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2006年10月31日 (火)

「イノセンス」

Innocencethumb  「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」が公開された時、上映劇場が無茶苦茶少なかった。
 当時、地方の田舎に住んでいた自分は仕方なくとてつもない時間をかけて、それでも一番近い上映劇場に行った。
 おそらく上映劇場が少ないであろうために必然的に満席になってしまった中で観た「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」は大変面白く、その洗練された電脳世界の映像化にはかなりのショックを受けた。
 少なくとも長い往復時間と高い交通費をかけても観て良かったと思った。
 その続編ともなれば期待するしかないわけで、公開初日は朝一で劇場に向かった。
 今回は上映する映画館も多いので安心だ。
 上映1時間前に劇場に行くと既に長蛇の列で、昔ながらの映画館より指定席のシネコンの映画館にすれば良かったと後悔することしきり。
 またこの長蛇の列を構成しているのが、男ばかりで女はいたかもしれないが発見することはできなかった。
 さらに言うと、その男性の皆さんもあまり女にモテそうもないのが悲しい(人のことはいえんが)
 そんなわけで期待しまくりの「イノセンス」だが、何と言っても映像がきれい!
 これだけでも観にきて良かったと思う、いやマジで。
 特に中華図案を基本とした背景には正直感動した。
 じゃあ話はというと、2032年の日本で少女型の愛玩用ロボットが暴走して所有者を惨殺。
 公安9課の刑事バトーは電脳ネットワークを駆使して捜査を開始。
 真相を暴くべく製造元ロクス・ソルス社に迫るが、やがて恐るべき事実を知ることに・・・・・・といった展開で面白そうな感じなのだが、実際は実に微妙なのだ。
 押井守の映画は、アニメは面白いが実写は大変つまらない(「赤い眼鏡」や「AVALON」など)。
 しかし、一方ではシリーズの2作目は面白い。(例えば「うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー」や「機動警察パトレイバー2」など)
 今回の映画はそのできすぎた美術故に限りなく実写に近づいているのと続編である2作目であるため不安と期待が入り交じる状況である。
 結果として映画はつまらなくなる一歩手前の微妙なところに位置している。
 と、いうのも登場人物はむやみやたらと哲学的な蘊蓄をたれており、またそれがボソボソとした話し声のため観ている方は少し辛いのだが、だれそうになる時にタイミングよく銃撃戦などのアクションシーンが入るため、微妙にバランスが取れているのだ。
 逆にいうとこのタイミングの良さがうまい演出の証拠かもしれない。
 ちなみに、この映画は前作の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を観てないと面白さが半減するので是非とも観ておくこと!
 TVシリーズの「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」も電脳社会を舞台にした公安9課の活躍を描いており、映画とは違った意味で面白いので必見!
 あと、映画の中でバセットハウンドが餌を食うときにバトーがたれた耳を餌につかないようにどけてやる細やかなやさしさにちょっと感動したのは・・・・・・やっぱ自分だけか?。

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2006年10月30日 (月)

「TAMALA2010 a punk cat in space」

Big1  あ~真剣つまんねえ。
 2002年のダメアニメ映画の1番はこの映画に決まりだ。
 この手のサブカル系は美術とかに異常に根性入れている割には話が異常にお粗末である。
 難解ではなくわざと難解っぽくしているのである。
 この映画はその姑息さが異常に鼻につく。
 わからない奴はわからなくていいという雰囲気がプンプン漂っている。
 難解なら追求したいと思わせるべきであり、「早く終わらねえかな」とか「二度と観たくない」と思わせるのはやっぱりまずい。
 確かにデザインとか面白いと思うのだが、それだけだったら本で見るだけで十分である。
 予告は面白そうなんだけど、本編が予告編以下というのはダメだ。
 やっぱりこの映画は92分の上映時間より、5分以内の方が良かったのではないかな。
 好き嫌いがはっきり分かれる映画で、自分はもちろん嫌いな映画であることは言うまでもない。

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2006年10月29日 (日)

「8月のクリスマス」

20344  実は韓国版が結構好きで、特に音楽がお気に入りなので即効でサントラを購入した。
 だけど、当時はまだ韓国ブームが来る前で、あまり韓国についての状況が良くわかってなかった。
 だから映画に出てくる制服姿の交通取締官の女性を途中までず~っと女子高生と思っていて、昔のビニ本のモデルみたいだなと思いつつも、韓国映画の女子高生はこんな感じなのかと自分を納得させていた。
 いや、だって映画の中では(自分が知っている限り)説明がないんだし・・・・・・と思ったけど、韓国で誰でも知っている常識的なことを改めて説明するわけないよなあ。
 さらに映画の中で出てくる家の様子が昭和40年代によくあった家の状況に似ていて、木の枠で模様のついているガラス窓って、昔は結構あったんだよ、マジで。
 まあ、それから「冬ソナ」のおかげで韓国ブームが来て、頻繁に韓国映画が観ることができるようになったのは嬉しい限り。
 韓国映画が全国拡大ロードショーされる時代が来るとは昔なら考えられなかったことである。
 だけど、公開されるはいいのだけど、真剣ベタな映画ばっかで数をこなせばこなす程食食気味になってしまうのも確かで、そう考えると淡々と進んでいく「八月のクリスマス」は特殊な部類だったんだなあと改めて感じた。
 さて、その「八月のクリスマス」を日本でリメイクしたのが「8月のクリスマス」なんだけど、何故リメイク?
 調べてみたら韓国版は1999年公開で、そんなに時間経過しているわけでもなく、今回のリメイクの意味しているところがさっぱりわからない。
 そういえば「リメンバー・ミー」も日本版が制作されたけど、映画化する意味がわからない。
 別にダメじゃないけど、他にもっとないのかな?
 話は韓国版と同じで主人公が病気で死ぬまでを淡々と描いている。
 何の病気かは明確にはされていない。
 日本版は交通取締官が学校の先生になったくらいで、話筋はほとんど韓国版と変わらない。
 変にアレンジしていないので悪くないのだが、ますますもって映画化する理由がわからない。
 まあ、韓国版を観ている人の方が少ないと思うので、成り立ってしまうのかもね。
 主演はこの映画の音楽も担当している山崎まさよし。
 最近、すっかり役者になってきたなあと思う。
 「Jam Films S」でもいい味だしてたしね。
 韓国版の主役のハン・ソッキュは少し聖人的なところがあったけど、山崎の普通にいそうな感じは、ある意味リアリティがあると思う。
 ヒロイン役の関めぐみ(B80-W58-H83)は「恋は五・七・五!」の時は高校生で今回は学校の先生と今が何でも演じれる年頃なんだね。
 彼女は基本的に顔がいわゆるシベリアンハスキー系できついというか怖い顔で、だからこそ時々微笑む顔が良い。

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「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」

Megumi  ドキュメンタリーはNHKスペシャルや民放の深夜等に放送されており、ニュースの特集もそれに近いものがある。
 だから入場料を払ってわざわざ映画館でドキュメンタリーを観るのであれば、少なくともTVで観るようなものでは物足りない。
 そうなるとTVで取り上げることが不可能な題材になってくる。
 それは戦争であったり差別問題であったり、怪しい宗教だったり、特定企業を批判するものであったりする。
 好奇心をくすぐり怖いもの見たさを刺激し、劇映画と違い「事実」だというのが緊迫感を生む。
 少なくとも自分は映画館で金を払ってドキュメンタリーを観る最大の理由はそれだ。
 例えば「ゆきゆきて、神軍」の面白さは、なんと言っても奥崎謙三の何をやらかすかわからない立ちまくっているキャラクターと、戦争責任の追求であり、公開当時の映画館は満席であり、映画の面白さと、内容から過激な団体に映画館が攻撃されるという噂もあって観客は妙に緊張していたのを覚えている。
 ここ最近だと「ボウリング・フォー・コロンバイン」や「スーパーサイズ・ミー」が面白かったりする。
 そして「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」は北朝鮮拉致被害者家族の横田滋さん、早紀江さんの30年間を収めたドキュメンタリーである。
 つまり現在進行形の話なのだ。
 この映画に出てくる話は新しいものは何もなない。
 正直TVで散々やった内容である。
 しかし、映画館の暗闇で観ていると物凄く怖い話であり、現在進行中の事件であり、それどころか他人事ではなく、ひょっとしたらいつ何時自分が当事者になるかわからないのだと実感した。
 制作スタッフが日本人でないので偏りがないのと、政治的なものよりも、あくまで拉致された家族の親子愛を中心とした話展開は良かったと思う。
 そうでなければ当事者の国以外は正にどこか極東の遠い国の他人事でしかない。
 この映画の最後が横田めぐみさんが帰ってきたところで終われば、どれだけ良かったかと思う。
 またはこの映画が公開される頃には、事件が解決されて、映画としての価値がなくなっていればどれだけ良いか。
 ただ残念なことにこの映画は少しBGMが入りすぎてうるさい。
 もう少し控えめでも良かったと個人的には感じた。
 そういえば昔、拉致事件を向井寛が監督で映画化する話を新聞か何かで読んで覚えがある。
  タイトルが「MEGUMI」となっており、巨乳タレントかよ?と思った時があったが、あの話ってどうなったんだろう?
 正直、へたに劇映画なんか作ってもらいたくないのだけどなあ。 
 

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2006年10月28日 (土)

「明日の記憶」

4988101126323  皆さん、予告編を観た時に「サクラ、電車、ネコ」と言われ、渡辺謙が答えられないシーンがあったんだけど、どうでした?
 実は自分は思い出せませんでした。(泣)
 なんか、マジでやばいかも。
 つうことで、「明日の記憶」観てきた。
 若年性アルツハイマーになってしまった男の話。
 記憶をなくしていく話は韓国映画の「私の頭の中の消しゴム」、略して「わたけし」があったので、またあの手のベタな話かと思っていたら、そうではなく、むしろ難病ものでお馴染みのお涙頂戴的なものではなく、そうなりそうなものをできる限り排除している。
 だけど、逆にそれが結構泣かせる展開になっていて、自分は香川照之扮する宣伝課長と渡辺謙が病気が直ったらまたキャバクラに行こうと電話で会話していたところで、ちょっと泣けてきたよ。
 あれは、おそらく社会人だと絶対に泣けてくると思うのだけど、それって自分だけ?
 難病ものなのだけど、ホラー映画を観ているような怖さがあって、ホラーなら映画が終わったら終わりなのに、この映画は観ている間も観た後も、自分の記憶がきちんとあるかどうかが気になってしまう。
 映画の中に出てきた、ハンカチやらコインやら5つの品物を記憶しているかどうか確認するテストも、ちょっと自信がなかったよ。
 そういえば、若い頃、手帳って住所を書く以外に何のためにあるのだろう?って考えていたのだけど、それは当時それだけ仕事がなかったのもあるけど覚えていることができたからで、今なんかどんなくそ細かいことも手帳にびっしり書き込んでいる。
 だけど、手帳に書いていることを忘れたらもう最後だろうなあ。
 この映画は前半は記憶と共に今まで築いてきたものが一気になくなる怖さや不安を描いており、後半は夫婦のあり方について描いている。
 ちょっと幻想的なところもあるのだけど、主人公の頭の中のイメージだとしたらOKではなかろうか。
 もちろん、ツッコミどころはあるし、最後は結構救われるものがある。
 だけど、実際はあんなものじゃすまないのだろうなあ。
 木梨扮する陶芸教室の親父が、記憶の曖昧な渡辺謙から金を二重取りするところは結構観ていて悲しいものがあるのだけど、これがわざとかうっかりなのかは映画では明確にされていないところが怖い。
 自分はわざとだと思ったのだけど、そんな自分がちょっと寂しいよ。

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「サイレン」

2563454  普通の人は映画館に行くのは年に何回あるかどうかで、ちょっと待てばレンタルされるし、1年も待てばTV放送だってしてしまう。
 特に日本映画はTVドラマの延長みたいなものとアニメ、それに単館系の小難しいものが多いというイメージが強くて、わざわざ劇場まで足を運ぶ人は多くない。
 もちろん、きちんと観ていけば日本映画の面白さはわかるのだろうが、入場料は高いし、中高生のデートで安全パイと言えばハリウッド娯楽超大作かジブリのアニメを観ておくのが一番の無難で、いきなり「埋もれ木」とか観にいったら、普通の女の子だったら次回はつきあってもらえないよ。
 DVDが3000円を切る時点で、入場料金2人分より安いわけで、ホームシアターが発達した時点で、映画館に行く理由なんかあまりないわけだ。
 根っから映画好きな人は地の果てまで行って観るだろうけど、普通の人はそこまではしないからなあ。
 あえて、映画館に行く理由としては、まだビデオ化やTVで放送していない新作を観ることで、1800円も払うわけだから、できる限り良い環境で観たいもの。
 そして、イヴェント性があればもっと良い。
 自分はできる限り少ない観客の中で観たいのだけど、映画によっては大勢で観た方が面白いものだってあるに違いない。
 もちろん、それは映画館でおしゃべりしろというわけではなく、自然に笑ったり泣いたり時には悲鳴や歓声が上がるのが良い。
 「サイレン」は「音の恐怖」にこだわった映画を目指したそうで、シネコンが発達し音響環境が整った今だからこそできる「新しい音の恐怖体験」で、史上初(?)のサウンド・サイコスリラーらしい。
 正直、何を今更と思うのだが、日本映画は音に無頓着で、「男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」で音がステレオですとか自慢げに宣伝していたことがあって、当時それがどうして売り文句になっているのか理解できなかったが、ハリウッド映画だと音がきちんとしているのは当たり前で、それどころかむしろ音に助けられている映画もあるわけで、ここ最近観た映画だと「ステルス」なんか本当に大した映画でもなくむしろトホホな話なのだが、シネコンの大音響で観るとそれなりに楽しかったりする。
 「サイレン」はさすがに音を売り物にするだけあって、音の使い方が面白く、別にどうってことないシーンでも音にびっくりさせられることもあり、狙いは成功していると思う。
 これこそシネコン用の映画である。
 そうなると場末の昔からの映画館はどうなるんだ?と言われそうだが、自分としては潰れてもらって一向にかまわないわけで、同じ料金なら設備のが良い方がいいに決まっている。
 人によっては昔ながらの映画館が良いという人もいるだろうけど、まあ人それぞれなので。
 少なくとも昭和30年代から変わらぬ設備と殿様商売に自分は金は払えないなあ。
 映画は、29年前、謎のサイレンの音とともに全住民が消失し事件が発生した夜美島に引っ越してきた少女がサイレンの音とともに出現する数々の謎に翻弄されながら予測不可能な怪異に巻き込まれていく・・・・・というもので、「サイレンが鳴ったら外に出てはならない。」とか「森の鉄塔に近づいてはならない」などグレムリンのモグワイを飼うような約束事があるのだけど、ホラー映画なので最終的には全部破られて恐怖の世界に導かれてしまう。
 まあ約束をいかに破らせて恐怖の世界に持ち込むかがホラー映画の醍醐味なわけで、約束が守られていたら物語は成立しないからなあ。
 実は飼い犬の名前が「シックスセンス」の子供と同じ名前のオスメントという名前からわかる通り、エム・ナイト・シャマランの映画を意識しているところもあり、最後は二転三転しあっと驚く結末になるのだが、ここらへんは映画を観てのお楽しみ!
 というか、それを知ってしまうと、この映画は真剣何も面白くない。
 まあ多少ツッコミどころはあるにしろ、自分はこの映画は面白いと思うし、さすがに音にこだわっただけあって、遊園地に来たような面白さがあって良い。
 上映時間が90分ちょっとしかないのも、昨今のやたらと長い映画のことを考えたら遥かに良いと思う。
 やっぱり映画って90分前後、長くて100分じゃないかな。
 デートで貴重な時間を2時間半から3時間も無言で通すのはちょっと辛いしね。
 監督は「トリック」や「溺れる魚」の堤幸彦。
 だから、どこかに小ネタのギャグが入っているかと思ったが、意外にも最初から最後までホラーに徹していた。
 出演は主演にグラビアアイドルの市川由衣(B83-W55-H80)。
 彼女は本当にかわいいと思うのだけど、演技が真剣うまくないので困ってしまう。
 他に「トリック」でお馴染みの阿部寛が出ているが、もうすっかり色男俳優というより色物俳優になってきており、この映画の中でも怪演している。
 田中直樹が重要な役で出ているのだが、どうしても「逆境ナイン」の監督のイメージがまだ強く、それはそれこれはこれなんだけどね。

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2006年10月27日 (金)

「絵里に首ったけ」

Eri  高校時代は勉強をしなくてはならないのは親や先生に言われなくても承知しているのだが、なぜか余分なことに勢力を注ぎっぱなしだ。
 絶対に入試には出ないガンダムの性能を覚えたりして無駄な記憶力を使ったりしている。
 無駄の中でも最大なものはやはり性欲だろう。
 高校時代の性欲は半端ではなくて、夜中にふと思い立って10キロ先の自販機までエロ本買いにいったり、「11PM」のエロ特集が観たくて朝から浮ついていたり、エロ映画観るために学生に見られないための格好をず~っと考えたり、この労力を勉強に使ってれば今頃東大に入ってただろう(実際は合格通知が自転車のかごに入っててるくらいのクソ学校にしか入れなかったが)
 性欲を勉強に向ける方法があったらノーベル賞くらいあげてもいいと思うぞ。
 そこでふと考えると、試験で良い点を取れば助平なことができるというのはどうだ?
 そりゃあ相当気合いを入れて勉強すると思うぞ!
 少なくとも当時の自分ならやるぜ。
 そんなわけで「絵里に首ったけ」はラグビーで試合に買ったら美人の先生を好きにしていいというお話・・・・・・ってそれってエロ映画じゃん。
 主演が林由美香(B83-W61-W87)だったらそうなっているが、大河内奈々子(B80-W58-W86)なのでエロ映画になるわけない。 
 しかし馬鹿馬鹿しい男の妄想を映画化しているのはアッパレ!
 ビデオ映画なので結構へこたれるし、いかにもな効果音もちょっと冷めるところもあるのだが、基本的には吉本新喜劇のノリなのでそう考えると楽しい。
 舞台となる学校が桜明学園高校なので略して「オメコー」だって。
 くっだらねえ、悪いけど笑わせてもらったよ。
 昔、「嗚呼!花の応援団」という漫画があって、時計が良くみると「オメガ」じゃなくて「オメコ」になっており死ぬ程笑ったことがあったのだが、まさにそのノリである(大変下品で申し訳ありません)
 そういえばこの映画も「嗚呼!花の応援団」に似ている。
 いやあコテコテだけどちゃんと抑えるところは抑えているのでOKじゃないっすか?

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「日本以外全部沈没」

391f4acad5edc062b21420108a7829d8  基本的には大学の映画サークルが作ったような映画で、大変安っぽく、話もあまり練り込まれていない。
 タイミング的に「日本沈没」が公開された時期に公開するというのが面白いだけで、予告編が一番面白く、本編はそれを貧乏な家のカルピスくらい薄めただけである。
 だから劇場でも、笑わせるポイントと思われるところで、笑っている人がいないという状況になっていた。
 まあ監督が「コアラ課長」の人なので、想定範囲内なのだが、やたらと期待して観にきた人は御愁傷様。
 稲川素子事務所に所属する外タレが大量に出演しており、とりあえずそのプロモーションとして観るという考えもあり。
 

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2006年10月26日 (木)

「16ブロック」

16b  わずか16ブロック離れた裁判所に証人を送り届けるだけの簡単な仕事を任された刑事が、予想もしない事態に巻き込まれ、証人共々命を狙われるハメに陥るサスペンス・アクション。
 たかだか移動するだけなのに、様々な障害が待ち受けており、さらに時間制限まであるという設定が面白く、思った以上にドンパチはないものの、最後までじっくり楽しんで観ることができた。
 最後の意外なオチも泣かせるものがある。
 16ブロック先というのがどれくらいの距離で、どういう地理状態なのかは説明はないので少しわかり辛いのだが、これはアメリカ人なら誰でもわかる周知の事実なのかもしれない。
 監督は久しぶりのリチャード・ドナー。
 やっぱりこの人は手堅い演出をする職人監督だと改めて実感した。
 ちょっと前に観た「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」がこれくらい面白ければ言うことなしなのだが、まああれは記憶の彼方に忘却だな。
 出演は刑事役にブルース・ウィリス。
 ニューヨークが舞台で刑事役というと、どうしても「ダイ・ハード」を思い出させる。
 そういえば「ダイ・ハード4」ができるらしく、この映画はその意味では「ダイ・ハード3.5」といったところか。

