2016年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年9月30日 (土)

「ネメシス/S.T.X」

Nemesis   自分は一応SFファンだったのでインチキ記事満載の「スターログ」だって毎月買ってたし、「スタートレック」だって「宇宙大作戦」と言われている時には毎回観ていた。
 当時は宇宙英雄ペリー・ローダン・シリーズも読んでいたくらいだから、結構根性あったと思っている。
 映画だって公開の度に観にいったものである。
 1作目で巨大なスクリーンでエンタープライズ号を観た時の感動は今だって忘れていない。
 一般的に評判が良くないかもしれないが、話的には鯨を救う話が一番好きだったりする。
 しかし、生活状況の変化とか色々あって、「スタトレ」からすっかり遠ざかっていた時があり、新しいシリーズに関しては乗り遅れてしまった。
 ちょっと映画が辛くなってきた。
 だからといって今更もの凄い量のテレビシリーズを観る気にはとてもならない。
 情報誌とかその手の本で、ハゲが艦長だったり、「ミセス・コロンボ」のケイト・マルグルー(B87-W64-H88)が艦長の話があったり、色々あるらしいのだが、当然、それは基礎知識として聞きかじっただけで、当然思い入れなんかあるわけがない。
 それではどうして観にいくのか?
 まあ、一種のお祭りで、少しでも足を入れていた自分としては、昔を思い出すのもいいんじゃないかと思ったりする。
 それに「スタトレ」って昔ながらの正統派のSFの香りがするからなのかもしれない。
 しかし、そんな自分の考えは滅茶苦茶甘くて、前の「叛乱」の時も脳内補完をするだけで精一杯だったが、今回はもうそれどころじゃないくらい、自分が遠くに来ていることがわかった。
 だから話が面白いかというと、まあそれなりというか、やっぱ「スタトレ」だよなあとしか言いようがなく、「スタトレ」にしては少しアクションが多いかなと思った程度だったりする。
 ところで、タイトルに「スタートレック」って言葉入れなくなったのは残念。
 正直「ネメシス」だけで、「スタトレ」の新作とはすぐにわからなかった。
 う~ん、やっぱ「スタトレ」を全面に出しても集客につながらないのか、客足を止めていると映画会社が判断したんだろうか?
 ラストは「宇宙戦艦ヤマト」でデスラー艦がヤマトに突っ込んだのを思い出さなかった?
 え、自分だけ?

  人気blogランキングへ

「ナイスの森 The First Contact」

Mori  いやはや真剣面白くないわけで、「立喰師列伝」もたいがいだったけど、あれは上映時間が短いからまだ許されるものがあるけど「ナイスの森」は2時間30分近くあって、途中で2分のインターミッションが入るのだけど、それが逆に観客の心を逆なでするというか、まだ半分かと溜め息が出てしまう。
 実際、このインターミッションで帰ってしまう人もいて、いくら何でも「立喰師列伝」に続き、途中退席を見るのはちょっと気分的に忍びないものがある。
 映画はいくつかの話をつないでいる、「ゲバゲバ90分」方式。
 だけど、「ゲバゲバ90分」の方が遥かに面白い!
 だらけている観客の中で唯一、皆が笑い、自分も声を出して笑ったのは庵野秀明が学生服を着て出てきたところで、こんな卑怯な手で笑わされてはいかんと思いつつ、笑ってしまったよ。
 まあ、あとは真剣どうにもつまらなく、結果的には無駄に時間を潰したということになるのかな?

 人気blogランキングへ

「トリック劇場版2」

20060610_57361  「トリック」は小ネタの効いた話と、阿部寛と仲間由紀恵(B78-W59-H80)の美男美女なのに三枚目ぶり、そして生瀬のカツラネタが面白く、笑いながら観ていたのだが、関東地方だと金曜日の23時代に放送だったらしいが、自分の住むところはその時間帯は昔から「探偵内ナイトスクープ」と決まっているので放送時間がズレていた。
 だから自分の周りでは知る人ぞ知るという番組だった。
 時々、聞いたことがないドラマやアニメの映画化があるが、これがおそらくローカル枠もしくは深夜枠で、関東地方で当たり前でも地方だと今一つわからない。
 ところが映画は全国公開だから、地方の人間は何かよくわからないけど、東京では人気があるらしいとしか思いながら、劇場に行くはめになり、ちょっと根性があると事前にDVDで観て確認するのだろうが、普通の人はそこまでやらないだろうなあ。
 もしくは映画を観て後追いでDVDを観るくらいだろうなあ。
 ここ最近だと「スカイハイ」なんか、全くノーチェックだったので映画化と聞いて、そんな番組があったのかと思ったくらいである。
 今はネットがあるから地域ギャップはないけれど、昔は大変で、おニャン子クラブが出てきた時に、フジの全国系の番組はやたらと盛り上がり、「スケバン刑事」にはゲストで出てくるし、「なるほどザ・ワールド」でよくわからない奴が「冬のオペラグラス」を歌ってるわといった感じで、それが「夕焼け二ャンニャン」という番組に関係があることがわかり地方の辛さを感じた。
 つうか、全国放送とローカル放送を一緒くたにしてしまうのもどうよといった感じなんだけどね。
 まあ一方では吉本新喜劇が全国ネットで放送されて大コケというのもあって、あれは土曜日とか日曜の昼にラーメンでも食べながら見ているのが正しい姿なんだけどね。
 「トリック」は映画化によって知名度も上がり、木曜日のゴールデンタイムにシリーズの3作目が放送されたのは嬉しい限りだけど、やっぱり昔の一話完結の時が面白かったなあ。
 今でこそ仲間由紀恵は大河ドラマの主役だが、彼女がブレイクしたのは「ガメラ3」で干物にされたり、「劇場版機動戦艦ナデシコ」のラピスの声をしていたからではなく、「トリック」だと思っている。(実際はよくわからないが・・・・・・)
 TV版も複数作られた「トリック」だが、この度めでたく劇場版2作目が公開される。
 山田と上田が、10年前に行方不明になった少女を救うため、筺神島に乗り込むが、島を支配する霊能力者が立ちはだかるという話。
 小ネタ満載で、出てくる看板の文字は笑えるし、仲間と阿部の会話も絶妙。
 あいかわらず劇中のトリックは筋は通っているようで無理無理で、時間的なものとか、費用的なものとかは度外視で、ほとんど偶然の要素で成り立っている。
 この雰囲気はつい最近どっかで感じたなあと思ったら、「名探偵コナン」と同じなのだけど、ミステリーというよりコメディなので、そんなものにツッコミを入れるのは野暮というもの。
 それよりもサブカル的で制作側の独りよがりな笑いでなく、一般の人にもわかり、知らなくてもいいけどマニア受けする笑いもさりげなく入っているのは良いと思う。
 いやもちろん、ゆーとぴあの「よろしくね」を知っている若者は少ないと思うし、片平なぎさ(B85-W62-H88)の口で手袋をはずすところで笑っている人がいたら、もう明らかに20代ではないと思うのだけどね。
 個人的には残念なのは生瀬の登場シーンが少ないところで、やっぱりヅラネタはガンガンやってほしかったなあ。

 人気blogランキングへ

「男はソレを我慢できない」

374  そういえば昔、松浦亜弥(B80-W59-H80)も♪し~も~き~たにも慣~れ~た~と歌っていたし、つい最近でも「下北サンデーズ」とかあってちょっとした下北沢ブーム(?)なのかもしれないが、自分は地方在住、東京には仕事で年Ⅰ回いくかいかないかなので、下北沢がどういうところかの状況がイマイチ把握できず、市川準の「ざわざわ下北沢」も映画的な構造は別にしても何がどう面白いのかさっぱりわからなかった。
 そもそもあややの「下北沢(しもきた)にも慣れた」のなれたってどういう意味なんだよ?
 まあそんな程度の知識で下北沢を舞台にした「男はソレを我慢できない」を観る。
 下北沢のソープランド建設計画に立ち向かう中年DJとその仲間たちの姿を描いており、「男はつらいよ」の下北沢版といった感じで、癖のある出演者や、セリフをテロップで出したり、過剰な編集があったりいわゆるポップな(?)映画なのである。
 観ているうちに「自分はソレを我慢できない」状態に突入!
 いや、この手のサブカル系を面白いといえるのが、かっこいいのだろうけど、自分はこの映画に関しては「寒軽」でしかなく、よく使われる便利な言葉で「おバカ」とか、「脱力系」とか、それって面白くなくてもうまく逃げることができる便利な言葉じゃないの?
 竹中直人の使い方もいっつも同じで、定番といえばそれまでだけど、ちょっと飽きてきた。
 こういうのを観て若い連中がさらに亜流を作ってしまうんだろうなあ。
 この映画で唯一良いところはYMOの「ライディーン」が大音響で聞けるところかなあ。

 人気blogランキングへ

「息もできない長いKISS」

Big_2  もう10年以上昔だ。
 俺は一人で映画を観倒している青二才だった。
 馬鹿やって息がったあげくの果てに俺は自主映画に手を出した。
 (中略)
 恥ずかしい話さ。
 この映画観るまですっかり忘れてた・・・…さしずめ「カリ城」のルパンならこういうだろう。
 
 「息もできない長いKISS」は昔観た懐かしの自主映画を思い出させる。
 ざらくて統一感のない画面、聞いたことも観たこともない出演者、えんえんと続く出演者のモノローグ、ヤクザに銃に包丁・・・・・・典型的な自主映画である。
 おそらく各登場人物から観た時間軸のカットバックなどはタランティーノの影響を受けた奴とかやりそうだし、ジョン・ウーの映画でお馴染みの銃を向けてお互い構え会うのはおそらく頭の悪い大学の自主映画でやりまくってるんだろうなあ。
 制作側の映画への熱い情熱は感じる。
 低予算でがんばって作りました~って感じするしね。
 だけど低予算だからって観る方は関係ない。
 入場料が安くなっているわけではないんだから。
 逆にハリウッドの超大作でもつまらない時はどうしようもない。
 どちらも金払って時間が拘束されるのは同じ。
 映画にとって一番大切なのは面白いかどうかである。

 「こいつは自主映画だよ。よ~くできてるがな」
 「これが?まさか。普通の劇場で上映してるんだぞ」・・・…「カリ城」のルパンと次元ならこんな会話をするだろう。
 
 この映画に関して自分が最初にしたことは映画の見方を自主映画モードに切り替えることだった。
 画面作りや話展開、全く知らない出演者、このまま普通の商業映画を観るような気持ちだと辛そうだったからだ。
 これは正解だったと思う。
 敵側の幹部を射殺するよう命じられた鉄砲玉が、ホテトル嬢を呼ぶ。
 ホテトル嬢が部屋に入ってくると、二人は運命的なものを感じたちまち恋に落ちてしまう。
 鉄砲玉は敵の幹部をを殺すこと告げ、ホテトル嬢は帰ってきたら息もできないくらい長いキスをしようと約束する。
 翌日、ホテトル嬢が客に呼ばれてマンションに向かうと、そこには鉄砲玉が命を狙っている敵側の幹部がいた・・・・・・。
 自分は最初ホテトルの女が一人で観客に話しかけてきた時にかなり萎えたのだが、後半がそれなりに盛り上がっていくのでええかなと思ってしまった。
 残念ながら登場人物の男がボリビア移民の日系人であることは彼の心理を描くにおいて必要だが、女が在日韓国人であることは全く話に生かされていない。
 変に邪推すると監督が在日の人だからかなと考えてしまいそうだが、それと映画とは全然関係ないし、設定があるならそれなりの使い方をしないと意味がない。

 「いいできではないな」
 おそらく「カリ城」のカリオストロ伯爵ならそういうだろう。
 
 「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの時間です」
 おそらく「カリ城」の銭形警部なら言うかもしれない。
 しかし、自分はそこまでは言わない。
 この映画は滅茶苦茶面白いわけでもないが、滅茶苦茶つまらないわけでもなかったからだ。
 むしろ次回作こそ金さえあればもっと面白いものが作れそうな感じがしたからだ。
 自分は予算がないからできませんでしたという製作者は大嫌いだが、金があればもっとやれそうな人は好きだ。
 おそらく「カリ城」のカリオストロ伯爵ならこういうだろう。
 「待とうではないか。キム・デグワンの新作とやらを」

 人気blogランキングへ

2006年9月29日 (金)

「ハルク」

2003_hulk   「ハルク」といえばかつて、毎週TVドラマを見ていたので、今回、どうやって映画化するかが楽しみだった。
 何しろ監督がアン・リーなので「グリーン・デスティニー」のような壮大な話を作ってくれるだろう・・・・・・とまあ期待していたわけだ。
 ところが、先行を見に行ったのだが久しぶりに見た金のかかったトンデモ映画で、結局何をしたかったのかさっぱりわからない。
 特に主人公の親父は何なんだ?
 やっていることが大リーグボールをつぶすために中日のコーチになった星一徹みたいな奴なんだな。
 それに結局、ハルクをどうしたいんだよ?>軍の皆さん
 確かに特撮は凄かったし、コミックのような画面割りなどは面白いと思ったが正直面白くないんだよなあ。
 それにわざとだと思うが、ハルクがいかにもCG臭すぎて興醒めしてしまった。
 しかし、ジェニファー・コネリー(B88-W60-H87)っていくつなんだ?
 全然歳とってないじゃないか。
 まあいつまでも美人でいてくれるのは困らないが、実は彼女の顔が特撮か?
 この映画、おそらく一昔前で制作費がなかったら、シュワルツェネッガーが体を緑色にして出演して可能性は大きいだろうなあ。

 人気blogランキングへ

2006年9月28日 (木)

「ハードキャンディ」

Hard_candy  出会い系サイトのチャットで知り合った14歳の少女と32歳のカメラマン。
 少女を自宅に誘い込むことに成功した男だが、実は少女の巧妙な罠にはめられていた・・・・・・。
 日本の女子高生が起こした「オヤジ狩り」をヒントにしたサイコ・サスペンスらしい。
 物語のほとんどが密室の中と二人の会話で進んでいく。
 おそらく誰に感情移入するかによって、感想が違ってくるのだろうけど、自分は男側に感情移入してしまった。
 まあ確かに彼も色々あるということは匂わされているのだけど、彼女の行動の動機がはっきりと描かれていないので、あの映画の状況だけで想像を駆使して彼女の立場に感情移入するのは自分にはちょっと無理。
 話題の股間を冷やす今流行のオナクールみたいな状況で去勢シーンも直接的な表現はないにしても観ていて不愉快極まりない。
 さらにいうとエレン・ペイジ(B84-W60-H85)が全然かわいくないので、こんな奴にえらい目に遭っている男の方が不憫でならない。
 話の構造はよくできているとは思うけど、生理的に受け付けないという困った映画。
 自分にとって三池の「オーディション」とかと同じ系列だね。

  人気blogランキングへ

「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」

Df806cd1  見た目は子供、頭脳は大人という「ブリキの太鼓」のオスカル君のようなコナン君の活躍を描く劇場版も今年で10年目。
 リアルタイムだと薬を飲んで子供になって、そこから10年だとしたら、もはや高校生以上で、元にもどってもおっさんだよなあという野暮なツッコミはなしよ。
 TVは毎週放送されていることを考えると、コナンの住む町はほぼ毎日のように殺人事件が発生している治安の悪い町で、劇場版はそれに加え、ビルや遊園地、飛行機や船などが破壊されている。
 毎回、発生する殺人も普通にやった方がバレないだろうと思うくらい手間隙がかかっており、またそれをコナンがほとんど決めつけのような推理で見事解決していく。
 ただ、普通に考えたらそんな殺人はやらないものばかりなので、自分が警察だったら、彼が一番あやしいと思うけどね。
 それ以前に事件の現場に子供がいて意見しているのもどうよ?といった感じなのだけどね。
 とまあツッコミどころは満載だけど、子供の頃は探偵ということばに憧れはあるわけで、特に大人を出し抜いて事件を解決する少年探偵ってかっこいいと思う。
 もっとも成長すると探偵は事件に関わるようなことはなく、浮気調査がメインで、調査料も高いということがわかるのだけどね。
 さて、今回は10周年記念ということで、ポスターを見ると今までのキャラクター総出演のような雰囲気があるが、確かに普段出て来ないキャラクターもいるけど、あまり活躍はしない。
 どっちかというと申し訳程度の顔出し。
 まあ、10周年のお祭りですから~っ。
 話は毎度お馴染み無理無理な展開で、まあそこらへんは「そんなアホな」と心の中でツッコミを入れて、気楽に観るのが一番だと思う。
 まあ1年もしないうちにTV放送することはわかっているのだけど、正直TVだったら集中して観ないし、やはり劇場でお菓子やジュースを口に入れながら観ているのが正しい見方かも。
 というか、何だかんだいって面白いんだよ。
 最近は「コナン」もレイトショーで上映する劇場も多くなってきた。
 子供だけが観るものではないということだろうなあ。

 人気blogランキングへ

「ドラゴン・プロジェクト」

P1003947384  謎の組織に誘拐されたエージェントの父を救おうと、その長男と長女が父親仕込みのカンフーで救出をしようとする話で、製作総指揮はジャッキー・チェン。
 自分の最も尊敬するアクション俳優・ジャッキー・チェンも、ここ最近は年のせいかすっかりアクションのキレが悪くなってしまった。
 この映画ではプロデュース業に徹しているが、本来なら元シークレット・エージェントの父親役は彼がしてもいいのではないかと思うのだが、それ以上に今までの香港映画なら有名人はちょっと顔出しをするのだが、この映画ではそんなことはなく残念でならない。
 監督は俳優出身のスティーブン・フォン。
 彼は長男役で出演もしており、顔が少しジャッキー・チェンに似ているので子供なのかなと思ってしまった。
 実はいくらジャッキーが製作総指揮とはいえ、彼が出演しないのでは観る必要性がないかなと思っていたが、予告編でジリアン・チョン(B84-W60-H85)のアクションシーンを観て即効観に行くことにする。
 自分は昔から女性アクション物が好きで、それも美人が戦っているのに燃える(萌える)のだ。
 ところが、アクションよりも彼女の制服姿がすばらしく、まあこれだけでもいいかなと思ってしまった。
 話は想像した通りの展開だが、長女の彼氏が実は・・・・・・というのは、あまり意味がない。
 見所のアクションはこじんまりとまとまっているといえば聞こえはいいが、意外にキレがない。
 もっともこの映画に限らず、ここ最近の香港映画のアクションは昔ほど面白みがなくて、やっぱりワイヤーアクションやCGも要素としてはいいけれど、ひたすら体を酷使して、ハリウッドだったら組合からストップがかかるくらいの加減を知らないアクションを見せてほしいわけで、そう考えるとこれからは期待できるのはトニー・ジャーなのか?
 人気blogランキングへ

2006年9月27日 (水)

「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」

Suke_0002  「スケバン刑事Ⅱ」は大人気のためおそらく延長になって全 話で終了した。
 今だときっちり3カ月で終了のパターンが多いが、当時は人気があればひたすら延長、人気がなくなるまで制作するという「少年ジャンプ」の連載のような感じの放送形態だった。
 一方では便乗ドラマも出てきて「セーラー服反逆同盟」はその亜流さ加減ではマニアには忘れられないものとなっている。
 一応主演は中山美穂(B80-W58-H85)と仙道敦子(B79-W59-H83)なのだが、中山美穂は最後にバラを投げて終わりというバンクフィルムのような扱いであり話によっては全く出演しない時もあった。
 特筆すべきは「スケバン刑事」がスケバンといいながらスケバンに見えないのに対し、「セーラー服反逆同盟」は戦う時は本物のスケバンみたいになってしまうところで、美少女が戦うことに意外性があったのに、見た目が本物のスケバンが戦っていたら極めて普通になってしまうという矛盾が生じている。
 そして本家であるスケバン刑事はシリーズ3作目である「スケバン刑事Ⅲ 少女忍法帖伝奇」の放送が開始された。
 もともとスケバン刑事というのは忍者物の要素があり、3作目で完全に忍者になってしまったのは当然の成り行きかもしれない。
 「忍者飛翔」とスター・ウォーズの要素を入れたのが特徴で、暗闇指令のエージェントの名前が依田=ヨーダというネーミングからもそれがわかる。
 2作目と同じように3人のチームで戦うが、今回は姉妹という設定になって入る。
 三代目を演じるのは、「少女コミック」のスカウトオーディションでグランプリを受賞したキャンペーンガールだが知名度が低い浅香唯(B78-W57-H82)。
 彼女は当初全くかわいくなかったが、最後の方は物凄くかわいくなり、これがテレビ慣れとメイクの力かと感心した覚えがある。
 長女役は「台風クラブ」でお馴染み大西結花(B80-W57-H84)、次女役は見た目が本当にヤンキーみたいな中村由真(B78-W56-H83)で、当初は3人の名前が唯、結花、由真と全て「ゆ」がつくため3Uという呼び名があったらしいがいつの間にか消滅してしまった。
 ちなみに結花の武器は金属性の折り鶴で、由真は耳かきに見えるが実はリリアン棒だった。
 話は最後の方はやたらと壮大な話になっていくが、最初の方は結構ゆるい話も多く、第5話のケン玉小僧の話とかは結構脱力ものである。
 その一方で松任谷由実(B80-W62-H88)の曲を使った結花の恋愛話とか結構泣かせるものもあったりする。
 正直、2作目に比べると面白さは落ちるのだが、もはや勢いに乗っているのでそれなりの視聴率は稼いでいた。
 番組終了後は4作目ができるかと思いきや、全く関係のない「少女コマンドーIZUMI」が始まったが、あまりにも面白くないために早々に打ち切りとなる。
 確かに最初はバズーカをぶっ放すシーンがあるので毎回バズーカで事件を解決するかと思いきや、最初の1話だけで、主人公は最初はセーラー服も着ないので、見ていて非常に辛かった覚えがある。
 さて、そんな状況で劇場版2作目「スケバン刑事 風間三姉妹の逆襲」が公開された。
 劇場は満席で立ち見が出ていた1作目に比べ、結構空席が目立っていた。
 確かにTVシリーズが終わってしばらく経ってからの公開なのですっかりブームが冷めていたかもしれない。
 今だったらTVシリーズが放送されている時に同時進行で劇場版を公開もできるのだが、当時は律儀にTVシリーズの後日談のためすっかり緊迫感がなくなっている。
 話は青少年治安局という国家機関が実はクーデターを企んでおり、それを三姉妹が阻止するというものだが、とにもかくにも真剣つまらない。
 劇中、唯が水中から飛び出てくると服が濡れていないのだが、これについては当時の「キネマ旬報」の監督の話によるとあえての演出(←ここらへんちょっと記憶が曖昧)といっていたのにかなり違和感を感じたのを憶えている。
 またラストの飛行船もコダックのマークが大きく入っているのに萎えてしまった。
 敵役の京本政樹の怪演だけが光っていた。
 また同時上映の「皇家戦士」が妙に面白かったのも、この映画がさらに面白くないと感じさせた大きな要因であれば言うまでもない。
  人気blogランキングへ

