが出てくるのだが、かなり美味しそうなので本来の目的はクリアしていると思われる。
 また劇中に出てくる野球のCMはかなりできがいいのでこれは必見の価値ありだし、それを観て主人公が元気を出していくのでかなり効果的である。
 またこの時、次の恋をちょっと匂わせるところも良い。
 ここで映画が終わればいいのだが、その後はかなりブルーになるのだが、それもまた人生ってやつだね。
 この映画のもう一つのポイントは音楽が良いところで、 今回は「BU・SU」、「つぐみ」、「東京兄妹」(サントラ出ないかな)に続くヒットだと思う。
 ちょい出だがやっぱりいいねえ>寺尾聡
 ちなみに涙を流すところは悪くないのだが、「BU・SU」の富田靖子(B80.W58.H85)の涙には及ばない。
 東京で観たのだが、やっぱり映画の中で出てくる場面が身近に本当にあると、登場人物とのシンクロ率はかなり高くなることを自覚。
 やっぱりタイトルにも東京ってついているくらいだしね。
 ゴジラでもそうだが、やはり映画も東京にいないと面白さもちょっと少ないのかもしれない。

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2006年12月27日 (水)

「恋の門」

Koino_mon_2  ここ最近の自分の生活は毎週放送される莫大な本数のアニメと毎日出版される漫画雑誌のチェックで忙しい。
 コスプレと同人誌をやらないだけで、第三者からみると正にオタクとしか言いようがない生活をしている。
 「恋の門」は自称<漫画芸術家>の青年とコスプレ命のオタクOLの純愛物語である。
 主人公二人がそんな奴らなので、映画はオタクの要素が全編にちりばめられている。
 コミケの様子やら漫画の話、声優のファンの集いとか、庵野秀明&安野モヨコの夫婦出演とか、コスプレ風俗で「綾波レイはじめました」とかオタクの小ネタ満載で、そこらへんを観ているだけでも結構面白い映画なのである。
 石に漫画を描く自称<漫画芸術家>の男に松田龍平。
 貧乏臭くてもかっこいいという役に松田龍平はピタリと当てはまっている。
 コスプレ命のオタクOL役に酒井若菜(B94-W60-H84)。
 アニメやゲームのキャラクターはむやみやたらと巨乳なので、コスプレの場合は相当胸に詰め物をしなくてはならないのだが、彼女はその必要がなくまさに理想と言えよう。
 その他にも脇にむやみやたらと豪華な出演者が多数出ており、それはそれで観ているお楽しみである。
 この映画は小ネタは面白いのだが、それの連続で一本の映画として考えると統一感がない。
 そしてその小ネタも一般的であるかといえば、どちらかというとわかる人にしかわからないマニア受け、違う言葉言えば大変内輪的であり、良くも悪くも演劇的である。
 確かに声を出して笑えるところがあるのだが途中で止まってしまう。
 映画的流れがないのである。
 おそらく監督の松尾スズキは演劇では絶対に面白いと思うのだが、映画の演出はまだ勝手が掴めてないような気がする。
 結局、松尾スズキが酒井若菜とラヴシーンがやりたかっただけじゃないのか?と言う心ない人もいるが、それはそれで大変理解できるので、できれば自分も監督になりたいなあと思う。
 監督がダメなら酒井若菜の彼氏でもOKです。

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2006年12月26日 (火)

「劇場版どうぶつの森」

Doubutsu  自分の場合、ゲームはPS2までで止まっているので、昨今世間を賑わせているゲームの新機種にはあまり興味がない。
 やっぱり、ゲームは引きこもっている時か失業中の時しかできないなあと言うのが結論だ。
 「どうぶつの森」はニンテンドーDSのゲームらしいのだが、実はこの映画の話を聞くまでその存在そのものを知らなかったという状態。
 じゃあ観にいくなよと言われそうだが、ゲームはともかくアニメは好きなので、いそいそと劇場にいく。
 朝一の回で行ったのだが、異常なくらい長蛇の列で、「大奥も凄いなあ」と思っていたら実は「どうぶつの森」の客だった。
 人間とどうぶつが仲良く暮らすどうぶつ村へひとりの女の子・あいが引っ越してきて、アルバイトをしながら、やがて村の仲間たちとうちとけていく。
 ある夜、村の浜辺であいは、ふしぎな手の入ったボトルを拾う。
 ふたを開けるとそこには、「雪祭りの夜に奇跡は起きる」というメッセージがあった・・・・・・。
 おそらく、ゲームをしている人にはわかるお約束があったりするのだろうが、自分はそれを知らないので普通に観てしまったわけだ。
 最初は真剣子供向きだなあと思っていたのだけど、デザイナーの女の子の話になってくると、実は女性向けの話であることが発覚!
 もちろん、子供にはわからないことかもしれないが、大人の目線だと共感できるところもある。
 肝心の「奇跡」だが、これはまあどうでもいいようなものだったのだけどね(笑)

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2006年12月25日 (月)

「長い散歩」

Nagao  初老男性が、母から虐待を受けている少女と自己再生の旅に出る物語。
 奥田瑛二の監督作品はとにかく長く、軽く2時間以上はある。
 特に「るにん」は長くてつまらないという最悪な状態だった。
 この映画も上映時間が136分と長く、これでつまらなかったらどうしようと思ったが、思った以上に面白く、それ程長さは感じなかった。
 この映画を観て、奥田監督の映画が長くなってしまう理由がわかった。
 どうやら彼は全てに置いて丁寧に演出してしまうところがあるようだ。
 普通ならカットしてしまうようなところまで作ってしまう。
 例えば主人公が子供を連れ出すのに、子供の親の愛人を竹の棒で殴るのだが、そのために竹を切るシーンやトレーニングのシーンがあるのである。
 普通、ここらへんなんか真っ先に省略しそうなところなのだが、主人公が元校長できちんとした性格ということを描く点に置いては必要であり、ここらへんをきちんと描いてしまうのである。
 そして自分が出演するシーンを必要以上に盛り込んでしまうことである。
 「るにん」は彼の出演シーンがやたらと多く、確かに熱演だが少しくどいくらいだった。
 今回も刑事役を自ら演じているのだが、少し出演シーンが多すぎで、主人公中心を進めていて、あくまで狂言回し的な存在なはずなのに少し前に出過ぎなような感じを覚えた。 
 ただ幸いなことに、この映画はうまくバランスが取れている。
 いわゆるロードムービーなのだが、主人公と少女の旅だけでなく、誘拐事件として捜査している警察の動き、途中で出てくる帰国子女の銃の話などが適度な緊張感を生み、長丁場をもたせている。
 ラスト、出てくる少女の幻影が実は断絶状態の主人公の娘かなと思ったがそうでもなく、この映画は意外に誰も救われていない。
 ただ、ほんの少しだけ心のどこかに救いがある。
 ところがそれが相対的には大きな救いでもあるのだ。
 出演は主人公に緒形拳。
 かつては「鬼畜」で子供を東京タワーに置いてきた彼が一転して虐待されている子供を救う役になっている。
 虐待する母親役に高岡早紀(B87-W60-H90)。
 いや、虐待する母の究極は「鬼畜」の岩下志麻(B80-W62-H85←「秋日和」出演時)を思い出すのだが、高岡は岩下に比べるとまだまだ鬼気迫るものはない。
 しかし、彼女の巨乳ぶりはまだまだ健在だ。
 そして虐待される少女役の杉浦花菜 が物凄く良い。
 普通、子役というときばった演技をしているものだが、この子は自然体で違和感がない。
 実は自分の中で奥田監督の映画は評価が低かったのだが、この映画を観て考えを改めた。
 もし次回作を製作する場合、自分は出演せず演出に徹するべきだと思うぞ。

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2006年12月24日 (日)

「鉄コン筋クリート」

Tetuo  二人の少年、クロとシロが住む宝町に、地上げ、ヤクザ、暴力、実態の分からぬ“子供の城”建設プロジェクト、不気味な3人組の殺し屋、そしてヘビとよばれる男が現れた・・・・・・。
 松本大洋の漫画が原作だが、自分は「花男」が終わった時くらいに「スピリッツ」を卒業(笑)したので未読。
 だから原作への思い入れも予備知識もないのだが、これは凄い!
 とにかく、アニメならではの躍動感と飛躍感、そして実写的な動きも加味されている。
 何しろアニメだと物凄く手間がいる手持ちカメラの状態を再現しているし、ほんの一瞬、太陽にレンズが向けられた時に出るレンズの汚れまで作っているのだ。
 そして全体に溢れる妙な緊張感と暴力。
 もちろん暴力といっても実際にはあまり多くない。
 しかし、映画全体に張り詰めている緊迫感が視覚的以上に精神的に暴力を感じさせるのだ。
 そして何よりも感動したのは、昭和の時代が漂い無国籍な雰囲気が漂う宝町のデザインである。
 話は後半のクロの精神的な話になると、少しダレてしまうかもしれないが、昨今の自分探しという安直な話ではなくて良かった。
 声の出演はクロの声に二宮和也、シロの声に蒼井優(B82-W58-H82)、その他にも本木雅弘 や宮藤官九郎など、声優と関係ない人が多数。
 特に蒼井はとてつもなくぴったりで、「スチームボーイ」の小西真奈美(B80-W59-H88)や「ブレイブ・ストーリー」の松たか子(B85-W59-H85)など最近の女優は本職の声優よりも遥かにうまい。
 だけど、今だに本職の声優の方がうまいという人が多いのだが、どう考えてもうまくない奴いるだろ?(何度も言うが「ぴちぴちピッチ」の中の人とか)
 とにかく「萌え」からはかなり遠くにある絵柄だが、「燃え」を求める人は必見だ。
 しかし、考えてみると粒揃いの今年のアニメ映画で一番できが悪いのはやはり「ゲド戦記」になってしまうのかな。

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2006年12月23日 (土)