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「COWBOY BEBOP 天国の扉」

Image15  「カウボーイビバップ」はTX系で全26話かそこらから半分くらい抜粋して放送していたのだが、WOWOWで無料にて全話無料放送!
 映画化の話が出たものの、そこから音沙汰なしで(いやアニメ情報誌ではあったかもしれないがそんなに根性入れてチェックしていないので)お流れになったのかなと思い気や、今年の夏あたりから
ひっそりとポスターが張られて、そのうち予告編も上映されるようになり実は自分が知らない間に制作していたことを認識!
 しかし、あの予告編では何が何かさっぱりわからない状態で、結局何も情報がないまま劇場に足を運ぶことになった。
 ところが近所の映画館では上映していなかったので、わざわざ都市部の映画館に行くはめになったのだが、やはりというか当然熱い
というか熱すぎるファンの皆さんが殺到しており、当然立ち見は当たり前、それどころか座るためには1時間前から地道に待たされる
はめになる。
 ここ最近はシネコンばかり利用している自分としては、立ち見が未だに存在し、それがわかっているのにもかかわらず整理券を発行
しない都市の劇場の昭和30年代と全く変わらない殿様商売ぶりには驚いてしまう。
  まあ映画館へのサーヴィスの改善は言っても無駄なので不快にならないように自分がうまく観にいくしかないだろう。
 そんなわけで「カウボーイビバップ」通称「カウビ」だが、自分は比較的TVの方も真剣に観ていたので待望の公開である。
 ちなみにTVの方はSESSION#5「堕天使たちのバラッド」、とこれまたあざとい演出ながら結構染みるものがあるSESSION#15「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」がお気に入り。
 TVの最後が最後なので映画はおそらくその前の話だと思われるが、別にTV観てなくても全然OK!
 脚本がうまいので観ているだけで設定がきちんとわかるから。
 話はハロウィンを目前にしたクレーター都市アルバシティーの高速道路で、タンクローリーが爆発事故を起こした・・・…中略(適当に情報誌やら公式サイトを見て下さい)・・・…果たして多くの人達の命は救われるのか?
 宇宙版ルパン三世みたいな感じと多くの人は言うと思うが、主人公達が賞金稼ぎなので「銀河旋風ブライガー」みたいな話かなと思った人はかなりマニアです。
 冒頭でスパイクとジェットがコンビニ強盗を捕まえるエピソードがあるのだが、強盗の声がなんと石橋蓮司で、役名がレンジイ(そのまんまやないか)。
 説教強盗という設定なのでいつものあの話し方でしゃべっているのだが、これが妙にかっこいいんだな。
 今度理髪店にいったら石橋蓮司みたいな髪形にしてもらおうと思ったくらいだ。
 もっとも「そのままにしておけば自然になりますよ」と言われたらちょっとやだなあ。
 その他にもミッキー・カーチスも声をあてている(彼の髪形は遠慮したい)
 映画は大変面白かったと思う。
 というか、前も言ったかもしれないが日本映画の場合、実写ははずれが多いのだがアニメは適当なレヴェルはそれなりにキープしているので安心!
 特にスパイクとヴィンセントのアクションシーンは普通適当にごまかされるものなのに丁寧に描かれているし、後半のドッグファイトは迫力満点!
 あとアイン(犬)がカボチャのかぶりものをして歩いているシーンは味があって笑えるので必見!
 基本的に映画だからといって妙に気負いすぎているわけでもなく、あくまでTVのノリがそのままというのが良い。
 音響がかなり気合が入っており、特に銃撃戦は腹に来るものがあるので、観る人はきちんとしたデジタル対応の劇場に行こう!(しかし日本映画の場合、音に気合が入っているのってアニメだけなんだよなあ)

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2006年10月25日 (水)

「大停電の夜に」

Thegreatblackoutcoming001  クリスマスイヴに東京都内で大規模な停電が起こる。
 テロリストが発電所を破壊!
 自衛隊の特殊部隊との壮絶な戦いが始まる・・・・・・といった「ダイ・ハード」のような話ではなく、停電の中を過ごす人達のちょっといい話。
 だから停電に便乗して店を壊したりする話もない。
 ローソクの光が暖かい雰囲気で良い。
 この映画を観ていると、台風が来て学校も休みだし、どこにも出かけることができない、だけど何か楽しくわくわくするような、そんな気分を思い出す。
 今はどちらかといえば災害を処理する側の仕事なので、台風が来たりすると気分が大変ブルーになってしまう。
 この映画を観ていると、まったりとしたものを感じると同時に、一方では被害状況を考えると物凄いものがあるだろうなあと思ったりしてしまう。
 まあ確かに地震だと真剣困るけど、自分の家だけでなく広範囲の停電だとあきらめもついてしまうので、復旧するまでとりあえずはマッタリとした状況を楽しむのもありといえばありかもね。
 ああ、そういえば昔は結構停電って多かったよなあ。
 漫画版の「サザエさん」の初期の頃みたいなことはなかったけど。、台風だと停電なんて絶対に当たり前だったし、別に何でもない時でも自分の近所限定で停電している時もあったりして、今はそんなことは絶対になく良い時代になったものだと思う。
 もちろん今、本当に映画のような大停電だったら、TVが録画できなかったとか、商売だと冷蔵庫の中のものがダメになったとか、意外にロウソクなんかSMが趣味でもない限り普段の生活ではすぐに出てこなかったりするし、家に電池を使用するラジオもないかもしれないので結構パニック状態かもしれない。
 前に九州の山の中で真っ暗を体験したけど、あれは真剣怖いっすよ。
 クリスマスイヴの映画なので、好きな人と過ごさなくてはいけないとかわけのわからない話かと思ったが、それが前面に出ている話でもなくて良かった。
 いや、ドラマや映画の中のクリスマスイヴって異常に盛り上がっているけど、実際にそんなに盛り上がっているのを見たことがない。
 日本で一番盛り上がるのは大晦日から元旦だと思うんだよね。
 クリスマスなんてよくがんばってケーキ食べて夜に「明石家サンタ」見て終わりじゃないの?(ひょっとして自分だけ?)
 この映画は複数の男女が動いているのだが、やっぱりトヨエツと田畑智子(B78-W58-H85)のエピソードが一番見ていて心地よい。
 トヨエツは人によっては一本調子の演技だとか声が変だとか言うけど、自分は彼のマッタリした演技は結構好きだし、この映画でもいい味を出していると思う。
 原田知世(B76-W57-H80)がブレンディを飲んでいるのはやっぱり特別協賛だからだけど、ちょっと露骨過ぎ!
 あとサンタクロースのエピソードもちょっとホロっと来たよ。
 映画としてはツッコミどころもあるし、演劇的なところもあるのだけど、何気に豪華で芸達者な出演者の演技を楽しめて良かった。

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2006年10月24日 (火)

「アタゴオルは猫の森」

Otagoorubt3  3DーCGアニメといえば、ピクサーの作品を中心にかなり構築されてきており、ここ数年は年に数本は公開されている。
 そしてそれらは年々技術が向上している。
 その分、観客の目も肥えてきており、今や3DーCGという技術は目新しい分野ではなくなっている。
 ところが、そういう時代にもかかわらず、「アタゴオルは猫の森」は3DーCGアニメとしては、かなり違和感を感じてしまう。
 まるでゲームを思わせるような画面であり、ピクサーを中心とした海外のアニメに見慣れている人には、かなり辛いものがある。
 NHKの「おかあさんといっしょ」の中のアニメだったらこれでもいいかもしれないが、入場料を払って観るものではない。
 そして、もっとダメなのは、「ゲド戦記」の時にも感じたのだが、アニメとしての面白さや躍動感がまるでないことだろう。
 話も思った以上に面白くない。
 久しぶりの石井竜也の音楽は良かったけど、この映画に合っているかどうかというと微妙!
 声の出演者は悪くないのだが、唯一、平山あや(B85-W59-H82)には違和感を感じる。
 彼女は結構アニメ映画に起用されているけど、そんなにうまいか?
 正直、「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」でかなり下手だなと思ったけど、何故かアニメの仕事が多い。
 原作はますむら・ひろしだけど、彼のキャラは「銀河鉄道の夜」で完成されているので、今更こんなへなちょこ3DーCGで見せられても困ってしまうのだ。
 自分の目的は谷山浩子(B78-W60-H84←1983年当時)が声で参加していることで、やっぱり「オールナイトニッポン」や「ニャンニャンしてネ!」を聞いていた世代としては、彼女がメジャーな舞台に出てきたのは嬉しい限り。
 だから昔は大変で、木曜深夜は1部がビートたけし、2部が谷山浩子で、翌日は寝不足でヘロヘロだった。(自分だけ?)
 谷山浩子といえば、声はかわいいが容姿は・・・・・・といった感じで、しゃべりと歌は物凄く良いのだが、結局歌はサクロンのCMでブレイクするかなと思ったら意外にしなかったのが残念!
 まあそれからちょっと離れたので彼女がどうなったかわからないけど、つい最近「ゲド戦記」に参加しているのでびっくりした。
 絶対に顔を出さないと思ってたのに「金曜ロードショー」に顔出ししているのにも驚いた。
 そして、この映画といい、ひょっとして当時のファンが制作側になって起用したのか?と思ってしまった。
 まあそんなわけで、久しぶりの彼女がの声を聞けたのは嬉しい限り。
 あ、そういえばヒデコって「おじゃる丸」の電ポに似てない? 

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2006年10月23日 (月)

「忍-SHINOBI」

200637130341128  長きに渡り、戦うことを禁じられていた忍者の二大勢力、伊賀と甲賀。
 それぞれの跡取りである朧と弦之介は運命的な恋に落ちる。
 だが、徳川家康からの指令により、伊賀と甲賀、5対5の忍術合戦でどちらが生き残るかによって、次期将軍を決めるというものだった。
 敵同士となった朧と弦之介の運命はいかに・・・・・・。
 いやあ、もう久しぶりのトホホな映画で、この映画って日本初の個人向け映画ファンドらしいけど、これに金払うのは自分だったらちょっといやだな。
 というか、入場料を払ったことにかなり後悔している。
 客はそこそこ入っていたから興行的には成功すると思うのでファンド的には良いかもしれないが、作品的には大失敗だと思う。
 時代設定は「徳川家康がいた時代のようなもの」だし、世を忍ぶ忍者が一般の人より派手な格好をしていたりするのも別に自分としてはOKなのである。
 自分としては忍者アクションがてんこ盛りであれば良いのだが、思った以上に少なく、さらにキレがない。
 戦う10人も超人的な忍術は使うが頭の悪さは通常人以下にしか見えず、個性的と言えば聞こえはいいが、毎年夏に放送される柏原寛司の脚本の「ルパン三世」のTVスペシャルに出てくる敵みたいな連中で、戦いっぷりが間抜けで、意外にあっけなく死ぬ。
 朧の「瞳の力」もよくわからないというか、設定的にあまりうまく生きてないし、観ていて、朧と弦之介が頭領なんだから話し合えば争いなんか発生しないんじゃないの?とか、凄い忍者のいる集落なのにどうして敵が来たのがわからないし反撃ができないの?とか、徳川家康の書状がどうしてすぐに届くの?FAXとかメールでもあるの?(これが忍術ですというのはなしね)とか、・・・・・・一応本編で説明されているところもあるのだけど、ツッコミどころ満載で色々なことを考えてしまった。
 根本的にこの映画は説得力に欠けており、そのためアクションも手に汗握らないし、主役男女2人の気持ちも伝わらない。
 もちろん少々話の筋が通ってなくても勢いがあればいいんだけどね。
 おそらく、「HERO」や「LOVERS」みたいな路線を狙いたかったのかもしれないが、それらの映画は映像にケレン味があって、話も筋が通っており、流れがあるのだけど、この映画には残念ながらそれはない。
 主役の仲間由紀恵(B78-W59-H80)は演技がうまくないのは想定範囲内なのだが、セリフが何を喋っているかわからないのが辛い。
 う~ん、美人ではあるのだけどね。
 エンディングの浜崎あゆみ(B80-W53-H82)の歌も唐突というか、映画の雰囲気にはまるで合わないけど、これはもう映画の流れとは別物として判断するしかないんだろうなあ。

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「TAKESHIS’」

Takeshis794558  北野武の私小説的映画で、イメージ映像をガンガン入れて、話を入れ替えたり、出演者が二役をこなして進んでいく。
 その中にはかつての北野映画の映画を思わせる場面もあり、その意味ではわかる人にはわかるファンのための北野武映画祭りのような要素もある。
 さて、これが映画として面白いかというと実は思った以上に面白くなくて、特に今回のイメージ映像をはさみこむ手法は新しいかというとそうでもなく、一見難解そうな話もそれほど複雑でもない。
 この手のやり方はアニメなどでよく見られる手法で、もしこの表現方法を使うなら、もっと撮影して観客の頭の中に整理できないくらいの情報量でなくてはならない。
 しかし、残念ながらこの映画はそうではなく、むしろ少ない情報量と自己パロディをつなぎあわせるという編集にポイントが置かれ、それが効果的であるかというと必ずしも効果的ではないのだ。
 「ハウルの動く城」の時の宮崎駿の時にも少し思ったのだが、映画監督はどこかの段階で語るのをやめてしまい、無駄を廃した映像だけで表現をしたいのかもしれない。
 今回の北野武も語るのではなく感じるところにポイントを置いているような感じがする。
 ただ彼の場合はそこまでの領域には達していない。
 ただ、これまでの映画を観る限りは鋭い感性の持ち主ではあるので、すぐに極めてしまうと思う。
 いや、もちろんこれは映画を観て自分が思うだけで、本当のところは当人しかわからない。
 少なくとも自分はそう感じた。
 映画の宣伝文句で「500%の体感映画」というのがあって、これは5回観ないとわからないという意味らしいのだが、これはちょっと違うよなあ。
 5回観ないとわからないのは技術がないだけだと思う。
 それよりも5回観たくなるの映画の方が絶対にいいと思うぞ。
 この映画で京野ことみ(B83-W58-H85)が脱いでいるが、あまり必然性はない。
 だけど池脇千鶴(B80-W55-H85)のような痛々しいものではなかった。

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2006年10月22日 (日)

「座頭市」

Oku017  勝新最後の作品である「座頭市」は、実の息子が本当に人を切ってしまい、映画と関係ないところで異常に盛り上がった。
 実を言うと話題先行型の映画だと思っていた。
 ところが、映画は異常に面白く、特に勝新の居合い切りの凄さには真剣感心した。 
今更ながら彼の死は惜しい。 
 さて、彼の分身である「座頭市」を北野武が作ると聞いて、無茶をするなあと思った。
 まず、必ず勝新と比べられるのは目に見えてあきらかだし、おそらく半分以上の人間が勝新の「座頭市」を評価するだろう。
 例えば一時期フジテレビが小津の映画をリメイクしてドラマを作った時、やはり当然のようにたたかれまくっていたのをみればわかるだろう。
 フジの一連のドラマは滅茶苦茶できが悪かったかといえば、小津フリークにはそうかもしれないが一般に普通に観ている分にはそれほど腸が煮えくり返るものでもなく、1800円払ってわけのわからない映画を観せられるよりは遙かにましだといえる。
 しかし、あえて北野武が「座頭市」に挑むというのは何らかの勝算があったからこそかもしれない。
 そのできが「HANA-BI」であるのか、「みんな~やってるか!」になるのかはわからない。
 しかし、昔「オールナイトニッポン」でたけしが、火事の現場に座頭市が来て、頭から水をかぶるはずが、油をかぶって火の中に飛び込むという話を聞いて死ぬほど笑った
ことがある。
 結局、それは「みんな~やってるか!」」で不本意な形で実現しまった。
 まさか今回の映画がそうだったら情けない。
 ところが「座頭市」は想像以上に傑作であった。
 その最大の功績は座頭市=勝新のイメージを良い意味で完全に壊してしまったことであり、座頭市は素材であり、作り手の腕次第でどうにでもなってしまうこと、そして北野武は十二分にその腕を持っているのである。
 北野映画の最大の面白さは緊迫感と笑いの絶妙なバランスであるのだが、この映画は久しぶりにその面白さが全開しているのである。
 緊迫感は物語の中での座頭市の戦いっぷりを見ればわかるだろう。
 スピード感もさることながら、音響の懲り方も重みがあり、きちんとした設備で観ると迫力を感じられると思う。
 また笑いはガダルカナル・タカが久しぶりに全開しているのが良い。
 出演者もどれも見事なくらいに役に合っている。
 テレビや予告編で出てくるタップダンスなどを見るとかなりふざけた映画に思えるのだが、ダンスにしても実は相当うまい見せ方をしており、あれだけでもこの映画は十分な価値を持っていると思う。
 そして、座頭市の頭がどうして金髪なのかという、意外な理由で、そうか、こういう解釈なのかと感心した。 
 そして最後のオチも掟破りもいいところなのだが、メッセージとしての効果は出ている。
 この映画を観て勝新はどう思うだろうか?
 もちろん生きていれば北野武が「座頭市」を作ることはないのだが、ぜひとも聞いてみたいものである。

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「WASABI」

004_1  外国人が日本を舞台に作った映画は勘違いぶりと、外国映画の有名人が日本という自分たちが良く知っている土地を舞台にしていることを楽しむことだろう。
 その究極がやはり「007は二度死ぬ」で、あのジェームズ・ボンドが日本にやってきて、全編勘違いしまくっている。
 さすがにここ最近は勘違いぶりは少なくなってきたので、ある意味残念ではあるが、外国人の視点は同じ風景を撮っていても、全く違ったものになってしまう。
 それを楽しむだけでも面白いと思う。
 「WASABI」はジャン・レノが日本を舞台に大暴れする映画である。
 アメリカ人でなくフランス人が日本に来るという設定が少し珍しかったりする。
 共演が最近すっかり好感度が低い広末涼子。
 ちょっと前に松田聖子の娘が出た映画が「おはぎ」だったり、日本が関係する外国映画は日本の食べ物がブームなのか?
 監督でなく制作はリュック・ベッソン。
 リュック・ベッソン+ジャン・レノなので、どうしても「レオン」のような展開を期待してしまう人が多そうだが、監督はジェラール・クラヴジックなのでそんなこと考える方が変かもしれな
い。
 「TAXi2」での日本の扱いを考えれば、日本に来ていかに勘違い&国辱ぶりを見せてくれるかを楽しむかが粋というものだろう。
 ここ最近のベッソンがらみの映画を観ると「レオン」が特別で、本当は香港映画のような路線が好きなのではないかと思えてしまう。
 話は無理無理な展開なのだが、勢いがあるので観ている間は、そんなに気にならなかった。
 広末は思った以上に悪くなかった。
 ジャン・レノが扮する刑事の女友達役でキャロル・ブーケが出ているのに驚いた。
 結構地道にやってるなあ。
 彼女がボンド・ガールの時凄く好きだったのだが・・・・・・いまやすっかりおばちゃんです。
 音楽の使い方も悪くない。
 期待していなかっただけに大変得した気分である。

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「おはぎ」

05202sayaka  カンヌでいくらパルムドールを受賞したところで、短編映画を日本のマスコミが取り上げるなんてありえない。
 それでもスポーツ新聞が大きく取り上げるのはなぜか?
 それは出演者に松田聖子(B80-W57-H83)の娘が出ているからである。
 「おはぎ」は好きなものはなんですか?という先生の質問に「天皇陛下です」と答えなくてはいけないところを「おはぎです」と答えてしまった男の子の物語で、聖子ちゃんの娘は主人公の少年の同級生役で、最後は「あたしとおはぎとどっちが好き?」と聞くところで終わるちょっとピュアなストーリーだ。
 ところが原作である小泉八雲の「赤い婚礼」は成長した彼と彼女が最後は心中してしまうというちょっと後味の悪い話である。
 ただ小泉八雲が帰化したとはいえ根が外人なのでどこか客観的なところがあり悲惨な感じがせず、それが救いといえる。
 個人的には「赤い婚礼」の中ではこの映画化した部分が一番好きなので、今回の映画には期待していた。

 実際観てみるとこんなものかなあという感じである。
 短編だからか意外にあっさりしていた。
 聖子ちゃんの娘は良いとしても、主役の少年の出っ歯で不細工なところがなんともいえず不愉快である。
 そして幼いこの2人が将来お互いを好きになるための重要なエピソードでもあるため、微妙な心理状態をきっちり描かなくてはいけないのだが、残念ながらそれは描かれていない。
 原作では少年の初めての学校への不安、少女からの同情への喜び等がきっちり描かれているので、最後の「あたしとおはぎとどっちが好き?」という言葉が生きてくるのだが、残念ながらこの映画は
悪くないといえ、そこの心の動きがうまく描かれていないと思う。
 短編なので仕方ないところか?・・・・・・というか原作を読んでしまったためにイメージを勝手に膨らませすぎたか?
 この映画は「外国人は観た日本」という雰囲気が濃い。 
 その意味では小泉八雲っぽくっていいのか?