2006年9月26日 (火)

「スケバン刑事」

Sukeban   「スケバン刑事」に出てくる学生刑事は、内閣調査室の暗闇指令直属の特命刑事で、警察機構が介入できない学校内の事件を捜査及び解決するのが仕事である。
 つまり乱暴に言えば警察が介入しにくい事件を民間レヴェルまで下げて学生のモメ事で済ませてしまおうというもので、この設定は意外に画期的な設定だと思った。
 さて、そんな「スケバン刑事」だが、TVシリーズの1作目から面白かったかというとそうでもなく、原作ファンからはあまり良く思われていなかったし、妙に泥臭いドラマになっていた。
 主演の斉藤由貴(B86-W59-H86)も、これがハマリ役かといえば結構微妙なところだったりする。
 結局、面白くなるのは「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」からであり、最初はやはり鉄仮面の話などついていけない話展開だったが、話数が進むにつれて、実は相当な映画のパロディが目白押しであることが発覚!
 最初はどの映画のパロディかを当てて楽しむだけだったが、仮面ライダーを思わせる第6話のダブルスケバンキックや、ビー玉や袱紗を使った「必殺」バリの小道具の使い方、水戸黄門のように桜の代紋を見せたり、別解釈による原作の要素の取り込み方など、意外に侮れない展開になってしまい、いつの間にかすっかりハマっている自分がいた。
 まあ、意味もなくお二ャン子クラブが出てくるのは困ったものだが、これも大人の事情だから仕方ないとしても、それを差し引いても十分面白いTVドラマだった。
 主演の南野陽子(B80-W52-H82)はこのドラマに出演した時は無名もいいところだったが、このドラマで押しも押されぬ人気アイドルになってしまった。
 かくいう自分もすっかりファンになってしまい、今でも実家の自分の部屋はフジカラーのCMに出ていた時のポスターが貼ってある。
 共演の相楽ハル子(B83-W60-H85)もこのドラマでブレイクしたのは言うまでもないが、吉沢秋絵(B83-W60-H86)は既にお二ャン子クラブにいたのでその意味では既に知名度はあり、そういえばこのドラマのエンディングは彼女の「なぜ?の嵐」だったことを考えると、実は当初は南野陽子でなく吉沢秋絵を売り出す目的のための番組だったのではないかとげすの勘ぐりをしてしまう(根拠なし)
 また蟹江敬三がいつもはダメ教師しかし実は暗闇指令の有能なエージェントという役を演じており、ドラマに幅を持たせていた。
 これだけ人気があれば映画化するだろうなあと考えていたら、当然映画化されてしまったわけで、公開初日に劇場に行ったら身動きできない程の立ち見状態で、当時はシネコンがないため、立ち見なしの完全入れ替え制という発想はなく、ひたすら入るだけ客をつめていた。
 当時、いかに「スケバン刑事」が人気があったかがわかるだろう。
 話はスケバン刑事を解任された麻宮サキが、生徒たちを殺人兵士に変えてクーデターを計画している孤島の学園の陰謀を粉砕するというもので、見所は三代目スケバン刑事との夢の共演だったりする。
 しかし、初代が出演しないのは斉藤由貴が東宝芸能所属なので東映の映画に出演できないからかと思ったが、単にイメージの固定をしたくなかったのだろう。
 敵役の伊武雅刀はドクター・ノオを思わせる機械化された腕で妙にキャラクターが立っているので必見!
 今回使用される究極のヨーヨーはこれまでの4倍の重量と16倍の破壊力を持つという設定で、究極という言葉がちょうど「美味しんぼ」でブームになったからという時代背景があるのは言うまでもない。
 またこの映画のためにオーディションをして選ばれた小林亜也子(B88-W60-H86)は、水着審査を見た限りとてつもない巨乳で、これが今の時代ならあきらかにグラビアアイドルになれるほどなのだが、当時は今ほど巨乳が売りにしていなかったのと、声が妙に変なため「スケバン刑事Ⅲ」の果心居士の役を最後にいつのまにか消えてしまったような気がする。
 映画はどちらかというとTVスペシャルみたいな感じで、まあ当時としてはこれが精一杯か?
 
 人気blogランキングへ

2006年9月25日 (月)

「出口のない海」

Deguti_no_nai_umi  将来を約束されていた元甲子園優勝投手が、太平洋戦争勃発により、大きな時代の流れにのみ込まれ、最終的に人間魚雷の回天に乗り込むという話。
 またもや戦争物である。
 基本的に自分は日本のドラマや映画の戦争物は嫌いだ。
 テレビドラマや映画で戦争を取り扱う時はやみくもに「戦争はいけない」の一点張りで、何故いけないのかの理由が「人が死ぬから」だけなのである。
 しかし、戦争は「究極の外交手段」と言われるだけあって、物凄い労力と金が必要で、何が何でも勝たなくてはいけないし、負ければそれこそ地獄である。
 それでも戦争をしなくてはいけない理由を明確にすることが大切なのではないか?
 ところが、学校ではここらへんはすっとばし状態で、自分の小学生時代は歴史は日本が敗戦したところで終わりで、それも三学期の終わりの方で「あとは読んでおいて下さいね」の一言でうやむやに終わってしまっていた。
 おそらく今は昭和の終わりまで教えるかもしれないが、自分の時は70年安保が結ばれてまもない時期なので仕方ないのかもしれない。
 終戦して60年以上だが、今の世の中はず~っと戦争を引きずっており、そもそも今の世界は戦勝国中心にできている。
 国連なんか正にそのための組織で、敗戦国の日本が常任理事国になろうとすることが不自然極まりない話で、敗戦国という自覚を持つべきである。
 それはともかくとしても、ドラマや映画で普通の民間人、さらには軍隊の人間まで「戦争はいけない」と声を出して言っているのも不思議な話で、自分は「男たちの大和/YAMATO」公開時に、大和の生き残りの人に話を聞くというイヴェントに参加したのだが、司会の人が最終的に「戦争は良くない」という話のまとめ方をしたかったのだろうが、大和の生き残りの人が「今でいう洗脳されていたので死ぬのは怖くなかった」とか「主砲を撃つと煙が周りが見えない」等の生々しい話を披露!
 実は映画とは裏腹の世界があったことがわかり、イヴェントの主旨はともかく、自分はある興味深い話を聞いて良かったと思う。
 もっともその後観た映画は、艦内で戦争はいけないとかいってもめたり、主砲を撃った後意外に煙が少なかったりして結構興醒めで、世間的には大評判らしいが、大和の造形以外自分はそれ程面白いとは思えなかった。
 それに比べると「出口のない海」は戦争反対を全面に押し出してないのには好感が持てる。
 少なくとも登場人物に露骨に「戦争はいけない」と声を大にして言わせていない。(「戦争は負ける」とは言っているが)
 この映画の見所はなんといってもえんえんと説明される回天の操縦方法で、これさえ見ておけば回天に乗っていつでも特攻できるくらい詳しい。
 自分は回天というとゴルゴ13が海賊退治に使ったくらいのイメージしかないので、この映画を観ていかに難しくて理不尽なものであることがわかった。
 話も戦争で死んでいった人を美化しているものではなく、最後は物凄く戦争の空しさが出ていたので、思った以上に悪くなかったと思っている。
 実は佐々部清の監督作品は世間が言うほど良いとは思えなくて、「チルソクの夏」はボチボチだけど、「半落ち」は主人公の人に話せない理由がそんなものかと思うような説得力のない展開だし「四日間の奇跡」は間抜けな韓国映画くらいベタすぎる展開!
 ましてや「カーテンコール」なんか、幕間芸人の話が在日朝鮮人の話になってしまっているツッコミどころ満載の映画で、実は今回の映画は自分的にはかなりボーダーラインが低かった。
 そのため相対的に悪くなかったと感じるのは当然かもしれない。
 主演は歌舞伎界のエビちゃんこと、市川海老蔵。
 もっと違和感あるかなと思ったが意外に好演!
 共演に上野樹里(B83-W61-H87)
 だけど彼女よりも主人公の妹役の娘の方が萌え度は高い。
 もっとも彼女の顔は今風でこの時代の雰囲気に全く合わないんだけどね。

 人気blogランキングへ

2006年9月24日 (日)

「地獄の変異」

001_3  ルーマニアの山脈付近にある巨大洞窟に、地球最大規模の水の流れがあることを発見される。
 調査には精鋭ぞろいのチームにを起用!
 中世のテンプル騎士団を滅ぼした“翼をもった悪魔”が住むと伝えられる巨大洞穴を調査を始めた矢先、爆発が発生し落ちてきた岩石で入り口が塞がれてしまう。
 果たして彼らは地底人の支配する世界から無事脱出できるのか・・・・・・?
 まあ俗に言う「バカがキャンプにやってくる」系の洞窟版で、ここ最近では「ディセント」という意外な傑作があった。
 そしてこの映画はというと・・・・・・予告編は川口探検隊みたいで異常に面白いのに本編がそれに追いついてない。
 この映画の登場人物は超最新機材で洞窟に入っているので、素人がろくな装備も持たずに洞窟の中でえらい目にあっている「ディセント」に比べるとどうしても、緊迫感が少ないのは仕方ないだろう。
 肝心の怪物もアップや動きが早すぎて最後まで何が何だかわからずじまいで、よく考えたら昔なら徐々にじらしながら見せていくというのも表現的にはありなのだけど、「グエムル」みたいに最初から真昼間に登場して暴れている怪物がいるのを見ると、今更な感じがしてしまう。
 最後の寄生生物の設定も、ヒットしたら続編も作る準備は万端といったところか?
 監督はブルース・ハント。
 出演はパイパー・ペラーボ 、コール・ハウザー 、エディ・シブリアン 、マーセル・ユーレス、モリス・チェスナット、レナ・ヘディ・・・・・・って全員誰?
 正直、一人も知っている人がいない(自分だけ?)
 調べてみると監督はCMディレクターで、「マトリックスリローデッド」「マトリックスレボリューションズ」のセカンドディレクターを担当していたらしくて本作がデビュー作らしい。 
 凄いんだか凄くないのかよくわからない。
 おそらく完全C級映画であることはいうまでもない。
 だけど、シネコンの発達で大作映画ばかり公開される昨今、こういう映画もやっぱりあって欲しいわけで、話は申し訳程度でひたすらアクションだったりホラーのための上映時間100分程度の映画は絶対に必要だと思う。
 パンフレットを作るのも難しいくらいスタッフや出演者が有名でなくても、映画会社が物凄いハッタリをかまして宣伝する映画って、ここ最近少ないし、昔はこの手の二本立てというのを観にいったものだから、ある意味懐かしいものを感じた。
 ポスターも「トレマーズ」っぽいしね。
 まあ確かにDVDレンタルになってからでもいいし、深夜にひっそり放送しているのを観るという楽しみもあるけれど、これを映画館で観るのが映画ファンの心意気か?

 人気blogランキングへ

「手紙」

8faaa18faaaa8faad1  弟を進学させるために兄が強盗殺人を犯して服役。
 その兄のせいで差別と偏見を受ける弟。
 自暴自棄になる彼を救うのは、以前の仕事先で出会った女性だった・・・・・・。(詳しくは公式HP参照)
 原作は東野圭吾の小説だが自分は未読。
 だから原作と比べようもないし、感想は人それぞれだが、この映画は自分的には大変面白かったと思う。
 最近観た日本映画の中ではかなりの力作。
 昨今色々な事故や事件が目白押しだが、よく考えてみたら事件を起こした人だけが何等かの処罰を受けて終わりというわけではないわけで、当然身内も影響が出てくるのは明らかだ。
 この映画は事件を起こした身内にかかる状況をこれでもかというくらい描いている。
 前半は主人公の身内に犯罪者がいることがいつ発覚するかという緊迫感を持って描かれており、兄のせいで数度にわたる引越しと転職、夢であったお笑い芸人になってもネットの書き込みでバレて諦めることになったり、初めて愛した女性とも破局になっていく。
 そしてそれは理不尽であるが、一方的ではなく主人公を「差別」する側にもそれなりの理由があるのだ。
 後半は罪をいかに償っていくかというところに重点が置かれ、果たして主人公、そして彼の兄は救われるのか?というところに緊迫感があり、正直全編気が抜けない。
 そして同時に厳しい中にも人のやさしさを痛感する。
 罪を犯した者は刑務所に入れば終わりというわけでもなく、その家族にふりかかる理不尽な差別と偏見、それさえも償いとして受け入れなければならない。
 言われてみれば当たり前のことを、この映画を観て改めて感じた。
 結構、涙腺が緩い人は泣けてしまう映画で、特に家族を持つ人には相当心が揺さぶられるものがあると思う。
 この手の話は韓国映画だとベタな展開になるのだが、この映画はそうでないところが良い。
 主人公を演じる山田孝之は、自分の中では「電車男」のイメージしかないのだが、この映画では身内の秘密隠して生きている演技が大変良い。
 お笑い芸人の役で、これが意外に笑えるネタがあって思わず素で笑ってしまった。
 もっともお笑いが最後、意外な複線になっているのだが・・・・・・。
 山田以上に素晴らしいのは主人公の兄役の玉山鉄二で、半分以上刑務所に入っているシーンなのに物凄く存在感があり、とても「逆境ナイン」で「男の魂充電完了!」とか言っていた時と同一人物とは思えない。
 沢尻エリカ(B83-W58-H86)は最初、工場の食堂で働いている役で、この時はメガネをかけているのだが、意外に彼女はメガネっ娘美人にはならないことが発覚!
 顔が整いすぎてメガネなどの余分なアイテムが必要ないのかもしれない。
 最後は初の母親役なのだが、これが意外にも元美容関係の仕事をしていたという設定の雰囲気がうまく出ている。
 最初、主人公の兄のことを密告するのは彼を独占したい彼女ではないかと妄想を膨らませていたのだが、実は全く逆で、実は・・・・・というのが泣かせる。
 いや、この映画で自分はすっかり沢尻ファンになってしまいましたよ。
 最終的には別れる主人公の初めての恋人役に吹石一恵(B86-W61-H88)。
 彼女は山田君よりも身長が高いのかな?
 監督は生野慈朗。
 誰?と思って調べたら「いこか もどろか」、「どっちもどっち」の監督で、今回16年ぶりのメガホンになるわけだね。
 ラスト小田和正の「言葉にできない」で終わるかなと思ったら、高橋瞳(B78-W58-H83)の歌もあるのだけど、正直不必要と思うのだが、大人の事情で仕方ないのか?
 とりあえず必見の一本!

 ※すいません、以前の記事を誤って削除してしまいましたので再掲載させていただきます。

 人気blogランキングへ

「デュエリスト」

Duelist  人気コミックが原作と聞いて、「デュエルモンスターズ」の映画化かなと思ったら、実は韓国の漫画だった。
 劇中に頻繁に刑事という言葉が出てくるが、実は現在の話でなく時代劇である。
 確かにヒロインは犯罪を取り締まる仕事をしているので、刑事であるかもしれないが、どうも時代の雰囲気に馴染まず他の言葉はないものかと思う。
 予告編を観る限りでは、昨今流行のCGやワイヤーを使ったアクションかと思ったが、意外にアクションは少ない。
 いや少ないというより、昔のジャッキー・チェンのカンフー映画みたいなアクションはなく、「HERO」や「グリーン・ディスティニー」のような、いわゆる様式美にこだわったアクションなのである。
 しかし、それらの映画ほど洗練されていないので、観ていて面白いとかワクワクするかというと、そのようなものは微塵もなく、スローモーションが多発され、それが効果的ならいいが、ただテンポが悪くなり、展開が遅いだけで観ていて眠くなってしまう。
 「シン・シティ」を観た時にも思ったが、一瞬の絵はいいのだけど、映画として流れていないと面白くないわけで、この映画も「映画」というよりは「スライド」なのである。
 話がベタなのは、韓国映画なので仕方ないとしても、せめてアクションを観ている分には楽しくあってほしかったなあ。

人気blogランキングへ

「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」

Hokuto  かつて、「週刊少年ジャンプ」のとてつもない発行部数を支えていた漫画の1本である「北斗の拳」は、「おまえはすでに死んでいる」とか「秘孔」など流行語を生み、「あたたたたた」とか「あべし」とか「ひでぶ」とかギャグと紙一重の悲鳴も話題を呼び、子供どころか大人までの心をがっちり掴んでいた。
 当時、「あたたた」といいながら殴られたりしていたいじめられっ子は、北半球に10人以上いたと思われる。
 アニメ化もしているのだけど、当時の技術では原哲夫の絵を再現するのは不可能であり、放送倫理上、当然体が吹っ飛ぶシーンも適当にごまかされていた。
 ケンシロウの声は神谷明で、当時は「キン肉マン」の中の人の声もやっていたので、かなり抵抗感があった。
 もちろん後で考えると神谷明が一番適任なのだけどね。
 というか、「シティーハンター」の冴羽遼の中の人もそうで、当時はジャンプアニメの主人公は全部彼だったんだよね。
 その一世風靡した「北斗の拳」を映画化と聞いて当時なら「やった~」と思うだろうけど、今だと「今更?」と考えてしまうのも仕方ないだろう。
 何故今映画化?
 確かにパチスロでキャラクターが使われているとうのもあるが、彼らは映画の入場料が払うより、パチスロにつぎ込むと思うけどね。
 映画はラオウが出ている話で、まあぶっちゃけ「北斗の拳」が面白いのはラオウの話の時までで、その後は「ジャンプ」の毎度お馴染み、人気があればひたすら連載&敵のインフレ化状態で面白いかどうかは結構微妙!
 今回の映画はさすがに現在のアニメ技術だけあって、原哲夫の絵を再現して動かしているし、秘孔をつかれたら透過光でごまかさずに丁寧に描いているのは良し!
 ただ、話はちょっと違和感ありというか、柴咲コウ(B76-W58-H83)が演じる新しいヒロインが登場するのだけど、やっぱ「北斗の拳」のヒロインはユリアだよなあ。
 話は原作とは少し違うが、自分はそんなに思い入れがないので映画は映画で別でいいと思う。
 ただ、昔の香港映画みたいに主人公の怒りが溜まりまくって最後は大爆発というのが観ていて面白いわけで、ケンシロウが無茶苦茶強いことは今となっては誰でも知っていることなので、ケンシロウ側の人間がいかにひどい目に遭うかであり、それによりケンシロウの怒りが爆発して、敵がこれでもかというくらい叩き倒されるのが観ていてカタルシスがあるわけなんだけど、この映画は少しそれが足りない。
 ケンシロウの中の人は神谷明から阿部寛に代わったが、これが意外にハマリ役!
 まあ「トリック」あたりから色物やキワモノをやらせておけば絶対にうまい人であるからね。
 だけどラオウの宇梶剛士はうまくないんだな。
 やっぱ、本人が強いからといって強い役ができるというわけではないのよ。
 クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」が挿入歌で使われているのが良い!
 やっぱり「北斗の拳」はこの歌だよなあ。
 「北斗の拳2」の「タフボーイ」も好きだったけどね。

 人気blogランキングへ

「寝ずの番」

79cc3699  津川雅彦がマキノ雅彦を名乗って撮った第一作目監督作品。
 上方落語の一門で師匠、一番弟子、おかみさんが次々と亡くなり、それぞれのお通夜に集まった弟子達が思い出話に花を咲かせる人情物語。
 予告編を観ると「おそそ」の話やエロ歌などあって面白そうなのだが、実はこれが一番の笑いどころで、これを予告編に使ってしまうのは良くなかったのではないかと思われる。
 役者は芸達者なのでそれぞれの演技はとても良いし、TVでは放送できないような話も映画館に行くからにはあって良いと思う。
 だけど、面白いのに居心地が悪い。
 おそらく、映画的な流れがないからで、それぞれのエピソードの面白さはあるのだけど、1本の映画としての流れが感じられないのだ。
 ミュージッククリップやCM出身の監督作品に感じるものに少し似ている。
 放送禁止ぎりぎりの言葉とかに捕らわれると、あまり感じないかもしれない。
 おそらく世間的な評価は高いと思うので、こんなことを考えているのは自分だけなんだろうなあ。
 堺正章が出てきた時点で、これは一種のかくし芸、または飲み屋で与太話を聞くような感じで観ているのが正解なのかなあと考え直した。
 もし出演者の演技を中心とした演出であれば、映像的小細工はいらないような感じがした。
 自分としては、それぞれのエピソードのインサート映像なしで進んでいくかと思ったので、意外に定番の演出で進んでいったので、ちょっと驚いている。(←ちょっと過度な期待をしすぎ?)
 エロ歌は自分らだと、「青い山脈」や「キングコングの唄」の替え歌が定番なのだけど、下品なだけではダメなんだよね(笑)

 