「大奥」

Oooku  まあTV番組の映画化はある程度の集客も読めるところもあるので、映画会社としては安全パイとして必要であるのはわかる。
 ところが時々、時期をはずした映画もあるわけで、特に東映は誰を対象にしているのかわからず本当に儲ける気があるのかと素人でも思ってしまう映画が目白押しである。
 今回「大奥」の映画化の話を聞いて「え~今頃?」と思ったのは自分だけではないはずだ。
 確かに管野美穂(B81-W57-H82)や安達祐実(B81-W57-H82)が出演していたドラマは面白かった。
 しかし、あれはTVだからいいのであって、わざわざ金払って観るものかどうかは結構微妙なものがある。
 だけど自分は「女は競ってこそ華、負けて墜ちれば泥」のドロドロした世界は大好きなので、いそいそと初日に劇場に行く。
 思った以上に客がいないのは、朝一の回だからと思いたい。
 映画は、最終的には処罰者1300名余となる大奥史上最大のスキャンダル絵島(江島)生島事件をベースに物語が展開されてゆく。
 時代劇といいながら、歌舞伎役者と女の関係はホストと客に似ているところがあるのだが、これは今風の解釈で面白い。
 自分はこの事件をいかに解釈して描くかが大変興味があったのだが、結論から言うと、あまりひねりのあるものではなかった。
 実は絵島が大奥に帰ってこない理由がもっと新解釈があるかなと思いきや、想像通りだった。
 主人公が恋愛に至るまでが丁寧に描かれていないので、彼女の切なさみたいなものが伝わらないのだ。
 125分の上映時間なのに、むやみやたらと登場人物が多いので人物描写が散漫になってしまったのが残念でならない。
 ここは話数の多いTVドラマの方が丁寧なのは言うまでもない。
 主役の大奥総取締・絵島を、仲間由紀恵(B78-W59-H80)が演じているのだが、基本的に演技がうまくないので、何をやっても千代ちゃんになるのはどうも・・・・・・。
 その他に、西島秀俊、井川遥(B85-W59-H87)、及川光博、杉田かおる(B85-W60-H83)、浅野ゆう子(B81-W55-H87)、松下由樹(B83-W58-H83)、高島礼子(B84-W56-H89)など豪華であるが定番の出演している。
 一応、フジテレビ系列28局を代表する女子アナウンサーたちが出演しているらしいが正直観てもわからない。
 っつうか地方のアナウンサーなんか知らない。
 しかし、困ったのはミッチーのかぶっているヅラが明らかにわかってしまうことで、これは照明とメイクがうまくないのかもしれないが、ど~考えても東急ハンズで売っているパーティーグッズなんよなあ。
 
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「ローレライ」

005902  1945年8月、第二次世界大戦末期、広島、長崎と次々に原爆が投下され、第三の原爆が東京に投下する準備されている。
 日本海軍最後の切り札は、超高感度の新型索敵装置<ローレライ・システム>を搭載した戦利潜水艦・伊号第五〇七潜水艦=イ507。
 その艦の任務は、アメリカ海軍・太平洋艦隊の防衛網を単独突破し、原子爆弾を積載した輸送艦を撃沈するという作戦だった。
 この話を「踊る大捜査線」の亀山千広が製作し、平成ガメラの特技監督である樋口真嗣が監督するとなれば大きな期待をしてしまう。
 「新世紀エヴァンゲリオン」を思わせる太明朝の文字や<ローレライ・システム>の鍵を握る少女が体に管を差し込んで機械と連動している等、結構アニメファン的な<萌え>の要素も大きいのも良い。
 特に<ローレライ・システム>の概念が面白い。
 海底地形や艦隊配置図を立体的に視覚化できるシステムで、ソナーが<耳>であるとすれば<ローレライ・システム>は<目>ということになり、そんなものあの時代にあるわけないだろうと言われそうだが、ドイツが秘密裏に開発したという設定とヴィジュアル的な見せ方がうまいので納得してしまう。
 第二次世界大戦を舞台にすると必ず反戦がテーマのものになってしまうが、この映画も若干その要素も含まれており、時には前面に出過ぎることもあるが、基本的には昔のアメリカ映画のような娯楽アクションに徹している。
 こういう映画を作れるようになってきたのは、戦争が昔の話になりつつあるものなのかもしれない。
 しかし、残念ながら少し期待はすれな映画で、特に特技監督である樋口真嗣が監督であるのにもかかわらず、特撮が良くない。
 メインである潜水艦が妙に作り物臭い。
 また潜水艦が浮上してから外に出ると、いかにもセットで撮りましたという雰囲気やスクリーンプロセスっぽさが出ている。
 ひょっとして、あえて昔の映画っぽく見せようとしたためかと思ってしまうが実際はどうなのだろう?
 時々出てくる地図の文字があの当時だと横書きは右から左書きだと思うのだが、どういうわけか左から右書きなのも違和感があった。
 これもアメリカ映画で外国が舞台でも英語で押し通すようなものなのか?
 しかし、それ以前に潜水艦が舞台となるのに、潜水艦の狭さとか、壁の向こうは海という緊迫感がまるで感じられない。
 「U-571」とか観るともっと潜水艦の閉鎖的状況や圧迫感を感じたが、この映画にはそれがまるで感じられない。
 さらには三発目の原爆を落とすのを阻止するための時間との競争の緊迫感が意外にも全く出ていない。
 色々な人の思惑も整理されていなくて、最後の方になると「宇宙戦艦ヤマト」のような犠牲愛が出てくるのもちょっと辛い。
 いや、本当に面白そうな要素は満載なのに今一歩届かない。
 やはり特樋口真嗣は特撮がうまくても、監督としてはまだ力不足なのか?

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2006年12月21日 (木)

「四日間の奇蹟」

4kiseki  発砲事件に巻き込まれた主人公は、少女の命を救った代わりに左手を負傷し、ピアニストとしての将来を断念したが、孤児となった少女を引き取り、生まれつき脳に障害のあるその少女から天才的なピアノの演奏能力を引き出していた。
 海辺の療養施設に慰問にやってきた主人公は、偶然主人公を知る女性が働いていたが、じつは彼女にとって主人公は初恋の人だった。
 彼女と少女は打ち解け仲良く遊んでいる時に、落雷に二人は打たれて中身が入れ替わってしまう。
 雷で中身が入れ替わるって「あたしンち」と同じじゃないっすか。
 いやこの映画より「あたしンち」の方が絶対に面白い!
 「四日間の奇蹟」は、発砲事件で指を怪我して将来を断念したピアニスト、脳に障害はあるがピアノの才能はある女の子、初恋の男性と12ぶりの再会、事故にあって意識不明だが4日間だけ魂が別の人の中に入ってしまう・・・・・・など、韓国映画のようなベタな要素がテンコ盛りで、「世界の中心で、愛をさけぶ」や「いま、会いにゆきます」、「天国の本屋~恋火」など今までの純愛映画から美味しいところを選んだような話である。
 話の設定が「秘密」と同じようなので、それを越えた展開でないと困るのだが、残念ながらそれ以下となっている。
 あまりにも泣かせようとか感動させようというのが露骨に出すぎているため、観ていると気分が冷めてくる。
 この手の映画は気持ちよく騙して欲しいだが、この映画はツッコミ所が多くて困ってしまう。
 一番いやだったのは、少女の姿が時々石田ゆり子(B83-W59-H85)に変わるところで、これが妙に頻繁で混乱をさせる。
 それ以上にこの手の演出はここぞ一発という時にしないと意味がないし、少女役の尾高杏奈(B78-W58-H83)の演技がうまいので、彼女に任せておけば問題ないと思う。
 ヒロインが初恋の話があまりうまく生かされてなくて、どれくらい思いが想いが伝わらない。
 よくよく考えてみたら、主人公は学生時代はピアノの練習に一生懸命でヒロインのことも覚えていないので、想いの温度差が妙に激しく、かなり一方通行なのである。
 どれくらい想いが強いかを映画の冒頭で高校時代の様子が少し描かれているが、これが後でヒロインが口で説明するので蛇足でしかない。
 もう少し効果的な見せ方があったのではないか?
 あと、ヒロインが旅館に嫁いだけど跡取りができなくて離婚というのも現代の話とは思えないが、彼女が危篤状態で離婚した旦那がやってくるのはOKだとしても、再婚した妻子を連れてくるのか?
 人それぞれだけど自分は連れてこないと思うけどなあ。
 結局、この映画は面白くなりそうな要素はあるのに処理しきれていない。
 中心となる登場人物がいないので妙に散漫としており、群集劇かというとそうでもなく、そういえば「半落ち」の時もこれに近い感じだったなあ。
 どちらかといえば、芸達者な出演者の皆さんに助けられているのが救いか?
 吉岡秀隆君の手は薬指で良かったなあ。
 いつも中指立ててたらシャレにならんよなあ。
 いや、別に自分が心配するこっちゃないんだけど大丈夫か?>東映
 ここの会社、オリジナルの映画はとてつもなく面白くないし、その以外は他社のヒットの二番煎じの粗悪品ばっかりだし、今回だってネタ的にはすっかり使い古したもので、東宝が「電車男」とかで新しい恋愛映画の形を模索しているのに、今更この話はないだろう。
 あってもいいのだけれど、もっと工夫してほしい。

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2006年12月20日 (水)

「劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY」

Burio  とりあえず毎週「週刊少年ジャンプ」は買っているのだけど、全部の漫画を読んでいるわけでもなく、「デスノート」が終わってからは、もはや惰性で買っている状態。
 あ~この手の状態は前もあったなあと思ったら、「ドラゴンボール」が終わった時で、「こち亀」が終わったら本当にジャンプを卒業します。(いい歳ぶっこいて何言ってんだかなあ)
 「BLEACH」は、すいません、結構適当に読んでるので思い入れはあまりないです。
 一応、どんな話かというと、「週刊少年ジャンプ」に連載されている漫画で、死神の力を手に入れた高校生・黒崎一護の闘いを描いている。
 テレビ東京系でアニメ化もされているし、ゲームにもなっている。
 今回の劇場版はファン待望の初の映画化らしい。
 大量発生した欠魂の群れが町を徘徊し、尸魂界にも死神たちの住む瀞霊廷の上空に、突然現世の風景が映し出された。
 黒崎一護の前に不思議な死神女が現れ、そして厳率いる闇の勢力の恐るべき謀略が動き出す・・・・・・。
 欠魂や尸魂界、瀞霊廷、斬魄刀など暴走族の当て字みたいな文字が頻繁に飛び交っており、「尸魂界」と書いて「ソウル・ソサエティ」と読むらしい。
 もちろんファンのための映画なので、それ以外の人が観にいくことが既に無謀である。
 ところが、この手のアニメは侮れないところがあって、同じ「ジャンプ」で連載している「NARUTO」の映画も観にいったら意外にも良くできていて実際少し感動してしまったところがあるので油断できない。
 そんな状態で劇場に行ったのだが、物語の設定を映画の中で流れを壊さないようにうまく説明しているので、お子様の同伴の保護者の方も安心!
 高校の先生が言うところの「義務教育と違うんやからわからん奴は置いてくぞ」状態ではなかった。
 まあジャンプに連載している漫画でそんなに難しい設定なんかあるわけないんだけどね。
 上映時間90分程度なのだが、意外にも面白く最後は結構泣ける。
 ここ最近のTVアニメの映画化は意外に傑作が多く、TVや漫画の設定は生かしながらも、映画用に話を構築してしまうのだ。
 TV版を再編集した作品が多かった昔とは違うと改めて実感!
 この映画の一番の感動箇所は意外にもエンドロール後なので、そこで絶対に帰らないように!
  声の出演で安田大サーカスや森下千里(B88-W55-H87)が出ているのだが、正直あまり意味はないのだが、おそらくここらへんはTV放送ではカットされるところなんだろうなあ。
 風が吹いてもパンチラがないので、実はテレビ東京系のアニメはパンチラ厳禁という話は本当だと思った。