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「A.I.」

Ai0  公開当時、あまりにも情報をカットしすぎて更に日米同時公開故に、評論家よりも一般人の方が早く観てしまうという珍現象が起きていた「A.I.」。
 過剰に情報が流れてくるより純粋に真っ白で状態え観た方が楽しいというもの。
 それにソニー・ピクチャーズのでっちあげ評論家の話もあるし(まさにその存在は偽りってやつやね)自分の目が一番だろう。
 ただ純粋な日米同時公開は初めてだったので指針となるものがなく、配給会社や映画評論家も困ったかもしれない。
 自分が期待したのはスピルバーグが久しぶりに脚本も手掛けたことと、キューブリックの原案を彼がどうやって映画化したかである。

 オイラはロボット。
 ロボットだけど思い込んだら命懸け
 まるで「がんばれ!ロボコン」の歌を地で行くような話である。
 感想は・・・・・微妙に意見が分かれると思う。
 正直自分は「なんだこれは?」という感じでちょっと良くなかった。
 話は「鉄腕アトム」と「ピノキオ」それに「2001年宇宙の旅」を混ぜたような感じである。
 基本的な話のベースは「ピノキオ」なのだが、そこをツッこまれる前に映画の中では「ピノキオ」の話を出して開き直っているのが潔い。
 スピルバーグ印全開でキューブリックの映画を彼が作るとこうなりますよというような感じの映画で、もしキューブリックが作ったらもっと時間をかけてやるので、主人公の少年はすっかり大人になってしまうのかもしれない。
 残念ながら面白いキャラクターや面白そうな話が盛り沢山にもかかわらずまるで消化されていない。
 実はもっとエンターテイメントを期待していたのだが実はそこまでも徹底していないし、かといって妙に難解に作ってあるのかといえばそうでもない。
 話は至ってシンプルだ。
 映像は申し分がないくらい徹底して未来の世界を描き切っている。
 それでも釈然としないものがあるのだ。
 この映画を観る限り、アメリカの文化でロボットというのは日本のそれとは随分違うなと思う。
 「アンドリュー」でもそうだが、基本的にはアメリカの場合人間に限りなく近づきたいというところにポイントがあり、日本の場合は人間にはない能力を持つ者として描かれている。
 日本のロボット物だと、人間とロボットは共存がテーマになるのだが、アメリカの場合その発想があまりなくて人間になるためどうするかが最大のメインである。
 おそらくこれはキリスト教の考えがメインにあるのと、潜在的に奴隷制度の考えがあるのかもしれない・・・・・・と個人的には思っているがよくわかりません(スイマセン)。

 映像的には海に沈むニューヨークで自由の女神の手が出ているところが個人的なお気に入り。
1  それ以外だとやっぱり熊のテディだろ。
 かわいいねえ、こいつ。
 乳母のロボットのエピソードがお気に入りで、あれをもう少し膨らませてブルー・フェアリーとうまく関連させれたら良かったのにと思ったりする。
 ラストが途端に「2001年宇宙の旅」っぽくなってしまうのは、キューブリックからみだからか?
 最後、出てきたアレなんだけど宇宙人かなと思って、それじゃあ「未知との遭遇」じゃんと思ったがおそらくロボットの発展した形なんだろうね。(よくわからないけど)
 実は本当のロボットだとか成長しない小人とか言われている ハーレイ・ジョエル・オスメント少年だが、マコーレ・カルキン君みたいにならないように祈っていたが、飲酒運転したり、マリファナを所持してたりいかにもな生活してるみたいだなあ。

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2006年10月21日 (土)

「7月24日通りのクリスマス」

24thjuly  自分が嫌いな映画やドラマの設定。
 ①クリスマスは好きな人と過ごさなければならない。
 ②眼鏡をはずすと美人、もしくはさえない女の子が化粧をすると美人になる。
 そもそも映画やTVで言うほど、クリスマスとだからといって大騒ぎしている奴っているか?
 確かに商売的にはクリスマスは盛り上がるイヴェントなのだが、一般人でそこまで盛り上がっているとは思えない。
 バブル期に、クリスマスは好きな人と過ごすとか、一人じゃ寂しいとかドラマであったけど、実際そこまで大騒ぎしている奴はいないと思う(自分の周りだけ?)
 それに23日が祝日で、もはや有難みなんかないと思うのだけどなあ。
 あと眼鏡を取ると美人って、大昔の漫画だよなあ。
 だけど、今は眼鏡をかけている方がいいという時代でもあるわけで、さえない女の子が化粧して服装を変えるときれいになるとか、こんな設定を今更やってたらバカだよ、バカ。
 ところが、こんな大時代的なことをマジでやっているのが、「7月24日通りのクリスマス」なのだ。
 生まれ育った長崎で単調な毎日を送るOLの小百合は地味で平凡、彼氏なし。
 妄想の中でポルトガルのリスボンに暮らし、出会う男性に“自分だけの王子様ランキング”をつけて、退屈な日常をやり過ごしていた。
 長年にわたり王子様ランキング1位を独走中の憧れの先輩・聡史に再会。
いいムードでふたりの仲は盛り上がるが、憧れの相手との不釣合いな自分にどんどん小百合は臆病になっていく……。
 この二人の恋をメインに弟の恋愛や父親の恋愛エピソードが絡んでいく。
 まあクリスマスはTVドラマだと、取って付けた様な単発ドラマが放送されることはよくあるが、それは無料のTVだから許されるわけであって、金を払う映画館で同じレヴェルのものを見せられても困ってしまうのだ。
 「電車男」のスタッフが送るロマンチック・コメディらしいのだが、「電車男」は普通ならコメディリリーフ的な脇役であるオタクを主役にもってきたことにより、目新しさと面白さがあったのだが、さえない女の子がきれいになって恋愛を成功させよいとするという設定はあまりにも古臭く、だからといって捻りもなければ面白くなるはずがない。
 日本ではロマンチック・コメディは難しいらしいのだが、この映画は成功しているとはいえない。
 物語は主人公のモノローグで進んでいくのだが、これが単に状況説明をしているだけにしか思えず、かなり鬱陶しい。
CGやアニメが多様され、「嫌われ松子の一生」を思い出させるが、「松子」が洗練されているのに比べ、この映画の場合は安っぽく効果的ではない。
 中谷美紀(B85-W58-H87)は、「電車男」のエルメスの後だと、どうも安っぽい二番煎じに思えるので、この映画に関しての彼女の起用は微妙!
 また、もともと何やっても美人の彼女はどんな格好をしても美人であり、むしろ眼鏡をかけている方が萌え度は高い。
 またもやこの映画にも上野樹里(B83-W61-H87)が出演している。
 ここ最近、彼女と蒼井優(B82-W58-H82)、沢尻エリカ(B83-W58-H86)の映画ばかり観ている。
 この映画の上野はさえない女の子で、ヒロインの弟と結婚する役なのだが、最後までさえない女の子のまま結婚してしまうのが好感がもてる。
 全編予定調和の映画なのだが、ファンタジーにも徹底できてないので中途半端で嘘臭い。
 この映画で唯一いいなと思ったのは、ヒロインの読む漫画をいがらしゆみこが担当していることで、もし、全編漫画が完成しているのだったら読みたい!
 しかし、そういえば東宝は「シュガー&スパイス ~風味絶佳~」、「涙そうそう」、「虹の女神 Rainbow Song」、それにこの映画といい、恋愛物ばかりなのだが、「セカチュー」や「いま会いにいきます」でヒットしたので、二匹目三匹目のドジョウを狙いすぎじゃないか?(実際はよくわからないが)
 「シュガー&スパイス」で、映画の中で沢尻が「山下君、何時に終わるの?」と言っていたが、観客はつまらなくて「山下君、この映画何時に終わるの?」と思ってたと人が結構いたはず。
 この映画もそれよりもつまらない。
 最後のオチはお約束なので、そこに至るまでが面白くないないとどうしようもないのだけど、あまりにも御粗末でベタな話で退屈!

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「聖石傳説」

2002023  番組の半分以上が白黒で各家庭にまだ確実に1個なかった時代からTVを観ていた自分にとって、人形劇は毎度お馴染みのものだった。
 しかし残念ながら人形劇は子供の心を掴んだかといえばそうでもなく、やはりメインはウルトラマンを中心とした特撮物であり、口が点滅しているだけとはいえアニメだった。
 人形劇はどれだけ動こうが所詮はその名の通り人形でしかないのは、いくら頭の悪い子供でも十分わかっていた。
 もちろん子供心をがっちり掴んだ人形劇もあったわけで、特に「サンダーバード」は今更言うまでもないだろう。
 「サンダーバード」は人形劇なのに気合いが入りすぎているので別格で、当時としても「外国は凄いな」の一言で片付けられていた。
 問題は日本の人形劇である。
 確かに「新八犬伝」や「真田十勇士」は面白かったし、「ネコジャラ市の11人」だって嫌いではなかったが、気持ち的には「人形劇の中では」という括りで観ていた。
 子供心に人形劇に違和感を感じたのは、かくかくした動きが気持ち悪いとか、口に線が入っているとか、針金や糸が見えるとか、いつも上半身ばかりで足が見えないとか、人形劇の原則に触れることばかりで、それを言われたらどうしようもねえだろうというところばかりである。
 時代が進み人形劇はNHKで以外ではすっかり少なくなってしまった。
 やはり子供の心を掴むのはアニメだし、人形劇はCGを使えばすんでしまうのだ。
 そんなCGが異常に発達した時代にまだ人形劇を作っている奴がいて、それだけならまだしもキャラクターグッズはバカ売れで、番組の視聴率が98%(嘘だよなあ。じゃあ後の2%は何観てたの?)
という話だ。
 最近テレビ局が開局したような土人の国かと思いきや、実はお隣の国・台湾の話だそうな。
 台湾といえば、自分も行ったことがあるがテレビのチャンネルが2つしかないような国ではない。
 まあ、この手の話はどこまで本当かわからないので適当に流して、話の種としては観ておくことも大切だろう。
 んなわけで「聖石傳説」を観てきた。
 観て思ったことは人形劇の疑問点を根こそぎ解消していることだろう。
 人形劇といえばスタジオの背景の前が行動範囲であるが、この映画は思いっきり野外撮影ありである。
 糸や針金が見えない。
 ほとんど上半身だけで足があってもブラブラさせているだけで申し訳程度についているだけなのに、この映画ではきちんと足が動いている。
 カット割りを多くして動きを出している。
 女でも思い切り殴られるが、きちんと血が出ると・・・・・・などなど思いついてもやらないだろうなあと思うようなことを真剣にやっているところが凄い。
 またこれに輪をかけてCGも使用されており、無駄に気合いの入った人形劇となっている。
 まさにやったもん勝ちである。
 しかも、それがSFやファンタジーであるかといえば、そうでもなくおそらく台湾の時代劇で、日本で言えばそれこそ「新八犬伝」や「真田十勇士」を作っているようなものである。
 えらく気合いが入っているのにもかかわらず、なんと登場人物全てを一人でやっている。
 だから女の役もオカマになってしまうのもやむなしなのだが、別に複数の声優を使ってそれぞれの声を当てればいいと思うのだが、ここらへんが譲れない伝統なのか?
 凄いなあと思いつつもイマイチ手放しで絶賛できないのは、実は細かい設定がよくわからないからで、おそらく台湾ではドラえもんがのび太の家に住んでいることやサザエさんの弟がカツヲであるこ
とくらい当たり前の誰でも知っているようなことで、あえて説明する必要性のないことなのかもしれない。
 この映画により確実に言えることは、間抜けな大学の映画研究会が、絶対に似ても似つかない安直な人形劇の自主映画を作ることだろう。 

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「E.T.20周年アニバーサリー特別版」

Et  「明日はE.T.の公開日だね。懐かしいね」
 2002年4月26日の帰りしなに何気なく言った言葉に社内は静まる。
 そして申し訳なさそうに「すいません、まだ生まれてません」という高卒の一般職の女の子の返事が返ってきた。
 「ビデオで見ました」と無理矢理に合わせようとしてくれる大卒の新入社員。
 そうかあ、そうなんだよな。
 20周年アニバーサリーってあるから20年経過してるわけだ。
 ということはあの尋常でない盛り上がりで、正月映画なのに3月までロングランしていたことや、似ても似つかないぬいぐるみが売られたり「ひょうきん族」にイーテフが出ていたことも知らないわけで、いやそれより「ひょうきん族」に出ていたビートたけしは彼らには漫才師でなく世界的な映画監督である。
 若いつもりでいたが、それはあくまでも精神的なものであって、自分が歳をとったことを実感する。
 もちろん自分も「サンダーボール作戦」が公開された時は劇場を列が一周してたとか親父に聞かされた時があってリアクションできなかった時があったので同じようなものだろう。
 そうはいいながらも「E.T.」は自分にとっては好きな映画の一本で、初公開当時は続けて2回観たし、再度上映の時も速攻で観にいった。
1985_tokimeki  再上映の時、同時上映の「ときめきサイエンス」が思った以上に面白かった記憶がある(地方だけの上映か?)
 そして今回は20周年記念アニバーサリーで、初公開とは微妙に違うところもあるそうなので早速公開初日に観にいく。
 自分は地元のシネコンで観たのだが、一番大きいスクリーンで上映しているのにガラガラで客は20人もいない。
 かつての立ち見まで出た異常な盛り上がりを知っている世代としては意外である。
 よく考えてみたら普通の人は同じ映画を2回も3回も観ないし、いくら手直ししたところでビデオまで出ている作品を劇場まで行ってみるかといえばそうでもないから仕方ないだろう。
 そんなこんなで「E.T.」なのだが、意外にゆったりとしたテンポの映画であることに驚いた。
 というか、今の映画が異常にカット割りが早くサクサク進んでいくことを実感した。
 肝心の追加や手直ししたシーンだが、どこがどう違うか全部わかるわけでもなかった。
 好きな映画といいながらビデオを借りてまで繰り返し観ているわけでもないからだ。
 2回目の公開の時に「E.T.」はビデオ化をせず定期的に公開していくとスピルバーグが言っていたのを鵜呑みにしていたところもあるが、レンタルに並んだ時点でいつでも観ることができると思って安心してしまったところもあるし、やっぱ当時はエロビデオ
全盛期で、普通の映画なんか借りるわけがない。
 恥ずかしがり屋の高校生だと普通の映画の間にエロビデオを入れて借りていくが、自分くらいに肝が座るとエロビデオ単独だけでもOKなのでそんなことする必要なし!(自慢することか?)
 話が脱線したので元に戻すと、今回は追加や変更シーンよりも自分が思い違いをしていた箇所があったことが発覚!
 さすがに長い年月観ていないと脳内保管してしまうわけである。
 ちなみに自分があると思い込んでいたところは、納屋に何かがいると言って少年達が台所からナイフを持っていくが、その時にナイフを抜くアップがあると思っていたが、意外となかったし、2回目いたらそうではなかったりするところだ。
 また当時、自分の子供を馬鹿にされたエリオットの母親が友達をどつくシーンで笑いがあったのだが、今回は微塵も笑いが起こらなかった。
 観客が少ないのも原因だが、字幕のスピードのタイミングが悪いような気もした。
 ドリュー・バリモアは、この時はまだ子供だが、いまやすっかり大人であるのも20年の月日を感じさせる。
 久しぶりの「E.T.」だったが、面白いし泣かせる。
 音楽盛り上げるよなあ。
 自転車飛ぶところはいつ観ても良い
 単純な話をここまで盛り上げているのはやっぱり凄いと思う。
 改めて観ると、この映画は舞台が主人公家の周りだけという滅茶苦茶ご近所物語で、どこまでいっても子供を中心とした話でしかなく、結局E.T.を捕まえにくる組織もよくわからないが、そんなものは気にする方が変である。
 子供の視点で「E.T.を捕まえにきた公共関係を思わす悪い組織」くらいの認識で十分だし、正体はわからないものの相当ハッタリは効いていると思う。
 久しぶりに観た「E.T.」はやっぱりいい!
 自分の隣の席の人が泣いていた。
 昔はもっと多くの人が泣いてたけどやっぱり時代の流れか。
 こうやって観ると映画ってやっぱり進化して変化していると感じる。
 また10年くらいして観るともっと感じ方が変わるのだろう。
 
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2006年10月20日 (金)

「地獄の黙示録 特別完全版」

Apocalypse  昔、「淀川長治ラジオ名画劇場」とかいうラジオ番組があって、今は亡き淀川先生が映画について1時間近く熱く語る番組があった。
 もちろん淀川先生のことなので、ネタバレ全開でお話なさるのだが、それでも許せたのは淀川先生の映画への愛情が伝わり、話筋がわかっても映画を観たいという気にさせてしまうからだ。
 その番組で「地獄の黙示録」が公開されていた時はオープニングからマーロン・ブランドの劇中セリフを使用していた。
 毎週それを聞かされるものだからすっかり覚えてしまった。
 今回映画を観てそのセリフを聞いた時に久しぶりに思い出して胸が熱くなってしまった。
 あれから25年以上経つのだなあと実感した。
 ここ最近かつての名作や話題作がニュープリント・デジタル音声という形で公開されるのは嬉しい限り。
 ビデオの普及で名画座がなくなっているとはいえ、やはり映画はできる限り映画館で観たいもの。
 特にかつての名作は時間をおいて観ると印象が違う。
 だからWOWOWやスターチャンネルがどれだけ新作映画を放送するといっても記憶に新しい映画を観ても仕方ないし、それよりもテレビ東京の「木曜洋画劇場」みたいに70年代や80年代の映画を放送してくれた方が観る気が出てくるというものである。
 それに自分は根性がないのでビデオは最後まで観れないし集中できない。
200px1941_movie  「地獄の黙示録」は当時鳴り物入りで公開された映画で、日本では同じ時期にスピルバーグの「1941」が公開されてスピルバーグの悪ふざけぶりが結構叩かれたりしていた。 (自分は好きだったけど)
 公開当時観た時は、マーロン・ブランドが主役かと思ったら少ししか出てないとかわけわかんないけど妙に凄いというイメージが強かった。
 今回は53分の未公開シーンが追加された特別版である。
 しかし特別編とか完全版といって面白くなった作品は大変少ない。
 「ニューシネマパラダイス」は全然別物の話になったし、「ターミネーター2」はダレまくりだしく、10分でもかなりテンポが変わるのに53分も増えたらどうなるのか?
 ヘラルドの45周年記念で強気の割引なしの2000円均一の賜物か、劇場はガラガラでアベックは1組のみで、残りはかつて「地獄の黙示録」を観たと思われる気合いの入ったおっさんばかりだった。
 よく考えたらこのタイトルはうまいと思う。
 これが今だったら原題のままだろう。
 映画は大変良かった。
 もっといえばこの映画、全然色褪せてない。
 やっと時代がこの映画に追いついたと思う。
 今だったらCGで処理するであろう爆発シーンも本物に比べると迫力が全然違うことを改めて痛感した。
 CGに見慣れた今だと逆に新鮮に思えてしまう。
 ヘリが編隊を組んで飛んでいるところは、70年代の映画の撮り方だなと少し懐かしく感じた(自分だけか?)
 新しく追加されたカットされたシーンのおかげで大変わかりやすくなった。
 人によっては緊迫感が少なくなったと思うかもしれないが、自分は作品としての深みが出ている。
 プレイメイトの後日談はあってもなくてもどうでもいいだろう。
 フランスのプランテーション農園のシーンはなくても十分通じるし、逆に映像的にはただくっちゃべっているだけなのだが、ヴェトナム戦争を当事者以外からの視点で見るという点においては効果的だと思う。
T0000814  この映画の最大の見所はやはりサーフィン大好きキルゴア中佐のエピソードで、これに比べたらカーツ大佐登場のクライマックスは盛り上がりに欠ける。
 というかやっていることはキルゴア中佐の方が問題じゃないっすか?
 昔から思っているけど、ど~考えてもあのマーロン・ブランドでは肥えすぎて元グリーンベレー出身には思えないし、動かないし話しているだけだし困ってしまう。
 まあおかしくなった兵士のなれの果てと思うとそれなりに納得させるしかないだろう。
 良い映画は今観てもいいと思うし、若い人は初めて観る人も多いのではないか?
 そういえば「スター・ウォーズ」の特別編が公開された時、20歳くらいの女の子が「滅茶苦茶面白い」と興奮してた。
 今更何いってるんだ?と思ったが、生まれる前の話だから仕方あるまい。

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2006年10月19日 (木)

「雨鱒の川」

Riveroffirstlove_01  あ~やっぱりというか、自分のいる所は、土曜日の昼にインスタントラーメンをすすりながら「吉本新喜劇」を観ている子供時代を過ごしているような連中が多いので、劇場前でタイトル見ながら「アメマ」と言っている人がいたよ。
 ったく寛平ちゃんが出てるんじゃないっつうの。
 これだったらアメマバッジをつけてきたら入場料千円とかにすればいいのになあ。
 そんなわけで観てきたよ>「雨鱒の川」通称「アメマ」
 絵を描く才能を持った少年と、耳の不自由な少女が初恋を実らせることができるかという話。
 出演は玉木宏、綾瀬はるか(B88-W61-H91)、松岡俊介、阿部寛、中谷美紀(B85-W58-H87)、伊藤歩(B82-W60-H80)で、監督は磯村一路。
 「がんばっていきまっしょい」が良かったし「解夏」も好きなので磯村一路には期待していたのだけど、今回はダメだっつうか最低じゃないか?
 雨鱒のCGもあまりにも露骨にわかりすぎるし、少年時代の夢の中でアニメみたいな映像になった時点でもうダメだなあと思った。
 なんか小学校時代に体育館で見せられる子供用の教育映画みたいで滅茶苦茶安っぽい。
 話の構成が現在→過去→現在と行くのだが、現在がこうなっているのは、実は過去にこういうことがあったからというわけでもないので意味がない。
 あまりにも子供の時代が長すぎるし、かといって感情移入できるような展開でもないので、大人になってからの話が生きない。
 彼女が彼からの手紙を待っているシーンがあるわけだけど、この映画の時代設定っていつなんだよ?
 携帯電話とかないの?
 いや、携帯電話がない時代、又は携帯電話のない世界の話だとしても、いきなり森の中に公衆電話ってないんじゃないの?
 いくらNTTが日本の隅々まで設置しているからって、それはないと思う。
 あと、伊藤歩扮する元同級生と東京でバッタリ会うのも良くわからない。
 おそらく、田舎に残してきた彼女と都会の垢抜けた女性の対比的なもの、もしくは脚本上、都会の彼女に心が動いていくエピソードがあったかもしれない。
 しかし完成した作品は不必要なものとなっていた。
 最後は、彼氏が彼女を迎えにきて一緒に逃げるのだが、普通は車なり電車なり使うと思うのだが、子供の膝のくらいの水深の川に行って筏で逃げるんだよ。
 「小さな恋のメロディ」でトロッコに乗って逃げるシーンがあるけど、あれは子供だから微笑ましいんであって、いい大人がそんなことやってたらアホですよ、アホ。
 雨鱒が川を登ってきて嫁さんを探しに来る話と合わせた話展開にするつもりだろうが、合わせるために無理しすぎている。
 で、最後は結局、初恋の彼氏と彼女は結ばれましたとなるわけだが、自分は彼氏のライヴァルで、彼女の結婚するはずだった男の方に共感するなあ。
 だって、彼女のために手話を覚えて東京の学校で経営学を学んで、田舎に戻って彼女の実家の作り酒屋に就職して結構いい奴なんだよ。
 だけど、彼氏の方は絵しか才能がなくて、小学校時代は雲を見ていてリレー中なのに走らなかったり、大人になってからは仕事ほったらかしにして絵を描いていて酒を一樽丸々ダメにしたりしているような絵以外全くツブシのきかない奴で、こんな奴に共感持てといっても持てないし、自分が彼女の親父だったらそんな奴に娘をやれないって。
 自分だって映画観てブツクサ文句言いたくないわけよ。
 金払って貴重な2時間近くを費やすわけだから、面白くないと困るわけ。
 別に話の整合性が取れてなくても、勢いだけでもいいわけで、要は観ている間は気持ちよく騙されたいわけで、それが映画の神髄だと思っている。
 だけど、この映画はもう最初からついていけなくて、観ていて違和感を感じるのはやっぱりダメだと思う。
 うまくやれば昨今の純愛ブームに便乗できたのに残念!
 あ、でもドラマ版の「セカチュー」でお馴染み綾瀬はるかはかわいかったのでOKなんだけど、彼女の出ている時間って意外に短いので、彼女目当てだとちょっと肩すかしかもよ。

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「そうかもしれない」

Big_4  穏やかな老後を夫婦共に仲良くゆっくりと過ごすはずだったが、ある日突然、妻に認知症の兆候が現れだした。
 そして夫も病に倒れる。
 夫婦は決意を固め、特別養護老人ホームと病院に入り別々の暮らしを始めるが、やがて別れの日がやってくる…。
 自分は一時、車椅子に乗っていた時期があるのだが、車椅子というのは、ほんの少しの段差を越えることができなかったりする。
 それまで全く気づかなかったが、世の中の半分以上は車椅子使用者にはきびしいのである。
 これは経験してみないとわからない。
 そんなわけで、自分はバリアフリーは絶対に必要だと思っている。
 この映画も昔だったら、絶対に観ないし理解できないと思う。
 しかし、現在、自分の親が脳梗塞で倒れ、少し頭の調子が悪くなってから他人事ではなく、また自分も体力や記憶力が衰えているので、将来の姿になると思うと怖くなってしまう。
 何しろ妻は痴呆症なのに、夫は喉頭癌なのだ。
 痴呆症と癌、将来どちらも可能性がある。
 考えると怖いものがあり、これに比べたらバカがキャンプにやってくるホラー映画なんて、所詮作り事なので全然怖くない。
 この映画は最後まで救いがなく、観ていて辛い。
 だけど、現実の世界はもっと救いなんかないのだ。
 出演は と雪村いづみ(B81-W60-H81←1953年当時)
 昭和の歌姫が、もうこんな年寄りの役を演じる年齢になったのかと思うと、ちょっと意外。
 一応、映画の中では彼女の胸の谷間や太もも、入浴シーンが拝めるので往年のファン必見!