 人気blogランキングへ

「まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん」

Mo4061_main  世代的にピンと来ないものというのがあって、例えば子供に人気のアンパンマンだが、自分の子供の頃には存在していないので、何故人気があるのかがよくわからず、食べ物にマンをつけただけじゃないの?と思っていた時期があった。
 その後、アニメとか観てああこういう話なのかとわかるわけだが、同じような話で今の世の中、藤子不二雄と言えば「ドラえもん」だが、どうしても世代的に「オバQ」だと言う人もいる。
 自分はちょうどその間にいたので、その気持ちがわからないでもない。
 というのも白黒の「オバQ」を観ていた世代だし、「新オバQ」の時にプリマから発売された「たべらった」というソーセージについているシールだって今も大事に持っている。
 ちなみにこのシールはオバQの登場人物の他にパンダが一緒にいるのだが、これはその時、中国からカンカンとランランが来て、とてつもないパンダブームの時だからだと思う。
 しかし、自分は全部で10種類のシールを6枚までしか集めることができなかった。
 真剣誰か譲って下さい。(ちなみにたべらったについては自分の記憶に頼っているので間違いがあったらすいません。)
 おっと自分の「オバQ」シールの話はともかく、言いたいのは「かいけつゾロリ」というのが、自分はちょっと前までその存在を知らなくて、だけど子供には異常に人気があるということ。
 今回、自分の目当ては「ケロロ軍曹」だったのだけど、子供の反応は明らかに「ゾロリ」の方がウケが良く、自分も意外に面白かったので楽しむことができた。
 いや、そんなに凝った話ではなくて、物語が単純明快、あとは言葉のギャグとアクションでガンガン見せていく。
 ただ、今回特筆すべき点は映画館で上映されることを前提としたギャグが入っていることで、世の親はバカ高い入場料を払うのにかなり抵抗があり、正直DVDを購入した方が安いに決まっている。
 さらにいうと子供が映画館に来ているという自覚があるのかどうかというと結構微妙だったりする。
 だけど、この映画は同時上映のケロロ軍曹のキャラクターが顔を出したり、映画館の観客に話しかけたり、子供にはよくわからないのにドルビーの音響ネタを出してきたりして、映画館がTVとは別空間ということを出しているのが良い。
 些細なことだけど、映画館に来ているというのを感じさせるのはいいことだと思うぞ。
 子供はやっぱりベタなネタでゲラゲラ笑っていた。
 大人の目線で観ていると、最後のオチはすぐにわかってしまう。
 ゾロリは城とお姫様を手にするのが目的で、城はなんとか手に入れる(すぐに崩壊するけど)が、お姫様(概念的なもので女性)は手にはいらない。
 彼女の理由がゾロリの生き方は好きだけど、人柄は好きではないというようなシビアなもので、ちょっと納得というかこれがわかるともう十分大人だね。
 ヒロイン役は相武紗季(B80-W60-H85)が演じているのだが、ちょっと下手すぎ!
 まあ山ちゃんとか周りがうますぎるというのもあるのだけどね

人気blogランキングへ

「嫌われ松子の一生」

Matuko_top  2004年の自分の中の日本映画の一番は「下妻物語」で、その中島哲也監督の最新作となれば観ないわけにはいかない。
 「嫌われ松子の一生」は、川尻松子の一生を2時間10分で描いている映画である。
 昭和22年・福岡大野島に生まれた彼女は、20代で教師をクビになり、エリートから転落して家を飛び出しトルコ嬢になり、やがてヒモを殺害して刑務所へ・・・・・・という正に波乱万丈な人生であり、これだけ聞いてもわかるようにとことん不幸!
 おそらくこれを普通に映画化したら「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のような観客の気分が重くなる映画になる可能性が大きい。
 ところが、これが華麗な美術と音楽、それにCGとアニメを描かれており、普通、この手の話はドラマだけで映像化するととてつもなく時間を費やし、観客も疲れてくるものだが、ミュージッククリップ風にすることにより、説明時間は短縮され、限りなく悲惨な話が暗くならないようになっている。
 おそらくこの手法は思いつく人もいると思うが、実現するのはかなりの力量がいるのだが、この映画のスタッフは、それをやりとげてしまった。
 まさか日本映画でバズ・ラーマンの「ロミオ&ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」のような映画を作るスタッフが出てくるとは思わなかった。
 かなりの傑作である。
 最初の木村カエラ(B80-W59-H86)の歌から始まるのだが、音響の良いシステムでこのシーンを観ると、かなり迫力のあって引き込まれるものがある。
 主人公の人生は悲惨だ。
 いつも愛されたいと思っているのに、裏切られつづけている。
 だけど実はそうではないのだけど、当の本人はわからない。
 ほとんど全員が屈折した愛情の持ち主なのである。
 これだけ悲惨な目に遭っても主人公は夢見ることを諦めない。
 いや、自分はよくわからないけれど、これが不器用な女の生きる道なのかもしれない。
 自分は、ラストあたりで悲惨な展開が救われるところがあって、ちょっと泣けてきたよ。
 主演は中谷美紀(B85-W58-H87)。
 彼女は映画の中でも歌っているが、よく考えてみれば坂本龍一のプロデュースでCDも出しているしね。
 「THE有頂天ホテル」の時も豪華な出演陣だったが、この映画も負けず劣らす多彩な人達が出演している。
 この映画は内容が内容だけに好き嫌いもはっきり分かれると思うが、自分は好きだし、大袈裟かもしれないが日本映画の可能性を垣間見た感じがした。
 この映画観た後は、あの♪ま~げて~、のばして~の歌が耳から離れないのも困ったものだ(笑)

人気blogランキングへ

「ブラックキス」

93ba8b66  昔、「白痴」という映画を観にいったのだけど、むやみやたらと金はかかっているようだけど、話が真剣つまらないし上映時間が長くて、こんなつまらないものを作っている奴が白痴じゃないのか?と不謹慎なことを考えたのだが、監督は手塚眞。
 本人は「ヴィジュアリスト」と名乗っているが、本当の肩書はやっぱり「手塚治虫の息子」だろう。、
 「ブラックキス」はさすがにヴィジュアリストと名乗るだけあって映像は凝っているのだけど、話が面白くなくて、それなのに上映時間が133分と長い。
 もっというと怖さを演出するための話なので、目的が手段化しており、どうも話が後付けみたいに思えてきてしまう。
 女の子2人の友情が時節柄「NANA」のパチモンというかサスペンス物にしか見えず、結構冷めるものがあったりする。
 後で調べたら製作したのは「NANA」よりも前らしいけど、そんなの普通の人はわからないからなあ。
 ラストのスパイダーマンというかキャッツアイというか、カリオストロ軍団みたいなものが出てきたのには結構脱力もので、それでもある意味「意外な展開」に、ちょっと救われたかも。
 出演している女優が全員妙にバタ臭い顔をしているのも、ある意味統一感があっていいのかな?
 予告編は結構面白かったんだけどなあ。
 「白痴」よりも良かったけど目茶苦茶面白いわけでもなく、どうも自分とあまり合わない監督みたい。
 次回作に期待・・・・・・っつうか別に次回作はなくてもいいし、お父さんの版権商売一本で頑張ってもらってもいいよ。

「ミラーマンREFLEX」

Mirror  昭和40年代、第二次怪獣ブームが来て、特撮全盛期の時に、そのトップを走るのはやはりウルトラマンと仮面ライダーだが、一方ではもっとレヴェルの低い作品も放送されていたのも確かで、「サンダーマスク」とか「シルバー仮面」、「アイアンキング」などは結構微妙な特撮物で、「突撃!ヒューマン」なんか舞台劇で一応ヒーローが出ているのだけど、特撮といえるかどうかは結構議論が分かれるところである。
 「ミラーマン」は一応、円谷プロが作っているはずなのだけど、ウルトラマンに比べると遥かに面白くない。
 いや、自分なんか、これのおそらくパイロット版のデザインの靴をおかんが買ってきてしまって、実際放送が始まったら全然違うもので、子供心にもパチモン臭くて保育園での立場がかなりやばかったよ。
 つうかどうしてパイロット版の絵が出てそれで作って売るかなあ。
 やっぱ当時の版権商売の緩さってやつか?
 でもひょっとしてパイロット版だと今は思っているけど、本当にただのパチモンなのかな?
 それで、自分も一応「ミラーマン」は見ていたというか、他に見るものがないというか、裏番組が「シルバー仮面」だったので正に究極の選択だったわけで、当時の子供ならどっち選べといわれたら「シルバー仮面」というのは少数派だと思うけどね。
 そして、21世紀になって「ミラーマン」の映画化と聞いて、ほとんどの人が植草教授のことだと思うのだけど、あの1971年の特撮の方と聞いて、ちょっとびっくり!
 「ミラーマン」の映画化を切望している人が北半球にどれくらいいるか知りたい。
 ひょっとして自分が知らないだけで、「宇宙戦艦ヤマト」みたいにじわじわと人気が上がってきて、待望の映画化なのか?
 まあとりあえず、TVよりつまらなくはないだろうと思って観にいったのだけど、全然つまらないというか、前よりもワケのわからない展開になっている。
 子供向きの特撮物を大人の観賞にも耐えれるものにするために、もっともらしさを出すもので、例えば「バットマン ビギンズ」はその際たるものだろう。
 何しろ、2時間以上かけてバットマンの存在理由をえんえんと描いているのである。
 「ミラーマンREFLEX」もミラーマンの設定をもっともらしく設定をしているのだが、大変わかりにくく、それ以上に肝心のミラーマン自体がTV時代の面影を残していない。
 つうかあんな目の細いスペル星人みたいなミラーマンはいやだな。
 まあ、TV版のミラーマンも路線変更しているし、自分も大変記憶が曖昧なのでイメージでしかないのだが、何かミラーマンと名乗りつつ全くの別物みたいで、唯一最後の方でミラーマンの主題歌のフレーズが使われた時にミラーマンを意識できるくらいで、別に違う名前のヒーローでよかったのではないかと思う。
 自分の中で「ミラーマン」の劇場版は東宝チャンピオンまつりで終わってるのかもなあ。

2006年9月23日 (土)

「ウォーターズ」

Waters  過去に失敗や挫折を味わった7人の男が心機一転、ホストクラブの就職面接を受けて採用されたはいいが実は詐欺で、仕方がないので自力でホストクラブをオープンさせるお話。
 すっかり流行ってるなあ、ホストクラブ。
 流行をうまく取り入れているところは、レッサーパンダの風太君が立った時に「立つ動物物語」を作るくらいのフットワークの軽さだと思う。
 しかし、映画は大変つまらない。
 この手の話はあまり生々しいものは避けて、ファンタジーな話が多い。
 厳しい水商売の世界でなく、スポ根のような話でもいいのだけど、この映画にはそれが成り立つ説得力がない。
 その最たるものがホストたちの接客ぶりで、最後にいかに女性客を満足させられるかを勝負するのだが、一番胆のところなのに、接客のやり方が学芸会臭い。
 いやもっというと舞台となるホストクラブがあまりにも貧乏臭い。
 少なくとも自分が客だったら満足しないなあ。
 ここは映画を観ている人が納得できないと、いくらスクリーンの客が納得していても、とてつもなく嘘臭く思えてくるのだ。
 例えば、あの映画の中のホストのサーヴィスに100万円が払えるかというと、とても払える代物ではないわけで、もちろん主観的なものなのだけど、客観的な根拠を入れておくべきなのである。
 そして、こういうものに関しては伊丹十三の映画だとかなりのリサーチをかけて演出をしていると思うのだが、この映画にはそれが感じられない。
 いや本当は綿密なリサーチをして演出をしているのかもしれないけどね。
 舞台となる海辺にポツンとあるホストクラブがあまりにも安っぽく、本編で「白雪姫」という言葉を連呼しているところから、森の中の小人の家というイメージなのだろうけど、やっぱりホストクラブって町中にあってなんぼの世界なので、あまりにも嘘臭く、7人でどうやって経営していくのか、町中から遠い海辺のホストクラブなんかまず成り立たないような気がしてならない。
 まだ町中にある場末のホストクラブの方が納得できるものがある。
 これも何か説得力がほしいのだが何もない。
 おそらく最後の驚くべきオチに話を持っていくためなのだが、それさえも途中でわかってしまう。
 何故なら、この映画は説得力がないので物語に集中ができない。
 そのため、余分なことを考えてしまうので、話の展開も読めてしまうのだ。
 金を払ってもらうホストが札びらを切る女性に「金は自分のために使わなくてはいけない」みたいな矛盾したことを言ってたらどうしようもないと思う。
 どちらかというと、密室劇に近いので演劇向きで、映画向きの話ではないのかも。
 だけど、「THE有頂天ホテル」が根本が演劇的であっても面白いということは、演出の問題なんだろうなあ。

「燃ゆるとき」

01edb242_1  アメリカにカップ麺の工場がある会社の営業マンが渡米し、営業担当や工場長など現地人チームと対立を繰り返しながら新製品の開発に成功するが、信頼していた部下に裏切られ、窮地に陥る話。
 極めて普通の映画というか、全てが予定調和に話が進んでいく。
 正直別に劇場で観るものじゃない。
 TVスペシャルドラマで十分というか、「プロジェクトX」でやってくれればいい話で、そういえば「プロジェクトX」でちょっと違うけどカップヌードルの話があったよなあ。
 そういえば前も「日はまた昇る」とか似たような映画があったのだけど、東映ってどうしてこの手の映画の企画が通っちゃうんだろうなあ。
 いや、真剣不思議だと思うのだが、東宝がそれなりにうまくやっているのに、東映だけが、素人が考えても没にしそうな企画、もっというとあえて金払ってまで観たくないような映画を公開しているのがよくわからない。
 もちろん、自分も素人なので仕組みがわかっていないだけで、実は見えないところで物凄く大きな金が動いているのかもしれないが、もし東映の映画の仕組みを知っている人がいたら教えて下さいよ。
 映画の話にもどすと、日本の会社のシステム万歳みたいな話で、確かに間違っちゃいないのだけど、あまりにもストレートすぎて観ていて冷めてきてしまう。
 まあ、偶然かもしれないが昨今のライブドアの話とかで世の中が大騒ぎになっているので、ある意味タイムリーといえばタイムリーかもしれない。
 しかし、入場料が1800円というのが問題であって、そうでなければ予想通りの展開なので安心して観ていられる映画であり、企業の研修とかで見せる分にはいいかもしれない。
 ただやっぱりツッコミどころはあるわけで、最後の一番の見所(?)であるユニオンを作ろうとしている外国人相手に中井貴一が涙ながらに日本の会社について語るところは、多くの従業員のいる中で日本語のわかる外国人女性にのみ語るとはいえ、普通だったらそれこそ「英語で話せ」と言われるところだし、それだけで話が解決するようなものではない。
 だからやっぱりこの映画もファンタジーなわけで、それならもっともらしいことを入れてリアリティを出してほしいところなのだけど、この映画はどちらかといえば戦時中に作られた戦争高揚映画を今観ている感じがしてうさん臭い。
 時代設定がちょっと前の話で、何故今更という感じで、今、その時代を振り返って何かあるのか、この映画からは何も感じられない。
 これだったら昭和初期が時代背景の「どてらい男」の方が面白いよ。
 それにやっぱり今ならオタク産業を描いた「萌ゆるとき」を製作するべきじゃないのか?

「シムソンズ」

Simsons_thumb  チームワークもバラバラの女子高生カーリングチームががんばる話で、ここしばらく「スウィングガールズ」でお馴染みの定番というよりベタな青春映画。
 正直またかと思って観たのだが、これが真剣面白くかなりの傑作!
 カーリングのルールなんか知らなくても大丈夫。
何故ならこれ以上ないというくらいうまく映画の中で説明しているからだ。
 自分はカーリングに関しては知人が関わっていての随分昔から知っていたのだけど、ルールを説明するとなると面倒臭いので、「大きなおはじきと思ってください」(実際はかなり高度な戦略がいる)という無責任な説明をしていたが、この映画のあまりにもうまいルール解説には感心した。
 逆に言えば一見テンポを崩しかねないルール解説をわかりやすく説明してしまう演出にこの監督の力量を感じた。
 話はテンポよく進んでいき、その中に努力、友情、恋愛などの青春映画の要素がこれでもかと入っており、笑えるところもあるが最後は涙なくして観れない。
 一歩間違えるとおふざけな展開になりそうなのに、そうはならないのは演出の妙か。
 ベタな青春映画だと必ずデブやブスがいるものだが、この映画に出てくるカーリングチームの女の子4人は全員美人で、その意味ではある意味新しいスタイルだといえる。
 チームの中で唯一のカーリング経験者役の藤井美菜(B79-W61-H87)の動きがピシッと決まっているに感動!
 さらに彼女のツンデレ系には萌えですよ。
 加藤ローサ(B83-W58-H85)はこの映画までその存在を知らなかった。
 当時は何かバタ臭い顔の女の子だなと思ったけど、今やすっかり有名で、「ダンドリ。~Dance☆Drill~」に出演と聞いたので観たら主役じゃないんだよね。
 個人的にはカーリングの足の格好で授業を受けているのに笑わせてもらった。
 最後、実は実在する人の話とわかるのだけど、あれは唐突過ぎて気分が一気に冷めるので、せめて実際の写真は使わないとか、エンディングロール後に文章だけで済ませるとかしてほしかったなあ。
 でも公開当時は、この映画を観た後にトリノオリンピックを観ると盛り上がること間違いなしだったのだが、上映劇場が少なすぎ!
 あやうく見逃すところだったよ~

  人気blogランキングへ

「映画ドラえもん のび太の恐竜2006」

Dora2006  1980年から毎年公開されている劇場版の「ドラえもん」だが、1年間の充電期間をおいて、公開されるのは「のび太の恐竜2006」つまり、記念すべき第1作目とリメイクである。
 1年充電してリメイクと聞くと、充電じゃなくて漏電ではないかと思ってしまうのだが、映画を観て安心した。
 「のび太の恐竜2006」は間違いなく傑作であり、1年の充電は絶対に無駄ではなかった。
 今回のドラえもんの見所は旧作とどう違うのか?、キャラクターデザインの変更、声の一新だろう。
 まず話だが基本的なところは変わっていない。
 自分の周りには初めて映画を観て泣いた作品というのが意外にこの「のび太の恐竜」という人が多いのだが、今回の新作は・・・・・・すいません、泣きましたよ。
 別に新しい話でも何でもないのだけど、のび太のピー助に対する思いがこれでもかと描かれており、涙なくして観ることはできない。
 これはアニメ技術が旧作に比べて格段と上がったからで、例えば何げない動きにしても随分と滑らかになり、またアニメ的な表現が違和感ないところからもわかるだろう。
 そしてふと気づくのは1作目を観た時はのび太の目線で映画を観ていたのだが、今回の新作ではもっと客観的、言うなれば子供の時代を思い出して観ていることが発覚!
 映画の中の登場人物は年は取らず、舞台は昭和40年代を思わせるのだが、実は観ている自分がすっかり大人になっていることを感じた。
 恐竜のシーンはやはり「ジュラシックパーク」の影響を受けているなあと感じた。
 旧作の恐竜の動きはどちらかというとゴジラやウルトラマンに出てくる怪獣の動きなのである。
 キャラクターデザインは、アニメ版には違和感があったのだが、今回はF先生の絵柄になっているのには感動!
 F先生の絵が動いている!
 これをどれほど待ち望んでいたことか。
 今でこそ漫画のアニメ化は原作の絵が動くが、昔は似ても似つかない絵が動くことが当たり前だったので、やっと自分の夢が実現して喜びも大きい。
 声は賛否両論かもしれないが、自分は新しい声は悪くないと思う。
 というか、TVも映画もしばらく間を空けてからという配慮がされているので、すんなり入っていけると思う。
 少なくとも子供は順応が早いようだ。
 むしろ、声に文句を言っているのは大人だけではないかなあ。
 自分は日本テレビ版のドラえもんがいきなり富田耕世から野沢雅子(B88-W70-H90)に変わった時に比べたら遥かにましで、醜態をさらしている「ルパン三世」より良いと思う。
 一新した声の中でもジャイアンの声がうまく、中の人ってまだ15~16歳位なんだよね。
 新生映画ドラえもんは成功していると思う。
 かつて子供だった人が大人になって自分の子供と一緒に観ると感無量であることは間違いない。
 子供のいない人でも旧作と比べてみるのも面白いと思う。
 今回の映画を観て、旧作の時はアニメは子供のものというイメージが強かったが、新作はファミリー映画となっており、アニメが完全に市民権を得たことも感じた。
 ただやっぱり残念なのは予告でもわかるが神木君のピー助の声がへたなところで、最初の方は良かったのだが、ピー助が成長してからは、どう聞いてもセリフ棒読みにしか思えず、もっとうまく演出できなかったのではないかと思うと残念でならない。
 神木君もとりあえず「あらいぐまラスカル」のラスカルの声を担当している野沢雅子を見て勉強しておくようにね!
 有名な話らしいが、彼女は役作りのために動物園に行き一日中アライグマを観察したが、アライグマは鳴かないということがわかり、アニメのラスカルの鳴き声は彼女の創作らしい。
 やっぱりそれくらい気合を入れてほしいものである。
 あと、ドラえもんの「温かい目」はやっぱり漫画の方が面白かったなあ・・・・・・と思ったら劇場の子供にはバカ受け! 
 自分がもう子供でないことを実感した(泣)

  人気blogランキングへ

「天使」

1753  直接つながりのない複数の登場人物たちが、それぞれに悩み、天使に勇気をもらって問題を解決していくという話で、天使役は深田恭子(B80-W60-H88)。
 いやフカキョンの天使のかっこうは本当にかわいいので、それだけでも見る価値のある映画で、さらにいうとフカキョンが一言もセリフがないのは、彼女の喋りがそんなにうまくないので演出的にはOKだと思う。
 直接つながりのない登場人物たちのからみ方は悪くはないのだけど、この映画よりも「大停電の夜に」の方が面白かったので、それに比べるとこの映画はちょっと面白くない。
 いや緩い話展開は嫌いじゃないのだけど、そういう場合、観ていてマッタリとした気分になれることが大切で、残念ながらこの映画はそういうわけでもなく、登場人物もちょっと難ありが多いので感情移入がしにくい。
 少なくとも「大停電の夜に」はマッタリとした気分で観ていることができたのだけどね。
 ただ子役の女の子は良かったので彼女の将来は楽しみだったりする。
 だけど「カスタムメイド10.30」といい、天使ネタって流行り?

