2016年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」 | トップページ | 「鳶がクルリと」 »

2006年10月14日 (土)

「春の雪」

L  松枝清顕と綾倉聡子は幼馴染で共に育った。
 時が経ち、清顕は久しぶりに聡子に再会するが、彼女への思いを素直に表せずにいる。
 そうこうしているうちに、聡子に宮家との縁談が持ち上がり、ここでやっと清顕は聡子への愛を自覚するのだが、時既に遅く正式な婚約発表の後だった。
 しかし、それでも清顕は聡子に求愛し、聡子もまた、その愛を受け入れていく。
 二人で密会しているうちに、聡子は妊娠が発覚し、それが周りに知れてしまう・・・・・・といった感じの話で、出演は清顕役に妻夫木聡、聡子役に竹内結子(B80-W60-H82)。 
 原作は三島由紀夫。
 三島由紀夫って名前は良く聞くけど切腹した人という認識しかなく、小説は全て未読。
 まあ「三島由紀夫? ああ、いじわるばあさんの人ね」とか言っている人よりはましかも。
 だから、原作に対しての思い入れが全くない自分が観る限り、「春の雪」は思った以上に面白かった。
 最初は予告編を観る限り悲恋物かなと思っていた。
 だけど、実際に観てみると、何かとてつもなく異常な世界が展開している。
 そもそも清顕と聡子は最初から結ばれない運命でもなく、清顕が態度をはっきりさせないのが原因で、だけど他の男と結婚するのはいやなわけで、聡子も彼の行動にこれ幸いと便乗した状態で、もう頭の悪い中学生のバカップル状態。
 いや、それ以前に映画の冒頭に聡子の父親が生娘でないものと寝た男に生娘と思わせたいなどと鬼畜みたいなことをいっているシーンがあったり、清顕と親友の関係は妙にホモ臭い。 
 まあここらへんは「摩利と新吾」を思わせるところがあって嫌いじゃないんだけどね。
 本来ならこの展開にす~っと冷めていくのだけど、原作を知らないから先が読めないためにワクワクしてしまう。
 これは予告の雰囲気から推測されるような悲恋物ではなく、どちらかといえばかなり屈折した恋愛映画である。
 だけど目が離せない。
 これはおそらく行定監督の演出の妙だと思う。
 そういえば彼の監督作品である「世界の中心で、愛をさけぶ」は目茶苦茶変な話で、特に柴咲コウ(B76-W58-H83)の出演箇所はその異常さにおいては群を抜いているのだが、長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)が出ている高校時代だけ頭の悪い男子高校生の妄想が完全映像化されているところだけでもいいかなあと思ってしまう。
 おそらく、自分は激しくつまらなかったのだが「北の零年」は吉永小百合(B80-W59-H80←1960年当時)が小さい子供がいるにはあまりにも高齢出産すぎるところと、いくら北海道は人がいないとはいえ、あまりにもモテ過ぎるところに異常さを覚えたが、おそらくこの映画もサユリストの妄想が完全映画化されているのかもしれない。
 ひょっとして、行定監督は無理無理な条件の脚本でもそれなりに見せてしまう才能の持ち主かもしれない。(←考えすぎか?)
 あと、この映画は撮影が妙に美しいのもポイントだ。
 妻夫木は、顔が現代風でこういう昔の時代を映画化した時の雰囲気に合わないのだけど、これはお約束ということで。
 竹内はおそらくこの時既に妊娠していたのだろうなあと考えるとちょっと興奮するものがあり。
 喋りがあまりうまくないミッチーの台詞が少ないのはうまい演出だと思う。
 しかし、何よりもうまく独自の存在感を出していたのが大楠道代(B81-W60-H83←「兵隊やくざ 大脱走」出演当時)で、彼女がいるからこの映画はしまっているんだよなあ。
 とにかく、この映画は恋愛映画としては微妙だが、どちらかという陰謀渦巻く異常な世界を描いている映画だと自分は思っている。

 人気blogランキングへ

« 「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」 | トップページ | 「鳶がクルリと」 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185540/12272700

この記事へのトラックバック一覧です: 「春の雪」:

« 「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」 | トップページ | 「鳶がクルリと」 »