「ストロベリーショートケイクス」
フリーターの里子、デリヘル嬢の秋代、OLのちひろ、イラストレーターの塔子。
性格も職業も違う4人の女性の物語。
4人は全員が顔見知りではなく、里子と秋代、ちひろと塔子が知り合いでこの二組は近くにはいることはあっても接触することはない。
これが全員知り合いの友情物語という「東京フレンズ」状態だったら最悪だが、そんな間抜けな話にならなくて良かった。
里子役に池脇千鶴(B80-W55-H85)、秋代役に中村優子(B80-W58-H83)、ちひろ役に中越典子(B76-W56-H82)、塔子役に岩瀬塔子(B80-W58-H85)が演じている。
映画の最初で池脇千鶴が男の足にしがみついて引きずりまわされるシーンでツカミはOK!だったが、実はとてつもなく痛々しい話だった。
女性から見ると共感できる話なのかもしれないが、男が見るとかなり痛い女の話である。
上映時間が127分と長いが、これはそれぞれの登場人物のエピソードを描くためかもしれないが、もう少しエロシーンをつめれば120分以内と適当な時間になったのではないかと思われる。
池脇千鶴がまだ明るい役回りで、彼女がいなかったらこの映画は本当に救われない。
しかし、いい年なのにまだロリっぽさが残るのも凄いよなあ。
「ジョゼ」のヌードは痛々しいものがあったが、この映画では放尿シーンくらいだけだった。
しかし、意外に美脚なのにはちょっと驚き!
自分がこの映画で意外にいいなと思ったのは中越典子で、大変美人じゃないですか?
幸薄そうな顔がいいというより、この映画では本当に救われない役で、だけど実際にどこかに存在しそうな感じがするのがリアリティがあって良い。
実は自分が一番感情移入したのは彼女だったりする。
基本的にこの映画は女にやさしくないというか痛々しい話でなのだが、時々ふと救われる話があって、例えばラーメン屋でちひろへの「オカアサン、ゲンキデスカ」の言葉は結構グッときてしまった。
「TANNKA」が上っ面だけの女性映画だとしたら、この映画の方が遥かに魂があると思う。
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