「カスタムメイド 10.30」

51561366_46  いや、確かに木村カエラ(B80-W59-H86)はかわいい。
 だけどさ、彼女の魅力だけでこの映画が面白くなるかというと、それはとても無理な話で、いやあ久しぶりに真剣つまらない映画を観てしまったよ。
 そもそも木村カエラと奥田民生のライブが全くリンクしてないわけで、何故、奥田民生なのかさっぱりわからず、実は奥田民生のライブ映像があって、そこから無理無理話を作ったのではないかとさえ思えてくる。
 伝説の奥田民生の広島ライブとか言われても、その伝説を自分は知らないので何がどう凄いかわからないし、それよりも伝説のライブがいかに凄いかを知らない人にも伝わらなければダメだと思うわけよ。
 これだったら奥田民生のライブ映画にしてしまった方が遥かに良いと思われる。
 だから、木村の家族の話とか天使の話などはいらないと思うよ、いやマジで。
 映画の中で「歌いたいんじゃ、歌いたいんじゃ」と言い始めた時は、劇場で観ている自分は「帰りたいんじゃ、帰りたいんじゃ」状態で、だけど、根が貧乏なのでそんなこともできず辛い状態でひたすら映画が終わるのを待っていた。
 監督のANIKIって誰やねん?と思ったらCMの人だった。
 う~ん、こんなことは言いたくないけどやっぱCMとかプロモ出身の監督ってダメだな。
 皆が皆ではないんだけどね。

「まだまだあぶない刑事」

Abudeka  「あぶない刑事」のドラマは大好きだったなあ。
 放送当時はバブっていた時期で、妙に浮かれた時代だったんだよなあ。
 皆、バカみたいにサングラスをかけていたのも、おそらくこのドラマの影響なんだろうなあ。
 舘ひろしと柴田恭平が凄くかっこよかったし、「ビー・バップ・ハイスクール」で一躍有名となった仲村トオルやW浅野(漫才師じゃないよ)の浅野温子(B82-W59-H84)が出演していたりして、正に80年代の典型的なドラマで、主役の2人が警察官の給料では無理ではないかと思われるブランド物の服で身を固めたりしているのも、まああの時代だとありかなと思ってしまう。
 人気のあるドラマなので当然映画化もしてしまうわけなのだが、やっぱり無料で毎週観ることができるドラマと金を払って観る映画は気持ちが違うわけで、金を払うとシビアな見方になってしまう。
 映画はそれなりに面白かったが、同じ時期に公開されたティモシー・ダルトンを新ボンドとして制作された「007/リビング・デイライツ」の方が遥かに面白く、だけど007は惨敗で、「あぶない刑事」は興行的に大当たりする。
 当時熱烈な007ファンの自分としてはそれが大変くやしかった。
 その後も「あぶない刑事」の映画は数本制作される。
 「もっともあぶない刑事」までは半年ごとに作られたが、そこでいったん休止。
 7年して「あぶない刑事リターンズ」と「あぶない刑事フォーエヴァーTHE MOVIE」が作られる。
 世間的な評判は良くないが、自分は「リターンズ」は映画としてのハッタリがきいていて面白かったと思う。
 TVスペシャルと連動した「フォーエヴァー」は映画化作品としては最低につまらないので問題外。
 さてさて、2005年またもや「あぶない刑事」の映画が復活!
 真剣、企画ないんかよ?>東映
 つうか、ドラマが作られてから約20年経過しようとしているわけで普通やるか?
 つうか出演者がもう結構いい歳だろ?
 舘ひろしは七曲署でボスになっているし、柴田恭平ははみだし刑事になったりして、すっかりアクションなんかしてないけど動けるのか?
 違う意味で「あぶない刑事」になってしまいそうだぞ。
 だからといってここで、新しいキャスティングで映画化されるのもいやなわけで、その後の「あぶない刑事」ということで同窓会的に楽しむしかないだろう。
 だけど、それならTVドラマのスペシャルで十分だと思うのだけどなあ。
 もっといえば、「踊る大捜査線」のヒットで刑事ドラマもすっかり変わってしまったところがあり、果たして80年代のノリがどこまで通用するのか?
 それ以前に「フォーエヴァー」と「踊る大捜査線」は同じ年に公開されて、完全に惨敗しているではないか。
 ちなみに公開初日に「踊る大捜査線2」が放送されるのもいやがらせとしか思えない。
 しかし、自分は「あぶない刑事」は好きなので、新作が公開されたら観にいってしまう。
 そんなわけで初日に行ってきたのだが、空席ありすぎ!
 そ~なんだよなあ、今の若い連中はTVシリーズなんか観てないんだよなあ。
 正直、自分も若い時に「七人の刑事」が20年ぶりに映画化と聞いて観にいくかといえば観にいくとは思えないしね。
 一応、死んだようにみえたタカとユージは、韓国の釜山で核爆弾の闇取引現場に潜入捜査していたという無理無理な設定。
 7年振りに日本に帰ってくると後輩のトオルが課長に昇進していたり、木の実ナナ(B88-W60-H85)扮する松村さんが署長になってたり、小林稔侍扮する深町さんが県警の本部長になったりして、他にも今時の若手の刑事がいたりしてすっかり変わっており、港署もすっかり小奇麗な建物になっている。
 7年前に逮捕した凶悪犯・尾藤が脱獄したことを知った2人はさっそく独自の捜査を開始するが・・・・・・という話で、ぶっちゃけ登場人物のその後がわかる同窓会的なノリが終わると面白いところは何もない。
 主役の2人はまあ年相応のかっこよさなのだが、舘はともかく、柴田のあの髪型はちょっとまずいだろ?
 映画のいやなところは浅野温子の扱いで、とにかく必要以上の色物ぶりで、今回も見ていていやになってしまう。
 浮きすぎて笑えないんだよ。
 基本的に話が全然つながってなくていきあたりばったりで、絶体絶命の危機をどうやって切り抜けたかもわからない箇所もあるし、犯人の動機も話の途中でわかるわけでもなく、最後にさらさらっと説明して終わりって展開はいくらなんでも、もっと工夫するべきだろ。
 サッカーの試合が行われている会場に核爆弾が仕掛けられるという設定も、場所の設定が全然生かされてないし、そもそもここが一番サスペンスを出せるところなんじゃないの? 
 まあ基本的に柏原寛司が関係している脚本はルパン三世のTVシリーズもゴジラも面白いものが少ないので、今回の映画も想定範囲内といえばそれまでで、それ以上に意味不明なスローモーションを多用する監督の演出が相当問題だと思うぞ。
 ラストのオチも頭悪すぎ!
 というかね、主人公の生死を売りにするような展開はやめた方がいいと思う。
 特に東映は完結とかいって実際に終わったものなんかないんだしさ。

「県庁の星」

Kencyou  成績もプライドも高く、業務にもそつがない強い上昇志向を持つ県庁のキャリア公務員の男が、老人施設建設のビッグプロジェクトを足がかりに、更なるステップアップを狙っている。
 そのプロジェクトを前に、民間企業との人事交流研修のメンバーに選出され、研修先のスーパーにいくのだが、店員達のやる気がなく、彼の教育係は年下のパート店員だった。
 当然、役人のスキルは全く役に立たず、教育係のパート店員とお互い反発しながらも、理解をしていき、スーパーの改革をしていき、最後は役所の仕事も改革しようとするが・・・・・・という話。
 いや、実は予告編で織田裕二が県庁から「県庁さん」と呼ばれているのだけど、実は店にいるから「店長さん」と言われているかと思っていた。
 というか、うまく言えないけど、映画の「けんちょう」は「け」を強く読んで、語尾を上げているのだけど、自分の住んでいるところだと「ん」を強く読んで語尾を下げている。
 逆に「店長」は映画の「県庁」と同じ発音だったりするのだけど、どうでもいい話ですね(苦笑)
 さて、「踊る大捜査線」の織田裕二が出演、県庁の話だと聞くと、キャリアとノンキャリの話が出て公務員のお役所仕事を皮肉るような内容かなと思ったのだが、確かにそんな一面もあるのだが、そんな単純なものではなかった。
 むしろ役人根性丸出しの主人公がいかに人の話を聞き相手のことを考えるように変わっていくかを丁寧に描いており、それに笑いや涙、恋愛が盛り込まれたもので、滅茶苦茶正統派の真っ向勝負のエンターテイメント映画で、必ずしも公務員=悪みたいな話ではない。
 いや、確かに公務員、特にお役所のシステムはおかしいと思う時もあるし、どうして手続きするのに土日休みなのか?とか普通に考えて昼間に出ることなんかできないから、土日も受付するか、平日は22時くらいまで仕事しろよとか思ってしまう時もある。
 ひどい時なんか、昼休みやっとの思いで出てきたのに、係が昼休みだから業務休止って時があるのだけど、交代制にするか、昼時をずらせよと思ったりする時もあるのだが(事情はよくわからないので暴言多謝)、この手の話がず~っと描かれる映画だったらいやだなあと思っていたが、そういうものでもなかった。
 正直全然期待していなかったせいもあるのだけど、真剣面白い。
 確かによくよく考えれば物凄くファンタジーな話なのだけど、見ていて「そんなことあるわけないだろ」と思うのではなく、「こうあってほしい」と思わせるところがあって、これって結構大切なことだと思う。
 最後はすっかり腐りきった役所の皆さんが心を入れ替えるというかというと、世の中そんな単純なものでもなく、だけどちょっとずつ変わっていく雰囲気を匂わせるところが好感が持てて良い。
 ただ上映時間が少し長いのが残念。
 2時間以内にまとめるべきだと思った。

「ピーナッツ」

Peenuts  ナンチャンはそれ程でもないのだが、ウッチャンは映画に対しての熱い思いみたいなものがあり、時々「オールナイトニッポン」(随分前ですね)で映画について語っていることがあった。
 まあ映画学校に入学しているくらいだから、映画は嫌いではないのだろう。
 一応、最終的な夢は映画監督になりたいみたいなことを言っていたしね。
 そのせいか、ナンチャンが体を張った番組が多いのに対し、ウッチャンはどちらかというと演出や構成、プロデュースに力を入れている番組が多いような気がする。(あくまで自分のイメージ)
 正直、もっと早く映画監督をするのかと思ったが、意外に遅かったウッチャンこと内村光良の初監督作品である。
 草野球チーム「富士沢ピーナッツ」で「伝説のサード」と呼ばれたウッチャン扮する主人公が、10年ぶりに帰郷したが、久しぶりに見る商店街は寂れ、人数が集まらず、試合が出来ない状況で、町の開発が決まれば、商店街はもちろん野球場もなくなってしまうかもしれない。
 主人公は新しくチームを立ち上げようと昔のチームメートを集めようとするが、それぞれの生活事情があって必ずしも昔と同じというわけにもいかない。
 最後は商店街の存続を賭けて、ピーナッツと再開発をする会社と試合をすることになる・・・・・・という話。
 正直、面白いのだが、かなり凡庸。
 大変当たり障りのない映画になっている。
 小ネタはの使い方は話の流れを壊すものでなく、明石家さんまの「心はロンリー気持ちは「…」」のようにならなくて良かった。
 映画における野球のシーンは妙にリアリテイがないというか、実際のプロ野球中継を見て比べると妙に違和感があるのだが、この映画は思った以上に悪くなかったと思う。
 だけどやっぱり野球のうまさは昔のたけし軍団の方がうまいのだけど、まあプロ野球チームに勝っているのようなチームなので比べるのは野暮か。
 ただ、話としてはツッコミどころはあって、例えば主人公はどういう理由でスポーツ作家としてスランプになっているのかがよくわからないし、それ以上に商店街の将来をかけての賭け試合をやる理由というのが明確になっていない。
 だって、普通に考えたら間抜けな少年漫画じゃあるまいし、そんなもので勝負したところで意味がないし、もし最終的に再開発で店をどかなくてはならないとしても心意気だけの問題であればそれを描かなくてはならないし、それ以前に普通の会社がそんな賭け事には乗らないよね。
 ここらへんはもっと説得力のある理由で試合への展開にしてほしかった。
 出演陣はウッチャンの交友関係が多数出ており、意外なところに意外な人が出ているので、それらを探すのも面白い。
 警官役の原田泰造がいい味を出しており、彼と大竹一樹のエピソードはちょっと感動した。
 意外にありそうな話として、オカマっぽいふかわりょうと佐藤めぐみ(B82-W57-H83)の関係で、佐藤めぐみはふかわのことを凄く嫌っていたのだが、最後の方はちょっと見直すのだが、だからといって二人が恋仲になるわけでもないのが妙にリアリティを感じた。
 あと、ふかわの足の速い設定が試合中に全然生かされてない。
 いや、自分は「メジャー・リーグ」のウェズリー・スナイプスみたいな扱いかなと思ったのだけどね。
 竹直直人も出演しているのだけど、何か妙に浮いているというか、日本映画は竹中の扱いをもっと考えような。
 まあ正直、TVスペシャルみたいな内容なのだけど、昨今の奇をてらった効果で観客置いてきぼりの映画が多い中で正統派の演出できちんと作れているところは評価するべきか。
 そんなわけで内村光良の次回作に期待!

  人気blogランキングへ

「博士の愛した数式」

Scan10014  自動車事故で記憶が80分しかもたない数学博士とそこにやってきたシングルマザーの家政婦とその息子の話。
 映画は息子が数学の先生になってその回想形式で描かれている。
 実は小泉堯史の監督作品は「雨あがる」は好きなのだけど、「阿弥陀堂だより」がダメだったのでちょっと不安だったのだけど、この映画は思った以上に悪くなかったと思う。
 話としてはとりたてて大きな事件は起こらず、まったりと進んでいく。
 ここらへんが好き嫌いが分かれる映画だと思う。
 自分はこのまったりさ加減が好きなんだけどね。
 最初、80分しか記憶がもたないと聞いて「メメント」みたいな話かと思ったけど、全然違う話なのよね。
 この映画は数学の話がテンコ盛りで、高校時代は数学が赤点で留年寸前だった自分は果たしてついていけるか心配だったが、そこらへんは回想形式にして時々現在に戻って解説が入るのがわかりやすく、もっというと今まで学校で聞いていてもわからなかった話が凄く理解できてちょっと目から鱗ですよ。
 こんな感じの数学の授業だったら、途中であきらめなかったのになあ。
 だけど、この家政婦さんの息子の回想形式を取るのであれば、もっと彼の目線の演出をしなくてはならないのだけど、残念ながらこの映画はどちらかといえば、家政婦さんからの目線だった。
 本屋で原作をパラパラと見たら家政婦さんの一人称の文章なんだね。
 そういえば「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」という映画も数学者の話なのだけど、ひょっとして今は数学者の話がトレンディ?

2006年9月22日 (金)

「THE 有頂天ホテル」

Uchoutenn  大晦日の大ホテルに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニングを描く物語。
 三谷幸喜の映画はやっぱりそのベースは演劇だと思う。
 だからこそ、決めらた空間でいかにネタテンコ盛りで展開するかが見所であり、例えば「みんなのいえ」も外に出たら急につまらなくなっているし、やっぱり室内劇それも狭い空間であればあるほど面白さは濃縮して面白くなっていくというもの。
 この映画はホテルという限定された空間を舞台に、とてつもなく多い登場人物がいるのでその密度は濃く、面白い密室劇になっている。
 とにかく大変面白い。
 話は伏線が張り巡らされており、それらはエンディングに向かって収束していき、最後は誰もが幸せになり観ていて気分が良くなる。
 物凄く豪華な出演者はちょっと顔出し程度ではなく、役割が決められており、それぞれの見せ場が作られている。
 そんなわけで出演者の一部について思ったこと。
 役所広司はこの映画の要で、まじめな中にもギャグを演じるところにそのギャップが笑える。
 この人がいるからこの映画のメリハリがついているんだろうなあ。
 松たか子(B85-W59-H85)がシングルマザー役にびっくり。
 もうそんな役を演じる歳になったんだなあ。
 彼女の片言の日本語は真剣笑えるので聞き逃さないように!
 篠原涼子(B82-W59-H85)はスタイル良くて美人だよなあ。
 今回、コールガール役なのだけど下品な色気がなくて自分は好きなのだけど、それはある意味ダメなのかもしれないけどね。
 オダギリジョーが筆耕係で出演しているのだけど、すいません、「ALWAYS三丁目の夕日」を見た影響で吉岡秀隆かなと思ってしまいました。(いや単に眼鏡かけているだけなんだけど・・・・・・)
 最近すっかり女優づいているYOU(B79-W63-H82)だけど、やっぱり本業は歌だよなあ。
 自分は彼女の歌を聞くのは「さんまのまんま」以来かもしれない。
 生瀬勝久はやっぱり胡散臭い役をやらしておけば右に出るものはいないなあ。
 戸田恵子 (B80-W60-H83)は思った以上に自分の好きな脚でした。
 アヒルの鳴き声が山ちゃんだっとことにもびっくり。
 ちょっと贅沢すぎるぞ!
 自分は公開初日に劇場で観たのだが、結構笑い声も響いており、この映画に関しては沢山の観客の中で観た方が良い。
 やっぱりこういう映画は必要だよ。

2006年9月21日 (木)

「最終兵器彼女」

Saisyuheiki  告白されてつきあってはみたものの何をしたらいいかわからない。
 放課後一緒に帰ったり、デートしたり、時には交換日記というこっ恥ずかしいものもやりながら手探りでお互いを知り好きになっていく。
 何か中学とか高校ってこんな感じじゃなかった?(←自分の世代だけ?)
 時間も金もないけど何とかやりくりしようとしている。
 この映画は高校生の恋愛物なのだけど、ただ違っているのは、何かよくわからないけど戦争中で、彼女が兵器だったというもの。
 映画の中ではドンパチがあったり爆発しまくっているのだけど割合控え目で、予算の都合だと言われればそれまでだけど、あくまで基本はまったりした日常生活という意味では正解だと思う。
 戦争シーンの特撮も割合うまく作ってあるので思った以上に違和感なし。
 破壊された後の町並みが阪神大震災の後を思わせるところがあって、ちょっと気分がブルーになるけどね。
 この映画は基本が普通の高校生の恋愛物で、戦争中で彼女が兵器という設定も、よくある日常の障害程度に思わせることがポイントだと思う。
 制作側は観客がそこらへんに感情移入できるように作らないといけないわけなのだけど、残念ながらこの映画はそこまでは至らない。
 逆に戦争シーンは控え目だけど、それなら「見えない恐怖」をもっと描くべきだと思う。
 確かに情報が統制されているため何が起こっているかわからないまま攻撃されているという怖さは出ているのだけど、やっぱり「宇宙戦争」に比べると見劣りしてしまうところもある。
 出演はシュウジ役に窪塚俊介。
 ちょっと濃すぎる顔だなと思うのは自分だけ?
 ちせ役には前田亜季(B80-W59-H80)。
 実は原作のドジっこのちせは見ていて不愉快だったので、映画版の方が好きだったりする。
 というか、実際あんな感じの女の子いそうで、かなりリアリティーを感じた。
 監督は須賀大観。
 実は自分はこの人の監督作品は彼が自主映画の頃から好きで、今関あきよしを中心としたイメージ映像系が多い中で、特撮を駆使してエンターテイメントに徹しているのが好きだった。
 彼の学生時代の自主映画のDVDが発売されたら買うなあ。
 商業映画の「ブリスター」は面白く、もっと多くの人に注目してもらいたい監督ではあるけれど、「最終兵器彼女」であってほしくはなかったなあ。
 何故なら原作付きの映画化、特に漫画でアニメ化されているものはイメージが固定されていて、実写が一番分が悪い。
 さらに東映で漫画の映画化といえば「デビルマン」というどうしようもない作品があるため、何を作っても面白くないのではないかというイメージができており、この状況で映画を作るのはかなり厳しいものがある。
 幸いなことに「デビルマン」の再来にはならなかったが、それを払拭するような目茶苦茶面白いものでもなく、この映画が須賀監督を一躍有名にしてしまうかというと、それはありえないわけで、まあ自主映画のように好き勝手に作るわけにはいかないので出演者のスケジュールや予算などの調整が難しく、最終的には仕事としてやりましたというところか。
 自主映画作家=商業映画では使えないと言われないように頑張っていただき、とりあえず次回作に期待かな。

2006年9月20日 (水)

「銀色の髪のアギト」

C68bd44f  遺伝子操作の失敗によって“森”が人と都市を襲うようになってしまった300年後の地球。
 主人公のアギトは300年の眠りから覚めた少女トゥーラと出会う。
 彼女は文明社会を復活させる使命を背負っており、彼女をめぐって戦いが始まる・・・・・・というような話で、GONZOの初の劇場オリジナルアニメなので凄く期待したのだが、「天空の城ラピュタ」と「風の谷のナウシカ」を足して2で割って、それに「AKIRA」の要素を少し入れたような映画で、どう考えてもそれらのパチモンにしか思えない。
 いや、今流行の言葉で言うとインスパイアというやつだね。
 最初の方は良くて結構期待したのだけど、主人公のアギトが髪の毛が銀色になってスーパーサイヤ人みたいになってからは、妙にパワーアップして機械を壊しまくって正に鉄の悪魔を叩いて砕くキャシャーン状態になったあたりから面白くなくなってくる。
 「ラピュタ」のパチモンでも何でもいいのだけど、この映画にイマイチ乗り切れないのは、「スチームボーイ」の時と同じで、主人公のアギトがトゥーラを守る理由というのが伝わらないからで、やっぱり何が何でも守りたいという切実な思いが伝わらないと感情移入ができないわけで、例えば「カリ城」だとルパンが水一杯の恩義のために一国を敵にまわしてでもクラリスのために戦うわけだし、「ラピュタ」にしても基本的にパズーにとっては飛行石なんかどうでもいいわけで何が何でもシータを守るというところが、観客の心を揺さぶるわけなのだけど、この映画はそうでもなく、ましてや文明社会を復活させるものというのが実は見ている分にはよくわからないのが致命的で、アギトは文明社会が崩壊してから生活しているわけなので、それがどれくらい重要かが伝わらない。
 確かに森が襲ってくるというのがなくなればいいかもしれないが、やっぱりこの映画の場合は、文明社会を復活させる何か凄いものよりもトゥーラを最優先するというアギトの気持ちを描いた方が良かったのではないか?
 あと、時々いかにも画面と合わないいかにもCGっぽい映像が出てきて違和感がありすぎ。
 音楽は良かったけどね。
 声の出演は勝地涼、宮崎あおい(B78-W57-H78)、布川敏和、古手川祐子(B83-W58-H80←「春の鐘」出演時)など、いわゆるアニメでお馴染みの声優は出ていない。
 ここらへん賛否両論にかもしれないが、自分は最近の俳優が声をあてるのは抵抗感がなく、むしろ「ぴちぴちピッチ」の声優さんの方がたいがいな感じで、それに比べたらあおいちゃんの声なんか絶対に悪くないと思うぞ!