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「蝉しぐれ」

Semishigure  派閥抗争に巻き込まれ切腹を命じられた父の汚名に耐え、ようやく家の復権がかなった青年藩士・牧文四郎が、かつて淡い初恋を育んだ幼なじみ・ふくと再会を果たし、新たに巻き起こる派閥抗争の中で、藩に仕える武士としての宿命を背負い非情な運命に立ち向かう物語。
 韓国映画のようなベタな展開ではないけれど、静かに染みてくる映画である。
 実際に最初の方の子供の頃の主人公が父の亡骸を幼馴染の女の子はこぶところは泣かせどころの一つだと思う。
 自分はラストの成人してから二人が再会して「文四郎さまのお子が私の子で、私の子が文四郎さまのお子である様な道は無かったのでしょうか?」というふくのセリフに感動した。
 これってさりげないけど、物凄い愛の告白だと思う。
 ここらへんって二人の想いが物理的には無理だけど精神的には結ばれたところで、だからこそ主人公が彼女を見送って船の上で男泣き(?)するところにグッとくるわけだね。
 実は最初、子供の時代から二人が別れるまでの心情がもう一つ描かれてないなあと思っていたのだが、最後の二人のやりとりが絶妙で素晴らしく、自分が懸念していたところが見事吹っ飛んでしまった。
 特に大人のふく役の木村佳乃(B83-W58-H83)の微妙な表情が良かった。
 主人公・牧文四郎役の市川染五郎は顔が時代劇顔なので適役だと思う。
 木村佳乃は個人的に好きなので全然OKなのだが、幼少の頃のおしんみたいな濃い顔の少女が木村になるかどうかは、お約束とはいえ結構微妙かも。
 しかし、何よりも拾い物は今田耕二で、大阪弁を使っていない喋りが意外に良い。
 というか、意外に宮迫博之でもそうだが、芸人さんは意外に演技がうまい人が多い。
 あと、微妙に気になったのだけど東北が舞台だと思ったけど方言は存在しないのかな?
 まあ原作通りといえばそうなんだけど・・・・・・。
 藤沢周平が原作というと「たそがれ清兵衛」や「隠し剣 鬼の爪」を監督した山田洋次を思い出す。
 山田監督だと主人公は吉岡秀隆になってしまうのかなと思ってしまう。
 予告編で流れている一青窈(B78-W61-H81)の歌は本編では使われていない。
 まあ「風の谷のナウシカ」で安田成美(B80-W58-H85)の歌が使われないのはあの歌いっぷりでは仕方ないとしても、一青窈の歌は悪くないから本編で使っても問題ないと思うのだけどね。

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2006年12月19日 (火)

「カーテンコール」

Curtaincall01  昭和30年代に活躍した幕間芸人の話だと思って観にいったら、途中から在日朝鮮人の話になっていた。
 自分は昔は良かったみたいな話は嫌いで、よくそんなことをぬけぬけと語っている人がいるが、それだったら昔の生活のままでいればいいわけなのだけど、そういう場合は大抵は「自分にとって都合のいい時」でしかない。
 そして特に映画の中で映画が語られる時は映画全盛時代は良かったみたいな話をするわけだが、それは商売として儲かったからであって冷静に考えてみたら、出かけなくとも家で気楽に無料で観ることができるTVの方がいいに決まっている。
 それに劇場で観るにしても、ギュウギュウ詰めの立ち見よりも、今のシネコンの方がいいに決まっているし、だからこそ金を払うわけなのである。
 だけど時々勘違いした輩が多く、松竹の「虹をつかむ男」なんか正にその典型的なものだろう。
 そしてこの映画も幕間芸人を中心に映画を語っているところがあるのだが、映画に対しての愛情がまるで感じられない。
 それ以上に幕間芸人に対してまるで必要性を感じないのだ。
 いや、実際の話はわからないけど、映画と映画の間にあんなのが出てきたら、自分なんかかなり鬱陶しいと思う。
 確かにあの素人芸だったら儲からない映画館としては、一番最初にクビにするだろうなあ。
 いや、それ以前にあれで食っていこうという気になるのがよくわからん。
 映画は女性フリーライターが幕間芸人の記事を書くために取材をしているのだが、そのうちどういうわけかその幕間芸人が在日朝鮮人であることがわかり、離れ離れの父と娘を再会させるためにがんばるという脈絡のない話になっている。
 このフリーライターは写真雑誌で大物政治かと芸能人のスキャンダルを暴いたのだが、芸能人は自殺未遂を起こし、上から圧力がかかってコピー取りの仕事しかあてがわれない。
 とりあえずほとぼりがさめるまで(?)地方の出版社にいくことになる。
 そこで読者からの葉書から幕間芸人の取材をするのだが、最初の写真誌時代の話は全く必要性がない。
 このフリーライターが書いているのは地方のタウン誌で、幕間芸人の取材も単なる暇ネタでしかなく、何日もかけて取材をするようなものではないし、もし自分が編集長だったら、こんな奴は絶対に使わないのだが、この映画の編集長は「いい顔になってきたわ。とことんやりなさい」みたいなトホホなことを言っているのである。
 仕事の本筋からはずれても彼女が済州島まで取材にいく理由があればいいのだが、自分が観ている限りそんなものは感じられない。
 何しろ彼女のやっていることは親切の押し売りにしか見えないからだ。
 いや、もっといえば幕間芸人が在日朝鮮人である必要もなく、よくよく考えてみると、在日の話に持っていくための無理無理な展開でしかなく、チラシや予告編を見てもそのようなことは全く触れておらず、まあそれが狙いといえば狙いなのかもしれないが、少し騙されたような感じもする。
 いや、おそらく多くの人が「ニューシネマパラダイス」系の話なのかなと思って観ていると思うし、それなのに「お父さん、それって差別?」 とか「民団の組織の力って凄いんだぜ」とか言われたらちょっと居心地悪いと思う。
 いや、もちろん在日の話は入れてもらって一向にかまわないのだが、もう少しうまく取り込むことはできたと思うのだが、前半と後半がいきなり話が違うのもどうしたものか。
 あと、昭和30年代はモノクロの映像というのもベタすぎる演出だし、売店のおばちゃんが幕間芸人の話をするのはいいのだけど、いくらなんでも彼と恋人のキスシーンとか、仕事をクビになって家庭で荒れているシーンとかは彼女の目線じゃないだろ?
 最後の鶴田真由(B78-W56-H85)が幕間芸人である父親が映画館に来ている時に会いにいかず、後で済州島に会いにいくのも盛り上がりにかけるというか、まあ演出なんだろうけど効果的ではないよなあ。
 佐々部清監督の映画って「チルソクの夏」はまあまあ良かったのだけど、「半落ち」や「四日間の奇跡」は全然ダメで、「半落ち」はちょっといい話をいかにうまく見せるかがポイントなのに、登場人物が多すぎて散漫になって、ちょっといい話がどうでもいい話になっているし、「四日間のの奇跡」はあまりにも陳腐な演出と話展開で「四日間の鬼籍」状態。
 「半落ち」が日本アカデミーで賞をもらう理由がさっぱりわからない。(日本アカデミーだからと言われたらそれまでなのだけど)
 吉岡秀隆は、この2本の映画を観る限り半べそかいて叫んでいるイメージしかなかったのだが、「ALWAYS三丁目の夕日」を観たら演技が凄く達者であることがわかり、実は佐々部監督の演出がうまくないのではないかと思ってしまった。
 同じ昭和30年代の話でどうしても「ALWAYS三丁目の夕日」と比較してしまうのだけど、もう比べる以前の話なんだよなあ。

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2006年12月17日 (日)

「unknown アンノウン」

139801  目覚めると、廃棄工場の中だった。5人の男達。
 かかってきた電話と、内部の状況から、自分たちは人質と誘拐犯だと判明。
 逃亡を試みたときに、ボンベの薬品が漏れ出したことで、一時的な記憶喪失で全員自分が誰かもわからない。
 果たして自分は誘拐されたのか、それとも犯罪者なのか。誰が味方で敵なのか。
 記憶が戻るごとに驚くべき真相が明らかになっていく・・・・・・。

 アンノウンというと特撮ファンは「仮面ライダーアギト」を思い出すだろう。(え?自分だけ?)
 「CUBE」+「SAW」系の話で、この手の映画の面白さは、登場人物の置かれている状況が普通では考えられない異常な状態であり、観客は先が読めないところである。
 少なくとも何となく話が読める予定調和の世界が展開するTVのサスペンスとは違うのだ。
 金はかかっていないけど、その分アイディアで勝負しているというのは自分は大好きで、この手の映画はできる限り観にいくようにしている。
 この映画は、二転三転し最後のどんでん返しは面白く、実は続編もできる終わり方をしている。
 だけど、この手の映画って続編ができる度に、トリックのためのトリックになっていくのでやめた方がいいだろう。
 昨今、やたらと上映時間が長い映画が多い中、85分という上映時間もOK!
 完全に外界と接触なしの密室劇かと思ったが、意外にも外のシーンも多く、その分緊迫感が少なくなってしまったのが残念。
 また真相がフラッシュバックで処理されているのも工夫が足りないところで、またそれが短い時間なので状況をうまく把握できないのが辛い。(え、自分だけ?) 

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「スターリングラード」

Photo_1  最近、ガンマン(←死語)物の映画を観たことがないなあと思っていたら、思わぬところにあった。
 「スターリングラード」通称「スタグラ」(←通はこう言うらしい?)は戦争の悲惨さを描いた話かなあと思い気や、全然そんな話ではなくて第二次世界大戦中のスナイパー同士の一騎討ちを描いた映画である。
 「ゴルゴ13」をこよなく愛する自分としては遠距離一発必中狙撃物にはたまらない魅力がある。
  とにかく冒頭が凄い!
  列車に乗って運ばれる兵士達。
  列車が止まりドアが開いたらいきなりそこは戦場で、武器は満足にないし、逃げようとすると味方にも撃たれるし・・・・・・と絵に描いたような地獄図が展開!
  ここだけでも十分見所なのだが、もう一つは頭をパンパン撃ち抜かれるところで、不謹慎とはいえこれが観ていてかなり気持ちいいものがある。
 主人公の敵のスナイパーがエド・ハリスが見事に好演!
 エド・ハリスの悪役(といってもソ連から見た場合)は「ザ・ロック」以来久しぶりのはまり役だと思う。
  普通なら敵の狙撃手と奇妙な友情が芽生えたり、お互いライヴァルと認め合ったりするのだが、この映画にはそんな思想が全くなくて、ただ「敵だから殺す」「殺さないと逆に殺される」という単純明解なところが、いかにも戦争という感じがして良い。
  自分はこの映画を恋愛や戦争の悲哀を描いているのではなく、ガンマン対決物だと思って観ていたので結構面白かった。
  ラストも主人公が死んで終わりかなと思ったが、意外にもハッピーエンドにはびっくり!
  というより、ヒロインは絶対に死んでると思ったよ。
 第二次世界大戦の映画だと普通はアメリカとドイツと相場が決まっているのだが、この映画では珍しくソ連とドイツの戦いを描いている。
 ところが、美術とか凝っているのにもかかわらず、どういうわけかロシア人もドイツ人も全員英語なんだな。
 あそこまでいけばもっと徹底してもいいと思うのだが、一種の翻訳版としてみるしかないんだろうなあ。

