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2006年9月23日 (土)

「ウォーターズ」

Waters  過去に失敗や挫折を味わった7人の男が心機一転、ホストクラブの就職面接を受けて採用されたはいいが実は詐欺で、仕方がないので自力でホストクラブをオープンさせるお話。
 すっかり流行ってるなあ、ホストクラブ。
 流行をうまく取り入れているところは、レッサーパンダの風太君が立った時に「立つ動物物語」を作るくらいのフットワークの軽さだと思う。
 しかし、映画は大変つまらない。
 この手の話はあまり生々しいものは避けて、ファンタジーな話が多い。
 厳しい水商売の世界でなく、スポ根のような話でもいいのだけど、この映画にはそれが成り立つ説得力がない。
 その最たるものがホストたちの接客ぶりで、最後にいかに女性客を満足させられるかを勝負するのだが、一番胆のところなのに、接客のやり方が学芸会臭い。
 いやもっというと舞台となるホストクラブがあまりにも貧乏臭い。
 少なくとも自分が客だったら満足しないなあ。
 ここは映画を観ている人が納得できないと、いくらスクリーンの客が納得していても、とてつもなく嘘臭く思えてくるのだ。
 例えば、あの映画の中のホストのサーヴィスに100万円が払えるかというと、とても払える代物ではないわけで、もちろん主観的なものなのだけど、客観的な根拠を入れておくべきなのである。
 そして、こういうものに関しては伊丹十三の映画だとかなりのリサーチをかけて演出をしていると思うのだが、この映画にはそれが感じられない。
 いや本当は綿密なリサーチをして演出をしているのかもしれないけどね。
 舞台となる海辺にポツンとあるホストクラブがあまりにも安っぽく、本編で「白雪姫」という言葉を連呼しているところから、森の中の小人の家というイメージなのだろうけど、やっぱりホストクラブって町中にあってなんぼの世界なので、あまりにも嘘臭く、7人でどうやって経営していくのか、町中から遠い海辺のホストクラブなんかまず成り立たないような気がしてならない。
 まだ町中にある場末のホストクラブの方が納得できるものがある。
 これも何か説得力がほしいのだが何もない。
 おそらく最後の驚くべきオチに話を持っていくためなのだが、それさえも途中でわかってしまう。
 何故なら、この映画は説得力がないので物語に集中ができない。
 そのため、余分なことを考えてしまうので、話の展開も読めてしまうのだ。
 金を払ってもらうホストが札びらを切る女性に「金は自分のために使わなくてはいけない」みたいな矛盾したことを言ってたらどうしようもないと思う。
 どちらかというと、密室劇に近いので演劇向きで、映画向きの話ではないのかも。
 だけど、「THE有頂天ホテル」が根本が演劇的であっても面白いということは、演出の問題なんだろうなあ。

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