「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!」

Kureyon  かつて映画の「クレヨンしんちゃん」はハズレなしだったが、「戦国」でピークを迎えて、監督が原恵一でなくなってから、つまらなくなり、ムトウユージが監督の「伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」はシリーズで一番つまらなくなってしまった。
 今回、またもや監督がムトウユージなので不安だったが、自分の中のハードルを低く設定したせいか、今回は久しぶりに面白く、正統派「クレしん」映画になっていた。
 謎の“そっくり人間”が知らないうちにカスカベ市民とすり替わるという話で、ボディスナッチャー物のホラーである。
 これが子供相手に大丈夫か?と思う程前半は怖く、「オトナ帝国」で、20世紀博に大人が連れていかれるような恐怖があった。
 しかし、後半はきちんと笑いどころもあり、「クレしん」映画故の脱力系の展開である。
 今回、映画版で定番のオカマとお姉さんキャラ、キレのあるアクションが盛り込まれているのが良い。
 ただ、最後のサンバ勝負というバカぶりは面白いのだが、意外に盛り上がらない。
 前半の妙な緊迫感のある展開に比べるとイマイチ感は否めず、前半のボルテージのまま最後までいけばかなりの傑作になったのに残念でならない。
 それでも前作よりは遥かに良いのだけどね。
 ヒロインのジャージに「ツンデレ」と書いてあるのがちょっと笑う。
 入場者全員プレゼントでサンバホイッスルがもらえるのだが、袋に「よい子は映画館で吹きません!」と書いてあるが、絶対に無理だろう・・・・・・っと思ったが意外にも自分の行った映画館では誰も上映中に吹いている子供がいなかったのでちょっと驚き!

2006年9月18日 (月)

「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」

A3dcd8c7  人気シリーズの第三弾らしいのだが、ハリポタやスター・ウォーズのように世の中でそれ程話題になっているとは思えず、実は一部マニアの間でというのが正解だろう。
 自分がこの映画を観にいったのは、実写版「美少女戦士セーラームーン」のセーラーマーズでお馴染み北川景子(B75-W53-H81)が出演していること、外国人が日本を舞台に映画を作るのでどんな勘違いぶりがあるかを確認したいというのが最大の理由である。
 あと、実は意外にカーアクションが好きなのだけど、ここ最近はカーアクションオンリーの映画が少なくなっているから貴重な1本だというのもあり。
 よく考えたらここ最近は「頭文字D」以来カーアクションオンリー映画って観たことないんだよなあ。
 そんなわけで「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT.」である。
 過激なカーレースで逮捕され、カリフォルニアにいられなくなった主人公の高校生は、軍人の父を頼って日本にやってきて、深夜の立体パーキングで行なわれるアンダーグランドのカー・レースに行き、ドリフト・レースという未体験の世界にハマっていく・・・・・・という話だが、まあこの手の映画は話はあってないようなもので、幼い頃別れた父親との交流とかありそうで実はないし、少年院か日本かどちらかを選べって日本は刑務所と同じ扱いか?、とか何でもかんでも車の勝負で決めてしまうのが頭の悪い少年漫画みたいだったり、ツッコミどころは満載!
 主人公も日本に来てアメリカンスクールに行くのかと思いきや、なんと普通の高校でガクラン着て通っている。
 高校生友情プライスのCMの外人みたいで笑わせるが、ふと考えると同じ制服というのが刑務所っぽいので、これが少年院と同じ扱いなのか?などと思ってしまった。
 肝心の北川景子は確かに出演しているのだが、時々画面の隅にいる程度でセリフもあまりない。
 へたしたら柴田理恵(B90-W63-H89)の方が目立っているんじゃないかなあ。
 ちなみに日本の有名人がチョイ役でガンガン出ているのを探すのもこの映画の面白さの一つで、コニシキくらいだと見てわかるけど、中には本当に一瞬というのもあって、自分は調べなければ中川翔子(B84-W58-H84)なんかどこに出ているかわからなかった。
 日本への勘違いぶりは思った以上になく、まあ細かいところは探せばあるのだけど、外国が作ったものとしては想定範囲内だと思う。
 むしろ、21世紀になって「007は二度死ぬ」みたいなものが出てきたら、それはもう狙っているとしか思えない。
 キャストも一新といえば聞こえはいいが、もう完全に「ワイルドスピード」という名前を借りた別物じゃないの?この調子でどんどん名前だけの別物が作られていくのだろうなあ・・・・・・と思っていたら最後意外な人物が出てきてマジで驚いた。
 ひょっとして4作目できるんじゃないの?という期待を持たせつつ映画は終わり!
 4作目を作るなら1作目みたいにカメラがマシンに寄っていってそのままエンジン内部を見せる撮り方希望!

人気blogランキングへ

2006年9月17日 (日)

「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」

6fae085701e5e77188b6ad0d45a42741  昭和40年代、おそらく日本の半分以上の子供がそうだったように自分もウルトラマンと仮面ライダーに夢中だった時期があった。
 最も記憶力がある時期に怪獣や怪人の名前を覚えてしまっていたのだ。
 今の子供がポケモンの名前を覚えているのに無駄な記憶を使っているなあと思ったが、自分だって同じようなものだったのだ。
 要はそれが怪獣なのか、ビックリマンなのか、ポケモンかの違いだけなのである。
 当時の写真を見ると、やたらとスペシュウム光線のポーズをしている。
 その前までシェーの格好をしている写真があるのも時代の流れだろう。
 しかし、ウルトラマンにしろ仮面ライダーにしろ卒業する時期はあるもので、自分はウルトラマンはウルトラマンタロウでモチロンとかいう怪獣が出てきたあたりから何かが違うと思いだし、レオであまり光線技を使わなくなった時に毎週観るのをやめてしまった。
 時代背景から考えると、当時ブルース・リーが流行だったのでレオが肉弾戦になるのはわかるのだが、ウルトラマンは最後スペシュウム光線などの決め技で終わるという様式美があるので、それをやらないレオには子供心的にも違和感があったのだ。
 そんなわけで、レオは、ウルトラマンキングやアストラなどが出てくるイヴェント系の時しか観なくなりいつの間にか番組も終了。
 レオの後、しばらく新作が制作されなかったことから、実はレオは視聴率が良くなかったのではないかと思われる。
 その後、「ザ・ウルトラマン」という頭の悪い中学生英語のようなタイトルのアニメがあったが、ウルトラマンがアニメになった時点で問題外なので観なかったし、「ウルトラマン80」の時はすっかり子供ではなかったので、ウルトラマンよりも石田えり(B90-W64-H90)の豊満な胸の方が気になっていた。
 その後、色々なウルトラマンがあったかどうかわからないが、とりあえず自分的には離れている時期があって、平成ウルトラマンからボチボチ観はじめたという状態。
 同じような時期に平成仮面ライダーも放送が開始されてどちらも観ている。
 ちなみに仮面ライダーは、自分的にはV3までがピークでアマゾンで完全に観るのをやめた。
 スカイライダーが出た時は、自分の中の仮面ライダーがなくなりそうで辛かった。
 仮面ライダーが空を飛んでしまったら、その時点で仮面ライダーではないと思う。
 子供の頃は自分はどちらかというと仮面ライダーよりもウルトラマン派だったのだが、平成版は仮面ライダー派になってしまった。
 仮面ライダーが昔の雰囲気を残しつつも、新しい要素を取り入れて昇華しているのに比べ、ウルトラマンはそれ程新しさを感じられず、どちらかといえば、昔ながらの基本設定に忠実と言えば聞こえがいいが、必要以上に縛られすぎている感じがする。
 特撮も昭和の時代よりは技術は上がっているはずなのに、見せ方に新しさが感じられない。
 おそらくウルトラマンやウルトラセブンの時点で時代を先取りした高度な技術であり、完成してしまったのかもしれない。
 怪獣のデザインももおそらくウルトラセブンくらいまでで完成していると思う。
 だから平成ウルトラマンは監督が実相寺や三池、金子修介の時を中心に観るようになった。
 ちなみに映画は一番最初に観たのはおそらく東宝チャンピオンまつりの「帰ってきたウルトラマン」だと思うが、あれは確かTV版を編集したものだと思う。
 ちなみに、当時は帰ってきたというのに全然別のウルトラマンであったことに違和感があった子供も多く、とりあえず見分け方として、初代マンはステテコをはいており、新マンはパンツをはいているというのが当時の子供の認識である。
 今、新マンをジャックというらしいが、これに関してはかなり違和感を感じる。
 平成になってからの劇場版は、どれもあまり面白いと思ったことはなく、特にとんねるずが出ている作品はどれも面白くなく、むしろこんなものがOKである円谷プロに激しい憤りを感じた。
 平成で思った以上に面白かったのは「ULTRAMAN」くらいだと思う。(続編はどうなったの?)
 そんなわけで、自分が今回あえて劇場版を観にいったのはウルトラマン誕生40周年記念映画であり、歴代のウルトラマンが登場すると聞いたからだ。
 この歴代ウルトラマンが集合するというのは、TV版でも時々あったのだが、実にわくわくするもので、ちょっとしたお祭り気分で良い。
 もちろん、それは仮面ライダーにも言えるのだけどね。
 初日の劇場は結構入っているのにびっくりした。
 当然、親子連れが多かった。
 かつて自分達の親父世代はウルトラマンは子供向けだと見てもくれなかったが、当時の子供が親になりその子供と一緒に語ることができるのは感無量である。
 本当に40年経ったんだなあ。
 20年前、究極超獣Uキラーザウルスに挑んだウルトラマン、セブン、新マン、エースの4兄弟は激しい戦いの末、これを神戸沖に封印した。
 しかし、 そのために変身能力を失ってしまう。
 時は流れ現在。Uキラーザウルスを復活させようとする宇宙人連合が出現、 計画のじゃまなるウルトラマンメビウスを狙ってきた。
 メビウスと地球に最大の危機がせまる・・・・・・。
 正直、話なんか申し訳程度で良く、同窓会気分を満喫するという意味ではこの映画は大成功だと思う。
 かつてウルトラマンが好きだった人は無条件で観るべきでしょ。
 かつてのヒーローが今の特撮技術で動いているのも必見!
 当時、こんな動きができたらなあと思うことを今の技術ではできているのだ。
 例えば空を飛ぶシーンは昔は妙にそりあがった人形が飛んでいるだけだったが、今は空中アクションでできているわけで、これも時代の流れだと実感!
 また板野一郎がCGI監督で参加しており、板野サーカスもやりすぎくらい全開で、まあここらへんは戦隊シリーズの映画版がいつもより多めに爆発してますみたいな感じでOK!
 神戸が舞台なので、セブンの回想シーンでキングジョーが出てきたのは、ちょっと自分の考えすぎか?
 偽者のメビウスが出てきた時に、見分け方が「目つきが違う」には爆笑!
 偽ウルトラセブンでもそうだけど、やっぱ微妙に違うのがお約束だよね。
005  特に初代マンからエースまでの俳優を揃えたのは見事で、タロウの篠田三郎が登場しなかったのが残念でならない。
 しかし、こうやってみるとそれぞれの俳優も老けたなあ。
 それでもさすがに郷秀樹役の団次郎はかっこいい!
 若い時は必要以上にバタ臭い顔をしていたが、年食ってからは良い雰囲気でむしろかっこいいと思う。
 それよりもエースの はいくら還暦とはいえ真剣ただのおっさんでしかないのはちょっと悲しい。
 初代マンの顔が所謂AタイプとBタイプを足したような顔で、子供は違和感を持つかもしれないが、自分くらいの世代だと懐かしさを感じて良い。
 変身シーンは昔のままっぽいのでやってほしかったなあ。
 エンドロールで歴代のヒロインの今を見ることができるのだが、が今でも物凄く美人なのに驚き!
 平成版は関係する俳優が少し顔出ししているが、今回の映画は子供よりもお父さん相手のところもあるので良しとしてほしい。
 とにかくわかる人しかわからない小ネタもガンガン入っていて大満足!
 誕生40周年に相応しい映画といえる。
 そう思うと誕生35周年の仮面ライダーの映画があの出来では本当に辛い!
 ただ仮面ライダーの「THE FIRST」は悪くなかったので、ウルトラマンも初代マンのデザインで大人向けの物凄くリアルな映画を希望!
 円谷プロさん、よろしくお願いします!

 人気blogランキングへ

「スチームボーイ」

Steamboy  ず~っと、ず~っと昔、どっかの大友克洋のイヴェントか何かで「スチームボーイ」のパイロットフィルムを観たのだが、すごく感動し、完成品が早く観たいと思った。
 ところが、そこからいつになっても完成したという話はなく、「いつまでたっても完成しないもの」=「スチームボーイみたいなもの」とさえ言われてたくらいである。
 しかし、無事に完成したのは喜ばしいことであり、もし「ハウルの動く城」が予定通り2004年の夏に公開されていたら、果たして世に出てきたかどうかは果てしなく疑問である。
 そんなわけで公開初日に劇場に行ってきた。
 う~ん、期待が大きすぎたのかどうかはよくわからないが、あまり面白くない。
 いや確かに絵は迫力があってよくできていると思うのだが、話が正統派といえば聞こえは良いのだが、ひねりがない。
 それなら演出が面白いかといえばそういうわけでもなく、同じような話なら既に「天空の城ラピュタ」で完成してしまっている。
 「ラピュタ」は主人公がヒロインを何が何でも守らなくてはいけないというのがあって、そのための脚本と演出は説得力があり感情移入させるものがあったが、「スチームボーイ」はそれがまるでない。
 この映画は登場人物が動くための動機付けが弱いために感情移入がしにくく、映画を観ている間は常に居心地が悪いのだ。
 例えば、主人公のレイがヒロインのスカーレットを救うために頑張るのだが、残念ながらこの映画ではスカーレットはどちらかといえばいやな奴、もっといえば戦場化している場所で傘をさして歩いているくらいのバカにしか見えない。
 こんな奴を命がけで助けるレイの気持ちの感情の変化がまるで描けていない。
 映画の重要アイテムであるスチームボールにしても、凄いものであることはわかるものの、爺さんの言うことも親父のいうこともわからないでもないが説得力もなく、それ以前にただのマッドサイエンティストでしかないんよね。
 絵的に凄くても話が面白くなければどうしようもない。
 少なくともこの映画には手に汗握るところは少ない。
 声優は主人公のレイの声だしている鈴木杏(B78-W64-H85)はうまく、「ダメだよ」というセリフが「花とアリス」を思い出させるのはご愛嬌!
 しかし、彼女以上にうまいのはスカーレット役の小西真奈美(B80-W59-H88)で、あんな声が出せるのはちょっと意外!
 結局、この映画ってロンドンを崩壊させてしまった壮大な親子喧嘩ということでいいっすか?

2006年9月16日 (土)

「初恋」

20060509_29737  劇場でポスターやチラシを見て、ず~っとタイトルが「あの三億円事件の実行犯。」だと思っていたのだが、「初恋」だったのね。
 三億円事件はグリコ森永事件と並び、世間を騒がせた事件だが、この事件のポイントは保険会社以外誰も損をしていないというところであり、よくよく考えれば単純であるのだけどその手際の良さは犯罪史上類のないものといえる。
 1975年の時効を迎える時には、世間の盛り上がりは尋常でなく、この事件を元にした作品が続出!
 自分が一番印象的だったのは、いつもおちゃらけた「こち亀」が、この話の時だけ妙に深刻だったことである。
 まあ、昨今の猟奇的な事件に比べれば、三億円事件は健全であるといえる
 さて、映画は三億円事件を扱っているのだが、それがメインではない。
 この映画では女子高生が実行犯というもので、これにどれくらいリアリティがあるかどうかは微妙だが、無免許で車とバイクの運転ができる女だから足がつかないという理由付けはされている。
 もっとも、この映画は三億円を奪うのを描くのが目的でなく、実行犯の女性の恋愛と揺れる心を描くのが中心。
 ただ、三億円の使用方法の計画というのが盗んだ方法よりも面白く、もしこの通り実行されたら凄いだろうなあと思った。
 映画は意外に淡々と進んでいく。
 正直、最初は結構ダレるところがあるのだが、三億円強奪計画が出てきた時点で面白くなる。
 それはサスペンス感もあるのだが、男女二人の関係が動き出すからだ。
 主演は朝の連ドラでお馴染み宮﨑あおい(B78-W57-H78)で、彼女が役柄にピッタリハマっている。
 「大人になんかなりたくない」という青臭いセリフも彼女だから合うセリフなのである。
 しかし、この映画は意外に主人公の心の切なさが伝わらなくて、ここ一発という時は、主人公のナレーションで随分助けられており、なんとなく最後の元ちとせ(B82-W63-H84)の歌で盛り上がってしまうのだ。
 もちろん、韓国映画のようにベタな展開で盛り上げろというのではなく、あと一歩何かが伝わらない。
 「心の傷に時効はないから」などはもう言葉の良さでしかなく、小説だったらこれでいいのだが、映画は映像があるので、もっと盛り上がるべきなのだが、意外にそうではない。
 もちろん、これは韓国映画のようなベタな展開にしろというわけではないのだけどね。
 自分はあおいちゃんがバイクの運転がどんどんうまくなっていくシーンが一番好きで、ここらへんは編集もうまいが、彼女の生き生きとした顔も良い。
 自分も免許を取ってからしばらくはノーヘルでバイク乗ってたなあ。
 だって当時は「ヘルメットはかぶった方が望ましい」で、ノーヘルOKだったしね。。
 だけど、「初恋」というタイトルやたらと多いので、会話する時は「あおいちゃんの初恋」とか「田中麗奈のはつ恋」、「金城武の初恋」、「仁科明子のはつ恋」、「韓国ドラマの初恋」とかいうのだろうなあ。

「小さき勇者たち~ガメラ~」

P0000058  ガメラはゴジラ人気に便乗して大映が作った怪獣映画であり、日活もガッパを作っているし、松竹はギララを作っている。(東映って何かあったっけ?)
 ガメラはゴジラに比べて面白くなく、その原因は子供の味方を通り越して子供だましの映画になってしまったからで、もちろん、ゴジラだって「メガロ」前後の展開は正に子供をなめているとしか思えないものだった。
 個人的にはガメラのピークは「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」あたりだと思う。
 「宇宙怪獣ガメラ」は問題外。
 ただ、ガメラの人気があるのは、亀をモデルにした造形であり、火を吹きながら飛んでいくところや、切られると緑色の血が出るという生々しいところが、ある意味魅力的だったりする。
 そんなわけで、1番がゴジラだとすると、2番手に甘んじていたガメラだが、金子修介の監督する平成ガメラでその価値観が変わってしまう。
 ゴジラの人気は、そのほとんどが1作目を中心としたものであり、確かに公開当時の状況を考えると正に伝説化しているが、その後、特に平成になって復活してからも特筆すべきものはなく、あくまでゴジラ映画の相対レヴェルで面白いかどうか判断していくしかなかった。
 しかし、平成ガメラはあのガメラでさえも、きちんとした制作スタッフにかかってしまえば、傑作になることがわかった。
 もし、金子修介が監督でゴジラを作ったら、傑作になるに違いない。
 多くのファンが考えた。
 それは「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」で実現し、ゴジラ映画としてはかなりの傑作になり、特筆すべきは1作目のゴジラ以来、久しぶりにゴジラが怖いと思わせたのは大変な功績であると言えよう。
 しかし、残念ながら東宝的にはダメなのか、その後のゴジラはいつも通りの路線となってしまい、金子ゴジラはシリーズ中の異端作となってしまった。
 そして、今年、新作のガメラが公開される。
 それも予告を見る限り子供向けだ。
 おそらく平成ガメラ至上主義の人達にとり、それ以外のガメラは認められないし、ましてや子供を中心とした話になるとすれば、昭和版ガメラを思い出してしまい、面白くなるとは思えないだろう。
 確かに微妙だ。
 もちろん、平成ガメラの1作目が公開される時に、誰もあそこまでの出来だとは思わなかった。
 つまり制作次第なのだ。
 結論からいえば「小さき勇者たち~ガメラ~」は思った以上に面白かった。
 金子監督の平成ガメラが怪獣映画としてのガメラを極めたならば、「小さき勇者たち~ガメラ~」は子供の味方のガメラとして極めてまではいないが成功しているといえる。
 少年が拾った亀を育てていたら実はガメラだったという話で、最初の育てているところは「のび太の恐竜」と同じノリなのだが、思った以上に丁寧に描いており、同時に少年の父親の子供の時代の話などの絡め方も悪くない。
 また、この映画のいいところは最後は名古屋での戦いになるが、それまでは三重県の伊勢あたりの田舎を舞台にしており、「怪獣がいる田舎」というのを比較的リアルに描いており、ガメラが出た年に赤い真珠ができて町が潤ったという設定も面白い。
 特撮も及第点であり、迫力のあるところは迫力があり、怪獣がビルの壁を登っていくというのは、おそらくあまりないので見所のひとつだろう。
ちなみに敵の怪獣の名前がジーダスって、日テレのスカパーのチャンネルかと思ったよ。
 もちろん、ツッコミ所もないわけでもなくて、例えば少年尾の隣りに住む年上の少女が手術を受けるのだが、これが別にとてつもない難病というわけでもなく、またガメラの話とほとんど関係がないところなど、もう少しうまく絡めてほしいところだし、子供たちによる赤い玉をリレーのようにガメラに届けにいくというのも少し唐突すぎで、本来なら感動的なシーンになるはずなのにそこに至るまでが描かれていない。
 個人的には最後は成長したガメラの顔はは平成版の顔になってほしかったなあ。
 自衛隊と警察の動きがイマイチの感もあるが、これはあくまで少年目線の映画なので、申し訳程度で良しとする。
 あと、ちょっと感動したのはビルから落ちたガメラが火を噴いて回りながら飛んでいくところで、やっぱりガメラの魅力は飛ぶことだよなあと実感!
 とにかく、思った以上に良かったガメラだけど、配給が松竹なんよね。
 やっぱり、松竹としてはガメラの配給をしている場合でなく、ギララのリメイクじゃないか?

