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2006年10月 7日 (土)

「初恋のきた道」

Road_home  公開当時、劇場は満員御礼で、自分の座席の中年のおっさんは号泣していたし、客席のあっちこっちですすり泣きが聞こえる。
  かくいう自分もちょっと涙目である。 
 感動した。
 話は悲しいものではない。
 話は町から来た先生に村の娘が恋をする。
 それだけだ。
 昨今妙に複雑な話が多い中で、あまりにもシンプルな話である。
 娘の恋は成就することは最初にわかっている。
 ひねりがまるでない直球勝負の映画なのだ。
 しかし感動するし泣く奴の気持ちだってよくわかる。
 演出に力があるので、ひたむきで一生懸命な少女の気持ちが観客に伝わってくるからだ。
 校舎の建築を手伝う先生のために彼女が弁当を作る。
 これだって中国の昔のしきたりで直接渡すことができないのでテーブルに置くだけなので、意中の人が食べるかどうかわからない。
 それでも彼女は必死に作るのだ。
 彼の声が聞きたいばっかりに家から遠い井戸にわざわざ水をくみにいったり、先生が遠い家の子を送っていくと聞けば待ち伏せたり・・・・・・一歩間違えればちょっとストーカー気味だが彼女の思いが伝わってくる。
 そしてそれがよくわかるのは、ひたすら先生を追い掛ける彼女の顔のクローズ・アップである。
 彼女の眼差しはひたすら先生の姿を追っている。
 実はこれがくせもので、眼差しと一緒に目線が追いかけている物(この場合先生なのだが)を入れてもいいのだが、それは少なくて徹底して彼女の熱い眼差しの場面が多く、ちょっとでも好きな人を観ていたいという気持ちがわかる。
 先生が町にもどってしまうので、彼が好きだというきのこぎょうざを青い陶磁の椀(校舎の工事の食事もこれを使用)に入れて彼に渡そうと山をひたすら走り彼の乗っている馬車に追いつこうとする主人公!
 誰でも想像がつくのだが、当然、彼女はひっくり返ってしまい、椀は割れてしまいギョーザは飛び散ってしまう。
 滅茶苦茶ベタな展開である。
 しかし映画にはその後があって、椀は普通なら捨ててしまうところなのだが、母親がきちんと修理してさりげなく置いておくのだ。
 買った方が安いのにという修理屋の言葉に母親は「使った人が娘の心を持ってった。椀だけでも残してやりたい」
 またその言葉を受けて「そういうことならしっかり修理しよう」と返事をする修理屋。
 この何もかも理解しているような会話がなんともいえない。
 言葉には出さないが母親が娘の気持ちを理解しているのが良い。
 しかし最も自分が一番感動したのは少女時代の最後のところである村外れの道で主人公が待っているところで「二人がついに再会を果たした日、母は父の好きな赤い服を着て待っていた」と言うところだったりする。
 この映画の成功の一つは主役のチャン・ツィイーの存在だ。
 真剣かわいいんよ。
 この娘に気に入られたら男なら即OKじゃない?
 残念ながら先生役の男優は妙に田舎臭くてかっこよくないけどね。
 「グリーン・ディスティニー」で飛びまくっていた娘と同じ人物とは思えない。
 更には音楽が「ニューシネマパラダイス」並に映画を盛り上げるのだ。
 サントラ販売していたら即購入するぞ!
 ところで主役の歳いってからのばあさん役の女優が妙に芸達者で、歩き方がチャン・ツィイーと同じなのにびっくり!
 芸が細かいぞ!
 センスのない日本語タイトルが多い中で、この映画に関しては内容をうまく表現しているタイトルで良いと思う。
 これが英語表記そのままの「THE ROAD HOME」や中国語表記の「我的父親母親」(←「電波少年」のコーナーかっちゅうの)で良かった。
 そんなわけで大変良い映画だと思うのだが、予告編を観ると料理を通して語られる恋愛ものかな?と思わせるところがあって、正直自分も実際に本編を観るまでは「恋人たちの食卓」みたいな話かと思っていた。
 ところがいざ観てみると、料理なんかほとんど関係ない話であることが発覚!
 そういえばホームページも食い物の話ばっかだし、どうなってるんだ?
 まあ評判良いし、観客動員も良さそうだからいいか。
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