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「劇場版仮面ライダー剣 MISSING ACE」

004  「仮面ライダー555」は最初から面白くて最後まで目が離せなかったが、「仮面ライダー剣」は仮面ライダーの形が変なのと話がカード集めというまるで「カードキャプターさくら」みたいな話展開、登場人物の男がどれも似たような顔をしているので覚えることができない等の理由で観るのをやめようと思った時があった。
 とりあえずは録画はしていたのだが、どんどんたまっていくばかりだった。
 しかし、映画化の話を聞いて、とりあえず毎日観てなんとかリアルタイムの放送に追いつくことに成功!
 最初の方はつまらなかったが、中盤あたりからやっと面白くなってきた。
 映画はTVシリーズから4年後の設定。
 正直今回の映画はTVを観ていないとかなりわかりにくい。
 確かに映画の中でサラリと設定の説明はあるのだが、かなりはしょった説明なのでわかり辛い。
 カードの設定もよくわからないが、登場人物はさらにわからない状態であり、TV観ていることが前提とはいえ、これはちょっと厳しい。
 しかし、TVを観ていると、相川始はやっぱり封印されたんだなとか、広瀬さんは結婚するんだ、白井虎太郎はライダーの本で金持ちになったんだなあ、睦月は就職活動か!とか色々わかって面白い。
 また新しく出てくるライダーは、映画が公開される2~3週前にTVの本編が終わってからオマケ映像でどうやって誕生したか紹介されるのだが、これを知っていればもっと映画が楽しめるわけだ。
 ちょっと残念だったのは仮面ライダーはお約束として遙か昔の1号の時から変身する時は必ず「変身」と言うのだが、今回言わない時もあって、ここらへんはもっと徹底して欲しかった。
 この映画は4年後なので、天音ちゃんが14歳の設定になっている。
 彼女は相川始のことが好きだったのだが、始は封印されてしまうのでいつの間にかいなくなっていることになり、そのことが心の傷になって天音ちゃんは万引きをやるようなひねくれた中学生になってしまう。
 ところが、映画は最終的に天音ちゃんが狙われることになり、始が封印を解いてもらい命懸けで守るという設定になっているのだが、最後はベタな展開とはいえ、ちょっと泣けてきた。
 新ライダーの戦い方はカードの力を武器でひっかける方法を取っており、これが妙にかっこいい。
Photo5  お子さんを連れてきたお父さんのための見所は役の江川有未(B88-W60-H88)の水着姿と横乳で、これは要チェック!
 新ライダー3人の中の紅一点・三津谷葉子(B87-W59-H88)は「69 sixty nine」の巨乳女子高生役でお馴染みだが、この映画ではお色気シーンはない。
 入場者全員にカードがもらえるのだが、自分はもらえず劇場に文句を言ったら「中学生以下のお客様のみです」との返答あり。
 だけどさあ、こっちは中学生の倍近い入場料を払っているのにもらえないなんて変じゃない?
 おそらく劇場によってはもらえると思うのだが、自分の行った劇場はダメだった。
 いつもは戦隊物の方が面白いのだが、2004年は仮面ライダーの方が絶対に面白い!
 「デカレンジャー」は映画より毎週のTV放映の方が面白いのはちょっと問題!
 ただこれは大人がそう感じるだけであって、落ち着きのない子供はやっぱ話は申し訳程度でひたすらアクションの「デカレンジャー」の方が面白いのだろう。

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2006年10月18日 (水)

「HINOKIO」

200pxhinokio_film  今でこそ、最近中途入社した隣の部署の女子社員(B84-W60-H87←総務部のデータで確認済み)や女子高生と友達になりたい自分だが、小学生の時はやっぱりロボットと友達というのに憧れたりもした。
 おそらく「鉄腕アトム」とか「ドラえもん」の影響なんだけど、まあ実際アトムみたいなロボットがいたらあれだけの大きさで10万馬力を出すとしたら重さがとんでもないだろうし、放射能漏れしたら大変だろうなあ。
 あとドラえもんって冷静に考えてみたら、人殺しをしないターミネーターみたいなもんだよね?
 「HINOKIO」はひきこもっている少年が遠隔操作しているロボットを通して学校にやってくるという話。
 まあこの話と予告編を観る限りでは子供相手ならまだしも、子供だましの緩い映画だと思ってしまう。
 ところが、これがね・・・・・・すいません、泣きましたよ。
 この映画は子供とロボットの交流を描くのが中心じゃなくて、ロボットはあくまで道具でしかなく、あくまで徹底した子供の目線の大人の観賞に十分耐えれる映画で、やっぱり観てみないと面白さはわからないなあと改めて思った。
 タイトルのヒノキオはロボットの軽量化のために桧が使われているのと、やはり「ピノキオ」を思わせるからついた呼び名で、確かにある意味「人間」になるまでを描くという点では少し似ている。
L_photo_1  この映画の一番の見所であるロボットは全く違和感なく映画の中では存在している。
 「がんばれロボコン」以来ロボットもここまで進化したかと思うと感無量だ。
 最初はいじめられながらも主人公の少年がロボットごしに友達になるのは実はボーイッシュな女の子で、徐々に恋愛感情が芽生え、友情と恋愛の間の微妙な心理状態が描かれる。
 二人が徐々に友達になっていく過程が自然で、さらに相手が異性だとわかってからの恋愛感情の描き方が実にうまい。
 そして友情と恋愛の間で揺れ動く様が甘く切ないものがあるのだ。
 主人公はロボットを通して、女の子は男の子の格好をすることにより本当の自分を隠しており、実はお互い自分の殻に入っているという設定で、いかに自分を解放するのかがこの映画の山場だったりする。
 女の子の父親はいなくて、母親は再婚することになっている。
 本人はいやだけど子供ゆえにどうすることもできない。
 ここらへんは岩井俊二の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?,」とよく似ている。
 で、何だかんだいって母親が再婚するので転校してしまうわけで、電車で行ってしまう彼女を主人公が追う。
 いや、よくあるベタな展開なんだけど、この映画の場合はロボットにおぶってもらって追いかけるのだ(主人公は足が悪いため)。
 実はこれがヴィジュアル的に良くできているので違和感がなく、それよりもロボットを小道具としてうまく使っていると思う。
 これは日本映画でSFが日常生活に近づいた瞬間の一つだと思う。
 そして最後は時が経って主人公は中学生になる。
 ロボットを通して転校して来た小学校とは違い、今度は生身のままで中学校に転校してくる。
 そこで、彼は彼女と再会、新しい二人の未来が暗示される。
 当然、中学生なので彼女は女子の制服なのだが、少女役の女の子がボーイッシュぶりが板についていたので、女子のかっこうが際立つのだ。
L_photo_31  演じているのが「夜のピクニック」の多部未華子(B78-W58-H83)なのだけど、この時はまだ彼女の存在を知らなかった。
 実は公開初日が「エピソード3」と同じということもあるかもしれないが、この映画の観客は自分も含めて6人、正に逆境状態(←それは違う映画だっちゅうの)だったのだが、電車を追いかけるシーンあたりで後ろからすすり泣きしている人もいて、わからんでもないけど大袈裟なと思っていた。
 しかし、最後の再会のシーンは、そこまでのプロセスが良かったために自分も泣いてしまったよ、情けない。
 いや、もちろん、脚本的にはゲームの話とか話を広げ過ぎて収拾つかなくなっているところもあるが、SFとしては大変力作であり、マインドとしてはロバート・A・ハインラインの「夏への扉」に近いものがある。
53  ところで、この映画にも堀北真希(B82-60-H85)が出演しているんだけど、「逆境ナイン」で高校生役なのに、この映画では小学生役なんだけど一体いつ撮影したんだ?
 でも長い髪もかわいいぞ!

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2006年10月17日 (火)

「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」

Starwars_episode3  「スター・ウォーズ」を初めて観た時は感動した。 
 今までの自分が観たSF映像ではなかったのだ。
 宇宙船は煙を出しながら飛ぶロケットではなかったし、ロボットの腕もジャバラではなかった。
 宇宙服も着ていないし、何よりもスピード感があった。
 今まで宇宙のシーンだとどういうわけかスローモーションのようにゆっくりと動いていた。
 しかし、「スター・ウォーズ」はそんな概念を軽く打ち破り、特撮も斬新で映画の可能性を大きく感じさせた。
 その後の「帝国の逆襲」は面白かったが、最後が納得できなくて、この後「ジェダイの復讐」まで2年も待つと思うとへこたれてしまった。
 やっぱり普通ハン・ソロを救出したとこで終わりじゃないのか?と思ったりした。
 「ジェダイの復讐」は全ての謎が解決するというので楽しみにしていた。
 確かに面白かったのだが、熊がうろうろしているのと、ハン・ソロがミレニアム・ファルコンに乗らなかったことが少し不満だった。
 当時、全9作品という話だったが、どういうわけかこの3作以降作られることはなく、松下のCMにキャラクターが出るようになってから、ルーカスもディズニー化してきたなと思った。
 「ジェダイの復讐」の前に、1作目の日本語版も公開されて観にいった。
 同時上映は「電子的迷宮」
 当時ビデオが普及していなかったので「スター・ウォーズ」の動いている映像を観ようとしたら、こういう形でしか方法はなかったのだ。
 ただ吹き替え版のポスターが異常にかっこよく、これがシリーズ中一番かっこいいと思ったのだが、意外にその後、出てこないのは何故?
 また初めてビデオデッキを買ったのも1作目がTV放映される時で、当時はモノラルで16万円。
 テープが120分で3000円以上。
 デッキが1万円以下で、100円ショップでテープが買える今から考えると信じられない値段である。
 しかし、当時の自分の中のもう一つの傑作「スーパーマン」も同時期に放送されるとなれば、仕方ない出資だった。
 しかし、本編が始まる前の前フリがつまらない上に極端に長いことや、吹き替えが、ルークが渡辺徹、ハン・ソロが松崎しげる、レイア姫が大場久美子(B80-W60-H82)で、正にSWの黒歴史であるが、動く映像としては唯一のものだったため、今でも手元に大事に残してある。
 そしてすっかりスター・ウォーズがすっかり忘却の彼方にいってしまった1999年、「エピソード1」が公開されることが決定。
 その前にエピソード4~6までがデジタルリマスター版で公開された。
 しかし、これも劇場で観られたのは嬉しかったが、果たしてエピソード4のジャバ・ザ・ハットのシーンが必要なのかどうかは微妙だった。
 唯一エピソード2でハン・ソロがカーボンで固められる時のレイア姫とのやりとりに感動!
 特に「チューイ、お前は姫を守るんだ」のセリフには少し泣けてきた。
 まあ初公開当時は自分も女を知らなかったからなあ。
 そんなこんなでエピソード1が公開された時は、自分の住んでいる地方はシネコンがなかったので、先行上映を観るのに6時間前から並んだ。
 上映前に「上映中はライトセイバーの使用はしないで下さい」という何とも間抜けなアナウンスがあり、タイトルが出ると拍手がおこった。
 待ちに待った新作は心配していた以上に面白く、特に話の進行上あまり意味はないポッドレースのシーンや鉛筆の貧乏削りのようなライトセイバーを持つダース・モールとの戦いは面白かった。
 まあ唯一文句を言うなら、やっぱり母親を殺した連中をアナキンは惨殺するしてダークサイドの片鱗を見せるのが良かったんだがなあ。
 エピソード2は実は全く面白くなくて、20年以上楽しみにしていたスター・ウォーズとは何だったのかと真剣に考えてしまった。
 まさに百年の恋も覚めるとはこのことだった。
 そしてシリーズ完結の「エピソード3」
 何かもう今まで広げた風呂敷を無理無理畳むような話だったけど、長いシリーズが終わったということで感無量だ。
 とりあえず自分が死ぬまでに完結したということでホッとしている。
 しかし、エピソード4の時は学生だった自分も今やすっかりやさぐれた社会人。
 その目から見るとジェダイの作戦っていきあたりばったりで計画性がなく、敵も味方も役職者が現場で動き過ぎだね(笑)
 この映画で自分の好きなキャラクターはグリーヴァス将軍で、最後まで頑張ってほしかったけど、意外にあっさり途中退場。
 ターミネーターくらい無敵でいてほしかったなあ。
 グリーヴァス将軍の動きを見てもそうだけど、この映画のキャラクターは動きが昔のアメリカのアニメなんよね。
 ラストの二つの太陽のシーンにはちょっと涙しました。エヘ。
 ひょとしたら最後はハン・ソロが積荷を捨てたところで終わりかなと思ったが、そこまで盛り沢山ではなかった。
 これがアニメだと予告編的にそこまで見せてしまうんだろうなあ。
 結局、エピソード1~3は、最終的にダース・ヴェーダーになるのを前提にして逆算して無理無理に帳尻合わせをしているので、話の広がりがない。
 それにルーカスが神聖化してしまったところがあるのだけど、自分はスター・ウォーズの真髄はどこまでいっても俗っぽいスペース・オペラだと思っているのだけどね。
 とりあえず完結したのだけど、おそらくしばらくしたらやっぱりエピソード7を作ったり、外伝を作ったりするのだろうなあ。

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2006年10月16日 (月)

「パビリオン山椒魚」

Sansho  レントゲン技師として絶対の自信を持つ飛鳥は、今年150歳を迎える動物国宝のオオサンショウウオ、キンジローのレントゲン撮影を依頼される。妹の結婚資金を調達するために引き受けたものの、キンジローが何者かに誘拐されてしまう・・・・・・。
 こ、これはつまらない。
 今年は「立喰師列伝」や「ナイスの森」とか、たいがいなものを観てきたけど、久しぶりに純度の高いつまらない映画を観てしまった。
 何が言いたいかさっぱりわからない。
 こんな映画の企画が通ってしまうんだなあ。
 日本映画界って実は物凄く裕福なんじゃないの?
 こういうサブカルっぽいのを面白いと言えるのがかっこいいのだろうけど、自分はこれを面白いといえる程人間ができてないと実感した。
 この映画の最大にして唯一のセールスポイントは、オダギリジョーが出演していることなのだけど、いや仕事とはいえ、俳優さんも大変だなあ。
 正直、途中で寝てしまえば良かったのだけど、前日はタップリ睡眠も取ってしまったので、そういうわけにもいかず、かといって金を払って途中で出るような根性もないので、ひたすら上映が終わるのを待っていた。
 これで上映時間が2時間以上あったら暴れるかもね。

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2006年10月15日 (日)

「青春☆金属バット」

1601  退屈な毎日を送るダメ男の主人公が、酒乱の巨乳女との出会いをきっかけに、挫折した青春を取り戻そうと悪戦苦闘する。
 古泉智浩の原作を映画化しているが、自分は未読。
 映画に出てくる登場人物が全てダメ人間で、この手の映画はダメ人間にどこか共感が持てたりするのだが、この映画に関しては誰にも共感が持てずむしろ嫌悪感を感じる。
 それぞれの登場人物の描き方が足りないし説明不足なので、何故そうなっているかがよくわからない。
 これは観客の想像が足りないというより、制作側の提示が足りなさ過ぎる。
 そして意味のない暴力にも吐き気があする。
 例えば、最初の車に蹴りを入れたり、金属バットでフロントガラスを割って持ち主をたたくシーンなどは、とても青春のやり場のない怒りというのには程遠いものがある。
 これもキャラクターの描き方さえきちんとしていれば、もっと共感できたのかもしれない。
 ここらへんは原作読めばわかるのかもしれないが、そこまでする気にもなれない。
 野球に暴力となると、北野武の「3-4X10月」を思い出した。
 あの映画は暴力もいきなりで映画全体に緊迫感があるが、それなりに理由あって共感できるものもあるのだが、この映画にはそれもなく、それでいて青春映画という形をとっているため、妙に泥臭いため始末が悪い。
 とりあえず見所は坂井真紀(B80-W56-H86)の巨乳ぶりか?・・・・・・っつうより何故彼女?
 探せば天然の巨乳女優はいると思うのだが、まあこれはこれでありだけどね。

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「花とアリス」

Hanamovie  杉本彩(B83-W58-H86)が体当たり演技でしたね・・・・・・ってそれは「花と蛇」やがな~っと軽いオープニング・ジョークも決まったところで「花とアリス」である。(公開当時、皆同じようなギャグ飛ばしてたんだろうな~)
 岩井俊二と言えば「LoveLetter」や「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」は好きでサントラも購入しているのだが、一方では「スワロウテイル」は好きではない。
 「リリイ・シュシュのすべて」はある意味、岩井俊二の集大成的な作品であり好きなのだが、やたらとカメラを振り回している撮影と救われない話展開に気分が悪くなった。
 実際、上映画終わった後、吐いている人がいたのにびっくりした(実話)
 ただそんな映画の中にも観ていていいなあと思う箇所があるので観ないわけにはいかない。
 ある意味、惚れた弱みとかもしれない。
 「花とアリス」は久しぶりの快作である。
 この映画は、振り回した撮影もなく、救われない話でもない。
 幼馴染の女子高生ハナとアリス。
 ある日、ハナは頭を打って倒れた憧れの先輩に、自分とつきあっていたと嘘をつく。
 ハナに話を合わせていたアリスの嘘がきっかけで、先輩は次第にアリスに恋心を抱き始める。
 出演はハナ役に鈴木杏(B78-W64-H85)、アリス役に蒼井優(B82-W58-H86)、ハナの憧れの先輩役に郭智博。
 その他に阿部寛、相田翔子(B80-W59-H85)、大沢たかお、広末涼子(B78-W57-H84)などがチョイ出で出ている。
 鈴木杏は妙に顔がでかくて昔の「六番目の小夜子」の頃、いわゆる<初期型鈴木杏>の時がかわいかったなあと思った。
 この映画の主役はやはり蒼井優だろう。
Hanaalice02  実はこの映画を観ようと思ったきっかけが、予告編で、蒼井優が制服でバレエのポーズを決めているカットに感動したからで、これがなければこの映画を観ているかどうかわからない。
 結論からいえば観てよかった。
 久しぶりに岩井俊二の少女路線全開である。
 自分がこの映画で一番良かったところは、蒼井優が紙コップでトウシューズを作り制服でバレエを踊るところで、「LoveLetter」で酒井美紀(B78-W59-H86)が雪の上を滑って「パパ死んだんだね」というシーンの次に名場面であると思う。
 あと、アリスと親父の会話のところとか、駅で電車を待っているハナとアリスが足でバレエを動きをしているところとか盛り沢山にいいところがある。
 確かに話は強引なところもあり、頭を打って記憶喪失とか実際にはすぐにばれそうだし、文化祭当日で演劇部の劇が長引くので落研の時間が5分しかないとか急に決まるわけない等、予定調和の世界が多いのだが、根本が少女漫画なので良しとしよう。
 その他の登場人物で「喧嘩しゃちゃダメだよ」と毎回言っている女の子(演じている女の子の名前がわからない)もいい味を出していて、自分のお気に入りだ。
Thumb220x235images714545  ブレイクタウンシネマでショートフィルム版も観たのだが、最初にショートフィルム版を観ておくと映画がさらに楽しむことができる。
 残念だったのが画質で、HDカメラで撮影したからかわからないが、輪郭が甘い。(自分の観た劇場の上映状態?)
 キットカットのおまけDVDでは同じ撮影箇所がモニターで見ると大変きれいなので、この映画はDVDで観るのが一番良いのかもしれない。

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「リリイ・シュシュのすべて」

Nnd7_3  いやあ正直告白すると「Love Letter」(関根恵子の出ているエロ映画や中井貴一が中国女と偽装結婚するんじゃないやつ)を観て凄く感動して、調子こいて絵コンテまで購入してたんですよ(笑)
 で、その後ドラマにもかかわらず劇場公開になった「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」も大変感動して、とりあえず岩井俊二は要チェックだなと思って劇場公開するたびに観にいって
いたわけ。
 ところが、「スワロウテイル」観た時にやたらと振り回しているカメラにゲロ吐きたくなったし、長い割りにはしょうもない話でがっかり。
 その後、「四月物語」で、頭の悪そうな大学生が作りそうな自主映画観て考え直した。
 「Love Letter」や「打ち上げ花火」はたまたまできが良かったんだなあと思い直す。
 改めて映画は一本一本が勝負で、必ずしも傑作を作った監督だからどの作品も良いわけではないと認識する。
 まあ例えるなら、大林宣彦が「時をかける少女」がいくら良くても「漂流教室」は評価できないのと同じである。
 そんなわけで「リリイ・シュシュのすべて」通称「リリすべ」に関しては面白ければ儲け物くらいにしか考えていなかったのだが、自分の周りはえらく気合いの入った奴が多い。
 「あの映画はスター・ウォーズ/エピソード2と同じカメラ使ってるらしいぜ」
 24プログレッシブ・デジタルビデオカメラのことらしいが、それなら「ダンボールハウスガール」もそうだし、「アギト」だってそうなのだが、とにかくエピソード2を観るまでに新しい撮影方法を
確認しておきたいらしい。
 公開当時、劇場でちょっと浮いている客層がいたらそれはスター・ウォーズファンに違いない。
 ちなみに画面は言われなければフィルム撮影と言われても信じてしまうくらいのきめ細かさで、昔のエロ映画のキネコに比べたら全然違う。
 映画は、男子中学生が田園の広がる地方都市で歌手「リリイ・シュシュ」を唯一の心の支えに、鬱屈した毎日に耐える。いじめ、恐喝、援助交際など当時のの中学生の抱える問題を描いたもので、少年・少女期のナイーヴさと残酷さがこれでもかというくらいとことん描かれている。
 はっきりいってひたすら暗い話展開ではあるのだが、この映画は岩井俊二の映画としては久しぶりの傑作である。
 相変わらずの手持ちの撮影ではあるのだが、思った以上に振り回していないので気持ち悪くなかったし、妙に長い上映時間は本来なら疲れるのだが、この映画に関してはだれることはない。
 その最大の要因はなんといってもテンポが良いことで、特に文字で出てくる投稿の文章が良いクッションとなっていることだろう。
 そしてそれらを含む異常な程の情報の多さが、頭の中で考える時間を与えないので構築されるばかりになっていく。
 そうなるとブルース・リーの言葉通り「考えるな。感じるんだ」ということになり、どんどん画面に引き込まれていく。
 まさにこの映画で言うところのエーテルを感じる(しかしエーテルと言う言葉を聞くのも久しぶり。「キャプテン・フューチャー」を読んでいた頃以来か?)
 だからこの映画の感想を言葉にするのは難しい。
 話筋をまとめるのも難しいくらいだ。
 もしえらく陳腐な言葉でいうなら岩井俊二の今までの映画を足して更に昇華したような話である。
 大変暗い話にもかかわらず、時々救われるシーンがある。
 その最たるものが荒んだ話展開とは裏腹に妙に美しい画面だろう。
 例えば空の吸い込まれるような青いこと!
 この映画であえて辛いところは沖縄でのエピソードが長すぎることか?
 もう少し短くてもいいかもしれない。
 ただ上映時間の長さも登場人物の心理的な動きを表現するには必要な長さかもしれない。
 自分の一番のお気に入りのシーンは最初の方で中学生が万引きして先生が迎えにくるところがあって、電車の中でポータブルCDプレイヤーのイヤフォンをそれぞれ片方ずつ分けて聞くところがある
のだが、先生と少年の顔と顔が近づけているところが絵的に決まっていて、これだけでもこの映画はいいかなあという広い心になってしまった。
 映画が終わった後は妙に疲れてしまう。
 しかし、しばらくするともう一度観たくなってくる。
 岩井俊二の術にかかったかもしれない。