「超劇場版ケロロ軍曹」

09accd3c  「ケロロ軍曹」は、妙にマニアックなネタとパロディ、サンライズが作っているので、もろに出てくるガンダムネタなどが面白く、コアなファンがついている。
 自分も毎週録画して観ているので、映画化となればやっぱりTVでもできないもっとヘヴィーなネタも出てくるだろうと劇場に行ったであります。(←ケロロ風)
 映画版はTVより毒が少なく意外に普通の子供向の映画になっており、正直いい話にまとめすぎ!
 ただ扱っているネタが、相手の心の中をみることができたらという結構へヴィーなSFネタで、展開も読めるのだが、ケロロ軍曹と冬樹がお互いの気持ちをわかりあえるところには少し感動するものがあった。
 ただ全面的に絶賛できないのは、公開中の3月10日~3月31日に放送されているガルル小隊が出てきているTV版全4話が正直、劇場版より遥かに面白いからだ。
 何故、これが無料のTV放送なのか理解できない。
 ここで劇場版よりそっちのけでTV版のことを言わせてもらうが、話はケロロ軍曹達レギュラー全員が記憶喪失という掴みから始まり、そこから腹がよじれるくらい笑える「サザエさん」のパロディー(ちゃんと副題に作品ナンバーが入っている!)やら、次々と消えていくケロロ小隊のメンバー、立ちはだかるガルル小隊など、妙な緊迫感もあり、作品の性質上どこかでギャグになる可能性はあるのだが、その展開は最後まで目が離せない。
 アクションシーンも凄くて3月24日放送の夏美の学校内のアクションはパワードスーツの勢いが激しいのでカーブが曲がり切れず、足で壁を駆けていくという妙に細かい動きも見せている。
 そういえば「うる星やつら」でも時々妙に動きの細かいアクションがあったが、それを思わせるものがあった。
 「新世紀エヴェンゲリオン」のパロディも映画版という凝りようだ。
 そういえば、劇場版に出てくるキルルは量産型EVAだよなあ。
 「ゾロリ」はともかく、マニア向けっぽい「ケロロ」は子供ウケはするのかと思っていたら、子供って何でもありで、意外なところで笑っていたりする。
 客層は親子連れの中には明らかにガンダム世代のお父さんがケロロ目当てに来ているのがわかった。
 しかし、こうやって観ていると「ケロロ軍曹」は、ケロロ小隊にはそれぞれ、一緒に住んでいる地球人の家族がいるのだけど、これってやっぱり基本は平成版「オバQ」なんだよね。(いや自分だけが思っているだけかもしれないけど)

2006年9月15日 (金)

「LIMIT OF LOVE 海猿」

Lolumizaru_1  「愛と青春の旅立ち」のパチモンとか言われている1作目だが、自分は軽く観ている分には結構面白かったと思う。
 映画の最後に続編を匂わすものがあり、しばらくしてTVドラマがスタート!
 一応、その後に映画化が決まっているので、とりあえず毎週観ていたのだが、その後に放送されていた「がんばっていきまっしょい」が面白かったので、ちょっと自分の中では印象が薄い!
 確かにTVドラマなのに丁寧に作られていたのだけどね。
 そんなわけで、その続編である映画である。
 話は鹿児島沖3キロで大型フェリーが座礁!
 沈没まであと4時間、さらに船内には車両が積載されており引火すれば大爆発の恐れがあり、果たして主人公は妊婦と足を怪我した男をかかえながら、下は大水、上は大火事という逆お風呂状態を脱出できるのか?というもので、救助の話と主役とその恋人の将来についての話が同時進行で進んでいく。
 別に前作やTVシリーズを観ていなくても問題なし。
 観ていればより楽しめるといったくらいで、ここらへんは劇場版の「機動警察パトレイバー」と同じ。
 だけど、話が面白くない。
 この映画のおそらく重要な要素である主人公とその恋人の愛の行方が実はかなり話の流れを止めているというか失速させるものがあり、例えば、あと少しで船が沈没してしまうので早く脱出をしなくてはいけないという時にプロポーズをしているのだが(それもそのやりとりはスピーカーを通して皆が聞いているというのがベタな韓国映画っぽい)、状況的にそういうものでもないと思うし、そもそも主人公は何よりも人命救助を優先している設定ではなかったのか?
 また部外者の恋人がいくら知り合いがいるからといっても事故対策本部にず~っといるのってちょっと変だろ?
 正直、主人公の恋人役の加藤あい(B78-W58-H82)の存在がこの映画ではかなりウザく、ポスターのキャッチコピーは「愛でしか、救えない。」だが、実はこの映画は「加藤あいでは、救えない。」状態!
 また、鹿児島テレビの報道部員役で浅見れいな(B82-W60-H87)がいるのだが、まあFNS27社の協力の下、舞台が鹿児島ゆえに鹿児島テレビの報道部員役というのを出さないといけないのかどうかはよくわからないが、重要な役割かと思えば全然必要性がない。
 実は今回、話的にはそれこそ、日本映画では珍しい海洋パニック物の傑作になるものだったのに演出的に余分なものが多いので緊張感が持続しない。
 鹿児島沖で大型フェリーが傾いて座礁しているところは映像的なハッタリは効いているし、加藤あいのすぐ隣りをヘリコプターが飛んでいって髪の毛が乱れるというのも、実際にあんな低空飛行はしないかもしれないが、絵的な面白さは十分あると思う。
 つまり映像的にはこの映画は申し分なしだし、音響も凄くいいので劇場で観るとそれなりの迫力はある。
 脚本と演出がかなり惜しいのが残念。
 ただ海上保安庁全面協力なので、それ系の周辺機器を見ている分には結構楽しいかも!

2006年9月14日 (木)

「機動戦士ZガンダムⅢ 星の鼓動は愛」

Z_gundam3_02  1作目は同窓会気分とどのように映画化するかが注目だったが、2作目は映画としての形を成していなかった。
 三部作の最後は果たしてどうなるのか?
 ラストがTV版と違うというのだけが、最大の興味だった。
 TV版では廃人になってしまったカミーユが映画ではどうなるのか?
 さらに富野監督は「Z三部作」を「機動戦士ガンダム」と「逆襲のシャア」の間に入る作品として構想しているという。
 そんなわけで初日に観にいったのだが、既に朝一の回は座席が完売しており、夜の回で観た。
 それでも空席はわずか。
 観客はデブ率80%以上、カップル率2%以下。
 やっぱり普通の観客層とは違う、いわゆるオタク率が高い。
 いや、自分もその場にいるので同類なんだけどね。
 さて、3作目は2作目を観て自分のボーダーラインを下げたからというのではないが、意外に面白く、ラストへの展開が気になっていたせいかかなり緊張感を持って最後まで観ることができた。
 もちろん一本の作品としてみると話も無理無理だし、物凄く不親切である。
 しかし、それはこの映画がTV版を観ていることを前提としているので、予習もせずに観にくる人が悪い。
 いやもっといえば、底知識なしで観にくる人はいないと思う。
 相変わらずTV版の絵と新作の絵が入り混じっているが、今回はそんなに違和感なし。
 さて、肝心のラストだが、これから観る人もいるのであえてはっきり言わないが、あのラストもありだなあと思った。
 むしろ、少し救いのないTV版よりも遥かに良い。
 ただこれを観る限り「ZZガンダム」は完全に存在を否定されたことになる。
 パラレルワールド上のもう一つのガンダムになってしまうのかもしれない。
 宇宙空間でカミーユとファとの抱擁は足をからませ股間を押し付けているので妙にいやらしいものを感じるが、宇宙空間で抱き合うのなら足を絡めなくてはならないと考えると、これもありかなと思ってしまった。
 おそらく宇宙空間で抱き合う形の定番になりそうな予感。
 意外にこの映画を観る限りシャアはできる男だけど団体行動には向かないと感じた。
 そして意外にハマーン・カーンが切れ者でかっこよく、これはもう中の人の榊原良子(B83-W63H85)の女王様演技による功績が大きい。
 セイラが出てきたので、声をどうするか一瞬緊張が走ったが、ライブラリーの声でちょっと安心した。
 何故なら中の人が既にお亡くなりになっているので、別の声かセリフなしかしかないのだけど、ライブラリーという手段で良かったよ。
 ラストはファーストの出演者が総出演なのに、コバヤシが出てないのは何故?
 いや。もちろんラストのミライの問いかけに答えない人ってどういう意味があるの?とか、カミーユとシロッコとの戦いでどうしてロザミーの霊みたいなやつが出てくるの?(死んだかどうかは映画では全然わからない)とかツッコミどころはあるのだけど、そこらへんはこの映画に関しては脳内補完しかないのかもしれない。
 ただ、サラの声が池脇千鶴(B80-W55-H85)から違う声に代わっているのが変。
 つうか代えるくらいなら、最初から使うなよ。
 まあ、そんなわけで、TV版を全話観て、映画版の1部と2部を観て、この映画を観ることをオススメするのだけど、TV版って50話あるんだよねえ(泣)

 人気blogランキングへ

「機動戦士ZガンダムII 恋人たち」

Zgundamii  1作目を初日に観にいったら満席で、その90%以上の客が男、残りの女性客もいわゆる「腐女子」や「貴腐人」系だった。
 さすがにこの雰囲気は懲りたので平日のレイトで観にいったのだが、それでも半分以上の座席が埋まっており、ガンダムファンの気合の入り方に驚いた。
 まあ、そんなわけで「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」の続きで3部作の真ん中。
 いや、観ていてふと思い出すのは、高校時代の数学の先生の口癖「義務教育とちゃうんやから、わからん奴は置いてくぞ」で、もちろんこの映画を何の前知識もなしに観ている奴はいないと思が、それでも一応それなりに筋を通すべきだろう。
 しかし、この映画はもう筋とか物語とか全くなくて、TVを観ていることを前提に好きなところだけ集めてつなぎました状態!
 高校生がエロビデオの自分の好みのところだけつないでいるのと同じなのである。
 ちょうどサイコガンダムが出てきたあたりの一番複雑なところの映画化で、確か放送当時はここでへこたれた奴も多いが、逆にフォウ・ムラサメが出てきた時なので好きな奴は好きだったりする。
 これを98分にどうやってまとめるか興味があったが、映画のタイトルに「恋人たち」とあるように、登場人物の恋愛事情を中心にまとめているのではなく、寄せ集めただけで、だから彼らの心の動きなんか映画を観て感じ取れるわけもなく、そこらへんはTVを観て予習しておかなくてはいけない。
 まさにガンダムファン大会用のフィルムでしかなく、この映画に関しては静かに観る劇場とお菓子やジュースを飲みながらファンが好き勝手話をしてもよい劇場を用意してもいいと思うぞ。
 最初、ベルトーチカの飛行機着艦のシーンはよくできていて、今回は期待できそうだと思ったが、その後、TVの汚い画面が出てきて一気に萎える。
 ファーストガンダムの映画の時は仕方ないとしても、21世紀になって、「新訳」だと言うのならオール新作で作っても良かったのではないか?
 いや、ここ最近のTVシリーズの映画化はそれなりにうまい脚本でまとめるのだけど、この映画はそんなことやるきがなくて、「宇宙戦艦ヤマト」の1作目の映画よりひどいまとめ方をしており、これで商売が成り立つから美味しいよなあ。
 ファンの間で大騒ぎのフォウの声が島津冴子(B80-W60-H82←「オタスケマン」出演時)からゆかな(B83-W58-H85←「カードキャプターさくら」出演時)に変わったことについては思った以上に違和感はなく、むしろ、ゆかなの芸達者ぶりに驚いたくらい。
 むしろサラの声が池脇千鶴(B80-W55-H85)、に代わったことが問題で、「猫の恩返し」もたいがいな奴だと思っていたが、今回もあの時と変わらないくらいのヘタレっぷりを発揮している。
 正直、シャアとかアムロが変わらなければ問題ないんじゃない?
 まあシャアの中の人もここ最近は「ケロロ軍曹」の桃華ちゃんのお父さんのイメージしかないんだけどね。
 まあ、1作目はお祭り騒ぎ的で楽しかったのだけど、さすがに2作目はきついものがあった。
 3作目はTV版と違うらしいからとりあえず観るんだけど、やっぱり久しぶりにもう一度TVシリーズを見直して予習するしかないのか。
 この映画は80年代のアニメを再編集しているわけだけど、やっぱり携帯電話が存在していないわけで、携帯電話は想像より現実の方が遥かに早かったものなのかもね。

 人気blogランキングへ

「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者」

Z_hosiwotugumono_thumb  え?ガンダムの映画化?
 それも今更「Zガンダム?」
 そう思う人は結構多いと思う。
 さらに言うとファーストガンダムは好きだけど「Zガンダム」は嫌いという人も多いのは確かだ。
 確かに自分もリアルタイムで見ていたが登場人物が多く話が暗くてシリアスで広がり過ぎてわかりにくい。
 ところが通して観ると実はとてつもなく面白い作品なのである。
 ファーストガンダムの続編なので、ファーストガンダムの登場人物の後日談が出てくるのも面白く、アムロやシャアという人気キャラがあの後どうなったかも描かれている。
 特にシャアはのうのうと素顔でエゥーゴに紛れ込んでいたりして、そんなもの誰かわかるだろう?と思ってしまうが、シャアは覆面をしているわけだから素顔は視聴者以外はあまり知らない設定なので、これはこれでありかなと思ってしまう。
 アムロも幽閉されていたのはちょっと意外で、必ずしも英雄扱いではないのである。
 いや、それよりフラウがアムロでなくハヤトと結婚しているのには、すっかり社会人となってしまった自分としては妙に納得できるものがあった。
 またエゥーゴとティターンズの両方にモビルスーツなどの兵器を供給し戦争を煽って利益を出しているアナハイム・エレクトロニクス社の存在も、今までのロボット物のどっかの天才科学者が個人で勝手に作っていたという設定に比べれば説得力があった。
 しかし、一方では勢力関係が複雑でエゥーゴとティターンズの違いを把握するのに時間がかかり、やっと理解できたと思ったら、さらにアクシズが出てきた日にはもう何が何だかといった状態である。
 そんな複雑なTVシリーズで50話以上の話を3部作でいかにまとめるのかが大変興味があったので劇場に行く。
 上映1時間前に行ったらもう既に席はわずかで、すぐに完売!
 今や時代は「SEED」だし、「Z」なので余裕で観ることができると思ったがその認識は大変甘かったことが発覚!
 劇場限定のガンプラは既にない状態で、パンフさえも拝むことはできなかった。
 いや、ガンダムビジネスとはよくいったもので、ここまで凄いとは思わなかった。
 劇場に入るといかにもなガンダムマニアの連中が半分以上を占めており、親子連れも多かった。
 まあ当時見ていた子供が結婚して子供を作ればそういう光景もあるだろう。
 ちなみにカップルはほとんどいない。
 しかし、上映中は大変静かに集中しているので意外に良い観客である。
 さて、肝心の映画だがTVシリーズの映像を半分以上使用し、時々新しい映像が入っている。
 まさか、かつての劇場版ガンダムと同じ方式を21世紀なのにやるとは思わなかった。
 だから新作画と旧作画の違和感を感じる。
 そして話内容も一連のシリーズを観ていることが前提となっており、設定の説明も何もなし!
 まさに自分の高校時代の先生の言う「義務教育と違うんやからわからん奴はおいてくぞ」状態なのである。
 もはや映画というより、劇場でガンダムファンが集いTVの総集編を観ているようなものである。
 まあこの映画はガンダムファンのための映画なので、デートの暇つぶし映画とは違うので当然といえば当然だろう。
 自分も懐かしいなあとか、大きな劇場で観るとMS戦は迫力があるなあとか、この編集だと普通の人はわからんだろうとか考えていた。
 「Z」は群集劇なので登場人物も多いので、総集編だと明らかに削るべきキャラもいるのだがこの映画はほとんど削ってなくて収拾がついてない。
 いきなり出てくる登場人物は脳内補するしかないのであるが、逆にファンとしては削られるよりも良いのかもしれない。
 最後の20分の新作画のMS戦は迫力があるので必見!
 結局、最後にシャアとアムロ、カミーユが一同に会して終わり!
 壮大なプロローグを見せられた感じである。
 総集編という意味では「エヴァ」の劇場版の方が意外にも親切でわかりやすい。
 しかし、今回の映画は妙に勢いがあって良い。
 こんなアニメばっかりも困るけど、久しぶりのお祭り状態だったので楽しかった。
 そういえば、愛知万博の長久手日本館の世界初の球形シアター「地球の部屋」は「Zガンダム」でモビルスーツに使用されている360度スクリーンを体験できるのでファンは絶対にチェック!(今更遅いんだけど・・・・・・)
 自分は少し気持ち悪くなったのでニュータイプではないことを実感!(泣)

 人気blogランキングへ

2006年9月13日 (水)

「幻遊伝」

Herald_21 1986年に「霊幻道士」を観て初めてキョンシーの存在を知った。
 映画もかなり面白く、香港映画に新しいジャンルができたと思った。
 しかし、「霊幻道士2 キョンシーの息子たち!」になると、話が「E.T.」のパチモンなのはまだしもテンポも悪く異常につまらなくなり、、その後もキョンシー物は沢山作られているのだが、どれも面白くない。
 まあいかにも香港映画らしいといえばそれまでだが、おそらく自分が知らないだけで本国では沢山のキョンシー映画が作られているのだろうなあ。
 この手のもので香港映画でなく台湾映画で「幽幻道士」というのを「月曜ロードショー」で観たのだが、意外に面白く、特にヒロインのテンテンちゃん役の女の子がかわいかった。
 さて、自分にとって久しぶりのキョンシー映画である「幻遊伝」は、現代の台北に暮らしていた日本人の女の子が、ひょんなことから昔にタイムスリップし、義賊の青年と一緒に摩訶不思議な冒険の旅を繰り広げるという話で、実は物凄いキョンシーアクションかと思っていたので、アクションが意外に少なくてちょっと肩透かし。
 ところが頭を切り替えて観ているとキョンシーを使ったロマンス物としては面白い。
 ただ、意外に活躍しないポワトリンみたいな女義賊とか、最後にいきなり出てくる悪い道士は、もう少し考えて話に盛り込んだ方がいいと思う。
 主演は田中麗奈(B77-W56-H82)。
 彼女の実年齢から考えると、台湾の現代娘の役はちょっと痛々しいものがあるが、それよりもあえて彼女を使って日本・台湾の合作でキョンシー映画を撮るというのがイマイチ売りが理解できなくて困ってしまう。
 ホン・ティエンシャンが出演していて、予告編での彼の紹介が「サモ・ハン・キンポーの息子」というのが笑える。
 これって「ゲド戦記」の時の「宮崎駿の息子・宮崎吾郎」と同じ扱いで、エンターテイメントの世界が意外に血筋が大切なのを実感!

