「機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛」
1作目は同窓会気分とどのように映画化するかが注目だったが、2作目は映画としての形を成していなかった。
三部作の最後は果たしてどうなるのか?
ラストがTV版と違うというのだけが、最大の興味だった。
TV版では廃人になってしまったカミーユが映画ではどうなるのか?
さらに富野監督は「Z三部作」を「機動戦士ガンダム」と「逆襲のシャア」の間に入る作品として構想しているという。
そんなわけで初日に観にいったのだが、既に朝一の回は座席が完売しており、夜の回で観た。
それでも空席はわずか。
観客はデブ率80%以上、カップル率2%以下。
やっぱり普通の観客層とは違う、いわゆるオタク率が高い。
いや、自分もその場にいるので同類なんだけどね。
さて、3作目は2作目を観て自分のボーダーラインを下げたからというのではないが、意外に面白く、ラストへの展開が気になっていたせいかかなり緊張感を持って最後まで観ることができた。
もちろん一本の作品としてみると話も無理無理だし、物凄く不親切である。
しかし、それはこの映画がTV版を観ていることを前提としているので、予習もせずに観にくる人が悪い。
いやもっといえば、底知識なしで観にくる人はいないと思う。
相変わらずTV版の絵と新作の絵が入り混じっているが、今回はそんなに違和感なし。
さて、肝心のラストだが、これから観る人もいるのであえてはっきり言わないが、あのラストもありだなあと思った。
むしろ、少し救いのないTV版よりも遥かに良い。
ただこれを観る限り「ZZガンダム」は完全に存在を否定されたことになる。
パラレルワールド上のもう一つのガンダムになってしまうのかもしれない。
宇宙空間でカミーユとファとの抱擁は足をからませ股間を押し付けているので妙にいやらしいものを感じるが、宇宙空間で抱き合うのなら足を絡めなくてはならないと考えると、これもありかなと思ってしまった。
おそらく宇宙空間で抱き合う形の定番になりそうな予感。
意外にこの映画を観る限りシャアはできる男だけど団体行動には向かないと感じた。
そして意外にハマーン・カーンが切れ者でかっこよく、これはもう中の人の榊原良子(B83-W63H85)の女王様演技による功績が大きい。
セイラが出てきたので、声をどうするか一瞬緊張が走ったが、ライブラリーの声でちょっと安心した。
何故なら中の人が既にお亡くなりになっているので、別の声かセリフなしかしかないのだけど、ライブラリーという手段で良かったよ。
ラストはファーストの出演者が総出演なのに、コバヤシが出てないのは何故?
いや。もちろんラストのミライの問いかけに答えない人ってどういう意味があるの?とか、カミーユとシロッコとの戦いでどうしてロザミーの霊みたいなやつが出てくるの?(死んだかどうかは映画では全然わからない)とかツッコミどころはあるのだけど、そこらへんはこの映画に関しては脳内補完しかないのかもしれない。
ただ、サラの声が池脇千鶴(B80-W55-H85)から違う声に代わっているのが変。
つうか代えるくらいなら、最初から使うなよ。
まあ、そんなわけで、TV版を全話観て、映画版の1部と2部を観て、この映画を観ることをオススメするのだけど、TV版って50話あるんだよねえ(泣)
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