2006年12月16日 (土)

「エラゴン 遺志を継ぐ者」

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 かつてはドラゴンに乗る誇り高きドラゴンライダーたちの国も今は邪悪な王に支配されている。
 ドラゴンの卵を偶然拾った少年エラゴンは、卵から生まれたドラゴンとともに邪悪な王に立ち向かい成長していく。
 いや~昔、「ドラゴン・ハート」という映画があって、竜の声をショーン・コネリーがやってるんだけど、何を勘違いしたのか彼が竜の着ぐるみに入っているという話があったんだよ。
 そんなわけないっちゅうの。
 だけど、外国人って時々バカなことやるからひょっとしてって思ってしまいそうだった。エヘ
 少年が何か物凄い重要なものを手に入れて、それが元で一緒に住んでいたおじさんが死んで、昔は物凄い戦士に出会って、実は少年は選ばれし人間で・・・・・・って、まんま「スター・ウォーズ」じゃんと思ったけど、実は「スター・ウォーズ」も定番ネタなんだろうなあ。
 「ロード・オブ・ザ・リング」以来ファンタジーの映画化が多いけど、自分はちょっとファンタジーが苦手で、ハヤカワ文庫もSFやミステリー、今はもうないと思うけどジュニアまで読んでいたけど、ファンタジーは数冊読んだくらいかなあ。
 なんっつうか剣と魔法の世界って何でもありのような感じがするからで、もっともよく読むとファンタジーも何でもありというわけでもなく、ちゃんと世界観があって決まりごとの中で動いているのだけどね。
 この映画はクリストファー・パオリーニの小説で、調べてみると三部作の1作目らしい。
 そのためか、今回の映画は駆け足気味で解決していない謎も多い。
 ドラゴンライダーとドラゴンは心の声で会話ができて、ドラゴンライダーが死ぬとドラゴンも死ぬとという一心同体の設定は面白いのに、あまりうまく生かされていないのが残念。
 基本的に人間描写がうまくないので、感情移入がしにくい。
 ドラゴンの動きは凄いのだけどね。
 主役のエラゴン役のエド・スペリーアスが華がないというかかっこよくない。
 だけど、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコビッチ、ロバート・カーライルはかっこよく、特にジェレミー・アイアンズは物凄く良い!
 幸村誠の「ヴィンランド・サガ」を実写化するなら、アシェラッド役は絶対に彼だな。
 上映時間が104分と意外に短いのだが、「ロード・イブ・ザ・リング」のように3時間もあってもらっても困るので、続編もこれぐらいの時間を希望!

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「セーラー服と機関銃」

Sera2o  

薬師丸ひろ子(B80-W60-H84)といえば「野性の証明」でデヴュー。
 その後、角川の後押しもあって、とてつもない人気女優になってしまった。
 個人的には彼女の一番美人に感じたのは「メイン・テーマ」だが、 作品的に面白かったのは「Wの悲劇」 だと思っている。 Main3_4 W_3
 しかし世間的には、彼女が一番かわいくて興行的にヒットしたのは「セーラー服と機関銃」である。
 1981年12月に公開された正月映画は、外国映画は「レイダース/失われたアーク」が一番かと思いきや、実は「キャノンボール」がそれ以上のヒットだった。
 日本映画は有無を言わさず、ぶっちぎりのヒットは「セーラー服と機関銃」だ。
 町中では主題歌が流れまくり、劇場は満席状態だった。
 公開当時、自分も劇場で観たのだが、実は思った以上に面白くなかったというのが本音で、それは相米慎二監督の特徴である長回しが耐えられなかったからで、確かにアイドルをじっくり見せるということを考えれば正解なのかもしれないが、自分は細かくカッティングしてテンポよく見せていく方が好きだったので、この映画には大変居心地の悪さを感じた。
 その後、「うる星やつら/オンリー・ユー」の同時上映がまたもや相米監督の「ションベン・ライダー」で、昔は入れ替え制ではなかったので「うる星やつら」をもう1回観るためには、「ションベン・ライダー」を我慢して観るしかなかった。
 今でこそ相米監督の長回しは理解できるし、それなりに面白さもわかるのだが、当時はまだ青二才だったので仕方ないだろう。
 もっとも、こう考えていたのは自分だけではなかったようで、「ひろ子ちゃんはかわいかったんだけどねえ」という煮え切らない態度の人が多かったと思う。
 今観ると「セーラー服と機関銃」はそれなりに面白いのだが、やはり自分の中ではもっと細かい編集でテンポが早ければまた違った面白さがあったのではないかと考えている。
 そんなわけで、「セーラー服と機関銃」のTVドラマ化である。
 ドラマといえば原田知世(B76-W57-H80)が主演のものがあったが、Sailortvep_1 自分は当時の彼女の魅力をとんと理解ができなかったため、あまり好きではなかった。
 結局、彼女の魅力をわかるのはもっと後だったりする。
 2006年にTBSがドラマ化すると聞いた時は誰が星泉役を演じるのかと思ったが、これはすぐに想像がついた。
 やはり、長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)だった。
 かつての大ヒット映画のドラマ化というとそれなりの知名度があって、高校生役ができる正統派美人となると該当するのは彼女くらいだろう。
 まあ確かに彼女の年齢だと高校生役はこれで最後だろうし、これ以降だとビニ本のモデルの域に突入してしまう。
 最初から制服が胡散臭くみえる沢尻エリカ(B83-W58-H86)よりはマシか。
 てな感じで長澤の星泉役は割合ハマり役で、最初はメガネっこで8be2bbccs 登場させるなど萌え度も高い。
 話自体は映画とほ若干違うところもあるが、ほとんど同じストーリーで話数がある分、それぞれの組員のエピソードが細かく描かれている。
 全7話で終わってしまうので、いきなり打ち切りか?と思ったが最初から決まっていたらしく、打ち切りと思われないように最後は後何話みたいなテロップが流れている。
 確かに年末のドタバタしている中で最終回よりはいいかもしれない。
 ドラマは映画と違い長回しはなく、細かい編集でテンポよく進んでいく。
 おそらく、これが自分の求めていたものなのかもしれない。
 主題歌は映画と同じで長澤が歌っている。
 ただ残念なことに、ここ最近の長澤はあまりかわいくないのは何故?
 現在は、セーラー服の学校が少なくなり、セーラー服=女子高生という概念がなくなりつつあるため、女子高生がヤクザの組長になるという設定の面白さが十分出ているかどうか微妙。
 自分の周りの人はドラマを観ている人が少ない。
 意外に多いのは30代後半以降で、理由は昔と比べて今はどうやって映像化しているのか知りたいのと、やっぱり懐かしいからというのが多い。
 結局、これも「忠臣蔵」のように何度もドラマや映画化されるものなんだろうなあ。

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2006年12月15日 (金)

「メトロポリス」

Metropolis  手塚治虫のアニメは昭和40年代までは良かったが、それ以降はどうしても古臭さを感じるし、すっかりお馴染みになった彼の漫画のキャラクターも大変鬱陶しいものになってくるし、話の展開もまたかというものが多い。
 まあ確かに動いているだけで感動してしまう時代とより細やかな動きを求められる今では比較するのが間違いだろう。
 ところが今でも手塚作品のアニメ化が思いついたようにされれており、「ブラック・ジャック」や「ジャングル大帝」がそうだが、基本的にそれらは手塚漫画のキャラクターを借りているだけで、それどころかどっから観ても手塚漫画には見えないキャラクターデザインになっている。
 それでは手塚漫画の実写化はどうかというと、これまたトホホな作品が多く、「ガラスの脳」は変態夜這い映画だし、昔なら前半と後半が全然映画の作りが違う「火の鳥」などファンをがっかりさせているものが多い。
 「メトロポリス」の映画化の話を聞いた時、松竹の手塚漫画アニメ化第3段だと思っていたが、実は東宝の配給だった。
 松竹だったら次は「リボンの騎士」かなあと思っていたのでちょっと残念!(でもちょっと現在の技術での映画化希望!)
 しかし、50年以上の作品をどうやって映画化するのかが最大の興味である。
 この映画で一番感動したのは手塚キャラである。
 なんとあの初期の手塚キャラをそのままアニメ化しているのである。
 普通だったら今風の感じにしてもいいのだが、あえてそうせずもっとレトロ調にしてしまったのは良いと思う。
 古い手塚キャラと<古き良き未来>の背景がうまく融合していたと思う。
 今回のキャラクターデザインは成功したといっていいだろう。
 あの丸っこいキャラクターが、一昔前のアメリカの漫画映画を思わせる。
 そういえば映画の中のワイプは昔の漫画映画そのままである。
 話はロボットと人間の関係について描かれている。
 正直今更の話ではあるのだが、ここまで来たら昔からのSFテーマもガンガン使ってくれといいたい。
 逆に使い古されたテーマもあの絵柄だったらまあええかなって感じだ。
 確かに話のつめが甘いところはある。
 例えばロックとレッド公の関係、ケンイチとティマの関係など、うまく描けてないので、最後の感動が盛り上がらない。
 しかし、そんなことを許してしまえるくらい息をのむような画面で、これだけでも劇場で見てよかったと思う。
 この映画は手塚漫画の特徴をうまく昇華している。
 例えば映画の冒頭に広いアングルで多くの人々がてんで勝手に話しているところなんかは、原作にもあるが、昔の手塚漫画ではお馴染み見開き2ページで表現しているところをうまくアニメ化していると思うし、ヒゲおやじに協力するロボットの名前をペロとつけるところは「鉄腕アトム」を読んだ人ならにやりとするところだろう。
 お馴染みのヒョウタンツギもさりげなく出てきているしね。
 ここまできたらロボットの女の子の名前はやっぱりミッチイでも良かったんじゃないかと思うが、さすがに原作に出てくるミッキーマウスのパチ物は出さなくて正解!。
 脚本に大友克洋が関わっているせいかどうかは知らないが、最後が「AKIRA」を思わせるものがあるのだが、自分的には全然OK。
 自分の周りでは妙に評判が芳しくなかったので心配していたのだが、自分はこの映画は嫌いじゃない。
 これ、もしも手塚先生が生きていたら、自分で映画化してトホホな感じになっていたのではないかと思う。
 
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2006年12月14日 (木)