2006年9月11日 (月)

「CASSHERN」

Cas  宇多田ヒカル(B85-W59-H84)の旦那の気持ちもわかるんだよな。
 やはりタツノコプロのアニメってかっこいいんだよ。
 あのバタ臭いキャラクターといい、今見ても色褪せないSFデザインはやはり永遠の憧れであるわけだ。
 だから宇多田ヒカルの旦那が「キャシャーン」の実写化をやりたいという気持ちは痛いほどわかった。
 おそらく彼は子供の頃にジャージのジッパーを一番上まであげて口を隠してキャシャーンに成りきっていたに違いない。
 ちなみに「新造人間キャシャーン」なのだけど、自分はずーっと「人造人間キャシャーン」と思ってました、テヘ。
 宇多田ヒカルの旦那と言っているが、おそらくちゃんとした名前があるはずなのだが、話をする時は「宇多田ヒカルの旦那」と言った方が伝わりやすい。
 それは手塚眞の肩書きが本人は「ヴィジュアリスト」と言っているのだが、実際は「手塚治虫の息子」であるのと同じだろう。
 「キャシャーン」の実写化について気になったのは以下の通り。
 ・キャシャーンのデザイン
 ・各登場人物は誰が演じるのか?
 ・フレンダーは出るのか?
 ・スワニーは出るのか?
 ・あの長い放送期間の話をどうやってまとめるのか?
 まずキャシャーンのデザインだが、アニメだとピチピチのレオタードみたいなのだが、映画は強化服という形で登場!
 ヘルメットは出てくるのだが、かぶる前に壊れてしまうのでかぶらない。
 登場人物は二通り考え方があって、そっくりな連中で固めるか、似ていないが演技力のある役者に演じてもらうのどちらかである。
 これが東映や日活なら「ドカベン」の実写や「嗚呼!花の応援団」のように無理矢理そっくりな連中を連れてくるところだが、この映画は後者を選び伊勢谷友介、 麻生久美子(B80 W59 H83)、寺尾聰、樋口可南子(B82・W58・H85)、小日向文世、宮迫博之、要潤、西島秀俊、及川光博、寺島進、大滝秀治、三橋達也、唐沢寿明などでベテランで固めており、これは正解と言えるだろう。
 フレンダーはロボットでなくて普通の犬として登場!
 当然変形したりしない。
 スワニーはキャシャーンの母親のいる部屋のベッドのデザインの白鳥として登場している。
 そして話なのだが、これが非常にわかりづらいし、上映時間が長い。
 もっとまとめて2時間以内にするべきだろう。
 アクションシーンはそれなりに良いのだが、流れがない。
 この映画はそれぞれの場面は滅茶苦茶決まっているのだが、映画としての流れはないので大変違和感を感じる。
 それよりこの映画はアニメの「キャシャーン」を観てないと何が何かさっぱりわからないと思う。
 例えば最後、彗星が近づいてくるのだが、これはおそらくアニメの最終回で出てくるホーレー彗星なのだが、どうして出てくるのかさっぱりわからないのだ。
 ナレーションが納谷悟朗というのもわかってるなあ。
 あと言って欲しかったなあ>「ヤルッツェ・ブラッケン」
 ラストは当然というか宇多田ヒカルのの歌なのだが、「スパイダーマン」のエンディングで懐かしのアニメの歌がちょっと使われたように、やはり「キャシャーン」の歌をちょっとでも使ってほしかった。
 別に宇多田ヒカルに歌ってくれとはいわないけど、ちょっとでもささきいさおの歌を入れてくれれば そうすれば印象も大きく変わるし、監督のキャシャーンへの熱い思いも伝わってくるのに残念。
 世間的には「デビルマン」と同じくらい評判が悪いが、「キャシャーン」はまだ監督のアニメへの愛情が少し感じられる。
 ただ、実写化への昇華するテクニックがないだけなのである。
 ちなみに自分が一番実写化してほしいタツノコプロのアニメ化は「破裏拳ポリマー」なので、誰か心あるプロデューサーの皆さんよろしくお願いします。

2006年9月10日 (日)

「ルパン三世 セブンデイズ ラプソディ」

Shoto_01  映画じゃなくてTVアニメの話。
 毎年夏の恒例ルパン三世TVスペシャルの18弾。
 いつもなら夏休み中に放送していたのだが、2006年は珍しく9月に放送となった。
 「ゲド戦記」の宣伝活動の一環として「となりのトトロ」を放送したので、その分ずれてしまったのかと考えたが実際はよくわからない。
 ルパン三世というと、相変わらず「カリ城」が一番で他の作品はダメだとか、クリカンの声がダメだとかに意見が出る。
 「カリ城」はルパン三世というより、アニメ映画としても相当レヴェルが高いので、自分の中ではもはや別格として判断している。
 声はクリカンは所詮モノマネでしかなく渋い演技ができない。
 しかし、クリカンよりも他のレギュラーの方が問題で、次元の声や銭形警部の声は昔に比べたら全く張りがないし、峰不二子(B99.9-W55.5-H88.8)は「パーマン」のパー子か、ばあさんの声でしかなく、お色気のある声は無理になっている。
 五ェ門はあまり話さないからそれほど気にもならないけど、やはり老いを感じる。
 このような状況でオリジナルの声がいいという人達の気持ちが理解できない。
 自分としては「ドラえもん」のようにオールキャスト一新してほしいと思っている。
 世間的には評判が悪かったが「風魔一族の陰謀」のキャスティングは当時としてはかなりうまい人達を揃えていると思う。
 さすがにルパンの声が古川登志夫は、当時は諸星あたるのイメージが強くて違和感があったけど、不二子の小山茉美(B82-W63-H85←「クリーミーマミ」出演時)や石川五エ門の塩沢兼人は悪くないと思った。
 まあ不二子と石川五エ門は声優が変わりまくっているのだけどね。
 それよりも「ルパン三世」の本質は声よりも話が面白いかどうかなのである。
 007だってショーン・コネリーのボンドだからいいというわけではないでしょ?
 そんなわけで2006年のTVスペシャル。
 ニューヨークの競馬場の莫大な売り上げ金の強奪計画を立てたルパンと次元は、6日後の決行日を前に街へ繰り出した。
 用事を思い出した次元と別れたルパンは、怪しい男達に追われている少女を助ける。
 少女から悪事を働いている父親らダイヤを奪い、悪事を阻止してほしいという依頼を受ける。
 6日後には競馬場の金、上手くすればダイヤまで手に入るかもしれないと考えたルパンは少女の依頼を受けることにする。
 一方、次元は古い戦友と再会し、かつて一緒に働いていた傭兵の隊長をターゲットにもう一仕事することになった。
 不二子は、五ェ門と共にダイヤ展示会に潜入し、ダイヤを奪う計画を立てていた。
 その展示会の主催者は実は次元のターゲットであり、少女の父親だった・・・・・・とういうような話で、それぞれのキャラクターが1週間バラバラに動いていながら一つになとまっていくというもの。
 こう聞くと面白そうなのだが、話は無理無理で偶然と言えば聞こえはいいのだが超ご都合主義。
 少女が偶然会ったルパンに仕事を依頼するのもちょっと不自然で、もっと納得できる展開にできなかったものか。
 それに敵の陰謀もちょっとせこい。
 今回はゆるい話展開で緊迫感がないのも残念なところで、ギャグとシリアスの配分がうまくいってない。
 ここ最近のテレビスペシャルはメインの5人がうまく動かせていない。 
 今回のTVスペシャルも登場人物がやたらと多いのだが、うまく生かしきれず、特に銭形警部に関しては単なるコメディリリーフ的な間抜けな役でしかなく、実は彼は有能な警察官であり、ルパンと互角に渡り合える設定でないと面白くない。
 あと、銭形警部はいつでもどこでもコートを着ているのだけど、「マモー」の時にエジプトにいた時は半袖だったような。
 漫画だからというのでなく、そこらをうまく描いてほしいのだけどね。
 「ファイヤ~」と叫んで火をつけている敵の殺し屋も間抜けすぎ!
 五ェ門もギャグに徹しているが、彼の性格を少し変えているのがいただけない。
 本人は至って真面目、だけど状況的にギャグになっているのだったらOKだが、今回はキャラクターの改変になっている。
 携帯電話を使うシーンは賛否両論あると思うが、やはり五エ門の電話ネタで一番面白かったのはTVスペシャルの「ロシアより愛をこめて」だろう。
 ロシアの片田舎で長蛇の列に並んで1台しかない電話を使ったために連絡が遅れたとというやつで、これって言葉で説明しても面白くないのだが、実際アニメで見ると目茶苦茶笑えるので必見!
 今回で五ェ門ネタで面白かったのは、タイの空港で刀が出てくるのを待っているところくらいか。 
 レギュラーの声の高齢化は問題だが、それよりも今回のヒロインの声はちょっと下手すぎ。
 今回の脚本も柏原寛司なのだが、この人の関係している脚本はゴジラでも「あぶない刑事」でもそうだが、ほとんどの作品が面白くない。
 だけど、どういうわけか起用されているわけで、この人の脚本ってあっちこっちの映画から面白そうな話を持ってきて貼り付けているだけで、TVスペシャルのルパンもお約束とか基本設定とか言われればそれまでだが、同じような話の焼き直しばかりなのだ。
 この人が脚本である限りは絶対に面白くならないので、制作側も新しい人を起用した方がいいと思うのだが、大人の事情があって無理?
 確かにルパン三世は70年代の産物であり、電子機器が発達しネットが発達した現在、何を盗むのか?とか、ルパンの存在自体がもはや不自然になりつつある。
 だけど60年代のドラマである「スパイ大作戦」の映画化である「ミッション・インポッシブル」とか時代に合わせた昇華のさせ方もあるわけなので、もし今のルパン三世がつまらないのなら、それは制作する側のセンスがないからだと思うぞ!

 人気blogランキングへ

「立喰師列伝」

Fdbbcb26  昔、TV版「うる星やつら」で「必殺! 立ち食いウォーズ!!」という話があった。
 これは、立ち食い蕎麦屋やハンバーガーなどいわゆるファーストフード系の店に現れて、難癖をつけて金を払わずない連中の話で、友引町にファーストフードの出店を目論む面堂と地元の商店街を守るためそれを阻止しようとする諸星あたるが大食い勝負で決着をつけようとする。
 その時、面堂が雇ったのが、立食のプロである。
 「立喰師列伝」は、このエピソードに出てくる月見の銀二やらケツネコロッケの銀などが登場する。
 「うる星やつら」の中に出てくる話の要素としてだったら面白いのだが、立喰師の話だけを2時間近くされ面白いか?と言われれば全然面白くないわけで、切り絵みたいな映像も「ミニパト」くらいの5分くらいだったら笑って済ませられるのだが、30分越えると笑えない。
 いやそれ以前に、この映画は耳で聞く情報より目から入る情報が著しく少ない。
 あ~やっちゃったなあ>押井守
 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」や「攻殻機動隊」(ちなみに仕事で失敗して降格して窓際に飛ばされることを「降格異動隊」というらしい)を観た時は真剣感動したのだけど、一方で「ケルベロス 地獄の番犬」や「アヴァロン」などトホホな実写があるわけで、今回、予告編を観る限りヤバそうな香ばしい臭いしたのだが、正に的中!
 真剣つまらない。
 上映途中に帰る人が多いのもわかる気がする。
 自分も世界で一番高いのではないかといわれる入場料を払っていなければ帰りたいと思った。
 いや、もちろんわざとこうやって作っているわけだし、この映画を観て面白いといえるのが、押井守の本当のファンと言えるのだろうが、やっぱ自分は本当のファンじゃないなあと自覚した。
 立喰師の話がファンタジーなのでツッコんでいても仕方ないのだけど、基本的に彼らのやり方が成功するとは思えず、物語の根本である昭和のフェイクドキュメント形式が説得力をさらになくしている。
 まあ、食券の機械が入った時点で立食師は成りたたないし、もし偽装貨幣でも使おうものなら、既に立食師の話ではない。 
 ましてや、ロッテリアの話も、別に混雑時に一人で100個頼んで他のお客を待たせるはめになっても、その旨伝えればいいわけだし、100個分の金額が入るわけだから基本的には問題がない。
 結構、土日で子供が集まるイヴェント時には100個注文なんか普通にあるわけで、そういう場合は鉄板を分けるなどのマニュアルがあるわけで、まあ正直、この話になるともう早く映画が終わってほしいと願うばかりで、何かもっともらしい立ち食いのテクニックがあったかもしれないが記憶にない。
 ここは世界的有名なクリエイターの内輪受けの自主映画を観たということで、もし、難癖つけて映画を無料で観る方法があるなら、この映画に使ってみたいというのが本音だ。

2006年9月 9日 (土)

「着信アリ Final」

Tyari3  現代人の必需品である携帯電話が死を呼ぶツールになる・・・・・・といっても携帯電話で殴るとか、飲むと喉がつまって死ぬとかそんなものではなく、死の予告電話がかかってきた人物がその予告通りに死んでいくというもの。
 今回は死の着メロ”を受け取っても誰かに転送すればその死から免れられる、というもので、着メロの転送をめぐって血で血を洗うサバイバルが繰り広げられる携帯版バトル・ロワイアル!
 転送したらOKって随分後付けな設定だなあ。
 というか「リング」の呪いのビデオと同じになってきているような。
 自分だったら迷わずガンガン転送するね。
 ちなみに「着信アリ」より「着信拒否」の方が怖いと思うぞ!
 何が凄いって、このシリーズ、世の中の人は全員携帯を持っているというのが前提で始まっているんだよな。
 自分の場合、ほとんど仕事以外では携帯を使わないし、休みの日なんか鞄に入れっぱなしで、気づいたら電池切れというのも平気であったりする。
 2000年製造なので、メール機能もないしカメラもついてない。
 いや、それ以前に携帯にカメラは必要あるの?
 そんな自分が観ていると、この映画はかなり違和感がある。
 もちろん、本人が使用しようがしてまいが感情移入できれば問題なしで、例えば宇宙人の襲来経験がなくても感情移入ができれば大丈夫だし、「リング」だって、家にビデオデッキがない人でもそれなりに恐怖を感じるようになっている。
 だけど、「着信アリ」は、今までの映画もそうだし、TVドラマも少し観たけど、登場人物が右往左往しているのに、観客は何故かカヤの外にいるような気分にさせられてしまうのだ。
 最初、堀北真希(B78-W58-H83)扮する女子高生が首吊りをしている女子高生を見つけるのだが、普通、そんなもの見つけたらかなり驚くと思うのだが、彼女の反応は極めて普通。
 ここらへんで自分はかなり違和感を覚えたのだが、この映画の世界では首吊りは結構日常茶飯事なわけ?
 もっともここで伏線が張られているので詳しくは書かないが、だからといって不自然さを感じさせるのはいただけない。
 修学旅行先が韓国というのも、今時珍しくないとはいえ、何かとってつけたような設定で、そういえば角川グループが韓国大手映画会社と事業提携して、「着信アリ」の3作目を共同製作の予定ありという話があったので、韓国が舞台になるのは仕方ないのかもしれない。
 いやそれ以前に韓国を舞台にしている意味はまるでなく、むしろ感情移入がしにくい映画なのに、異国を舞台にすることにより、ますます遠くの国のどおでもいい話になっていく。
 そういえば2作目も台湾が舞台になって、どおでもよくなってきたのを思い出した。
 やっぱり日常に根ざした怖さが大切だと思う。
 最後は、携帯による死の予告を阻止するのには、それに関係しているパソコンを大量のメールを入れることによりフリーズさせればいいという展開になってしまい、ここらへんどうしてそうなるのか自分もどうでもよくなってきたので、あまり覚えてないのだが、大量のメールを送ってもらうために掲示板に書き込みをし、それを皆が見てメールを送ってくれるという、ちょっと電車男のようないい話っぽくなるのだが、最後はメールを大量に受け取り、パソコンが火を噴くのには脱力感を感じた
 おそらく、この映画を見て、絶対に大量メールを送りつけるいたずらが出てくると思うな。
 とにかくファイナルというには、あまりにもお粗末!
 主演は堀北真希みたいな感じだけど、出演時間からいうと黒木メイサ(B78-W56-H82)の方が多い。
 だけど、黒木メイサの顔って真剣怖くて、実はこの映画で一番怖いのって彼女の顔だと思うな。

2006年9月 7日 (木)

「涙そうそう」

06072502sousou_spb00048g060724t  沖縄を舞台に、血のつながらない兄妹の切ない愛を描く物語で、TBSがテレビ放送開始50周年を記念し、名曲「涙そうそう」をモチーフに、ドラマ2本と映画1本を企画したのだが、映画の方は監督の体調不良で製作が中断!
 このまま中止かと思いきや、監督を交替して製作を再開して2006年9月30日公開となった。
 ドラマと続いているのかと思って、録画してあったドラマを観て映画を観にいったら全然別の話だった。
 血のつながらない兄妹というと、どうしても淫靡な響きがあるのだが、頭の悪い少年誌のラブコメや、エロゲーではないので変な展開にはならない。
 むしろ、血はつながらなくても家族の絆があるということをきちんと描いている。
 恋より切ない愛の物語とは言いえて妙だと思う。 
 そして、この手の話だとベタな臭い話に成りがちだが、何とか寸止めで抑えている。
 実は思ったより悪くない話展開で、これは意外なヒットかなと思ったのだが、最後やっぱり人が死んでしまうわけで、確かに泣かせる手段としては手っ取り早いのだが、何か違う方法でも良かったと思う。
 自分の隣りにいた女子高生の観客は、妹が一人暮らしをするために兄の家を出る時に号泣していた。
 自分もこの雰囲気で、ちょっといい話で全編行くのかと思いきや、そうでなかったので残念でならない。
 主演の兄妹役には妻夫木聡と長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)。
 血のつながらない兄妹で、長澤まさみ主演となると「タッチ」、「ラフ」と続いて、あだち充の「みゆき」が映画化したようで、ひょっとしたら東宝は真剣にその企画を考えていたかもしれないが、「ラフ」の見事なコケっぷりからそれはないかもしれない。
 もし、この映画がこけたら東宝は正に涙そうそうである。
 この映画で長澤は女子高生、ホテルの掃除婦(ちょっとメイド入ってます!)、浴衣姿、女子大生、喪服と色々な格好で目を楽しませてくれる。
 今までの映画のイメージだとどうしても高校生のイメージが強いのだが、実は大人っぽい長澤も結構いけており、特に喪服は萌え度は高い!
 それにこの映画の彼女は今までの映画に比べると表情がころころかわってかわいいぞ!
 ただ、どういうわけか目の下にぼんやりとクマみたいなものがあって、メイクで何とかできなかったのは惜しい。
 妻夫木はいい歳なのだが、いつまでも高校生ができそううなのが、ある意味すごい。
 その他にも小泉今日子(B80.W58.H85)が幼い時の兄妹の母親役で出演しており、キョンキョンが母親役というのに時代の流れを感じた。
 いや彼女の年齢的には不自然でも何でもないのだが、アイドル時代を知っているので少し複雑である。
 監督は土井裕泰。
 この人の監督作品の「いま、会いにいきます」は物凄い興行成績を上げたが、実は自分はあまり好きではなく、あまりにもきばりすぎた子供の演技が鼻についたし、どう考えても納得できない竹内結子(B80-W60-H82)の高校時代を大塚ちひろ(B78-W56-H81.5)が演じていること、最後の謎解きを映像よりも言葉で全部説明してしまったこと等があって世間が言うほど評価ができないのだが、この映画はOKだと思う。
 しかし何だかんだいっても歌は名曲で、ドラマも映画もこの歌で随分救われている。

人気blogランキングへ

「スパイダーマン」

Img10381357283   アメコミのヒーローは変だ。
 正体を隠している割には異常なまでに派手な格好で登場する。
 漫画ではいいかもしれないが、実際にいたら絶対に変である。
 ところがそれらは子供が見るためのものと限定しているのかといえば、そうでもなく大人も真剣になって喜んでいる。
 そしてハリウッドは大金かけて映画化してしまうのだ。
 日本で本格的にウルトラマンや仮面ライダーを映画化の企画が出たらまずボツだろう。
 あくまでもお子様をターゲットに作るし、ヲタを除いて普通の大人はそんなもの観ないからだ。
 ところがアメリカは物凄い大金を投じて作ってしまう。
 しかし、普通に作ってたらかなり間抜けだ。
 確かに過去のアメコミの映画化はトホホな作品が多い。
 ところが「スーパーマン」や「バットマン」だと出演者もジーン・ハックマンやマーロン・ブランド、ジャック・ニコルソンなど大物俳優が出演している。
 日本だったら高倉健(すいません、他に該当者を思いつきません)が出ているのと同じようなものである。
 いくらなんでも建さんが「ウルトラマン」には出ないだろう。
 やっぱり国民性の違いだなと締めくくればそれで終わりである。
 ところがアメリカ映画はもっともらしく話を作ってしまうのだ。
 変なかっこうの必然性、またそれが許されてしまう世界観、それらを有無を言わせぬ特撮と演出で見せきってしまうのだ。
 例えば「スーパーマン」。
 昔のテレビの時はいつも窓から飛ぶシーンはバンクフィルムだったし、スーパーマン自身もそんなに凄い力を発揮していなかったと思う。
 しかし、映画はこれでもかというくらいの勢いがあった。
 何しろ出演者がマーロン・ブランドにジーン・ハックマンだ。
 音楽はジョン・ウィリアムスだし、特撮は当時CGがあまり発達していなかったとはいえかなり迫力があった。
 そして「バットマン」
 あの鼠色の全身スーツで身を包んだ間抜けなかっこうを知っていれば、ティム・バートンのバットマンは全身黒光りの鎧であることのかっこよさがわかるだろう。
 そして嘘臭い話をもっともらしく見せている。
 ジョーカーの顔が白くなっている必然性もきちんと説明されているし、舞台となるゴッサム・シティはバットマンがいつ出てきてもいいように夜ばかりだ。
 健全なスーパーマンと違い、心に問題ありのヒーローをうまく描いている。
 自分がアメコミの映画化の話を聞くと一番気にするのはヒーローの造形ともっともらしい話展開をどうやって作るかである。
 どうみても変なかっこうのアメコミのヒーローをいかにかっこよく昇華させてくれるかが最大のポイントである。
 果たしてスパイダーマンはどうか?
 アメリカ人はどう考えているか知らないが、アニメを観る限り自分にとってのスパイダーマンは滅茶苦茶かっこいいわけではない。
 ビルの谷間を糸を使って渡り歩くスパイダーマンだが、その背景に他のビルが描かれておらず青空が広がっているのには子供心に変だなと思っていた。
 ところがスパイダーマンの映画化の話が出ていて、監督がジェームズ・キャメロンという話が浮上してきた。
 ちょうどティム・バートンの「バットマン」や「ターミネーター2」の公開の後なので、むやみやたらと期待していたのだが、いつのまにかキャメロンの話は消えていて、監督はサム・ライミになっていた。
 映画は「GO」の窪塚洋介のような主人公のナレーションで始まる。
 前半はスパイダーマン誕生篇で、主人公のピーター・パーカーがいかにしてスパイダーマンになるかを描いている。
 幼い頃に両親を亡くして伯父夫婦と暮らしているピーター・パーカーは、大学の研究室を見学中、遺伝子操作したクモに咬まれてしまう。
 彼の体内に入り込んだクモの毒素は彼の遺伝子と融合し、超人的な体力と各種の超能力を身につけることになる。
 この能力を生かして素人飛び入りプロレスで賞金を稼ごうとしたが、興業主にだまされて賞金を取り損なう。これに怒った彼は、目の前で事務所に強盗が入ったのを見逃して腹いせをするのだが、逃げた強盗はピーターの伯父を射殺して車で逃走。
 自分が犯罪を見逃さなければ愛する人を失わなかったのに・・・…ピーターは犯罪と戦うスパイダーマンとなる決心をする。
 ここまではピーターがスパイダーマンになるまでのエピソードなのだが、アメコミの映画化にもかかわらず実は青春映画になっているのである。
 「バットマン」がアメコミを使って怪奇映画を作ったとしたら、「スパイダーマン」は青春映画を作っている。
 おそらく日本中探しても誰もいないと思うが、自分はピーターと伯父さんのエピソードは真剣泣けた。
 好きな女の子がいても伝わらないもどかしさや、大きな力を持っていてもうまく使い切れないむなしさ、そして自分のたった一つの過ちで大事なものを失う悲しさ・・・…それらが全て入っているのである。
 ニューヨークに行ってからピーターのスパイダーマンの活躍が始まるわけだが、どれだけがんばっても皆の信用を得ているわけでなく、新聞には悪者扱いされたりして虚しい限りである。
 一方では大好きな幼なじみの女の子も女優を目指してニューヨークに来ているものの、オーディションにも合格せずにアルバイト生活が続いている。
 やっぱり高校時代がうまくいっていてもその後が必ずしもうまくいくとは限らない。
 ちなみに演じているキルスティン・ダンストは雨の中で明らかに乳首がわかるサーヴィスカットありだ。
 後半はグリーンゴブリンという敵が出てくるのだが、実はこの怪人の正体がピーターの親友の父親であるという複雑な状況!
 そしてグリーンゴブリンもスパイダーマンの正体がピーターだと気づき、彼の身内を狙い始める。
 ここらへんはヤクザのよくやる手口とはいえ、自分でなく何の関係もない親しい人が狙われるのは辛い。
 グリーンゴブリンを演じるウィレム・デフォーが、一人二役をうまく演じきっている。
 007でもそうだが敵役が大物俳優でハマリ役だと映画が引き締まる。
 アメコミ=勧善懲悪というのは昔の話で、「スパイダーマン」は「バットマン」ほど暗くはないが、「スーパーマン」ほど明るくない。
 その間の微妙さをうまく描いている。
 基本が青春映画ではあるが、アクションも超一級で、特にスパイダーマンが糸を駆使してビルの谷間を駆け抜けるシーンは、昔のちまちましたアニメからは想像もつかない大迫力!
 事件が発生して、シャツの胸を開くと、スパイダーマンのスーツが見えるところとか、「スーパーマン」でもお馴染みのお約束とはいえ、変身シーンがあると嬉しい(原作にそんなシーンがあるかどうかは知らないが・・・…)
 最後の戦いで、グリーンゴブリンに一般人が一斉に石などをぶつけているシーンもスパイダーマンが皆に受け入れられたことをうまく見せていると思う。
 最後、ハリウッドでお馴染みヒーローとヒロインがチューして終わりかと思えば、そういうわけでもないのに新鮮なものを感じた。
 エンディングロールで昔懐かしのスパイダーマンの歌が聞けたのは感動!
 昔の作品にも敬意を払っているといういよりも、明らかにこの映画が(当たり前だが)スパイダーマンであることを認識させる。
 色々な個所で「スーパーマン」を思わせるところもあるが、自分的には大満足!
 日本映画の関係者の皆さん、「スパイダーマン」を参考にして「破裏拳ポリマー」を実写化して下さい。

