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2006年10月 7日 (土)

「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」

Image047 恥ずかしながら公開当時、劇場で泣いた。
 もう泣くしかない映画だからだ。
 あの子供に見せたくないアニメのトップを走っている「クレヨンしんちゃん」でここまで泣かされるとは夢にも思わなかった。
 普通アニメ映画と言えばジブリを除いて、マニア向けか子供向けで、特に子供向きは子供は楽しくても大人はつまらないというのが当たり前である。
 ところが「劇場版クレヨンしんちゃん」はその逆でよく練られた脚本と高いアニメ技術にもかかわらず、マニアからは相手にされていないし、話のネタがどう考えても大人相手で子供に分かるかどうかわからない。
 それでも面白いんだから仕方ない。
 毎回子供と言うより同伴の親を対象にしているネタが満載のシリーズだが、とうとう子供そっちのけの大人相手の映画ができてしまった。

 昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現している「20世紀博」というテーマパークが開催された。
  懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜びだが、当然、しんのすけをはじめとする子供たちには全然面白くない。
  やがてひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめてしまう。
  実はこれは、ケンちゃんチャコちゃんをリーダーとするグループ・イエスタディワンスモアの、大人だけが楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき"オトナ帝国"化計画で、大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。
  しんのすけ達(いつものメンバー)は大人たちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにするのだが、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
 果たしてケンちゃんチャコちゃんに勝てるのか!?
  そして、しんのすけは大人たちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか?

 正直言うと「うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー」以来のかなりシュールな展開で、ひょっとしてスタッフもクレヨンしんちゃんのキャラクターを使えばなんでもOK状態になっているのかもしれない。
 敵の名前がケンちゃんとチャコちゃんというのが笑わせてくれる。
 もちろんケンとメリーでもいいのだが、当時の子供にとってはケンといえばチャコなのだ。(女の方の名前がトコだったらもっとマニアックなのだが・・・・・・)
 はっきりいって子供を連れてきた大人のための映画であって、子供はそっちのけの珍しい映画である。
 70年代を茶化しているのではなく、当時子供だった大人の郷愁をうまく描き切っている。
 70年代といっても初期の頃の夢と希望に溢れている頃で、まさに万博はその象徴なのである。
 当然オイルショックもまだないわけで、当時の想像する21世紀はまさにバラ色だったはずだ。
 だからこそ現実の21世紀に幻滅したイエスタディワンスモアは70年代に戻ろうとする。
 夢のあった70年代と現実の21世紀、あの頃に帰りたいという気持ちと現実の世界で未来に向かって生きていかなくてはならないという気持ち、この心の葛藤は、もはや子供には絶対にわからない大人だけがいつも心の底に持っている気持ちなのだ。
 映画はそれを見事に描き切っている。
 あまりにも重要なシーンなので多くは語れないが、ひろしの回想シーンは真剣泣けてきた。
  「20世紀博」を脱出する時の「懐かしくて気が狂いそうだ」というひろしの言葉にも胸がつまる。
  アクションだが、今回も絶好調で最初のカーチェイスも凄いが、最後のタワーでのアクションも高さの恐怖も存分に出ており、見ていてハラハラする。
 声の出演も豪華でベテラン揃いがこのシリーズの特徴だが、今回はケンちゃん役に津嘉山正種!こりゃあ渋いぜ。
 この映画を観ていると当時の懐かしい思い出が甦ってくる。
 「ただの石見るのに何時間も並んでどうするんだ?」
 「月の石なんだよ」
 この会話は絶対に万博であったはずだ。
 人類が月に行ったという事実が明るい未来を想像させ、その象徴である月の石は何時間並んでも見たかったはずだ(今考えると本当に人類は月に行ったのかどうか怪しくなってくる)
 当然、この後にパンダを一目見ようと並んだこともあるだろう。
 ちなみに自分はパンダの存在をカンカンとランランが来るまで知らなかった(笑)
  マニアネタとしてウルトラマンネタがあるのだが、どう考えても「帰ってきたウルトラマン」を元ネタにしている。
  やっぱり70年代だからかな?
 とにかく30代~40代の人は絶対に見るべし。

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