「ウォーターボーイズ」

Au_0086  ウォーターチャイルドだったら供養しないとなあ(すいません、映画館で予告編を観た時、そんなくっだらないことを本当に考えてしまいました)
 予告編だけ観ると本当に面白そうな「ウォーターボーイズ」。
 同じプール物なら「バタアシ金魚」のような佳作だったらいいなあと思うのだが、監督が矢口史靖なので安心はできない。
 彼の監督作品である前作の「アドレナリンドライブ」は本人の「どうだ面白いだろ」というしたり顔で作っている雰囲気が漂っているのが鼻につくが、それを差し引いても異常にテンポが悪い。
 「ひみつの花園」は彼の作品の中では面白いのだが、主人公が大学に入ったあたりからテンポが悪くなってくる。
 彼の作品が面白くみえるのは物語の設定である。
 ひたすら不幸になっていく少女の話(「裸足のピクニック」)、ひたすら金にこだわるOLの話(「ひみつの花園」)要領が悪いのにヤクザの金を手に入れようとする男女の話(「アドレナリンドライブ」)など、粗筋聞くとちょっと観たいと思うようなものが多い。
 実際、自分が彼の作品を観ているのはこのちょっと面白そうな設定である。
 「ウォーターボーイズ」は男子がシンクロをするという話だけで笑えてくるのだが、映画は設定の面白さでは終わっていない。
 この映画は大変面白く、今までの矢口映画の中では成功してると思う。
 彼が今まで目指していた「漫画的間合い」も今回見事に成功しているし、青春映画としてもかなりポイントが高い。
 自分は「チアーズ」を観にいった時に、日本映画でどうしてこんな作品ができないのかと嘆いていたのだが、この映画を観て安心!
 日本映画もできるではないか。
 あえて悪いところを探すのであれば、主人公演技が始まる直前にが彼女の前でシンクロをするのを恥ずかしがるシーンがあるのだが、状況的には彼女を含む皆が知っている状況でそれは不自然である。
 また竹中直人の起用は面白いと思うし、今回の彼のポジションは大切なのだが、彼の過剰演技が浮き上がった存在となっており映画の雰囲気を壊している。
 女優陣は眞鍋かをり(B84-W55-H80)と平山綾(B83-W59-H85)が出ているが、それよりも隣の女子高の3人のが妙にかわいく、メガネっ娘フェチにはたまらないものがあるだろう。
 あそこまで眼鏡が似合うのも珍しい。
 あと自分的にOKだったのは平山綾が登場する時自販機に飛び蹴りを入れるところで、彼女本人がしているかスタントかはわからないが、見事に決まっていると思う。
 あと、アフロの男の髪に火がついているシーンは、本当にくだらないと思うがここが一番笑えた。
 確かにツッコミ所は多いのだが、それらも最後のシンクロのすばらしさの前では全く気にならない。
 最後の10分程のシンクロには、まるで高校野球のような熱いものが感じられ、ちょっと泣けるものがある。
 自分がシンクロ好きということを差し引いてもこれは一見の価値ありである。
 それまで矢口といえばモーニング娘。の矢口真里(B75-W60-H80)しか頭になかったが、これからは矢口史靖もチェックしておこうと思う。
 公開当時、学生当日料金1000円というのも心憎い限り!
 どうせなら元学生も1000円にしてくれないかなあ(←それじゃあ映画の日だっちゅうの)

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2006年12月13日 (水)

「ルパン三世 天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~」

4988021124324  HDDレコーダーの中身を整理していたら録画がしてあったのに観ていないことが発覚!
 昔ならリアルタイムで観ているか、録画してもすぐに観ていたと思うのだが、どうしたものかな?
 HDDレコーダーの記録を見ると2005年7月22日に放送されているわけだね。
 ロズウェル事件で墜落したUFOのカケラをめぐって、ルパンファミリーとブラッディエンジェルスの攻防戦が展開するという話。
 毎度話題の声だが、クリカンは今まで悪くないと思っていたのだが、今回は全然良くないので少し驚いている。
 まあ、それ以上に他のレギュラー陣の声の衰えはどうしようもなく、「ドラえもん」の声も一新したので「ルパン三世」も一新するべきではないかと思っている。
  しかし、毎度のことながら声優よりも話が大切なわけで、今回はそれぞれのキャラクターの見せ場を作ろうとして話が散漫になっているし、伏線も無理無理な感じ。
 例えば不二子の隠れ家に飛行機で行くのに自分で操縦せずに、他のパイロットに任せたら、実はそのパイロットは敵が入れ替わっていた・・・・・・というのはちょっと不自然極まりないだろう?
 だってルパンが飛行機くらい操縦できないわけないじゃん。
 冒頭でUFOを運転しているくらいだからさ(笑)
 実は本当の敵が・・・・・・だったと言うのも途中で何となくわかってくるので意外性がなし。
 いや敵のブラッディエンジェルスというのが部下は武富士ダンサーズみたいな連中で、妖刀を使う飲み屋のママみたいな女、猪口邦子(←スリーサイズ興味ある人いる?)のような青いドレスでマシンガンを撃ちまくる女、朝風まり(B80-W58-H83)時代のプリンセステンコーみたいに手品をしていてマシンガンを撃ちまくる女とか、キャラクターが立っているといえば聞こえはいいが見た目はともかく性格的にはうまく描き分けができてないし薄っぺらい。
 このアニメで唯一良かったのは、「カリ城」よろしくルパンと銭形が協力して危機を突破するところ、そしてここ最近は狂言回し的でコメディ扱いだった銭形が実は射撃がうまくキレ者の警察官であると描かれているところくらいか。
 あとは女には弱いが自分が狙われている時は容赦なく女でも殺してしまう一面が描かれているところくらいか。
 このアニメで最大の話題はやはり声優として能登麻美子(B80-W58-H80)の起用だろう。
 「ケロロ軍曹」のモアちゃんや「マリア様がみてる」の志摩子さん役でお馴染み、あのささやく声がたまらない声優さんで、実は自分も「マリみて」の志摩子さんの声にはメロメロで、志摩子さん中心の話が多かった「マリア様がみてる~春~」は真剣になって見てましたよ、あははははアホで~す。
 だけど、あの声で敵役の声は聞き取りにくく、彼女が悪役を演じると言われても適材適所があるのだなあと認識した。
 まあ、金払って劇場で観ていたらかなり辛いものがあるが、まあ年一回TVでダラダラ観ている分にはそれほど腹も立たないとはいえ、もっと面白くならないかなあ。

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2006年12月12日 (火)

「少女 an adolescent 」

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 男の夢の1番は中出しだが、20番目までに女子高生とつきあいたいというのがあって、30番目までには女子中学生とつきあいたいというのがあるのかもしれない。
 「円盤戦争バンキッド」でお馴染み奥田瑛二の初監督作品は、中年親父が女子中学生に好かれるという実に都合の良い話である。
 おそらく純愛っぽいのを描きたかったと思うのだが、ど~みてもそうは見えず、かなり異常な世界が展開する。
 登場人物も奥田が扮する主人公は警官なのに入れ墨を彫っている奴で、ピストルを民間人に撃たしている。
 もうその時点でそんな奴いるわけねえだろとツッコミが入る程普通ではない。
 まあ主人公がそんな奴だから他の登場人物もおして知るべし状態。
 主人公を好きになる女子中学生の兄は馬鹿だし、祖父は孫娘の背中に刺青を彫りたがっている困った奴、彼女の母親は子育ての資格無しだし、その今の旦那は義娘に手を出す鬼畜だし・・・・・・といったような感じ。
 最後に少女は主人公の対になる鳥の刺青を彫ってしまうわけだ。
 確かに男の夢の200番以内に女子中学生に刺青を彫ってみたいというのがあるかもしれないが、どう考えても変な世界である。
 これが90扮前後の映画ならこんなもんかなあと思う程度なのだが、2時間を越えているので、だんだん我に返ってくるわけだ。
 そうなるとこの映画が変であると気づいてしまうわけやね。
 さらにはダメ押しの変なフランス語(?)の歌が、この映画をとりあえず高尚な世界に導こうとしている。
 結局、この映画は一体何を描きたいのか?
 子供の頃に成りたかったおまわりさんになって、歳取ってからの夢である若い女にもてたいと言うことなのか?
 すいません、自分には良くわかりませんでした。

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「どろろ」

Dororo02  自分の中では、久しぶりに出てきた「デビルマン」級のどうしようもない映画だった。
 もちろん、人それぞれなのだが、少なくとも自分はこの映画を面白いとは思えない。
 武将の父である醍醐影光が強大な力を手にいれようと48体の魔物と契約を交わしたために、目・耳・口・手・足といった体の部位を奪われた百鬼丸は、魔物を倒すごとに自分の体を取り戻すための旅をしている。
 途中、自分の左手に仕込まれた妖刀を欲しがる泥棒・どろろと出会い、一緒に旅をすることになる・・・・・・。
 自分は手塚治虫先生の原作が好きだし、ソノラマ文庫の「小説どろろ」も読んでいた。
 だから映画化の話を聞いた時に、どうやってあの世界を映像化するのかが楽しみだったが、反面不安もあった。
 結果的には不安が的中!
 どうしようもない映画になってしまった。 
 原作は戦国時代の日本が舞台だったのだが、映画は神話的世界に置き換え“いつでもない時代”“どこでもない場所”、いわゆるナンチャッテ戦国時代に変更されている。
 ここ最近、ゲームでもそうだが、時代設定が適当な「もうひとつの世界」と称したナンチャッテ物が多い。
 だからこの映画もナンチャッテ物だから、風景がどう見てもニュージーランドで撮影された外国に見えるのだが、日本でないそういう世界と言われればそれで終わりなのだ。
 「戦国自衛隊1549」で登場する煙突から煙がモクモク出ている城と同じような城が出てきているが、これもやはりどこかの時代のどこかの国だからという理由で終わってしまうのだが、自分は「どろろ」は戦国時代だからこそ人間の欲が渦巻き、魔物が跋扈する説得力があるのだと思う。
 それじゃあ、肝心の魔物はというと、これがどういうわけか物凄くチープなできで、そもそもこの映画は総製作費が20億円らしいのだが、一体どこに使ったかがさっぱりわからず、少なくともクリーチャーに使っているということはないと思う。
 出演は百鬼丸に妻夫木聡。どろろ役に柴咲コウ(B76-W58-H83)。
 その他、醍醐影光役に中井貴一、百鬼丸の育ての親に原田芳雄などが出演している。
 個人的には百鬼丸はもっと陰のある人に演じてもらいたかった。
 百鬼丸の腕を抜くと出てくる刀がちょっと不自然で、コブラのサイコガンを普通に実写化するくらい無理があったと思う。
 しかし問題はどろろ役の柴咲コウである。
 原作を読んでいる人はご存じだろうが、どろろは最後の方になって実は男の子でなく女の子であることが判明するわけだが、この映画では柴咲が演じている時点で原作の意外な展開であったどろろ=女の子というのが成り立たない。
 またどろろのへらず口が、子供では良くてもいい歳の柴咲だと物凄く鬱陶しく感じてしまう。
 いやそれ以前に「黄泉がえり」とか「県庁の星」や「日本沈没」とかどうしてTBSの作る映画って柴咲の出演作が多いの?(大人の事情?)
 唯一、笑いどころは中井貴一に雷が落ちた時の格好がイナバウアーになっているところか。
 アクション監督にチン・シウトンを起用しているのだが、必要以上にくるくる回っているだけで、アクション単独で見ている分には凄いのだが話の流れに合っていない。
 監督は「月光の囁き」や「害虫」、「黄泉がえり」の塩田明彦。
 初期の作品は面白かったし、「黄泉がえり」も面白かったが、今回はあまり成功したとは思えない。
 この感覚は冨樫森の「鉄人28号」を観た時に似ている。
 おそらく色々な事情があったと思うのだが、そんなものは観客の知ったことではないからなあ。
 上映時間が2時間18分もあるのは辛い。
 エンディングの歌はMr.Childrenなのだが、やっぱりここでアニメの「ほげたらほげたら」の歌をを少しでも使う遊び心が欲しいところだ。
 映画の最後に「残り二十四体」(正式な数字忘れた)みたいな字が出てきているので、ヒットすれば続編も考えているみたいだが、できないことを切に祈る。