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「マッチポイント」

Matchpoint  イギリスの上流社会を舞台に、持ち前の野心で地位と財産を手に入れる男の運命を描くサスペンス。
 ここ最近のウディ・アレンの映画は不調でどれも面白くなかったのだが、この映画は彼の監督作品では久しぶりに面白い!
 ウディ・アレンといえばニューヨークとジャズのイメージが強いのだが、この映画の舞台はロンドンで音楽はオペラが使われている。
 正直、昼ドラもしくは2時間サスペンスかよ?とツッコミを入れたいような粗筋だが、前半は少しダレるものの、主人公が殺人を計画しだすと緊張感が出てきて物凄く面白くなってくる。
 最後のオチも捻りが効いている。
  自分はオープニングのテニスボールとラストの指輪の対比に見せ方に感動!
 この映画の最大の魅力はスカーレット・ヨハンソン(B86-W58-H84)だろう。
 とにかくひたすらエロい。
 主人公が浮気する気持ちはわかる。
 こんなのが出てきたら男は平常ではいられない。
 「誘惑のアフロディーテ」のミラ・ソルヴィノ(B88-W60-H87) といい、ウディ・アレンの映画は、正にいいも悪いも女優次第で、いい女が出てくると演出に気合が入るのか面白くなってしまう。
 最新作の「Scoop」もヨハンソンが出演しているそうで期待!
 だけどウディ・アレンが私生活で彼女に手を出しそうだなあ。

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2006年10月14日 (土)

「鳶がクルリと」

24071831  観てきましたよ「鳶がクルリと」略して「とびくる」。
 ちなみに「この胸いっぱいの愛を」は「むねぱい」と言うらしいよ(本当か?)
 子供用品の開発チームでバリバリ働くOLが開発プロジェクトに失敗し、まったく畑違いの巨大モニュメントの設置を命じられた。
 工期はたったの14日間!
 果たして彼女は、ガンコ一徹の鳶職人を口説き落とし、仕事を成功させることができるか?
 こう聞くと凄く面白そうな感じがするし、予告編はそれなりに楽しそうなので期待してしまうのだが、実際金払って本編を観ると死ぬ程つまらない。
  マルチ画面やCG合成、ワイヤーワークなどを特殊効果満載の画面展開は、映画としての流れができていないため違和感ありまくりで、逆に観ていて大変センスが悪く感じる。
 これがミュージックビデオやCMだったら良いのかもしれないが、長い映画だと大変辛い。
 話も女性のキャリアアップ+コメディ+恋愛の今更ながらの話で、この手の話って昔のTVドラマですっかり終わっている話じゃないの?
 今更、あえてその手の話を金もらって映画化するのなら、もっとひねりが欲しいところなんだけど、それ以前にこの映画の企画が通ってしまうところが凄いよね。
 それに鳶職人の描き方が、まあコメディだからしょうがないとしてもバカにしているとしか思えない描き方で、笑えない以前に失礼極まりない。
 確かにOLから見ると異質な存在かもしれないが、もう少し愛情をもって描いてほしい。
 結局、この映画の見所は観月ありさ(B82-W59-H87)のミニスカから見えている美脚しかなく、昔からファンの自分としては「ナースのお仕事」の時は少し痩せすぎているなあと思っていたので、この映画の少しふっくらした彼女はOK!
 だから観月ありさのアイドル映画として観る意外価値がない。
 窪塚洋介が短い時間ながら出演しているが、鳶職人は命綱をつけているけど、彼の場合はつけていないからなあ・・・・・・というのは不謹慎?

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「春の雪」

L  松枝清顕と綾倉聡子は幼馴染で共に育った。
 時が経ち、清顕は久しぶりに聡子に再会するが、彼女への思いを素直に表せずにいる。
 そうこうしているうちに、聡子に宮家との縁談が持ち上がり、ここでやっと清顕は聡子への愛を自覚するのだが、時既に遅く正式な婚約発表の後だった。
 しかし、それでも清顕は聡子に求愛し、聡子もまた、その愛を受け入れていく。
 二人で密会しているうちに、聡子は妊娠が発覚し、それが周りに知れてしまう・・・・・・といった感じの話で、出演は清顕役に妻夫木聡、聡子役に竹内結子(B80-W60-H82)。 
 原作は三島由紀夫。
 三島由紀夫って名前は良く聞くけど切腹した人という認識しかなく、小説は全て未読。
 まあ「三島由紀夫? ああ、いじわるばあさんの人ね」とか言っている人よりはましかも。
 だから、原作に対しての思い入れが全くない自分が観る限り、「春の雪」は思った以上に面白かった。
 最初は予告編を観る限り悲恋物かなと思っていた。
 だけど、実際に観てみると、何かとてつもなく異常な世界が展開している。
 そもそも清顕と聡子は最初から結ばれない運命でもなく、清顕が態度をはっきりさせないのが原因で、だけど他の男と結婚するのはいやなわけで、聡子も彼の行動にこれ幸いと便乗した状態で、もう頭の悪い中学生のバカップル状態。
 いや、それ以前に映画の冒頭に聡子の父親が生娘でないものと寝た男に生娘と思わせたいなどと鬼畜みたいなことをいっているシーンがあったり、清顕と親友の関係は妙にホモ臭い。 
 まあここらへんは「摩利と新吾」を思わせるところがあって嫌いじゃないんだけどね。
 本来ならこの展開にす~っと冷めていくのだけど、原作を知らないから先が読めないためにワクワクしてしまう。
 これは予告の雰囲気から推測されるような悲恋物ではなく、どちらかといえばかなり屈折した恋愛映画である。
 だけど目が離せない。
 これはおそらく行定監督の演出の妙だと思う。
 そういえば彼の監督作品である「世界の中心で、愛をさけぶ」は目茶苦茶変な話で、特に柴咲コウ(B76-W58-H83)の出演箇所はその異常さにおいては群を抜いているのだが、長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)が出ている高校時代だけ頭の悪い男子高校生の妄想が完全映像化されているところだけでもいいかなあと思ってしまう。
 おそらく、自分は激しくつまらなかったのだが「北の零年」は吉永小百合(B80-W59-H80←1960年当時)が小さい子供がいるにはあまりにも高齢出産すぎるところと、いくら北海道は人がいないとはいえ、あまりにもモテ過ぎるところに異常さを覚えたが、おそらくこの映画もサユリストの妄想が完全映画化されているのかもしれない。
 ひょっとして、行定監督は無理無理な条件の脚本でもそれなりに見せてしまう才能の持ち主かもしれない。(←考えすぎか?)
 あと、この映画は撮影が妙に美しいのもポイントだ。
 妻夫木は、顔が現代風でこういう昔の時代を映画化した時の雰囲気に合わないのだけど、これはお約束ということで。
 竹内はおそらくこの時既に妊娠していたのだろうなあと考えるとちょっと興奮するものがあり。
 喋りがあまりうまくないミッチーの台詞が少ないのはうまい演出だと思う。
 しかし、何よりもうまく独自の存在感を出していたのが大楠道代(B81-W60-H83←「兵隊やくざ 大脱走」出演当時)で、彼女がいるからこの映画はしまっているんだよなあ。
 とにかく、この映画は恋愛映画としては微妙だが、どちらかという陰謀渦巻く異常な世界を描いている映画だと自分は思っている。

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2006年10月13日 (金)

「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」

Blackjack  確かに手塚治虫先生の漫画は面白い。
 初期の漫画は当時の他の漫画と比べてそのレヴェルは段違いに高いし、最後の方の「アドルフに告ぐ」も他の中途半端な漫画家の作品に比べたら遥かに読み応えがあるし、未完で終わった「ルードヴィッヒ.B」も続きが気になって仕方がない。
 少なくともすっかり自分の漫画のセルフ同人誌化している水島新司先生に比べたら一生現役、常に開拓、正に漫画バカ一代状態だった。
 当然、先生が亡くなったことは文化的にも大きな損失である。
 しかし、亡くなってから手塚先生の過剰な神格化には違和感がある。
 特に漫画を評価するよりも、キャラクターを売りにしていくのはかなり抵抗がある。
 「ブラック・ジャック」は手塚漫画の中ではかなり面白いし、これに「がきデカ」、「ドカベン」、「マカロニほうれん荘」が載っている「少年チャンピオン」は正に無敵だった。
 映画化やドラマ化もされているが、「瞳の中の訪問者」はブラック・ジャック役の宍戸錠にかなり違和感があったし、「加山雄三のブラック・ジャック」は、加山雄三の意味不明の二役や、オープニングのトホホな映像にがっかりした覚えがある。
 小中和哉監督のビデオシネマは未見だが、堤幸彦のドラマ版はまあ悪くはなかった。
 ピノコが双子というのが、ひねってあって解釈的にそれもありかなと思ってしまった。
 アニメで動いているブラック・ジャックを見たのは「24時間愛は地球を救う」の中のアニメ「バンダーブック」と「海底超特急マリン・エクスプレス 」で、特に「マリンエクスプレス」は意外にも最後が泣かせるので必見!
 ブラック・ジャックの声は野沢那智だったと思うが、ハマリ役だった。
 そして漫画のアニメ化はOVAを含めて数本あるが、1996年の「劇場版ブラック・ジャック」は監督が出崎統なので、「あしたのジョー」や「エースをねらえ!」のように影が入ったり止め絵が入ったりして正に出崎節炸裂なのだが、話は面白く、ただやはり劇場版となるとスケールが大きくなってしまう。
 もちろん、それもいいのだけどあくまで日常生活を基本とした人々の生死を描いていると思うので、そこらへんの原作の持ち味を生かした話を描いてほしかった。
 「犬夜叉」が終わった後に始まったTVアニメは原作の話を元にしており理想的であるのだが、残念ながら昨今のTV事情では無理なのか、大変無難な話になっている。
 しかし、まだそれはいい方で「ブラック・ジャック21」はどうしようもないくらいダメアニメで、謎の組織の陰謀をBJが世界各地を駆け巡り、解き明かす・・・・・・大丈夫か?>制作サイド
 原作を読むと、結構グロい話も多く、チャンピオン版コミックスの表紙を見ればわかるが、初期の頃の扱いは「恐怖コミックス」であり、グロさと人情話のバランスが「BJ」の面白さなのである。
 だからこそ、劇場版のはTVと違った原作の本来の持ち味を生かすものであってほしかった。
 しかし「ふたりの黒い医者」は細菌の話を基本として数あるエピソードを入れ込むというもので、基本的にはTVと同じなのである。
 まあTVでやりにくい話として安楽死を取り扱っているくらいで、それも原作で人気キャラであるドクターキリコを出すためでしかない。
 TVと同じものに金を払うのか、TVと同じだから安定した面白さがあるのか、意見が分かれるところだが、少なくとも自分は物足りなさを感じた。
 結局、それなりのスケールを出そうとすると、感染したら多くの命を奪う細菌の話しかないのか?
 また細菌を使って一儲けしようとする企業がいて、その用心棒がナイフの名人とかやたらと銃をぶっぱなす奴だったり、いかにもTVスペシャル版「ルパン三世」の脚本家・柏原寛司が作るようなキャラで面白みにかける。
 監督は、本人はヴィジュアリストと名乗っているが、本当の肩書は「手塚治虫の息子」である手塚眞。
 「白痴」を観るとわかるが、彼の映画は面白くない。
 どうもイメージ的に、親父の遺産を食い潰しているとしか思えない。
 まあ、これは石ノ森章太郎先生のとこも同じようなものだけどね。
 この映画でビルの崩壊に巻き込まれた男の子を腕と足を切断して助ける話があって、最後は金銭的にもめて風車をもらって手術代とする話(←ごめん、ちょっと昔読んだので記憶が曖昧)を映像化しているのだが、実は風車をもらうまでが人間のいやなところが描かれ、だからこそ最後に子供にもらう風車が生きてくるのだけど、映画はそこらへんの微妙さが描かれていない。
 その他にも全身不随の母親を、ブラック・ジャックが治してしまうのだが、その後、患者は付ききりで看病していた子供たちもろとも交通事故で死亡する話とか、天才刀鍛冶・憑二斉の話などがあるのだが、それらは話を羅列しているだけで、一本の話としては全く成り立っていない。
 自分はTVシリーズで何が気に入らないかというと、ピノコがレギュラー化していることで、確かにかわいいし、昨今のアニメ事情だと萌えの要素として必要かもしれない。
 だけど時々出てくるのがいいのであって、ブラック・ジャックは基本的に一匹狼であり、四六時中ピノコと一緒に動いているわけではない。
 ピノコは双生児の一方が通常に生まれず、片方の身体に包まれたまま腫瘍のようになる奇形嚢種で、人間に必用な臓器と魂だけを持つ存在で、ブラック・ジャックが合成繊維と人造皮膚を使って作り上げたものであり、発育と成長ができない。
 つまり、不完全人間であり、ある意味人造人間である。
 名前の由来もピノキオから来ている。
 どちらかというと「どろろ」の百鬼丸のような要素がある。
 ピノコの存在はギャグ的な要素もあるが、実は悲しいものがある。
 だからこそ、事実上の漫画の最終回「人生という名のSL」で美しく成長したピノコが出てきて、ブラック・ジャックに「お前は奥さんなんだから」とか言われるところにに感動するのだ。
 ところがTVアニメの方はどういう設定なのかよくわからないし、ただのマスコットにしかすぎない。
 確かに夕方7時からTVで奇形嚢種は厳しいかもしれないけど、もう少し何とかならないものかなあ。
 この映画でもピノコの役割は、話にそったギャグ的要素でなく、無理無理くっつけたものでしかない。
 例えばこの映画ではブラック・ジャックが連れていかれる時にピノコが発信機とカレースープを渡すのだが、当然、発信機は見つかって捨てられる。
 じゃあカレースープは何のためかというと、ピノコが飼っている犬に匂いを嗅がせて、ブラック・ジャックの居場所を探すというもので、全然笑えないし、話にうまく絡んでもいない。
 これがアニメ的面白さだというなら、そのセンスは昔のアメリカの短編漫画の中で終わっているし、それよりもセンスが悪い。
 原作は今読んでも面白い。
 だけど、それは漫画的な面白さであって、アニメ化する場合はアニメとしての表現があるわけなのだが、少なくとも今数あるアニメの中では意外にもオーソドックスといえば聞こえはいいが、新しさはなく凡庸だ。
 まあTVなら無料だからいいとしても、金を払う映画でこれはちょっとまずい!
 TVスペシャルなら許せるのだけどね。
 声はピノコの声が宇多田ヒカル((B85-W59-H84))じゃなくて良かった。(笑)
 ドクターキリコの声が鹿賀丈司が絶品!
 これは「ポケモン」でも実証されているけどね。
 平山あや(B85-W59-H82)は語るところなし。
 ところで予告編でピノコがメスを渡しているシーンがあるけど本編にはない。
 まあ、ここらへんは東宝のアニメ映画の予告編マジックってやつだね。
 しかし、去年は「犬夜叉」で今年は「ブラック・ジャック」って、東宝のこの時期はよみうりテレビのアニメの枠なのか?
 う~ん、リアルタイムで原作を読んでいるので思い入れが強すぎるのかもしれないが、今の若い世代にはこれくらいでいいのかな?
 あと、チラシに「漫画の神様・手塚治虫の最高傑作がついに映画化!」とあるけど、出崎統版はなかったことになるの?
 チラシに映画と関係ない手塚キャラがグルリと囲んでいるのだけどキャラクター売りはやめてほしいなあ。
 もっと漫画を評価してくれ。

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2006年10月12日 (木)

「ナースのお仕事 ザ・ムービー」

006  2002年になって東宝で観る予告編で、期待してしまう「リターナー」に比べ、あまりにもつまらなそうで観る気が起こらない「ナースのお仕事 ザ・ムービー」。
 自分は観月ありさ(B82-W59-H87)が好きで、特に髪の毛の長かった頃はかなり入れ込んでいたと思う。
 当然歌やドラマ、CM、映画もチェックしていたが、彼女が出ている故に相当甘い点数であるにもかかわらずTVドラマ「ナースのお仕事」はかなり面白くなかったと思う。
 しかし、視聴率的には良いのか続編が作られていることから人気はあるのだろう。
 人気作品=映画化というのは、日本映画の常であることは言うまでもない。
 当然、「ナースのお仕事」も例外ではないのだが、正直何故映画化の話が通ってしまったのかが不思議だがOKなのだろう。
 しかし、映画化の場合、アニメの場合だと相当化けることが多いので、このドラマも化ける可能性もないわけではないので、一応劇場に行く。
 自分の行った劇場は、自分の予想以上に人が入っていたので驚いた。
 映画はいきなり観月の水着(←シャレか?)でスタートする。
 映画館に来てよかった~と思ったが、この映画の特典はそこまでである。
 正直言うと、この映画は死ぬ程つまらない。
 脚本・演出共に最悪である。
 特にどこがどうというわけでもなく、全体的にどうしようもないのである。
 例えば、入院がしたいからといって病院に篭城する奴が、どうして最初から機関銃を持っているのか?、一緒にいた手術を受けるはずだったサッカー関係者の顛末はどうなったのか?・・・…などなどよくわからない要素が目白押しで、その細かさのいい加減さが積み重なって映画全体が面白くなくなってきている。
 同じ空間にいる犯人と人質が仲良くなるという発想も「スペース・トラベラーズ」でかなりつまらなかったのだが、この映画はそれ以上につまらない展開になっている。
 人質が機関銃を撃って「最高~」とか言って快感に浸るというというの全面禁止!
 さらにいうと最近珍しくもなんともない24Pカメラで撮影されていると思うのだが、この映画ほど輪郭が甘い映画も珍しく見辛い。
 TVのスペシャルでも許されない程のつまらなさで、これが許されるのは昔の「月曜ドラマランド」くらいで、21世紀になってこれでは大変情けない。
 TVスペシャルだったら無料だしチャンネルを変えることも可能だが、金を払う映画館でこのレヴェルはまずいと思うのだが、それなりに人が入っていることから実は日本人の映画に対する思いというのは、TVの延長がちょうどいいくらいなのだろう。
 おそらく家で見るドラマやアニメを劇場で多くの人と観るというのがスタイルで、基本は街頭テレビの時代を変わるものではない。
 もちろんそれを全面否定するわけでもないが、映画館で金払って観るためには、それなりのプラスの要素が欲しいわけで、この映画にはそれが全く感じられないどころかマイナスを感じるのである。
 まあ作っているのがテレビ局なので仕方ないといえば仕方ないのだが、テレビ局も何本も映画を作っているんだからわかっているはずだと思うのだが、おそらくこれで目標収益が上がってしまうんなら良いのだろう(基本は面白ければなんでもいいのだが・・・・・・)
 この映画で唯一良かったのはエンディングロールでTV同様に皆が踊っているところくらいか。

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「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」

