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2006年10月18日 (水)

「HINOKIO」

200pxhinokio_film  今でこそ、最近中途入社した隣の部署の女子社員(B84-W60-H87←総務部のデータで確認済み)や女子高生と友達になりたい自分だが、小学生の時はやっぱりロボットと友達というのに憧れたりもした。
 おそらく「鉄腕アトム」とか「ドラえもん」の影響なんだけど、まあ実際アトムみたいなロボットがいたらあれだけの大きさで10万馬力を出すとしたら重さがとんでもないだろうし、放射能漏れしたら大変だろうなあ。
 あとドラえもんって冷静に考えてみたら、人殺しをしないターミネーターみたいなもんだよね?
 「HINOKIO」はひきこもっている少年が遠隔操作しているロボットを通して学校にやってくるという話。
 まあこの話と予告編を観る限りでは子供相手ならまだしも、子供だましの緩い映画だと思ってしまう。
 ところが、これがね・・・・・・すいません、泣きましたよ。
 この映画は子供とロボットの交流を描くのが中心じゃなくて、ロボットはあくまで道具でしかなく、あくまで徹底した子供の目線の大人の観賞に十分耐えれる映画で、やっぱり観てみないと面白さはわからないなあと改めて思った。
 タイトルのヒノキオはロボットの軽量化のために桧が使われているのと、やはり「ピノキオ」を思わせるからついた呼び名で、確かにある意味「人間」になるまでを描くという点では少し似ている。
L_photo_1  この映画の一番の見所であるロボットは全く違和感なく映画の中では存在している。
 「がんばれロボコン」以来ロボットもここまで進化したかと思うと感無量だ。
 最初はいじめられながらも主人公の少年がロボットごしに友達になるのは実はボーイッシュな女の子で、徐々に恋愛感情が芽生え、友情と恋愛の間の微妙な心理状態が描かれる。
 二人が徐々に友達になっていく過程が自然で、さらに相手が異性だとわかってからの恋愛感情の描き方が実にうまい。
 そして友情と恋愛の間で揺れ動く様が甘く切ないものがあるのだ。
 主人公はロボットを通して、女の子は男の子の格好をすることにより本当の自分を隠しており、実はお互い自分の殻に入っているという設定で、いかに自分を解放するのかがこの映画の山場だったりする。
 女の子の父親はいなくて、母親は再婚することになっている。
 本人はいやだけど子供ゆえにどうすることもできない。
 ここらへんは岩井俊二の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?,」とよく似ている。
 で、何だかんだいって母親が再婚するので転校してしまうわけで、電車で行ってしまう彼女を主人公が追う。
 いや、よくあるベタな展開なんだけど、この映画の場合はロボットにおぶってもらって追いかけるのだ(主人公は足が悪いため)。
 実はこれがヴィジュアル的に良くできているので違和感がなく、それよりもロボットを小道具としてうまく使っていると思う。
 これは日本映画でSFが日常生活に近づいた瞬間の一つだと思う。
 そして最後は時が経って主人公は中学生になる。
 ロボットを通して転校して来た小学校とは違い、今度は生身のままで中学校に転校してくる。
 そこで、彼は彼女と再会、新しい二人の未来が暗示される。
 当然、中学生なので彼女は女子の制服なのだが、少女役の女の子がボーイッシュぶりが板についていたので、女子のかっこうが際立つのだ。
L_photo_31  演じているのが「夜のピクニック」の多部未華子(B78-W58-H83)なのだけど、この時はまだ彼女の存在を知らなかった。
 実は公開初日が「エピソード3」と同じということもあるかもしれないが、この映画の観客は自分も含めて6人、正に逆境状態(←それは違う映画だっちゅうの)だったのだが、電車を追いかけるシーンあたりで後ろからすすり泣きしている人もいて、わからんでもないけど大袈裟なと思っていた。
 しかし、最後の再会のシーンは、そこまでのプロセスが良かったために自分も泣いてしまったよ、情けない。
 いや、もちろん、脚本的にはゲームの話とか話を広げ過ぎて収拾つかなくなっているところもあるが、SFとしては大変力作であり、マインドとしてはロバート・A・ハインラインの「夏への扉」に近いものがある。
53  ところで、この映画にも堀北真希(B82-60-H85)が出演しているんだけど、「逆境ナイン」で高校生役なのに、この映画では小学生役なんだけど一体いつ撮影したんだ?
 でも長い髪もかわいいぞ!

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