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2006年10月23日 (月)

「TAKESHIS’」

Takeshis794558  北野武の私小説的映画で、イメージ映像をガンガン入れて、話を入れ替えたり、出演者が二役をこなして進んでいく。
 その中にはかつての北野映画の映画を思わせる場面もあり、その意味ではわかる人にはわかるファンのための北野武映画祭りのような要素もある。
 さて、これが映画として面白いかというと実は思った以上に面白くなくて、特に今回のイメージ映像をはさみこむ手法は新しいかというとそうでもなく、一見難解そうな話もそれほど複雑でもない。
 この手のやり方はアニメなどでよく見られる手法で、もしこの表現方法を使うなら、もっと撮影して観客の頭の中に整理できないくらいの情報量でなくてはならない。
 しかし、残念ながらこの映画はそうではなく、むしろ少ない情報量と自己パロディをつなぎあわせるという編集にポイントが置かれ、それが効果的であるかというと必ずしも効果的ではないのだ。
 「ハウルの動く城」の時の宮崎駿の時にも少し思ったのだが、映画監督はどこかの段階で語るのをやめてしまい、無駄を廃した映像だけで表現をしたいのかもしれない。
 今回の北野武も語るのではなく感じるところにポイントを置いているような感じがする。
 ただ彼の場合はそこまでの領域には達していない。
 ただ、これまでの映画を観る限りは鋭い感性の持ち主ではあるので、すぐに極めてしまうと思う。
 いや、もちろんこれは映画を観て自分が思うだけで、本当のところは当人しかわからない。
 少なくとも自分はそう感じた。
 映画の宣伝文句で「500%の体感映画」というのがあって、これは5回観ないとわからないという意味らしいのだが、これはちょっと違うよなあ。
 5回観ないとわからないのは技術がないだけだと思う。
 それよりも5回観たくなるの映画の方が絶対にいいと思うぞ。
 この映画で京野ことみ(B83-W58-H85)が脱いでいるが、あまり必然性はない。
 だけど池脇千鶴(B80-W55-H85)のような痛々しいものではなかった。

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 TAKESHIS' 「TAKESHIS’」 ★★☆ (2005年日本) 監督:北野武 脚本:北野武 キャスト: ビートたけし、京野ことみ、岸本加世子、大杉漣、寺島進、渡辺哲、美輪明宏、六平直政、上田耕一、武重勉、ビートきよし、... [続きを読む]

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