41262931_253  一部マニアには高い評価だったが、公開当時は世間的に見事に評価されなかった前作の「オトナ帝国」から早1年。
 一時は打ち切りの話も出ていた劇場版「クレヨンしんちゃん」だが、今年も新作が作られて安心!
 やっぱり日本のGWは「コナン」と「クレしん」がないと始まらない。
 この映画は傑作「オトナ帝国」の後なので期待してしまう人も多いと思うが、あくまであの映画は別格で、自分としてはそこまでの期待はしないので適当に楽しければいいと思っていたが、今回もかなり良い。
 今回はタイトルからも想像できると思うが、野原一家がタイムスリップして戦国時代にやってくる話。
 話は小さな大名のお姫様とその家臣の身分違いの恋愛を中心に進んでいく。
 正直「オトナ帝国」のノリで観ると全く違うので肩透かしである。
 だからといってつまらないかと言うとそうではなく、かなり質の高い話にびっくりしてしまう。
 特に今回の最大の見所は戦国時代の描写で、異常に丁寧に描かれており、合戦のシーンは戦国時代版「プライベート・ライアン」状態である。
 なんと今回は子供向きのアニメとは思えないくらい人がバタバタと死んでいく。
 合戦シーンもさることながら、人々の生活も異常に丁寧に描かれておりリアルさを出している。
 「クレしん」如きでここまでたる必要があるというくらいである。
 そこらへんの細かさは普通に見ていればすぐにわかるのだが、自分が心底驚いたのは、映画が始まってすぐにお姫様が泉の水を手ですくうところである。
 着物の濡れないように袖を上げるシーンがあるのだが、これは当たり前のことだがアニメでは普通まずやらない。
 これ以外にもお姫様が移動する時に、着物を少しまくるところなど妙に細かいのに驚く。
 この細かい積み重ねが映画の幅を出している。
 しかし、それ以上にこの映画は大人の恋愛映画としてはかなりの傑作で、廉姫と井尻又兵衛(相変わらず凄いネーミング!)の恋はとりたてて大きなアクションやセリフはないのだが、それでもお互いを想いが痛い程伝わってくる。
 それ以外にもこの映画は結構考えさせられるものがあって、ひろしが合戦の手助けをするか家族の安全を守るか悩むところなんか、家族持ちのサラリーマンにとっては結構身に染みる話である。
 この映画の雰囲気は昔の黒澤映画であり、ちょっと知識があれば「乱」とかを思い出すし、廉姫と井尻又兵衛の関係は「隠し砦の三悪人」の雪姫と真壁六郎太を思わせる。
 もちろん今更ながらボーちゃんのセリフ「裏切りごめん」などは言うまでもないだろう。
 もっといえば野原一家がタイムスリップをしてきた段階で「戦国自衛隊」なのだが、「戦国自衛隊」と違うところは野原一家が積極的には時代に介入しようとしないところだろう。
 冷静に考えればタイムスリップしてきたところで歴史に関わることがどれだけできるかといえば、そうそうできるわけでもなく、結局日常の延長上の動きしかできないだろう。
 もちろん、野原一家は不本意ながら歴史に大きく関わるのだが・・・…。
 映画はえらく淡々と進んでいく。
 いつも以上に子供向きかどうかも果てしなく疑問だ。
 前作がそのバランスがうまく取れていたのに対し、今回は果てしなく大人寄りである。
 もちろん、だから子供が楽しめないかと言うと全面的にそうではなく、要所要所のギャグでは爆笑していた。
 まあ子供は思った程バカでもないので、少し大人向けの話でも自分なりに解釈するのは、自分のガキの時代を思い出せばわかるだろう。
 しんちゃんは相変わらず尻を見せているのだが、今回はいつにもまして尻の動きが鮮やかで、どこかで見たなあと考えていたら思い出した!
 「がきデカ」のこまわり君なのである。
 と・こ・ろ・が、今回はいつもの「クレしん」みたいに楽しく終わるかと言うとそうでもなく、意外な展開なのである。
 実は全く底知識を入れずに観ていたのでかなりショッキングだった。
 制作スタッフ的にはかなり冒険したと思う。

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2006年10月11日 (水)

「ワールド・トレード・センター」

Wtc_2_1b  2001年9月11日、同時多発テロで崩壊したWTCの瓦礫のから奇跡の生還を果たした警察官2名とその家族、彼らの救助活動にあたった人々などを描いた映画で、監督はオリバー・ストーン。
 「ユナイテッド93」は衝突する飛行機の中を描いていたが、これは衝突されるビル側を描いている。
 監督がオリバー・ストーンなので、もっと生々しい映画かなと思ったら意外に事件の背後関係とかは描かず、事件に巻き込まれた人達を描くことに終始している。
 警官2人が主人公なのだが、彼らは作品の半分以上は生き埋めで動けない
 これだけだと話が持たないのだが、生き埋めになった2人の家族のエピソードを交えて進んでいく。
 これは結構な演出力が要求されるのだが、この映画は見事描ききっている。
 出演は警官役にニコラス・ケイジとマイケル・ベーニャ。
 ニコラス・ケイジは新作ができる度に、不自然なくらい髪の毛が増えている。
 この映画を観ていると、火の近くにいると彼の頭からナイロンの焦げた匂いがしそうで怖い(笑)。
 正直、この事件を題材に映画化するのは、まだ時期が早いかもしれない。
 おそらく、この事件で心の傷を負った人は多いと思う。
 だからこそ、不謹慎かもしれないがこの事件を題材とした映画が歴史物の分類にされる時代が来てほしいと思う。
 同じような事件は発生してほしくないと心から願う。

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2006年10月10日 (火)

「オトシモノ」

Otoshi001 59599_l_1  死者の落し物を拾ってしまった人々が次々と怪奇現象に巻き込まれていく物語
 最近すっかりお気に入りの沢尻エリカ(B83-W58-H86)が主演なので観にいった。
 自分は怖がりなのでホラー映画とか好きじゃないのだけど、この映画は全編全く怖くないので助かった。
 まあホラー映画としては失格かもしれないが、ちょっと前に観た「LOFT」のように、後で考えればそんな大した話でもないのだけど、観ている間緊迫感があるのは精神的に辛いので、この映画のようにユルい話展開は自分的にはOKなのである。
 しかし致命的なのは映画としては全く面白くないことだろう。
 この映画は発想はいいのだが、途中からとってつけたような友情や親子愛、最後はゾンビ映画という脈絡のない展開で、そもそもあの洞窟でどうして妹だけ生きてるの?とか、置物の意味とか、あのトンネルで何があったの?とか思わせ振りだが意味不明な点が多く、観ていてかなり消化不良感がある。
 救いは上映時間が短いことだろう。
 まあこの映画の最大の見所は沢尻エリカの制服姿と数秒だけ見ることができる胸の谷間くらいか。
 沢尻もどうしてこんなトホホな映画に出演しているのかなあと思ったが、よくよく考えてみたらブレイクする前に契約してしまったんだろうなあ。(実際はどうか知らないけど)

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2006年10月 9日 (月)

「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」

Sentinel  売りが「24TWENTY FOUR」のキーファー・サザーランドが出演していることかもしれないけど、自分は「24TWENTY FOUR」を1回しか観たことないので、これが興味をそそる要素にはならない。
 アメリカ大統領警護の任務にあたるシークレットサービスに、もし大統領暗殺計画の内通者がいたら・・・・・・という設定が面白そうで観にいったのだが思った以上に面白くない。
 物凄い駆け引きがあったりサスペンス盛り沢山で、爆発シーンやCGは少ないけれど、脚本と演出で見せていく映画かなと思ったら、予想以上に小さくまとまっており、別に映画館で観るようなものでもないなあと後悔することしきり。
 どちらかというとTVドラマっぽいかなあ。
 結局犯人もこんな奴いたかなというくらいキャラクターが立ってないし、動機があまり明確でなかったりする。
 大統領を暗殺する理由も明確になっていない。
 そもそもシークレット・サービスが同僚の恋人を寝取り、大統領夫人と不倫関係なんて、ありえね~っつうかもうこれギャグでしょギャグ。
 まあマイケル・ダグラス演じている時点で、仕方ないかなあと思ってしまうところが悲しい。
 また大統領夫人役がキム・ベイシンガー(B88-W59-H88←「ネバーセイ・ネバーアゲイン」出演時)なのだが、当たり前だけどすっかり老けたよなあ。
 監督のクラーク・ジョンソンって誰?と思って調べたら、「メタル・ブルー」や「S.W.A.T.」の人だったのね。
 ツッコミどころは沢山あるのだけどお気楽政治サスペンスということで、上映が終わったら速攻で忘れてしまいそうな映画ということでいいっすか?

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「劇場版ああっ女神さまっ」

0008  うちの近くの映画館は一つの切符売り場で複数の入場券を売っている。
 だから公開当時、入場券を買う時に、美人でもないおねいちゃんに「ああっ女神さまっ大人一枚」と頼まなくてはいけないのは屈辱だった。
 おそらく日本全国で女神からほど遠い切符売りの女の子を仕方なく女神様呼ばわりしなくてはいけない状況だったはずだ。
 そんなわけで「ああっ女神さまっ」である。
 いわゆる「うる星やつら」からえんえんとある押しかけ異人もの(美人の宇宙人やら女神やら)である。
 これはやはり日本のアニメファンの願望なのか?
 もちろんそんな願望はアニメファンに限ったことではなく、健全な青少年の皆の願いではあるのだが、それを具体的に映像化しているのはやはりアニメくらいだろう。
 主人公の男がいて、妙に良くできた女の子が一緒に住んでいて、他にもかわいい女の子が周りにいて・・・・・・・こう聞くとしょうもないなあと思う貴兄も多いと思うのだが、そうはいってもこの手の話が多いということは支持されジャンルとして確立しているのだろう。
 この手の話は設定がよくわからない場合が多く、もちろんファンのための映画だからわからなくてもOKなのだが、この映画に関しては最初の方でヒロインの女の子が記憶をなくしているので、脇役連中が今までのことをヒロインに教えるという設定で観客にさりげに説明してしまっているところが見事である。
 その後は適当な見せ場と盛り上がりがあってツボをわきまえた展開で良い。
 いやあ、アニメだからといってあやうく見逃すところだった。
 やっぱ映画は観てみないとわからんものだなあとつくづく実感!
 というよりアニメの長編映画は意外にはずれが少ない(自分がそう思っているだけか?)
 歌うと植物が成長するというのは「ぼくの地球を守って」でもあったのだが定番なのか?
 しかし「太陽の法」といいこの映画といい、日本アニメはどういうわけか宗教臭いテーマが多いのだが、自分は「ああっ女神様」の方が面白いと思う。
 ところが公開当時の観客動員数は「太陽の法」が多かったことは言うまでもない。

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「GOAL!」

Goal  今年はワールドカップの年である。
 かつて、フランスでの開催された時に、サッカーが観たいからといって会社をやめた人が自分の職場に1人いたが、その人は今どうしているのだろう?
 まあ、おそらくサッカーは会社をやめるきっかけだったんだろうなあ。
 今年のワールドカップに便乗して登場したのが「GOAL!」というわけだが、これってF1ブームの時に出てきた「ポール・ポジション」みたいなもの?
 基本的に映画は流行には弱く、フットワークが悪い。
 それは準備に時間がかかるからというのもあって、この映画のように明らかにワールドカップがあるのが分かっているのは準備しやすいのだが、いきなり降ってわいたようなブームには便乗できない。
 おそらくレッサーパンダが立った途端に「立つどうぶつ物語」が公開されたのは例外中の例外である。
 そんなわけで「GOAL!」だが、自分がサッカーを題材にした映画を観るのは、日本映画はSMAPの「シュート!」または「ザ・ドラえもんズ ゴール!ゴール!ゴール!」、外国映画では「勝利への脱出」以来かもしれない。
 話はメキシコから米国へと一家で不法入国した主人公がプロの選手になるために単身イギリスに渡るが、プロの世界は厳しく色々苦労してのし上がっていくという展開で、話は大体読めてしまう。
 ただ意外に試合シーンが少ないので、大画面で試合を満喫しようと考えている人は辛いかもしれない。
 まあそれ以前にサッカー好きは本物のサッカーの試合が好きなのであって、サッカーを題材にした映画が好きなわけではないと思うので、サッカーファンがこの映画を観たいかどうかは結構微妙!
 それでは映画ファンはどうかというと、またこれも微妙で、話はサッカー物の定番でひねりが全くないので物足りなさを感じると思う。
 一応、ベッカムとか、ジダンとか本物のサッカー選手も出てくるのだけど、「シュート!」のラモスの出演時間以下で、彼らの活躍を観ようと思ったら肩透かしどころか、ちょっとよそ見すると見逃してしまうだろう。
 ただ、これって三部作だそうで、3作目が公開される時はワールドカップもすっかり終わって話題にもならないような感じもするけど大丈夫か?

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「Sad Movie <サッド・ムービー>」

089101  韓国映画がベタなのはすっかり当たり前のことなのだが、強引で無理に泣かせようとしているの話展開には、ちょっと食傷気味だ。
 もちろん自分の感性にピタリとハマればいいのだけど、そういうのは少ない。
 「Sad Movie <サッド・ムービー>」は、消防士とニュース番組の手話キャスターとして働く女性、聴覚障害者の女性とその彼女がアルバイトをする遊園地に毎日やって来る似顔絵描きの青年、3年間無職の生活を続ける青年とスーパーのレジのパートタイマーの女性、キャリア・ウーマンとして働く母親とその息子という4組のカップルが織り成す様々な別れのスタイルを描いている。
 これだけ聞くだけでもこの映画が泣かせようとしている映画だということがわかる。
 ところが「Sad Movie」=「悲しい映画」というより、「つまらなくて悲しい映画」なのである。
 おそらく好きな人は好きなのだろうけど、自分はこの映画の4組のどのエピソードにも共感ができなかった。
 3年間無職の生活を続ける青年が「別れの代行業」をしている意味が全くわからないし、聴覚障害者の女性が何故あのような行動を取るかも理解できない。
 消防士とニュース番組の手話キャスターの話も消防士の仕事柄、最後のオチなんてエスパーでなくてもわかってしまう。
 キャリア・ウーマンとして働く母子だって、母親が病気になれば展開が読めてしまう。
 とにかく最初の立ち上がりが相当無理無理であり、完全によくあるオチのために逆算して脚本を書きました状態なのだ。
 そりゃあ「別れたら悲しい」し「死んだら悲しい」だろうけど、それだけでしかない。
 もう一捻りして4つのエピソードがそれぞれうまく絡み合い最後は感動の涙が待っているという展開が一番良いのだけど、この映画は4つのエピソードが散漫で観ていて途中で冷めてくるのが辛い。
 あと、個人的にはイム・スジョン(B84-W59-H87)のはれぼったい唇がどうしても好きになれないので顔のアップは辛いのだけど・・・・・・。

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2006年10月 8日 (日)

「虹の女神 Rainbow Song」

Rainbowsong  今でこそデジタルビデオカメラで撮影しノンリニアの編集ができるが、1980年代のほとんどの映画サークルは8ミリフィルムを使って映画製作をしていた。
 しかし1980年代は既にカメラ、映写機その他の周辺機器は全て製造中止になっていた。
 ビデオは発売されていたのだが、画質が悪く、またフレーム単位の編集ができなかった。
 満足する編集をしようと思ったらとてつもなく高い費用が必要だった。
 そして何よりもビデオの電気的なのっぺりした画質が致命的で、映画的な画質は8ミリフィルムしかなかった。
 また8ミリフィルムは約3分で現像込みで2000円近くかかってしまう。
 そのため、当時の映画青年はフィルム代のためにひたすらバイトに明け暮れたのである。
 「虹の女神 Rainbow Song」は大学の映画サークルで一本の作品の演出に打ち込むヒロインと、ふとしたことから映画に主演することになった主人公の青春と、淡い恋心、卒業後の数奇な運命を描く青春ラブストーリー。
 正直、話展開はすぐにわかってしまう。
 ところが、この映画はおそらく、初のきちんとした映画サークルの青春映画だと思う。
 青春映画に出てくるのは野球やサッカーなどスポーツ系が多く、文化系は少ない。
「スウィング・ガールズ」はジャズという音楽物であるが、映画の作りはスポ根だ。
 確かに文化系は伝わりにくいのと当事者以外はよくわからないというのがあって、演劇や音楽はまだ動きがあるのでいいのだが、文芸とか漫画とかは難しいと思う。
 そしてそれらの状況をあまりにも説明臭くしてもダメだし、中途半端だと知っている人は白けてしまう。
 ところが、この映画は、最初から最後までわかる人にしかわからないマニアックな話を詰め込み、映画制作の流れはさり気ない日常の会話と、登場人物の活動の様子で見せてしまっているのだ。
 それでいて、学生時代の牧歌的な反面将来の不安な様子であったり、男女の微妙な心理状態も描かれている。
 正直、一般の人がこの映画をどう感じるかはわからないが、少なくとも昔8ミリ映画を作っていた人は涙なくしてみることはできない。
 この映画で使用されているZC1000がシングルエイトの最高機種で、1980年代は完全製造中止されており中古で20万円以上した。
 ピントがマット方式で合わせにくいというのがあるが、72コマのスロー撮影、巻き戻しが可能、レンズ交換が可能、ズームが速くできるというのがあり、当時の8ミリ愛好者の垂涎の機種だった。
 結局、自分はZ800を使っていたが、ここぞという時はZC1000を持っている人に頼みにいくことになる。
 カメラの機種を選ぶ時、フィルムをシングル8かスーパー8にするかの選択を迫られる。
 これらはカートリッジが違うので相互互換がない。
 これによりカメラも決まってしまうのだ。
 この選択はVHSとβを選ぶ以上に重い話で、8ミリフィルムはコピーができないので、ビデオのような単純にダビングというわけにはいかないのである。
 芸術派はスーパー8を選ぶ人が多く、特撮をやりたい人はやはりシングル8というのが定番だった。
 ところが、色合いはスーパー8の方がいいわけで、わかる人はわかると思うが、色にこだわるならスーパー8を使用しキャノンの1014XL-Sで撮影をした方が良い。
 ただスーパー8は巻き戻しができない。
 1014XL-Sはスーパー8で唯一巻き戻しができるのだが、それはオーヴァーラップ程度で特撮合成できるようなものではない。
 しかし、この映画を観て、シングル8にスーパー8のフィルムを詰め替えるという方法に目から鱗がこぼれた。
 噂には聞いていたがこれを実際にやってしまうというのが驚きで、後で資料を調べたら岩井俊二は実際にそれで撮影していたらしい。
 正に「コダクローム40とZC1000の夢の競演」である。
 だからどうした?と言われそうだが、これは物凄いことなのである。
 自分はこれが一番感動した。
 また劇中に出てくるエディターやスプライサー(フィルムをつなぐテープを装填する機器)も懐かしく、編集した後に風呂に入るとスプライシングテープが湯船に浮いてしまうし、ズボンとか服についていたことを思い出させた。
 ただ編集を素手でしているので人によっては違和感があるかもしれない。(自分は素手で編集してました、ゴメンナサイ)
 また劇中で撮影される映画が同録なのには驚いた。
 あれ位ならアフレコの方が早いと思うのは自分だけ?
 また撮影風景も懐かしく、女優探しや女優交代なんかも当たり前、同級生が母親役や父親役をやったり、似合わない背広を着て刑事だとか、サングラスをはめてヤクザとかしてしまうわけで、やる気とテクニックが合わないのも学生映画の特徴か?
 劇中映画が24コマで撮影されているにも感心!
 自分らはもっぱら18コマだったけどなあ。
 音は映写機で出しているところからマグネコーティングだと思うが、マグネコーティングは音幅がないので、パルス方式を使うかと思ったらそこまではやらなかったみたいだ。
 時代設定が現在なので、もし今8ミリフィルムを使うならPCやビデオを使ってもっとうまくやれるのになあと思ったりした。
 そして劇中映画「THE END OF THE WORLD」が映画の中で全編観ることができるのだが、これがいかにも学生の作ったトホホな感じで、これもまた懐かしい。
 上映会に行くとこの手の映画が多く、こんな映画に夏休みをほとんど潰したりしてしまうわけで、まあこれも青春か?
 このようにちょっと8ミリを知っていると、この映画は全く冷静さを持って観ることができない。
 そこらへんを除くとこの映画はダメかというとそうではなく、先は読めてしまうが伏線の回収もうまく、説明臭いセリフはないが登場人物の気持ちは物凄く観ていて伝わるし、昨今のイメージ映像や文字でごまかすということはない。
 それにタイトルに出てくる環水平アークという水平の虹や、1万円札の指輪、携帯電話の使い方や小道具の使い方がうまく、正直、この映画を観るまで環水平アークの存在を初めて知った。
 監督は熊澤尚人。
 実はこの人の「ニライカナイからの手紙」は感動させるオチために後付で話を作っているような感じで、あまり好きになれなかったのだが、この映画は大変良かったと思う。
 ただ岩井俊二がプロデュースのせいか、この映画が岩井俊二が監督しましたと言われても「そうかも」と思えてしまうのが寂しいところ。
 出演は市原隼人と上野樹里(B83-W61-H87)。
 ここ最近、上野樹里の映画ばかり観ていて、「笑う大天使」があまりにも作品がクソだったので、彼女のイメージもあまりよくなかったのだが、この映画の彼女は映画サークルにいそうな女の子の雰囲気が出ていて良い。 
 卒業して就職したら少しきれいになっているというのがありそうでうまい。
 上野の妹役で蒼井優(B82-W58-H82)が出演している。
 ここ最近出すぎだろと思ったが、盲目の設定で全面的に出すぎてないのが良い。
 だけど、登場するとやはり光るものがあると思う。
 音楽は種ともこ(B77-W59-H82←1985年当時)。
 彼女は「ガサラキ」の主題歌で一部マニアの間では有名だが、やはり80年代後半が一番勢いがあって、ANAスキーイメージソングは結構インパクトがあったと思う。
 今回の映画の主題歌はハマりすぎて、聞くだけで泣けてくるものがある。
 映画サークルもオタク臭いところもあるが、この映画は「電車男」のようなマンガチックなものではなく、本当の意味での文化系もしくはオタク系の青春を描いていると思う。
 正直、この映画が「フラガール」のように当たるとは思えない。
 だけど、かつての8ミリ映画制作をしていた人は絶対に観るべきである。
 「ニューシネマパラダイス」が映画ファンの映画であるなら、この映画は8ミリ映画制作をしていた人達のための映画なのだ。

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「トム・ヤム・クン」

Cfc36d99  ジャッキー・チェンが年取ったのは仕方ないとしても、それでももう少し体が動けた時代にも、アクションが大人しくなったっつうか、これってアメリカに渡って組合とかに入ったのが原因ではないかと思っている。
 あ~やっぱり、物語は申し訳程度でいいからCGなしの加減を知らない返還前の香港映画のようなアクションを観たいよ。
 そう思っていたら出てきたよ。
 ここ最近「マッハ!!!!!!!!」やら「七人のマッハ!!!!!!!」などでお馴染みタイ映画。
 やっぱり命知らずのアクションは、人が死んでも想定範囲内で済んでしまったり、金がないのでCGは極力使わないような文化レヴェルの低い国しかないんだろうなあ。(←偏見?)
 そんなわけで「マッハ!!!!!!!!」のトニー・ジャー主演の映画「トム・ヤム・クン」
 何とも間抜けなタイトルだが、ジャッキーの後継者は彼に決まり!
 で、話は大事にしていた象が盗まれたので、オーストリアまで取り返しにいく話。
 いや、日本人にはよくわからないけど、タイ人にとって象はとてつもなく大切らしく、まあ日本でいうと車持っているみたいなもんか?
 ここらへん文化の違いで、インドで虎に食われるのは、よくあることだと言われても日本人にはピンと来ない。
 まあ、そこらへんは理解できなくてもいいと思う。
 つうか、普段の生活で象が出てこないので、象=自分にとって大切なものと脳内変換して、あとはひたすらアクションを堪能するのがこの映画の正しい見方といえよう。
 とにかく、トニー・ジャーのアクションが凄くてひたすら戦っている。
 後半、関節技ばっかりでひたすら敵の骨をボキボキ折っていくのだけど、これが観ていてちょっと痛い!
 だけど自分としては久しぶりに香港映画魂を観ることができて良かった。

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「スパイ・ゲーム」

Spygame  右手に拳銃、左腕に美女を抱えて世界を飛び回り悪をたたく!
 007ことジェームズ・ボンドは男の永遠の憧れだ。
 しかし、ふと考えてみるとボンドは中佐という肩書きで、いい歳なのに現場仕事であり、いつになったらデスクワークの管理職になれることやらと思ってしまう。
 ボンドは一応重要な会議にも出ているものの基本的には現場で動くための打ち合わせだし、彼が報告書を書いているというのは「007/ユア・アイズ・オンリー」で初めてわかるくらいである。
 やはりスパイが出世するとMみたいになってしまうのか?と考えてしまう。
 なんか自分も骨の髄までサラリーマンになっているなあと感じる。
 「スパイ・ゲーム」は予告を観るとロバート・レッドフォードとブラッド・ピットのアクション物かなと思ったが全く違う。
 レッドフォード扮する退職するCIA職員が、捕まっているブラピ扮するエージェントを救出する話である。
 それもレッドフォードはマシンガンぶっ放しながら救出するというわけではなく、会議室を中心としたCIAの社屋から指示をして救出するのである。
 映画の半分以上は会議室が舞台で、レッドフォードの回想が入るという構成。
 会話しているだけでどうするのかと思ったが、さすがかっこいい映像を撮らせたら世界一のトニー・スコットだけにとにかくテンポが良くて滅茶苦茶かっこいい。
 さらに映像だけでなく話が異常に面白くて2時間以上あるのに全編緊張して観いってしまう。
 とにかくブラピよりもレッドフォードがかっこいい。
 サラリーマンとしてはこれくらいかっこいい管理職になりたいものである。
 この映画はスパイの映画なのにもかかわらず、すっかりサラリーマンの目線で観ることができる。
 かつての部下を救うために、定年後の貯めた金を使い切ってしまうあたりがかなり目眩物で、これが自分だったらまず見殺しにしているだろう。
 やっぱり暴れているだけの「サラリーマン金太郎」よりもこの映画を観ておいた方がいいと思うぞ>下っ端サラリーマン諸君
 そんなわけで、今日も帰りが遅いので夕飯は外食作戦でGOだ!