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2006年12月11日 (月)

「SAW3」

Saw3  ホラーやサスペンス映画は面白いと必ずシリーズ化されるのだけど、新作ができる度につまらなくなっていく。
 もちろん最初の新鮮さはなくなっているためにあの手この手で新しく話を作るのだけど、それがどんどんエスカレートしていって、仕掛けはやたらと大きくなっていくのに反して話はつまらなくなっていく。
 このシリーズも1作目は先の読めない話展開が面白く、最後のどんでん返しでシャレじゃないけど「そうきたか」という気持ち良さがあった。
 2作目も1作目程の新鮮さはないものの面白かった。
 ところが新作である3作目は脚本の面白さはなく、グロさだけが前面に出ているような気がする。
 いや、本当はこの映画の面白さはそれが重要ではなく、グロさは隠し味のようなものだと思う。
 だけど、この映画はもはやグロを中心とした話になっており、1作目や2作目にあった脚本の面白さは全くなくなっている。
 さらにこの映画から初めてシリーズを観た人には過去の話がネタバレしまくりで、これを見たらもう過去の作品を見ようとは思えなくなってしまう。
 息子を轢き殺された男が、ひき逃げを目撃しながら証言しなかった女、最愛の息子を飲酒運転で轢き殺した男、犯人に軽罪しか与えなかった判事を殺すかどうかという、正に究極の選択をどうしていくかという面白い設定があるにもかかわらず、うまく生かしきれてないため見ているほうも感情移入ができない。
 結局、このシリーズも監督や出演者が変わって原型を留めていないのにもかかわらず、「ソウ4」とか「ソウ5」とか作られて、末期には「帰ってきたジグソウ」とか「ジグソウ・ビギニング」とか作られていくのだろうなあ。

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2006年12月10日 (日)

「硫黄島からの手紙」

Iwojima_2_1b  あれ?「手紙」ってまだ上映してるんだ?
 TVの音だけ聞いていると一瞬そう思うのだけど、実は「硫黄島からの手紙」のCMだった。
 「手紙って、めちゃ大事やねん」という沢尻エリカ(B83-W58-H86)の声が聞こえてきそうだ。
 太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第2弾。
「父親たちの星条旗」がアメリカ側からだったが、この映画は日本側からの視点で描かれている。
 実は最初、日本側から描いているとはいえ、アメリカの作った映画であるので、不自然なくらい頻繁に英語が飛び交い、日本人から見るとかなり違和感のある描き方をされていると思っていた。
 しかし、意外にも日本人がみても全く違和感がなく、全編ほとんど日本語が使用されており、英語字幕もついてなかった。
 エンドロールの後、「戸田奈津子」の名前が出た時は唖然としてしまったくらいだ。(っつうか、わざわざなっちを使うようなものか?)
 だから最初、日本語吹替版かな?と思って、チケットの確認をしたくらいだ。
 ただちょっと今風の言葉使いもあったりするのだけどね。
 戦争をテーマにした映画だと、日本のドラマや映画は必ず「戦争はいけない」みたいなことを不自然なくらい声に出してしまうことが多いのだが、この映画は戦場の兵士の極限状況により戦争の悲惨さや虚しさを描いている。
 これが日本で作るとお涙頂戴物で終わってしまうに違いない。
 戦闘シーンは相変わらずの迫力だが、もうこの「プライベート・ライアン」のような戦闘は定番になっていくのだろう。
 「父親たちの星条旗」が編集が凝っていたのに対し、この映画は意外に時間軸通りの正統派(?)の編集だったのが意外だったが、この映画に関しては正解だと思う。
 出演は渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、中村獅童、裕木奈江(B80-W60-H86)など意外に日本映画だったら豪華な顔ぶれ。
 その中でも二ノ宮が意外に良い味を出していた。
 裕木奈江は、自分の中では随分久しぶりというかヘタしたら「ポケベルが鳴らなくて」以来じゃないかなと思うくらいご無沙汰。
 おそらくこの役は彼女の不幸顔が良かったのではないかと思うのだが、ちょっと前ならこの役は工藤夕貴(B83-W53-H83)あたりだったんだろうなあ。
 中村獅童の役はどう考えてもギャグとしか思えない(笑)
 映画は全体的に全体を限り無くモノクロに近付けるため色を落とし、爆発、血、といった「赤」のみを強調する色使いをされている。
 最後の方にそれまでとは違うカラーのシーンがあったのだが、おそらく戦後まもなくのカラーフィルムの色だなと思ったのだが自分の思い違いか?

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「ナッシング」

Nothing_2  「CUBE」は明らかに安いセット撮影の使い回しとはいえ、最初から最後まで手に汗握る展開で大変面白かった。
 この監督は要チェックだなと思いつつ、その次の「カンパニー・マン」は思った以上に面白くなかった。
 次の作品の「ナッシング」は、何もかも消えてしまう話で、ある意味「CUBE」的なシュールな世界が展開しているのだが、これが思った以上に面白くなくて、一応今回はギャグなのだが笑えない。
 大丈夫か?この監督。
 ひょっとして一発屋?
 そんなこといっている間に「CUBE ZERO」が公開されたのだが、監督は別の人。
 これもジョーズみたいに作れば作る程つまらなくなるんだろうな。

2006年12月 9日 (土)

「NANA2」

Nana2_3  ねぇ、ナナ。
 1作目と2作目はどうして別ものなんだろう。
 お願い ナナ もう一度元のキャスティングにして。
   
 映画の「NANA」は、原作のアパートやそこから見える風景を見事に再現し、思った以上に真っ当な青春映画になっていた。
 興行的にもヒットし、続編の製作が決定!
 ところが、ハチ役の宮崎あおい(B78-W57-H78)が降板。
 理由は続編ではハチが複数の男とやりまくり状態だからという噂もあったが真偽の程は不明。
 それどころかその他のメインの登場人物も降板して違う役者になってしまった。
 正に映画版「嗚呼!!花の応援団」の青田赤道のような状態で、さすがにナナ役は中島美嘉(B80-W57-H80)のままだけど、これがaiko(B78-W60-H83)になってたら、自分は絶対に観ないと思う。
 そんなわけでもはや原型を留めていないキャスティングだが、完成も遅れたみたいで、前作が公開2カ月前には試写があったのに、今回は公開直前で試写の回数が少ない。
 そんなわけで、期待できる要素が少ない続編だが、自分は原作を読んでるので、今回がどこまで映画化され、複雑な人間関係をどう描くかが興味があったので劇場にいった。
 初日なのに意外に客が少ないのに驚き!
 前作ではナナとハチの出会いと同居生活、最後はタクミと出会うところまでを描いていたが、続編でハチとタクミとノブの三角関係を中心に、ハチの妊娠やブラストのデヴューなどを描いており、ナナとレンの関係は申し訳程度、原作のシンとレイラの関係や、ナナの出生の秘密とかはバッサリ切り落としている。
 原作の盛り沢山の話を130分にまとめることは不可能なので、このやり方は正解だと思う。
 ところが、今回は意外に観ていて居心地が悪い。
 話を進めることが中心で、原作の上っ面をなでただけの中身のスカスカな感じがしてならない。
 結局、話が転がり始めるのはハチが妊娠してタクミとノブの修羅場になったあたりからなのだ。
 そして売りである音楽も話と別々なものになっており、前作のように音楽と物語がシンクロするようなことはない。
 キャスティングはついては、ハチ役は小柄ながらもわがままな体で胸もでかいが耳もでかい市川由衣(B83.-W55-H85)。
 彼女は悪くないのだけど、宮崎あおい程、役を自分のものにしていないし、かわいいけど華がない。
 レンも前作では松田龍平の腹が気になったが、今回の姜暢雄に比べるとまだましかなと思う。
 それよりも役者も変わっていないのに全く前作と全く違う人間に見えるのがノブ役の成宮寛貴で、髪形が違うというのもあるが、ど~考えても今回の方がかっこよくない。
 前回と変わらずナナを演じている中島美嘉は、思った以上に演技力の向上がなく、まあ歌があるからとはいえ、歌っているシーンがあまりにも少ないのは困ったところ。
 男から観ると、タクミの「女が妊娠→即効認知」というのに男気を感じる。
 ハチが料理を準備していたが誰も来ないことがわかって無駄になるシーンがあるのだが、普通ならやけくそになってブチまけてしまいそうなのだが、きちんと冷蔵庫にしまっているところはリアリティがあって良い。
 前作が真っ当な青春映画だったので、もし同じノリを期待していくと全く違う物になっている。
 同じ監督なんだけどね。

 宍戸留美(B78-W57-H79)ってどこに出てたんだろう?→人気blogランキングへ

「暗いところで待ち合わせ」

Kuraitokorod_de_matiawase  交通事故が原因で視力を失ったミチルは、父親と二人暮しだった。
 しかし、その父親が死亡してしまう。
 親類の反対を押し切ってミチルは一人暮しを始める。
 ある日、彼女の家の下にある駅のホームで、一人の男が転落して列車にはねられて死亡する。
 そしてその直後、警察から追われる青年アキヒロがミチルの家に忍び込み、気づかれないように息をひそめて暮らし始める。
 乙一の小説が原作だが自分は未読。
 盲目の女性と殺人件の容疑者が、同じ家に同居している。
 男の方が息をひそめているため、女性の方は気づかず、当然二人の会話はない。
 この奇妙な状況が緊迫感を生み、同時に盲目と職場でいじめにあっている青年が孤独を共有していくことにより徐々に癒されていく。
 さらに殺人事件の真相を探るという話展開もある。
 実は予告編を見る限り、昨今の難病恋愛物の変形で、今度は盲目かと思っていたのだが、そんなベタな展開ではなかったので安心した。
 出演は盲目の主人公に田中麗奈(B77-W56-H82)、彼女の家に忍び込む青年に出チェン・ボーリン。
 この二人はちょっと前に「幻幽伝」でも共演しているが、まさか二本セットで出演契約したとは思えないが、今回の映画の方が息が合っているように思えた。
 田中の演技は絶品で、彼女の演技で映画は成り立っている。
 ところが、殺人事件の真相がわかると、今までの良い雰囲気だった展開から一転し、TVのサスペンスドラマになってしまうのが惜しいところで、確かに真実が明らかになるまでのミスリードはうまいと思うのだが、真相の解明があまりにもベタな展開にちょっと脱力してしまった。
 おそらく前半が主人公の生活をじっくり描いているのに、後半が駆け足になってしまったのも原因だと思う。
 それに少し上映時間が長い。
 あと、映画の中で主人公がTVで殺人事件を知るのだが、いくら何でもまだ犯人とも決まっていない人の経歴を放送するとは思えないし、被害者を知る人のインタヴューをモザイクなしで放送するとか思えない。
 もちろん状況説明をするのにはわかりやすいのだが、もっと違和感なく演出してほしいところだ。