 ところで「スパイゲーム」って時任三郎の出ている同じ題名の映画なかったですか?

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2006年10月 7日 (土)

「ぼくを葬る」

D8d91f70  余命3ケ月の男の話。
 フランス映画なのよね。
 フランス映画は初めてデートで女の子と観た「ラ・ブーム」以来(今も主題歌のハート形レコード持ってます)かなと思ったけど、ここ最近はリュック・ベッソン関係のオポンチ映画が公開されているので、それ程珍しくないのだけど、カーアクションや銃撃戦がない映画は随分久しぶり。
 病気物のヨーロッパ映画は「ラストコンサート」以来かもしれない。
 まあ、韓国映画は四六時中誰かが不治の病なんだけどね。
 突然あと3ケ月の命と言われて、何を残せるか?
 自分の場合、身内で癌ということが発覚した時は、本人以上に周りの方が気が動転してしまい、当の本人は体力がなくなってほとんど動けない状態。
 よく、映画やドラマで残り少ない人生の思い出作りに奔走する話があるけど、実際にはもうそれどころじゃない。
 まあ自分だけかもしれないけれど、自分がその立場だったら結構何もできない、もしくは気分がブルーな状態で何もやる気が起こらなくなるかも。
 この映画の主人公は男の恋人がいるのだけど、「ブロークバック・マウンテン」といい、ここ最近ホモがトレンディ?
 この映画も男同志でやっちゃってるところもあるのだけど、ごめんなさい、やっぱちょっと抵抗を感じる。
 タイトルの「葬る」を「おくる」と読ませるのは意外にいいかも。
 「逝ってよし」みたいな感じ?

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「ニュー・ワールド」

Nw1a_thumb  一般的にマリックと言うとハンドパワーでお馴染みの手品師の方だが、映画ファンはテレンス・マリックを思い出さなくてはいけない。
 しかし、自分はテレンス・マリックの名前を全然知らなくて、「シン・レッド・ライン」の公開時に初めて知った次第。
 当時、映画ファンの知り合いがテレンス・マリックについて語っていたが、よく聞くと「シン・レッド・ライン」が20年ぶりの新作だそうな。
 早速「シン・レッド・ライン」を観にいったのだが、171分という上映時間と、あまりにもゆったりした展開で、第二次世界大戦物となると、同時期に公開されていた「プライベート・ライアン」と比較してしまうのだが、劇場が戦場になってしまう「プライベート・ライアン」に比べると、何ともいえない地味な感じは拭えず、映像はきれいだがかなり辛かったのを覚えている。
 今回、7年ぶりの新作はポカホンタスの話である。
 その国では有名だけど、それ以外の国ではよくわからないというのがあるもので、ポカホンタスなんか正にそれで、ディズニーがアニメ化したくらいだから結構有名な話なのだろうけど、自分の場合、全然知らなくて、ディズニーアニメを観て知ったくらいである。
 まあそれも自分だけかもしれないが、自分の周り(狭い世界ですいません)の連中も「アラジン」は観たが、「ポカホンタス」は観ていないというのが多く、元ネタを知らないからというのもあるが、それ以前にヒロインの女の子がかわいくないからという直球の答えをしている。
 まあディズニーアニメは「ターザン」で女子の胸の膨らみを初めて描いたくらいなので、「ポカホンタス」の時はまだその域には達していないし、地上波で、乳揺れを見ることができる日本のアニメに比べたら、ディズニーもまだまだだろう(何の話だか)
 ところが、「ニュー・ワールド」に出てくるポカホンタスはディズニーのそれに比べると、実写であることもあり美人である。
 とまあ、ポカホンタス役の女の子はOK!
 話は、ポカホンタスがイギリスの上流階級になるまで描くのだけど、とにかく展開が遅く、イギリスに行くまでが結構観ていてダレてしまう。
 イギリスにいってからはまだ良いのだけどね。
 結局、この映画の見所って美しい映像なんだろうなあ。
 いや、もちろんそれは自分が思うだけであって本当は色々あるのだろうけど、基本的に映画は銃撃戦があるか、カンフー、アニメを中心としている自分にはテレンス・マリックの映画の理解は無理なのかもしれない。
 おそらく、この映画が面白いと言えれば、モテるのだろうけど、世の中には越えられない壁があることがわかった。
 だけど、「シン・レッド・ライン」よりは遥かに面白かったと思う。

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「連理の枝」

Sk_060413  韓国映画はここ最近ブームというより、ひとつのジャンルとして公開されている。
 「ムトゥ 踊るマハラジャ」の時のインド映画ブームみたいに一時のものではない。
 これもやっぱり「冬のソナタ」のおかげと言えよう。
 自分的には「チャングム」の方が面白いと思うのだけどね。
 その「冬ソナ」のヒロインであるチェ・ジウ(B86-W64-H84)の新作となれば宣伝する方もやりやすいし、集客も見込めるかもしれない。
 自分は彼女の映画は「誰にでも秘密がある」、通称「誰秘」(←「だれひ」と読む)以来で、「誰秘」はチェ・ジウのベッドシーンが完全に風俗嬢だったので、声を出して笑いたかったが、「今笑った人は職員室に来なさい」状態になるのでひたすらこらえた。
 今回の映画は「誰秘」のようなコメディでなく、いわゆる難病物。
 青年実業家が雨の日に女性と出会うのだが、彼女は長期入院をしているのにもかかわらず病院を抜け出す元気な奴(?)で、二人で遊びまくっているうちに倒れてしまう。
 彼女の命はあとわずか・・・・・・といった真剣ベタな話である。
 まあここらへんは想定範囲内なのだけど、「B型の彼氏」の時もそうなのだけど、男と女が知り合う時、男の行動が強引というより、人としてどうよ?と思うことが多く、この映画も彼女の携帯を拾っているのになくしたといって町に買いに出る。
 つまり電話を買うという口実でデートなのだけど、ユーモアを通り越してかなりいやな奴にしか思えず、韓国人的にはOKなのかもしれないが、自分はその時点で既に映画に入っていけなかった。
 最後の意外な展開も、それまでの伏線が真剣無理無理で、その時点で不思議に感じてしまうので、最後にすべてがわかっても感動も何もないのだ。
 いや、自分だけかもしれないけど、もう韓国映画のベタな展開がついていけなくなってきた。
 こうなると何観ても面白くなくなるので、しばらく韓国映画は自粛か?

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「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」

Image047 恥ずかしながら公開当時、劇場で泣いた。
 もう泣くしかない映画だからだ。
 あの子供に見せたくないアニメのトップを走っている「クレヨンしんちゃん」でここまで泣かされるとは夢にも思わなかった。
 普通アニメ映画と言えばジブリを除いて、マニア向けか子供向けで、特に子供向きは子供は楽しくても大人はつまらないというのが当たり前である。
 ところが「劇場版クレヨンしんちゃん」はその逆でよく練られた脚本と高いアニメ技術にもかかわらず、マニアからは相手にされていないし、話のネタがどう考えても大人相手で子供に分かるかどうかわからない。
 それでも面白いんだから仕方ない。
 毎回子供と言うより同伴の親を対象にしているネタが満載のシリーズだが、とうとう子供そっちのけの大人相手の映画ができてしまった。

 昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現している「20世紀博」というテーマパークが開催された。
  懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜びだが、当然、しんのすけをはじめとする子供たちには全然面白くない。
  やがてひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめてしまう。
  実はこれは、ケンちゃんチャコちゃんをリーダーとするグループ・イエスタディワンスモアの、大人だけが楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき"オトナ帝国"化計画で、大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。
  しんのすけ達(いつものメンバー)は大人たちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにするのだが、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
 果たしてケンちゃんチャコちゃんに勝てるのか!?
  そして、しんのすけは大人たちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか?

 正直言うと「うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー」以来のかなりシュールな展開で、ひょっとしてスタッフもクレヨンしんちゃんのキャラクターを使えばなんでもOK状態になっているのかもしれない。
 敵の名前がケンちゃんとチャコちゃんというのが笑わせてくれる。
 もちろんケンとメリーでもいいのだが、当時の子供にとってはケンといえばチャコなのだ。(女の方の名前がトコだったらもっとマニアックなのだが・・・・・・)
 はっきりいって子供を連れてきた大人のための映画であって、子供はそっちのけの珍しい映画である。
 70年代を茶化しているのではなく、当時子供だった大人の郷愁をうまく描き切っている。
 70年代といっても初期の頃の夢と希望に溢れている頃で、まさに万博はその象徴なのである。
 当然オイルショックもまだないわけで、当時の想像する21世紀はまさにバラ色だったはずだ。
 だからこそ現実の21世紀に幻滅したイエスタディワンスモアは70年代に戻ろうとする。
 夢のあった70年代と現実の21世紀、あの頃に帰りたいという気持ちと現実の世界で未来に向かって生きていかなくてはならないという気持ち、この心の葛藤は、もはや子供には絶対にわからない大人だけがいつも心の底に持っている気持ちなのだ。
 映画はそれを見事に描き切っている。
 あまりにも重要なシーンなので多くは語れないが、ひろしの回想シーンは真剣泣けてきた。
  「20世紀博」を脱出する時の「懐かしくて気が狂いそうだ」というひろしの言葉にも胸がつまる。
  アクションだが、今回も絶好調で最初のカーチェイスも凄いが、最後のタワーでのアクションも高さの恐怖も存分に出ており、見ていてハラハラする。
 声の出演も豪華でベテラン揃いがこのシリーズの特徴だが、今回はケンちゃん役に津嘉山正種!こりゃあ渋いぜ。
 この映画を観ていると当時の懐かしい思い出が甦ってくる。
 「ただの石見るのに何時間も並んでどうするんだ?」
 「月の石なんだよ」
 この会話は絶対に万博であったはずだ。
 人類が月に行ったという事実が明るい未来を想像させ、その象徴である月の石は何時間並んでも見たかったはずだ(今考えると本当に人類は月に行ったのかどうか怪しくなってくる)
 当然、この後にパンダを一目見ようと並んだこともあるだろう。
 ちなみに自分はパンダの存在をカンカンとランランが来るまで知らなかった(笑)
  マニアネタとしてウルトラマンネタがあるのだが、どう考えても「帰ってきたウルトラマン」を元ネタにしている。
  やっぱり70年代だからかな?
 とにかく30代~40代の人は絶対に見るべし。

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「初恋のきた道」

Road_home  公開当時、劇場は満員御礼で、自分の座席の中年のおっさんは号泣していたし、客席のあっちこっちですすり泣きが聞こえる。
  かくいう自分もちょっと涙目である。 
 感動した。
 話は悲しいものではない。
 話は町から来た先生に村の娘が恋をする。
 それだけだ。
 昨今妙に複雑な話が多い中で、あまりにもシンプルな話である。
 娘の恋は成就することは最初にわかっている。
 ひねりがまるでない直球勝負の映画なのだ。
 しかし感動するし泣く奴の気持ちだってよくわかる。
 演出に力があるので、ひたむきで一生懸命な少女の気持ちが観客に伝わってくるからだ。
 校舎の建築を手伝う先生のために彼女が弁当を作る。
 これだって中国の昔のしきたりで直接渡すことができないのでテーブルに置くだけなので、意中の人が食べるかどうかわからない。
 それでも彼女は必死に作るのだ。
 彼の声が聞きたいばっかりに家から遠い井戸にわざわざ水をくみにいったり、先生が遠い家の子を送っていくと聞けば待ち伏せたり・・・・・・一歩間違えればちょっとストーカー気味だが彼女の思いが伝わってくる。
 そしてそれがよくわかるのは、ひたすら先生を追い掛ける彼女の顔のクローズ・アップである。
 彼女の眼差しはひたすら先生の姿を追っている。
 実はこれがくせもので、眼差しと一緒に目線が追いかけている物(この場合先生なのだが)を入れてもいいのだが、それは少なくて徹底して彼女の熱い眼差しの場面が多く、ちょっとでも好きな人を観ていたいという気持ちがわかる。
 先生が町にもどってしまうので、彼が好きだというきのこぎょうざを青い陶磁の椀(校舎の工事の食事もこれを使用)に入れて彼に渡そうと山をひたすら走り彼の乗っている馬車に追いつこうとする主人公!
 誰でも想像がつくのだが、当然、彼女はひっくり返ってしまい、椀は割れてしまいギョーザは飛び散ってしまう。
 滅茶苦茶ベタな展開である。
 しかし映画にはその後があって、椀は普通なら捨ててしまうところなのだが、母親がきちんと修理してさりげなく置いておくのだ。
 買った方が安いのにという修理屋の言葉に母親は「使った人が娘の心を持ってった。椀だけでも残してやりたい」
 またその言葉を受けて「そういうことならしっかり修理しよう」と返事をする修理屋。
 この何もかも理解しているような会話がなんともいえない。
 言葉には出さないが母親が娘の気持ちを理解しているのが良い。
 しかし最も自分が一番感動したのは少女時代の最後のところである村外れの道で主人公が待っているところで「二人がついに再会を果たした日、母は父の好きな赤い服を着て待っていた」と言うところだったりする。
 この映画の成功の一つは主役のチャン・ツィイーの存在だ。
 真剣かわいいんよ。
 この娘に気に入られたら男なら即OKじゃない?
 残念ながら先生役の男優は妙に田舎臭くてかっこよくないけどね。
 「グリーン・ディスティニー」で飛びまくっていた娘と同じ人物とは思えない。
 更には音楽が「ニューシネマパラダイス」並に映画を盛り上げるのだ。
 サントラ販売していたら即購入するぞ!
 ところで主役の歳いってからのばあさん役の女優が妙に芸達者で、歩き方がチャン・ツィイーと同じなのにびっくり!
 芸が細かいぞ!
 センスのない日本語タイトルが多い中で、この映画に関しては内容をうまく表現しているタイトルで良いと思う。
 これが英語表記そのままの「THE ROAD HOME」や中国語表記の「我的父親母親」(←「電波少年」のコーナーかっちゅうの)で良かった。
 そんなわけで大変良い映画だと思うのだが、予告編を観ると料理を通して語られる恋愛ものかな?と思わせるところがあって、正直自分も実際に本編を観るまでは「恋人たちの食卓」みたいな話かと思っていた。
 ところがいざ観てみると、料理なんかほとんど関係ない話であることが発覚!
 そういえばホームページも食い物の話ばっかだし、どうなってるんだ?
 まあ評判良いし、観客動員も良さそうだからいいか。
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2006年10月 6日 (金)

「東京攻略」

4988102651411  「ホットドッグプレス」とか「ポパイ」などの情報誌で田舎者相手の特集みたいなタイトルに笑ってしまうが、東京を舞台にした香港映画である。
 外国映画が日本を舞台にすると「007は二度死ぬ」の例を出すまでもなく、その勘違いぶりが笑えてくる。
 今回もそれを楽しむつもりだったが、実は映画として純粋に面白いことにびっくりした。
 出演は香港からは「ハードボイルド/男たちの挽歌」のトニー・レオン、深田恭子主演の「鬼の棲家」のケリー・チャン、「星願」では看護婦姿に感動のセシリア・チャン、日本からは、異常に久しぶりな感じがする仲村トオル、「トリック」の弾けた演技で再浮上の阿部寛、その他にも自分のお気に入りの森山ゆうこが出ているはずなのだが、ちょっと気を抜くとどこに出ているかわからない。
 土地の距離感が滅茶苦茶とか細かいところは色々あるらしいのだが、そんなの香港の人でなくても地方の人間だってわからない。
 最後の「ワールド・イズ・ノット・イナフ」ばりのボート・チェイスには感動!
 東京の川を舞台にしたアクションといえばアニメの「逮捕しちゃうぞ」くらいで、実写だと「釣りバカ」くらいしか観たことがない(「釣りバカ」はアクションじゃないか)
 果たしてこの映画のスタッフが許可をとって撮影しているかどうかは疑問だが、やろうと思えば日本でもアクションができるということを証明している。
 残念だったのはアクションシーンで凝り過ぎてストップモーションなど小細工をやりすぎているところ!
 やっぱりできたらストレートなアクションを観たかったなあ。
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2006年10月 5日 (木)

「永遠の法 ~ The Laws of Eternity ~」

Eien0  もちろん、映画会社だって商売なので儲からないと意味がない。
 例えばどれだけ面白い映画であっても人を楽しませるためではなく儲けるために製作しているわけで、結果的に面白い映画=儲かるの図式になっているだけなのである。
 そのためにどこの映画会社もあの手この手で頑張っているわけなのである。
 ところが、ある一定の上映期間に小屋貸しをしてしまうという方式もあるわけで、映画会社としては確実に利益が確保できてしまう。
 やり方としてはそれもありだと思う。
 東映はこのやり方が特に顕著な会社で、時々どこかの団体のPR映画が公開されてしまう。
 こういう映画はその週の興行ランキングにかならず上位に入ってくるが、TVとかの情報番組だと軽くスルーされてしまうのが常だ。
 「永遠の法 ~ The Laws of Eternity ~」は幸福の科学のPR映画といっていだろう。
 ここは前も「ヘルメス・愛は風の如く」や「太陽の法 エル・カンターレへの道」、「黄金の法 エル・カンターレの歴史観」というアニメ映画を作っている。
 自分は幸福の科学に全く興味はないが、それらの映画は全て観ている。
 まあ自分は「蓮如物語」も観ているくらいなので、基本的に公開されるアニメ映画は拒まずというところがあるのは否定しない。
 前作の「黄金の法」は、公開初日に朝一で劇場で観たのだが、家族連れが多くほぼ満席状態で、上映が終わると拍手が上がった。
 実は自分以外は関係者であることが発覚!
 少し貴重な経験をしたが、映画は面白くなかった。
 そして、今回は平日の夕方に観たのだが、観客は自分を含めて10人程度で、とりたてて関係者という雰囲気は感じられなかった。 
 近未来、科学技術の最先端を学んでいる高校生の主人公がニューヨークの街角で偶然出会ったシャーマンに偶然出会い、発明王・エジソンが生前に研究していたという「霊界通信機」の設計方程式を教えてもらう。 
 帰国後、仲間と霊界通信機を完成させると危機を訴えるエジソンの声が聞こえてくる。
 エジソンのメッセージの謎を探るために、彼らは異次元の世界に向かうのだった・・・・・・。
 この手の話はどう考えても胡散臭いイメージの先入観を持ってしまうのだが、今回は思った以上に面白い!
 最初のエジソンの霊界通信機の話からツカミはOKで、天国か地獄へいくかどうかを決めるのに○△×で決めるとか、死後の世界は九次元まであるとか、松下幸之助は実は天使だったとか、ヘレン・ケラーの三重苦は最初から決められていたことだったとか、突然出てくる「ヤットデタマン」の大巨神みたいなロボット(?)と象のような怪物の戦い・・・・・・など先が読めない展開が次々に出てくる。
 おそらく話の盛り上がり方としては「ゲド戦記」より面白いのではないかと思われる。
 この話展開はどこかで経験したなあと考えていたら、基本的に「ダ・ヴィンチ・コード」と同じノリで、決めつけなのである。
 まあ確かにトンデモ話は盛り沢山なのだが、一方では人のあり方については至極真っ当なことを言っており、心の片隅に留めておくにはいいと思う。
 そしてこの手の映画は安っぽい申し訳程度の技術なのだが、この映画は無駄に技術力が高く、声優も子安武人や銀河万丈などやたらと豪華なのである。
 そしてきちんとした音響システムで観賞すると、迫力があり、実は意外に劇場公開を想定としたものであることがわかる。
 たざ残念なことはやたらと長い上映時間で、実は九次元に行ったところで終わるべきなのに、ここからが長くその理由が歌がフルコーラスで2曲くらい入っているからで、これは制作側としては絶対に必要なのかは知らないがここで一気にダレてしまう。
 そして最後のエンドロールも監督の名前が出てきて「これで終わりか?」と思いきや、そこから協賛企業がえんえんと続くので萎えてしまうのだ。
 幸福の科学のアニメは新作ごとに面白くなっているのは確かで、確かに映画の目的が目的だけに疑問を持つところもあるし、ツッコミどころはあるのだが、純粋にアニメ映画として観ればかなり悪くないのである。
 自分は幸福の科学には興味は全くないが、新作ができたら次回も観にいくかもね。