 この映画の宮地真緒(B87-W58-H85)の役はかなりウザいと思いませんか?→人気blogランキングへ

2006年12月 7日 (木)

「それでもボクはやってない」

Soreboku Soredemobokuhab6ww  周防正行監督の随分久しぶりの新作。
 「シコふんじゃった」や「Shall we ダンス?」など、どちらかというとコメディ映画の監督のイメージがあるのだが、今回は宣伝にもあるように“全世界衝撃のとことん社会派ムービー”で、痴漢の冤罪事件がテーマだ。
 確かに満員電車は、目の前にいる親父のハゲた頭もいやだが、痴漢と間違えられないようにするのがかなり疲れるので、極力乗らないようにしている。
 もしやってもいないのに痴漢に間違えられたら、無罪を実証するのは大変難しい。
 この映画は痴漢の冤罪をテーマにしているが、有罪無罪を追求する裁判映画ではなく、刑事事件で起訴された場合の有罪率99.9%という驚くべき数字の裏側であり、日本の裁判のあり方について描いている。
 実はドラマだとさっさと判決が出てしまうが、実際はやたらめったら時間と費用がかかってしまうことや、警察の誤認逮捕、検察の起訴の誤りを認めることは権力機構に傷がつくこと、映画ではご丁寧にも無罪判決を重ねた裁判官がなんと左遷されると言う実態まで描いている。
 そこには“疑わしきは罰せず”とか“罪を憎んで人を憎まず”というものは存在しない。
 裁判は真実を見つけるところではなく、有罪か無罪かだけを判断するところなのだ。
 特殊な仕事をこと細かく調べて娯楽作品にするというのは「マルサの女」などで伊丹十三監督がお得意とするところだったが、そのメイキングを作っていた周防監督ならそれに負けない映画を作ることだろうと思っていた。
 ところが、この映画は娯楽作品の持つようなカタルシスからはほど遠いところに存在しており、観客は被告人、もしくは傍聴席に立場にいることになり、違う意味での緊迫感が強いられるのだ。
 映画の冒頭から、いきなり主人公が痴漢で捕まるところからスタートする。
 この有無を言わせぬ展開は見事で、普通なら登場人物の生活描写とかをもっと克明に描いてもいいのだが、あくまで客観的要素に重点を置いているので、細かい生活感は描いていない。
 しかし、そこにあるのはどこにでもいそうな感じであり、だからこそ感情移入ができるという構造にもなっているのだ。
 映画の途中で、ピントがぼけて音が聞こえにくくなる箇所があり「上映ミスか?」と思ったら実は主人公のいわゆる「目の前が真っ白になる」という状況であることがわかった。
 これは「プライベート・ライアン」のオハマビーチの戦いに匹敵する体感であり、よくある表現と言われればそれまでなのだが、この映画ではあまりにも理不尽な事情徴収という状況の主人公の心理状態とドンピシャでシンクロしているのだ。(いや実はマジで上映ミスだったらスイマセン)
 前半は留置、勾留シーンでは、有罪か無罪か決まっていないのに名前を呼び捨てにされ、行動を強制される理不尽さを描き、後半の裁判シーンはいいも悪いも裁判官の心証次第ということを描いている。
 これらは実に不安と恐怖をかきたてられるものがあり、それはなまじいつ何時自分もその立場になるかもしれないので、普通のホラー映画よりも怖いものがある。
 間違いなく自分だったら痴漢をやっていなくても認めてしまうと思う。
 約2時間20分の上映時間は長いのだが、テンポがいいのでそれを感じさせないものがある。
 おそらくここまで徹底して社会問題を追求した映画は少ないし、逆にここまでやってしまっていいのかと思ってしまうくらいだ。
 出演は主人公に加瀬亮。新人弁護士役に瀬戸朝香(B83-W60-H85)、そして役所広司、竹中直人、清水美砂(B81-W58-H83)、田口浩正など周防監督の映画ではお馴染みのメンバーが出演している。
 上映後、主人公が無罪か有罪かみたいなアンケートを取っていたが、正直そういう主旨の映画ではないと思うのだけど、話題作りとしては必要なのかもしれない。
 そして、「踊る大捜査線」以降、刑事物が所轄やらキャリアやらノンキャリなどの言葉がやたらと使われるようになったように、この映画以降の裁判映画は変わっていく可能性は大きい。

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2006年12月 5日 (火)

「アジアンタムブルー」

Ajiantam  エロ本の編集者の隆二は、新進カメラマンの葉子と出会う。
 友人の妻との不倫を清算し、葉子と同棲生活を始め幸せな日々を送るのだが、彼女が末期癌で余命1ヶ月の命だと判明!
 残りの1ヶ月を幸せに過ごすため、ふたりは憧れの地ニースへ旅立つ。
 あ~また難病恋愛ものか~・・・・・・と思ってとりあえず観たのだけど、前半は意外に悪くない。
 無愛想な阿部寛が彼女とつきあうことにより人間味が出てくるのが良かったし、ヒロインの松下奈緒(B83-W60-H89)も映画の中で言われている土踏まずのような=汚れていない雰囲気はよく出ていたと思う。
 またこの二人とも長身なので絵になることは言うまでもない。
 ここ最近の阿部は「トリック」を中心としてコメディ的な怪演がすっかり定着しているのだが、たまにこの手の渋い役を演じていると。実は物凄く芸達者でかっこいいのがわかる。
 他にも脇役で佐々木蔵之介が出演しているのだが、やっぱりこの人は少しうさん臭いやお調子者の役をやらせるとうまい。
 映画は淡々と進んでいく中にも時々笑えるところがあったりする。
 この雰囲気は何かに似ているなあと思っていたら北野武の映画の映画に似ている。
 阿部寛の動きは「その男、凶暴につき」のたけしの演技に似ているところもあるし、裸にならない女の子の代わりにマネージャーのおばさんが脱ごうとして皆からおさえられるというコメディ的な展開も北野映画でありそうだ。(え、自分だけが思っているだけ?)
 二人が同棲するまでの関係になる描写がなかったのは残念。
 あえてそういう描写をしたのだと思うが、やはり二人が恋仲になる過程はもう少し描くべきだと思う。
 短い時間でも何とかなったはずで、例えば「シュレック」でシュレックとフィオナ姫が恋仲になる描写(森を遊園地に見立てて二人がじゃれあうところ)はおそらく2分ないと思うのだが、観客にはよく伝わっていた。
 この映画は二人が惹かれあう雰囲気は大変うまく描けているので大変惜しいと思う。
 とまあ、ここまでの前半はとてもいいのだが、彼女の病気が出てきてからは、いかにもなベタな展開になっていくのは惜しい。
 余命いくばくもないのに海外旅行へいくのは「セカチュー」でもやろうとしていたが、定番なのか?
 自分の親戚が癌で亡くなったのだが、死ぬ1ヶ月前なんか薬漬けで寝ているのが精一杯で、外国どころかトイレにもいけない状態だった。
 そう思うと映画に出てくる病人は物凄く体力があるのが不思議でたまらない。
 ここらへんは原作がどうなているか知らないが、ちょっと食傷気味だ。
 だからニースに行くというのも海が彼女が撮っている水溜りに似ているからという理由は何となくわかるのだが、どう考えてもANAとタイアップなんだろうなあで終わってしまいそうなところが悲しい。
 個人的には、彼女にプロポーズする時に、彼女の中指の指輪をはずして薬指に移して「ただ隣りに移動するだけだ」とか言うセリフは結構キュンときたけど、あれも阿部ちゃんみたいなイケメンだからだよね。

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2006年12月 4日 (月)

「ブラック・ダリア」

Black_dalia_1  う~ん、監督がブライアン・デ・パルマだし、こういう映画を面白いと言えるのが、粋な映画ファンだとは思うのだけど、自分の場合、人間ができてないというか何というか、映画は随分前に観たのだけど・・・・・・結論から言うと全然面白くありませんでした。
 だけど、こういうのって結構勇気がいるわけで、実は自分は若かりし頃、あまりにも世間の評価が高い「2001年宇宙の旅」を観にいって、映像は凄いけど話はよくわからないと思ったわけ。
 だけど世間的には評価が高いので、図書館で文献を読んで、リヴァイバルの度に観にいったのだけど、2001年のリヴァイバルの時に、ある結論に達した。
 映像は凄いけど話は面白くない。
 あ~なんて気持ちいいんだ。
 やっぱり自分に正直が一番だなあ。
 「L.A.コンフィデンシャル」のジェームズ・エルロイが原作で、迷宮入りした娼婦殺人事件をブライアン・デ・パルマが映画化。
 セットとかちょっと昔っぽい色調など徹底しているのだが、自分が事件の真相をよく知らなかったので、ちょと状況がわからないところもあった。
 おそらく、これがアメリカだと日本の深川の通り魔事件くらい誰でも知っている事件なのかもしれないけど自分は知らないので、事件の概要を把握するの精一杯だった。
 家に帰って事件のことを調べたけど、自分の場合、知ってたからといって面白くなるというものでもなかったことが発覚!
 「L.A.コンフィデンシャル」は面白かったし、デ・パルマの「アンタッチャブル」も大好きなんだけど、これは全然ダメだった。
 おそらくデ・パルマ独自のうまい演出方法とかあるのだろうけど、それもわからなかったしねえ。
 スカーレット・ヨハンソン(B86-W58-H84)を期待していたのだけど、「マッチ・ポイント」程エロくなかったのが残念!(自分の中ではお色気担当か?)
 途中から彼女目当てに切り替えて映画を観ていた自分が悲しい。

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2006年12月 3日 (日)