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「処刑人」

Syokeinin  悪い奴に裁判なんかいらねえ!その場で地獄行きだ。
 誰しも心の中では思うことだろう。
 だからこそ「必殺仕事人」や「ブラック・エンジェルズ」が支持されるわけだ。
 だからといって一般庶民の自分らとしては、悪い奴がいてもどうすることもできず、せいぜい匿名でどっかの掲示板に悪態を書き込んでいる程度だ。
 「処刑人」はその手の話の典型的な映画だが、主人公の兄弟はあまり深く悩まないところが良い。
  って言うか、彼らの戦いってほとんど中学生のケンカ状態!
 それに女が話にからまないのがいい。
 昔の戦争映画なんか、ど~考えてもいるわけない状況で女がいるのだが、この映画にはそれがないところが潔くていいなあ。
 確かにドンパチやっているのは楽しい!
 だけど、彼らが銃をぶっぱなすための動機というのが描かれてなさずぎ!
 確かにマフィアは悪い奴かもしれないが、どういう風に悪いのかはちょっとわかりづらい。
  絶対に悪い奴だから殺すしかないと思わせる個所があれば観ていてもっと痛快なのだが、実際には酒場の喧嘩以上のものがないんだよなあ・・・・・・。
 もちろん、自分の近くにマフィアがいないからわからんのじゃ~と言われればそれまでなんだけどね。
  だけど個人的にはお気に入りの映画だったりするんだなあ。

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「ターミネーター3」

20030724  キャメロンが監督するかどうかは全く別にして「ターミネーター3」は絶対に作られると思っていた。
 そして、今度出てくるのは絶対に女のターミネーターだろうと考えていたら、そのまんまの設定で新作登場!
 素人の自分でも思いつくことを実現化してしまう映画会社も企画がないのだなあと思う。
 2作目で必死こいて阻止した審判の日をあっさり否定するように、またもや未来からターミネーター登場!
 この調子でいくと主人公ジョン・コナーは10年ごとに騒ぎに巻き込まれてしまう運命になりそうだ(どっかで戦争が始まるからそういもんでもないか)
 結論からいうとこの映画は面白くない。
 確かに豪快に物を壊して迫力はあるのだが、サスペンスがないのである。
 例えば「ターミネーター2」の場合、何の知識も入れずに映画を観たらシュワルツェネッガーが敵であると思うし、それが実は味方だったという設定に驚きがある。
 そしてT-1000が警官であるために本来国民の味方であるべき警察が敵であるという恐怖、そして当時としては大変画期的だった液体金属の設定、そして何よりもアク
ションの中にあるサスペンスが話を盛り上げ最後まで手に汗握る展開で、映画を見終わった後はへとへとになってしまうほどである。
 しかし、今回の作品は設定の面白さは皆無でお約束としてスタートしている。
 シュワルツェネッガーのターミネーターは味方であり。女のターミネーターは味方でないことは誰しも想像がつくだろう。
 あとはいかに話が展開するかである。
 2作目のラストで感動した自分としては、完全否定されているみたいでちょっと残念であるが、それなりに辻褄さえ合わせてくれて面白ければ問題なしである。
 3作目は話の風呂敷を広げっぱなしで、うまく畳み込んでいない。
 例えば女ターミネーターが20数人のジョン・コナーの部下を殺していくのかと思えば意外にその話はハンバーガー屋の店員殺害くらいであっさり終わっていたりする。
 やはり殺しまくってジョン・コナーに近づいてくるのがサスペンス度も上がって面白くなってくるはずなのだが、そんな展開にもならず、映画は一見ロードムービー風に進
んでいく。
 たはりターミネーターのシリーズは2作目で終わっている。
 そしてそれ以降は「スーパーマン電子の要塞」やダメダメ度が最高に高い「スーパーマン4」(ニュークリアマンとかわけのわからない奴が出てくるやつね)と同じように
なってきてしまうのだろう。
 破壊しまくっているのは見ていて痛快だが物量だけなのである。
 今回のラストだと絶対に4作目は作ろうという気構えが見えるので、おそらく数年ごとに例えシュワルツェネッガーが出演しようがしよまいが作っていく可能性は大きい。
 しかし、シュワルツェネッガーも老けたなあ。
 もうちょっと役柄的に辛くなってきている。
 CGを使うなら彼をもう少し若返らせることが大切だと思うぞ。 

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2006年10月 4日 (水)

「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」

Al  日本だけでなく海外でも映画の企画は少ないらしくて、リメイクやTVドラマの映画版化が多くなってきている。
 確かに説明しなくても内容はわかるし、固定ファンがいるからそれなりに稼ぐことはできるだろう。
 「スタトレ」なんかまさにその典型的な例だろう。
 もちろん、映画館でTVドラマをそのまま見せることはできないので、出演者が豪華になったり、CGなどを使って見せ方を工夫し、TVドラマとの差別化を図りながら
も、TVのお約束も基本的には忠実に守って映画化するわけだ。
 ここ最近のドラマの映画化で成功したのは「ミッション・インポッシブル」と「チャーリーズ・エンジェル」だろう。
 特に「チャーリーズ・エンジェル」は主役3人の紹介の仕方やブリッジ的に流れる音楽などTV時代をうまく取り込んでいて、毎週楽しみに観ていた自分としては嬉しい限り。
 それになんといっても「スタトレ」みたいに、TV観てないと話がわからないというわけでもないところも良いと思う。
 映画版の「チャリエン」の続編がいよいよ公開となれば観ないわけにはいかない。
 3人は前作のままでボスレー役だけが変わっている。
 大物ゲストとしてデミ・ムーアが出演。
 ブルース・ウィリスもちらっと顔を出す。
 しかし、往年のファンに懐かしいのはTV版のエンジェルのジャクリーン・スミスが出てくるところで、これはもうファンなら涙なくして見ることはできない。
 もし3作目ができるのであれば、是非ともシェリル・ラッドを登場させて欲しい。
 アクションは全作に比べて体をはったタイマン勝負のシーンが少ないのが残念だが、とにかく全編飛ばしっぱなしまさにフルスロットル状態である。
 またここ最近はむやみやたらと上映時間が長い映画が多いのに、2時間以内に収めているのも見事で、本来映画はこうあってほしいもの。
 同時期に公開されている「マトリックス・リローデッド」が観て楽しむ映画だとしたら「チャリエン」は参加する映画だと言っても良いだろう(もちろん劇場で騒げという
わけではない。気分的な話)
 3人の美女が飛んだり跳ねたりして、無茶苦茶べたなBGMの使い方など、やりたいことは全部やりましたと言わんばかりの展開に自分は大満足!
 映画を観てふと知ったんだけど、「ミッション・インポッシブル」はCIAの下請けの民間スパイ事業らしいが、「チャリエン」はFBIの下請けの仕事もやるみたい。
 まあ探偵だから依頼さえあれば民間人からFBIまで幅広く請け負うんだろうなあ。

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2006年10月 3日 (火)

「LOFT」

Loft  「リング」のヒット以来、以前だったらVシネマ程度の扱いだったホラー映画も、今は劇場でそれなりの数が公開されるようになった。
 とはいえ、怖い演出のできる監督は少なく、怖いではなく「気持ち悪い」とか音などで「びっくりさせる」に終始している映画も多いのが現状だ。
 中田秀夫は「リング」で沸き上がる恐怖というのをうまく演出しており期待したのだが、その後が意外に奮わず「ガラスの脳」を観て、実は「リング」がたまたまうまくいっただけなんだなと考えを改めてしまった。
 つまりM.ナイト・シャマランと同系列かもしれない。
 それに比べたら「呪怨」の清水崇の方が絶対に面白いと思う。
 そしてもう一人、怖さを演出させたら上位に来るのが黒沢清だ。
 やはり「CURE」や「回路」の怖さは半端ではなく、特に「回路」のあのよろめいている幽霊(?)が劇場で観ていてかなり怖かったのを覚えている。
 彼の怖さの演出は、何でもないところにさりげなく何かが入り込んでいるところで、劇中ではそれには触れないが、ふと気づくととてつもなく怖い思いをするのだ。
 「LOFT」は新作を執筆するために郊外の一軒家に引っ越してきた小説家の女性が、向かいの家に住む男が得体の知れない物体を運んでいるところを目撃!
 その後、彼女はその得体の知れない物体がミイラであることを知る・・・・・・という話で、かつてのミイラ映画の黒沢版と言える。
 日本ではミイラ映画は少ないというか、自分は聞いたことがないので、面白い発想だと思う。
 出演はヒロイン役に中谷美紀(B85-W58-H87)。
 自分はここ最近観た彼女の中では、この映画が一番美人に思えた。
 科学者役に豊川悦司。
 「日本沈没」やこの映画を観ると、すっかり変な科学者役が板についており、どこかで「一気呵成に沈んでいくんだ」と叫んでしまいそうで笑える。
 安達祐実(B81-W57-H82)は見た目が子供か大人かわからないのが怖いのに、この映画ではさらに怖い役を演じている。
 その他にも西島英俊が出演しているのだが、「さよならみどりちゃん」といい、ろくでもない男をやらせたら日本一だと思う。
 映画は黒沢節全開で、何げに安達が窓にへばりついているに気づいたら、そりゃあビビってしまうのは仕方ないだろう。
 ただ残念なのは怖いシーンになると必ずオドロオドロしいBGMが入るので、「あ、これから怖いんだな」と準備してしまうところで、今更そんなベタな演出をしなくてもいいのにと思ってしまう。
 またミイラがトヨエツに「動けるのなら最初から動け」と怒られるところはやっぱり笑うところなんだろうなあ。
 まあそれよりもトヨエツが中谷に「ミイラ預かって下さい」と頼むのも凄いし、それを引き受ける中谷もどうよ?という感じで、実はホラーだけど本当はギャグという何でもありの映画かもしれない。
 ただ残念なのはそれが効果的に描かれてないところなんだよなあ。
 いやそれ以前に話がよくわからない。
 だけど映像的には面白くて引き込まれるものはあるから不思議だ。
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2006年10月 2日 (月)

「レディ・イン・ザ・ウォーター」

Lady  M.ナイト・シャマラン監督の「シックス・センス」は、その意外な一発オチがかなりインパクトがあった。
 しかし、日本の映画会社はバカなので、本編が始まる前にラストに衝撃的なオチがあることを誰にも話さないで下さいみたいな間抜けなメッセージを出したために、ちょっと勘のいい人はそのオチが途中でわかってしまうのだ。
 また「アンブレイカブル」ではネットでオチが公開前にバラされてしまう事態が発生!
 つまり、この人の映画は公開前は全ての情報をシャットアウトしてすぐに劇場に行かなくてはならないのである。
 一方で、新作が公開するごとに面白くなくなっているのも、この監督の特徴で、個人的には映画的な二重構造が面白かった「シックスセンス」が一番で、リアルなアメコミヒーローを描いた「アンブレイカブル」が2番目に面白く、「ヴィレッジ」はもうどうでもよくて、違う意味で「サイン」は面白かったけどね。
 そんなわけで公開初日の朝一で劇場に行ってきた。
 客は数人程度。
 アパートの管理人が、プール下の通路から現れた精霊(?)と出会い、元の世界に返すために、アパートの住人たちと力をあわせて奮闘するというストーリー。
 アパートの管理人は結構忙しいらしく、「PIYOPIYO」と書いたエプロンで庭掃除だけしてればいいというわけではない。
 住人も各部屋曲者揃いで、まあお約束ですね。
 ファンタジーを下敷きに構築している話で、極端に言えば現在に甦った伝説系で、よくある「伝説の○○は実は△△だったんじゃあ」みたいなものなのである。
 だけど典型的な手段が目的化している映画で、例えばアパートの住民が実はそれぞれ役割があったというのは「名探偵コナン」の推理並の決めつけでしかない。
 そしてアパートの住民も何の疑問もなく協力してしまうところが説得力がないところで、この映画はもともとこじつけファンタジーなので、アパートの住民が何故協力するのかというもっともらしい理由付が欲しい。
 やはり嘘の中にもリアリティがないと物語に集中するのは難しい。
そして今回、意外なオチはなし。
まあ毎回そんなこと考えていられないと思うけど、やっぱり何かあるんじゃないかと期待することない?
自分なんか、最後まで何かあるんじゃないかと思っていたので、肩透かし状態!
 あと個人的にはヒロインの女の子があまりかわいくないのと、韓国人の女の子の貧乳ぶりには結構萎えるものがあった。
 調べてみると監督が子供への寝物語がベースらしいけど、こりゃあ寝るわなあ。
 シャマラン監督って実は過剰評価されているけど、実はただのマニア系監督じゃないのかなあ。

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2006年10月 1日 (日)

「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」

00031041  21世紀に「スケバン刑事」の映画化の話を聞いた時に何故今?と思ってしまった。
 基本的に東映の映画は少しズレた企画が多いので納得してしまうのが悲しいところだが、 それ以前にスケバンという言葉が今や死後であり、スケバン刑事のトレードマークであるセーラー服も、今や採用している学校が少なくなっているのが現状である。
 そうういえば21世紀になってTBSが「ビー・バップ・ハイスクール」をドラマ化したがかなり違和感があったのを覚えている。
 果たして今「スケバン刑事」を作る意味はこの際置いておくとしても、せめて観ている間はその設定に納得できる理由が欲しい。
 「バットマン ビギンズ」のようにスケバン刑事ができるまでを描くというのも手段としてはありだ。
 一方で往年のTVシリーズのファンとしては今ならどんなものになるだろう?という楽しみもある。
 よくその手の連中と話していると、今だったら物凄いミニスカートになるだろうなあとか、ルーズソックスになるだろうなあと話していたことがある。
 ルーズソックスの時代は終わったが、当時、女子高生アクション物としては「天然少女萬」というドラマがあったので、もし「スケバン刑事」をその時作るとこうなるだろうなあと思っていた時もあった。
 そして一番気になるのは主役の麻宮サキを誰が演じるかというのも盛り上がる話でもある。
 ところがこの手の話で盛り上がるのはいい年の中年位で、若い奴はどう思っているのか知りたいところだ。
 そんなわけで「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」である。
 母の刑期と引き換えに“スケバン刑事”麻宮サキとなったニューヨークから強制送還された少女が、。学園内に広まるアングラサイトの謎を解明するために潜入捜査するという話で、気になる主演の麻宮サキは松浦亜弥(B80-W59-H80)、敵役に石川梨華(B80-W60-H80)、学校生徒の役に石川を除く美勇伝の二人、主題歌と挿入歌が松浦と藤本美貴(B83-W59-H83)のユニットGAMという、まるでモーニング娘。が登場する正月特番みたいな出演者である。
 ちなみにGAMは美脚ユニットらしいのだが、どう贔屓目に見てもこの二人は美脚ではない。
 その他に窪塚俊介、竹内力が脇を固めている。
 往年のファンとして嬉しいのはサキの母親役に初代スケバン刑事の斉藤由貴(B86-W59-H86)、暗闇警視役にTVシリーズと変わらず長門裕之が扮していることだろう。
 どうせなら、南野陽子(B80-W52-H82)や浅香唯(B78-W57-H82)もOB役とか何かの役で出演してほしかった。
 長門裕之は、ハゲあがった頭を見ると暗闇というよりツルピカじゃんと思って少し悲しくなってしまった。
 監督は「バトルロワイヤルⅡ」の深作健太。
 正直言うと「スケバン刑事」は原作も相当グロく無理無理な話だったし、TVシリーズも無料だから許される範囲なので、あまり期待してなかったのだが、今回の映画は最初の15分は割合テンポ良く進んでいくので、これはイケるかなと思っていたが、実は思った以上にアクションシーンがなく、期限が3日というタイムリミットがあるのに妙に緊迫感がなく、学園の謎が実は生徒の告白で全てわかると言うお粗末ぶり!
 これじゃあ何のための潜入捜査なんだよとツッコミたいし、敵の目的もあまりにも大規模な準備の割にはせこい。
 それに潜入捜査なのにブレザーの学校にセーラー服で登校してるのも困ったもので、TVシリーズだって潜入先の高校の制服に着替えていたわけで、どうしてもセーラー服を着せたいならセーラー服の学校の設定にするべきじゃないの?
 爆弾も生徒が体につける必要性はないし、Ipodの意味も最後までわからない。
 期待していたヨーヨーも21世紀版はどのようになるか楽しみにしていたのに、意味不明な機能(最後の回る意味)が搭載されていたり、それよりもせっかくの桜の大紋を見せて大見栄をきるシーンがないのは納得でき~ん。
 バトルスーツはOKなんだけど意味がなく、まあそれよりも石川のボンテージファッションも話の流れからは不自然極まりない。
 確かにあややは真剣かわいい。
 やっぱり正統派アイドルだと思う。
 だけど声が役柄に合わなくて、さらに石川のあの声だと、正に変な声対決で、どれだけ凄みのあるセリフでも緊迫感がないのは致命的!
 それにネットが出てくると、何でも2ちゃんねる風なのはもうやめようよ。
 見ていて恥ずかしい。
 結局、最初から最後までアクション満載だったらそれなりに面白いのだが、途中の友情話とかはいらないし、その割には感情の起伏が描かれてないので、主人公の行動の起爆剤にはならない。
 TVスペシャルだったらこれでもいいけど、金払ってこれではまずいと思うぞ。
 できなければ往年のファンへのサーヴィスに徹底してほしかった。 
 あと、和田慎二って今回は登場してないよね?
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「夜のピクニック」

Yorupic  1000人一緒に24時間を徹して、80キロを歩く伝統行事「歩行祭」を背景にした高校生たちの物語で、主人公の女子高生は一度も話したことのないクラスメイトの男子に話しかけるという密かな賭けをしていた・・・・・・。
 青春告白物かと思って観ていたら、これはミスリードで実は意外な真実があったという話で、この話を中心に主人公を取り巻く友人のエピソードなどがあり、歩行祭の終わるまでというタイムリミットが迫る中、果たしてそれぞれの悩み等は解決するか?というもの。
 ふと考えると学校って伝統的に続くバカバカしい行事があるわけで、自分も高校時代の体育祭で戦前から続くという意味不明な体操をやらされていたのだけど、まあ今となっては良い思い出だったりする。
 この映画はそんなことをふと考えさせられる。
 実際、80キロなんか歩けるかなと思うけど、高校時代だったらやってしまうかもしれない。
 もちろん、今だったら死にます(笑)
 映画はただ歩いているだけの中に回想シーンが入るという形をとっている。
 これはこれでありなのだが、時々出てくる ロトスコープアニメ、爆弾が落ちるシーンなどのイメージシーンは一見面白そうなのだけど、映画全体の構造がそういうものではないのでそこの部分だけ浮き上がってしまって効果的ではない。
 最近この手のイメージ映像を入れる映画が多いのだけど、安直な使い方は好きになれない。
 監督の長澤雅彦は「青空のゆくえ」で相当うまい演出をしていたので、こんな手法でなくてもうまく見せることができると思うのだけど・・・・・・。
 また原作は未読なので比べようがないが、主人公の秘密を、彼女の母親が友達に話すシーンがあるのだけど、普通そんなこと絶対にしないと思うのだが、今の時代はこんな感じなのか?
 主役の多部未華子(B78-W58-H83)は、「HINOKIO」でかなり良かったので自分のお気に入りの若い女優だ。
 彼女は奥二重で一見目つきが悪そうなのが難点なのだが、この映画では女の子らしい魅力があって良い。
 加藤ローサ(B83-W58-H85)が出演しているのだが、意外に出演シーンは少ない。
 上映時間が長いので中盤あたりちょっとダレてしまうのが残念。
 最後のゴールした瞬間にゲート裏の「START」の文字がうつるところに個人的に感動!
 ベタだけど彼らにとって、これからがスタートというのが描かれていていて良い。
 
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「僕の彼女を紹介します」

Bokukano  韓流ブームが来る前に観た「猟奇的な彼女」が意外に良い作品で、最後はちょっとホロっときてしまった自分としては、同じ監督&女優の「僕の彼女を紹介します」には大変期待していた。
 しかし、期待が大きすぎたのだけが原因というわけではなく、根本的にこの映画はつまらない。
 基本的には主演のチョン・ジヒョン(B83-W60-H85)のアイドル映画で、彼女が婦人警官の格好をしているのが最大の魅力であったりする。
 話の展開がラブコメからアクション映画、一転して泣かせ物といった具合に盛り沢山なのである。
 盛り沢山といえば聞こえはいいが、それらがうまく融合していなくて話が散漫なのである。
 実はもっと何とかなったのではないかと思うのだが、お国柄の違いでこれでいいのか?
 最後のオチも「猟奇的彼女」を観てないと何が何かさっぱりわからんぞ!
 やっぱり先に「猟奇的な彼女」を観てしまうと、この映画はダメだな。
 試写を観た83%の人が泣いたらしいが、自分は残り17%に入ってしまうようだ。
 だけど、自分の行った劇場は、ふと気づくと結構泣いている人が多く、ちょっと驚いた。
 いやもちろん、韓国映画やドラマがとてつもなくベタな展開は十分わかっているし、感動させたり泣かせたりするために、整合性の取れない脚本なのは十分わかっている。
 だけど、そんな中でちょっとでも自分の心の琴線に触れればOKなわけだ。
この映画では唯一、ちょっとホロっときたのは主役の彼氏彼女が昔に偶然同じ場所にいたという写真で、これでちょっと救われた感じがした。
 あと、韓国語わかる奴に聞いたら字幕の翻訳があまりにもはしょりすぎなので、実は感動の要素が伝わらないらしい。
 そう考えるとDVDの日本語版で見直しか?
 最近、自分は字幕スーパーに情報量の限界を感じて吹替版を観ることが多いのだが、韓国語なんか聞いてもわからないんだから日本語吹替がもっとあってもいいと思うぞ!(いやもちろん雰囲気を楽しむという意味では字幕スーパーもありなんだけどね)

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