「パプリカ」

Paprika_poster  精神医療のセラピスト・千葉敦子は、無意識の世界をモニターすることで治療を行う時は、姿も性格も一変して夢探偵パプリカとなる。
 治療を行なう時に使用する装置“DCミニ”が、ある日何者かによって盗まれてしまい、彼女の周りは精神に異常を来たす人が続出!。
 次々と意識に進入し、夢を犯していく“夢のテロリスト”に立ち向かうべく、彼女は悪夢の中に入っていく・・・・・・。
 原作は筒井康隆の傑作SF小説だが、自分は未読。
 今年は「時をかける少女」といい、筒井康隆の作品のアニメ化の当たり年か?
 監督は「パーフェクトブルー」や「東京ゴッドファーザー」、「千年女優」の今敏。
 この映画は“DCミニ”を誰が盗んだのかというミステリーはあまり重点が置かれてなくて、夢の世界を描くことに徹底している。
 夢はの世界は基本的に夢の中の話であるため何でもありの世界である。
 そのため映像化するのなら、説得力があり、見ている間は本当に夢を見ているような気分にならなくてはいけない。
 そしてこの手の映像化は時間や場所を次々と変えていく不条理な描き方が多い。
 ところがこの映画のイマジネーション豊かな映像は正に凄いとしかいえないものがあり、あまりにも多い情報量に考えている暇がなく、正に「燃えよドラゴン」のブルース・リーのセリフである「考えるな。感じるんだ」状態である。
 だから、考えるのをやめて感じるままに映像を見ていれば、正に夢心地になってしまえるものがある。
 おそらく「2001年宇宙の旅」と同じように、この映画を観ながら薬をやる奴が絶対に出てくることだろう。
 現実の空間が虚構と入り交じり、人物が入れ代わったり一体化したり分裂したりする映像表現は今敏の監督作品ではお馴染みだが、この映画はさらにそれを昇華してしまっている。
 自分はどちらかというと、密かに精神治療を受けている刑事の話が好きで、彼にまつわる映画のエピソードはちょっと共感するな。
 彼が何故刑事になったかの理由が結構泣かせるものがある。
 そういえばこの映画は「ターザン」や007などの映画にちなんだ遊びも沢山入っており、劇場で観ると、その効果も倍増する。
 一番笑えるのは黒澤明ネタで、どちらも「夢」つながりなのだ。
 声の出演は千葉敦子とパプリカを林原めぐみ(B80-W59-H85)が演じているが、さすがベテランだけあって、二役をうまく演じ分けている。
 ここ最近の劇場映画は本職の声優を使わないことが多いのだが、この映画は彼女以外にも古谷徹、大塚明夫、山寺宏一など大物が起用されている。
 自分はアニメは何が何でも声優じゃないとダメだという考えはないが、昨今のあまりにもへたな連中は願い下げだ。(何度も言うが「ぴちぴちピッチ」の中の人とか)
 原作者の筒井康隆と監督の今敏がバーのマスターとウェイター役で声優に挑戦しているが、意外に悪くない。
 まあ筒井先生は時々映画や演劇に出ている人なんだけどね。
 アニメーション制作はマッドハウス。
 極普通の人達はアニメーションを作っている会社はジブリしかないと思っているが、マッドハウスは傑作が多いのでもっと知名度があってもいいと思う。
 ただTVアニメの「NANA」は作画がダメダメな回が多いので何とかしてほしい。
 
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2006年12月 2日 (土)

「武士の一分」

Busi_1_1b  三村新之丞は、毒見役を務める下級武士で、美しい妻・加世と中間の徳平と穏やかな生活を送っていたが、ある日、毒見役の仕事で貝の毒にあたって失明してしまう。
 当然、仕事ができないために生活ができなくなってしまう。
 そこで、加代は、嫁入り前からの顔見知りだった上級武士の島田藤弥に相談を持ちかけるのが、家禄を守ることと引き換えに弄ばれてしまう。
 事実を知った新之丞は盲目なのを承知で島田に果し合いを挑む・・・・・・。
「たそがれ清兵衛」、「隠し剣 鬼の爪」に続く、山田時代劇三部作の最終作らしいが、いつから三部作になったんだろう?
 しかし毒見役という仕事も命がけなのに凄いのか凄くないのかよくわからない仕事だなあ。
 盲目とか、夫婦愛とかいうと韓国映画だとこれでもかというくらいベタな展開になりそうなのだが、この映画は、そうならないように演出している。
 実は最初物凄く起伏の少ない淡々とした展開だったので大丈夫かなあと思ったが、この何気ない日常生活を描くことにより二人の愛情の深さがわかり、最後の果し合いに至るまでの気持ちがよくわかるの。
 よくよく考えたら目は見えなくなるし妻は寝取られるしといった感じで正に絵に描いたような悲惨な状況なのだが、何気なく笑えるシーンがあって暗い雰囲気にはなっていない。
 まあこれは笹野高史の存在が大きいのだけどね。
 毒見役だったために、最後の料理を食べただけで妻が帰ってきたことがわかるという話にはちょっと涙が出てしまったよ。
 話題の木村拓哉は思った以上に悪くなかったと思う。
 そういえば「ハウルの動く城」の時も公開前からネット上ではボロクソに言われていたが、いざ観てみると意外にうまい声優っぷりで、やはり偏見はいけない。
 しかし彼よりも妻役の檀れい(B85-W59-H87)が大変うまく演じており、この映画の良さは彼女の存在にあるといっても過言ではない。
 あと主人公の叔母役を桃井かおり(B86-W64-H87)が演じているのだが、登場の仕方がちょっとコントっぽいので笑える。
 時代劇という形をとりつつも、話の根底は今の我々の生活に共感できることも多く、改めて考えると下級武士は今のサラリーマンと同じなんだなあと実感した。
 個人的には「たそがれ清兵衛」が一番好きなのだが、この映画は二番目に好きな映画である。
 ただ山田洋二の時代劇の中では、無駄なセリフを極力なくし、役者の何気ない動きで見せていくという点では一番かもしれない。
 残念なのは上映時間が長いのと、主人公が盲目なのにあっさり剣術を習得してしまっているところで、もっと説得力が欲しいところである。

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2006年12月 1日 (金)

「ALWAYS 三丁目の夕日」

3tyoume_4_thumb  「三丁目の夕日」は30年以上連載している漫画で、子供の頃はあの絵柄があまり好きでなかった。
 大人になってやっとこの漫画の面白さがわかるようになってきた。
 この漫画を映画化すると聞いた時に考えたのは昭和30年代を映像で再現できるのかということだった。
 というのも、今や昭和の時代を再現するのは時代劇以上に難しいものがあり時代劇は当時を知る人がいないので、イメージ的なもので済んでしまうのだが、さすがに昭和30年代とかだとその当時を知る人がゴロゴロしており、中途半端に再現してしまうと違和感を感じてしまう人もいるだろう。
 だからこそ、TVドラマなどでは、ニュースフィルムなど時代の記号的なものを入れて時代のお約束を作ることで終わってしまうことが多い。
 しかし、この映画はCG等を駆使して物凄く広い範囲で昭和30年代を再現しており、その最たるものが建設途中の東京タワーだったり、高層ビルがない街中だったりする。
 これだけでも見る価値は十分ある映画で、CGが未来もしくは、この世に存在しない見たこともないものを表現するだけでなく、少し昔の過去を表現するために全面的に使用されているのは日本映画では珍しいのではないか?(いや実際はどうかわからないけど・・・・・・)
 もちろん、厳密な意味では時代考証的にどうかなあと思うところもあったりするのだが、レトロフューチャー的な要素もあって良しとする。
 物語は昔は良かった的な懐古趣味な話でなく、昭和30年代を通して未来への前進を描いており、その象徴として東京タワーが効果的に使われている。
 最初半分位しかできていない東京タワーが最後は夕日の中で完成しているのは泣かせるものがある。
 いや、この昭和33年の再現は見事で、スタッフの皆さんは秘密結社「イエスタデイ・ワンスモア」(「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」を参照)を設立して20世紀博の地下の昭和の町並みを作れるよ、いやマジで。
 昭和33年の東京を舞台に自動車修理工場の鈴木オートと、その向かいで駄菓子屋をする茶川を中心として話は進んでいく。
 鈴木オートには集団就職で六子がやってくるのだが小さな町工場にがっかりする。
 しかし、六子は徐々に仕事を覚えて鈴木オートには必要不可欠な存在となっていく。
 一方、茶川は芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を書いている。
 ある日、淡い恋心を抱く飲み屋のおかみヒロミに頼まれ、身寄りのない少年・淳之介を預かることになる。
 自分がこの映画で懸念していたのは、原作のロクさんが女の子になっているところで、いくら何でも集団就職で来た女の子が自動車修理工場では働かないだろうと思っていたが、映画の中ではそこらへんの設定をうまく説明していたので思った以上に違和感を感じなかった。
 それよりも演じている堀北真希(B82-60-H85)が良い味を出していた。
 原作では爺さんの茶川先生が映画ではえらく若くて、演じているのが吉岡秀隆であることだった。
 どちらかというと、吉岡秀隆はロクさん役がピッタリなのだが、ちょっと年をとりすぎているので無理なんだろうなあ。
 さらにいうと、自分の中の彼のイメージはいつもべそをかいて叫んでいるイメージしかない。
 しかし、この映画ではシリアスとコミカルな演技をうまく使い分けており、少し「男はつらいよ」の渥美清を思わせるところもあり、正直見直してしまった。
 その他、短気だけど家族にはやさしい父親役の堤真一は「フライ,ダディ,フライ」と全く逆の役どころで面白い。
 母親役の薬師丸ひろ子(B80-W60-H84)もハマリ役だった。
 セーラー服のイメージが強い彼女も今やすっかり母親役でも不自然でなくなっている年齢になったんだなあ(遠い目)
 ヒロミ役の小雪(B83-W58-H85)はいつも困った顔をしているので、今回の幸薄い役は良いと思うぞ。
 映画は泣かせる展開かと思いきや、意外に笑えるところが多く、泣かせどころとのバランスがうまいと思った。
 自分が良かったなと思ったのは、お守りのエピソードと万年筆のエピソードで、人のやさしさに感動したよ、いやマジで。
 この映画の凄いところは普通の人情話をCGを駆使して作ってしまったところで、監督の山崎貴は「ジュブナイル」の時もそうだけど、特撮負けしない演出をする人で、自分としては次に何を見せてくれるか期待大である。
 あと、この映画を観て個人的に考えたこと。
 自分とこにあったテレビって昭和40年代当時なのに相当古くて、実は昭和30年代のものだったんだなあということがなんとなくわかったよ。
 親に聞いたら昭和33年にテレビのある家は相当金持ちらしく、我が家に来たのは昭和38年らしい。
 う~ん、デジタル放送とかいってもすぐに見ている家は多くないので、やっぱり実際に普及するのには5年~10年はかかるものかもしれない。
 そう考えると鈴木オートは結構儲かっている会社なのかと思ったが、自分の家が貧乏だったという可能性は大きい。
 冬のシーンで出てきたあの手の湯たんぽは結構最近まで使っていたよ。
 今は家の構造が暖かいせいか、湯たんぽがなくても全然OKだけど、昔は冬は真剣寒かったような感じがする。
 六ちゃんのような住み込みの職人って昔は結構いたなあ。
 いや、もっというとおじいちゃんおばあちゃんがいるのは当たり前だし、中にはおじさんとかおばさんとかも一緒に住んでいる家があったりしたんだけど。
 あと、自分の住んでいたところは昭和50年近い時まで舗装されていない道があって、実は都会と田舎のギャップって10年位あるのではないかと思われる。
 そういえば、小学校に入っても電話がなかった自分の家って貧乏のせい?
 この映画は家族で観ると異常に盛り上がりそうだなあ。

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