2006年9月 6日 (水)

「グエムル -漢江の怪物-」

Guemuru  ソウルを流れる大河の漢江に、謎の怪物が現れ、次々と人を襲う。
 河川敷で売店を営む男の中学生の娘も怪物にさらわれてしまう・・・・・・。
 普通、怪獣映画とかだと、夜とかに現れて、最初は姿を見せずに痕跡だけで、徐々に姿を現すというのが定番なのだが、この映画の怪物は、真っ昼間からいきなり出てきて暴れまくっている。
 それも徐々に姿を見せるとかのじらしはなしで、いきなり全身を見せて物凄い速い動きで人を食い散らかしている。
 ゴジラみたいにビルよりも大きいというわけでもないので、物陰に隠れることも可能なためどこから出てくるかもわからない。
 でも、川べりで遊んでいて、いきなりこんなのが現れて暴れていたら、そりゃあ怖いよ!
 とにかく最初の登場が、おそらく怪獣映画の名場面としては上位に来るくらい完璧で、これだけでも、この映画を観る価値はあるというもの。
 またこの怪物が、川から出て来るところが、どうしても「WXⅢ PATLABOR THE MOVIE 3」を思わせるところがあるが、「エイリアン4」のアクアエイリアンのようなところもあり、もっといえば「ジュラシックパーク」も意識しているところもある。
 自分は、漫画の方の「海のトリトン」に出てきたゴープを思い出した。
 あとはリアルなウナギイヌかなあ。
 これはもうパクリというよりも怪獣映画の定番なのだろう。
 少なくとも前に観た韓国の怪獣映画「ヤンガリー」よりは遥かに面白かった。
 お隣りの国の「ブルカサリ」は怪獣は日本の70年代だけど、群衆シーンの数の多さには驚いた。
 これが国民一丸となって映画作りをしているということだね。
 この手の怪物が出てきたら、普通なら軍や警察、ご意見番の科学者とか出てきて、退治に奔走するのだが、北からの侵略に備えているためかどうかは知らないが、この映画の軍と警察はあまり動かない。
 どちらかといえば、怪獣についているだろうウィルス対策を最優先としている。
 そのため、怪物退治は怪物にさらわれた女子中学生の家族が行うことになる。
 さすが徴兵のある国は銃も扱えるし自然な流れなのかもしれない。
 おばさんがアーチェリーの銅メダリストなので武器がアーチェリーというのは納得できるのだが、全編あずき色のジャージでいるのは笑うところか?
 しかし、もっと笑えるのはおじさんの武器が、反政府運動していたので火炎瓶というのは、ちょっと笑わせすぎだろ(笑)
 というか、この映画、普通なら「ジョーズ」や「ジュラシックパーク」のような緊迫した展開になるはずなのだが、どこかあえて外した間抜けなところがあって、例えば、おじいさんが怪物を銃で仕留めるために息子から銃をもらうのだが、なんと息子が頭の悪いため、計算間違いをし、1発残っているはずの弾が実は何も残っていない。
 そのため、おじいさんは怪物に殺されてしまうのだが、この展開だと笑っていいのかダメなのか微妙な状態になってしまうのだ。
 いや、普通ならダメなお父さんが最後はヒーローになるのだけど、この映画は最後までダメなままである。
 実はこの映画は全編こんな感じで、最後も今までの苦労は何だったんだ?という感じで実に後味が悪い!
 監督はポン・ジュノ。
 この人の「ほえる犬は噛まない」もちょっとえげつなかったよなあ。
 「リンダ リンダ リンダ」では歳の割りには女子高生役のペ・ドゥナ(B80-W58-H84)が、今回は全編あずき色のジャージで走り回っている。
 これはこれで萌え度は高い!
 しかし、どうして怪物が女子中学生だけを生かしておくのか?とか、怪物が苦しむくらいの毒ガスの中で何故人間が平気なのか?とか、物凄い長い間気絶している登場人物とか、色々ツッコミどころもあるが、それらもひっくるめても、この映画は面白い!
これこそファミリー怪獣映画だよ。
 そういえば、東京は川が多いので、この手の話は日本でもできるのではないか・・・・・・と思ったら、それが「WXⅢ PATLABOR THE MOVIE 3」なんだけど、アニメじゃなくて実写が観てみたいのだよなあ。

2006年9月 5日 (火)

「青いうた~のど自慢 青春編~」

Big_1  「のど自慢」の続編らしいのだが、前作を知らなくても全然OKで、唯一、室井滋(B82-W60-H87)演じる演歌歌手が共通して出ているくらい。
 実は「のど自慢」は世間が言うほど面白いと思わなくて、室井滋の演じる演歌歌手のスピンオフである「ビッグ・ショー! ハワイに唄えば」に関しては問題外のつまらなさで、劇場でもらった喉飴がまだ家にあるくらいだ(だって公開時期が5月だから喉飴なんかなめないって)。
 「青いうた のど自慢 青春編」は最初、あまりにも古い話展開から、随分前の話だと思っていたら、携帯電話が出てくるので比較的最近の話だということがわかった。
 のど自慢が最後に出てくるのだが、それまで歌もあまり出てくるわけでなく、地方の若者のやり場のなさが描かれている。
 この映画の登場人物は東京に行けば何とかなると思っている。
 自分の若い時代は東京にぼんやりとした憧れを持っていた。
 といっても、自分の場合は東京にいけば「オールナイトニッポン」の2部がアンテナを設置しなくても聞けるとか、話題の深夜番組が観ることができるとか、「キネ旬」のベストテンで、地元では半分以上は観ることができない映画が観ることができるとか、トホホなイメージのみだった。
 そんなわけで学生時代にしばらく東京にいたことがあるのだが、当時としては24時間営業の店が普通にあること、やたらと多い電車の本数や、とてつもなく遅い終電、電話帳のような厚さののアルバイト情報誌、ローカルでも出演者が豪華なテレビやラジオ、マイナーな映画が公開されていてお客さんが結構入っていること、いや、それ以上に普通に全国公開の映画もとてつもなく人が入っていて、映画が斜陽というのは嘘じゃないかと思ったし、劇場の数が目茶苦茶多いのにもびっくりした。
 一方では、雑誌の出版が本当に発売日に出るのにびっくりした。
 24日なら24日で、自分の住んでいるところは発売日1日前だったし、へたすると「少年ジャンプ」は金曜日発売の店もあったので、これは意外だった。
 芸能人もそこら中で歩いているのかと思いきや、自分が唯一見た芸能人はチャック・ウィルソンだけだった。
 そんな状況だと、東京に来れば何かある、または何とかなると思ってしまう。
 ところが、別に東京だからといって何とかなるわけでもないんだよね。
 この映画を観ていて、ふと思ったことは田舎に住んでいると東京に行けば何とかなるとか思うのだけど、最初から東京に住んでいる人はどんな心理状況なんだろう?
 逆に東京から地方に行くのはどんな心境なんだろうか?
 この映画に斉藤由貴(B86-W59-H86)が母親役で出演しているのに驚いた。
 いや、もう歳が歳だし、昼の連ドラ「我輩は主婦である」でも母親役を演じているのだが、久しぶりに見てその老け具合にびっくりした。
 いや、それ以上に肥えているのがショックだ。
 かつて、あれだけかわいかったアイドルも変わるもんだなあ。
 「『さよなら』の女たち」のポスターが凄くかわいくて、未だに持っている自分としては感慨深いものがあった。
 まあ、自分だって人のことを言えたものじゃないのだけど。
 しかし、映画を観ていると、やっぱり彼女は美人で、劇中でチラリと胸の谷間を見ることができるのだが、その豊満ぶりは健在!
 最後、ポニーテールで彼女の歌を久しぶりに聞けたのには感動!
 自分は彼女の歌を結構聞いていたので、これだけでもうOKかなと思ってしまう。
 というか、彼女の歌う「木綿のハンカチーフ」で、この映画の全てが語られてしまっているんだよね。
 映画はそれなりに良いのだけど、取り扱っているテーマが妙に古い。
 これだったら、もう一昔前の時代設定の方が良かったのではないかと思う。

2006年9月 4日 (月)

「ディセント」

Descent_ver2_xlg  洞窟という逃げ場のない密室を舞台に、閉じ込められた6人の女性たちを襲う恐怖を描いた映画。
 CMを見る限り、所謂「バカがキャンプにやってくる」系の洞窟版かなと思ったが、これが思った以上に怖くて、特に最初のいきなりな交通事故には観客が全員飛び上がっていた。
 しかし、それ以上に事故って死んだ死体の手がピクついているのにかなり恐怖を覚えた。
 洞窟に入って、暗くて狭い洞窟で身動きができなくなっている登場人物を観ていると、怖くて気分が悪くなってきた。
 自分が面堂終太郎のように、「暗いよ狭いよ怖いよ」状態になるとは思わなかった。
 おそらく、映画館という暗闇が映画内容とシンクロしてしまうのだと思う。
 ところが話が進むと、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムみたいな地底人(?)が出てきたので、また違う意味で驚き!
 え?これってこういう映画だったの?
 自分は、全編洞窟の中のサヴァイバル映画だと思っていたのでちょっと意外だった。
 正直言うと、地底人なしで最後まで行って欲しかったし、地底人もハッキリと見え過ぎで、もう少し「見せない恐怖」でも良かったのではないかと思う。
 おそらく、これがこの映画の好き嫌いの分かれるところだろう。
 自分はどちらかというと反地底人派なのだが、別の意味で面白く、特に後半は「エイリアン2」になっているので、考え方によっては一粒で二度美味しいベトちゃんドクちゃん状態で良いと思う。
 もちろん、地底人は外に狩りに行くわけだから目が退化するのは変じゃない?とか、音だけで判断するって無理があるんじゃない?とか、ツッコミどころもあるのだけど、観ている間は手に汗握っているので気にならない。
 やっぱりこれって重要だよね。
 全編暗いシーンが多いので解像度の悪いモニターで観るより劇場で観る映画だと思う。
 もっとも劇場でもライトが暗いのは問題外だけどね。
 正に意外な傑作映画で、「CUBE」を初めて観た時と同じ面白さがあって良い。
だけど人に薦めようにも上映劇場は少ないし、いつの間にか終わってるし、困ってしまう。
 あ~だけど、これもおそらくシリーズ化して、どんどんトホホな展開になっていくんだろうなあ。

2006年9月 3日 (日)

「アキハバラ@DEEP」

001_1   「アキハバラ@DEEP」は石田衣良の長編小説で、社会からドロップアウトしたオタク・ニートなどの若者たちがベンチャー企業を立ち上げ、高度な人工知能による強力な検索エンジンを作り上げるが、成功や注目とともに危機にさらされる・・・・・・という話らしいが、自分は小説の方は未読。
 テレビドラマがあるのをつい最近知ったので、それも未見。
 自分は「コミックバンチ」の漫画の方を読んでいる。
 「コミックバンチ」は、創刊当初は「少年ジャンプ」の一線を退いた漫画家が描いている雑誌のイメージが強く、自分も「シティハンター」の続編(実際は別物)が掲載されているからという理由で読んでいたのだが、最近は駅売りもしていることから適当には売れていると思われる。
 創刊当初こそ「ジャンプの残党の漫画雑誌」のイメージが強かったが、今はその他の漫画も充実しており、自分は隔週で掲載される「コンシェルジュ」(ドラマ化されそうな予感)が楽しみだったりする。
 「アキハバラ@DEEP」はアカネマコトが描いているが、正直、漫画はそんなに面白くなく、クルークの開発あたりが一番面白かったが、途中少しダレ気味で、ユイ探しの時が一番辛かった。
 それに連載なのに休みすぎというのも、期待感が持続しない。
 もっともこれは漫画の話であって、小説がどうなっているかはよくわからない。
 そのくらいの知識で劇場に行ったら、自分を含めて5人程度。
 いくらレイトだからってちょっとヤバくね?
 話は秋葉原を舞台に、ベンチャービジネスを起業した若者たちの挑戦を描いているのだが、正直、若者がITベンチャー企業を立ち上げるとか、オタク文化だとか、メイド喫茶、IT企業の社長がホリエモンみいたいな奴とか、もう今更という感じがする。
 「電車男」でもそうだけど、オタクが出てくる映画といっても、意外にオタク臭くないのがミソで、まあリアルだと話にならないから仕方ないか。
 話も最初は「ユイさんを復活させよう」みたいな話が、いつの間にか人工知能による検索エンジンの奪還の話になっていた。
 その奪還も結局、アナログ的と言えば聞こえはいいが、物凄い力わざだったりする。
 というか、最後は絶対逮捕されちゃうよ。
 結局、最後にものを言うのは、頭脳よりも力か?(笑)
 検索エンジンのクルークも意外にセンスの悪いトップページで、個人的にはGoogleみたいなシンプルな方がいいと思うのだけどな。
 本当はもっと面白くなりそうな話なんだけど、意外にツッコミどころが多く、ファンタジーとはいえ、それなりにリアリティも欲しいところ。
 それに主人公達5人がちょっと青臭すぎて、やさぐれた社会人から見るとちょっと辛い。
 もっというと、パソコンがあれば何でもできてしまうみたいな話は、そろそろ見直してほしい。
 この映画の最大の見所は山田優(B85-W59-H84)と寺島しのぶ(B80-W60-H83)の格闘技かなあ。
 寺島しのぶは、元警視庁No.1の女性警護官でブラジリアン柔術の達人という設定で、山田優とリングで戦うのだが、寺島の二の腕に肉がつきすぎて、とてもブラジリアン柔術の達人に見えないのが辛い。
 意外に暴力シーンや女子監禁などグロいシーンがあったりするので、人によっては厳しいかも。
 最後はいきなり終わってしまうところも何だかなあ。
 

 人気blogランキングへ

「DEATH NOTE デスノート 前編」

Death_note_zenpen  日本の男子はどこかのタイミングで必ず「週刊少年ジャンプ」を読み出すのだが、問題はどこで卒業するかであり、ここ最近だと「ドラゴンボール」が終わって卒業したというのが意外に多い。
 自分は中学の時に卒業、その後は立ち読みや友人の家にあれば読む程度、そのうち「ヤングジャンプ」など青年誌にいくというお決まりのパターンになるのだが、社会人になったらまたもや少年誌を読むようになった。
 または「週刊漫画TIME」とか「週刊ゴラク」(←最初はゴラクでなくブラクと読んでいた)など、いわゆる親父系漫画を読むことが多く、「ヤングジャンプ」や「ビッグコミックスピリッツ」は最初こそいいが、必要以上なエロ構成は疲れてしまい、青年誌はグラビア写真がついているものはあまり面白くないというのが結論だ。
 もちろん、漫画それぞれは面白い作品もあるのだけどね。
 そんなわけで、「少年ジャンプ」の2回目の卒業をするんだったら何が終わった時にするか?というバカバカしい話し合いを仲間内でしたのだが、一番は「こち亀」なのだけど、これはもう作者が亡くなってもアトリエびーだまがあれば永久に続きそうなので、それ以外というとやはり「DEATH NOTE」だった。
 同じ作者の「ヒカルの碁」の一部がとてつもなく面白く、最後は泣いたよ。
 まあその後の二部はどうでもよく知らない間に終わったけど。
 そして同じ作者の「DEATH NOTE」が始まったわけだけど、これが努力・友情・勇気を原則とした「ジャンプ」の中では珍しく、冷酷無比な主人公が名前を書けば死ぬノートを使っていく話で、普通ならこの手の話って「エコエコアザラク」とか「魔太郎がくる」と同じ路線なのだが、それらと違うところは嘘臭い設定なのに、警察などのからみ方に妙なハッタリが利いていて、本来ならデスノートを使って恨みはらして終わりのところが、頭脳戦になっているところが良い。
 そして、その頭脳戦も熱い友情パワーで何とかなるものでもなく、あくまで冷静なところが、「ジャンプ」の漫画の中では異色であり、またそれが面白いところで、最終回近くは、気になって発売日の朝に早売りの店にかけこんで読んでいた。
 しかし、何よりも心配したのは「ジャンプ」お得意の人気があれば無理無理連載というシステムが発動しないかで、明らかに終わっているのに「まだまだ続くでやんすよ」とか書いてあったり、翌週から第二部がスタートし、今まで敵だった奴が味方になって、新たなる敵と戦うという展開だったらどうしようと思ったが、連載は映画公開前にきっちり終わったのに驚いた。
 だけど、ネット上で出回っている同人誌の最終回の方が遥かに面白いんだけどね。
 オチはすっかりわかっている漫画をいかに映画化するかが楽しみで観にいった。
 自分は原作原理主義者ではないので、原作と映画は違うといって暴れることはない。
 むしろ、同じであれば映画化する必要はないと思うし、原作の根本を生かしながらいかに映画化するかが面白いところだと思っている。
 もちろん、自分の中のイメージというのはあるのだけどね。
 特に今回のような長編の場合は、当然何かを削らなければならないし、当然そのため不自然にならないように物語を作らなくてはいけない。
 もし原作のまんまやろうとしたら、物凄い上映時間になるか、「ダ・ヴィンチ・コード」のような超駆け足状態になってしまう可能性が大きい。
 結論から言うと、今回の映画化はうまくまとめていると思う。
 映画のオリジナル部分だって悪くない。
 ただ瀬戸朝香(B83-W60-H85)は浮きまくっていたけどね。
 藤原竜也の扮するライトはちょっと太っているかなというイメージがあったが悪くない。
 リュークもいかにもCG臭いが、まあ死神だから、原作のイメージから激しくずれてないので良いと思う。
 声が中村獅童なので、「あらしのよるに」みたいに言葉の語尾に「~やんす」とつくかなと心配したがそんあことなくて良かった。
 もっとも今は飲酒運転で捕まったことが問題で、後編のリュークってどうなるのかな?
 とりあえず後編に期待!
 だけど、藤原の字があまりにも汚い。
 もうちょっと美しい方が良い感じがするのだけど、最近の子供は字を書かないので、ある意味リアルなのか?

「ポケモン3Dアドベンチャー2 ピカチュウの海底大冒険」

Mo4358  ピカチュウたちが海の宝を探す14分の3D映画。
 実質活躍するのはニャースでピカチュウは申し訳程度。
 3D映画といえば、昔は赤と青のセロファンを貼ったメガネだったが、今はさすがにそんなものは使わない。
 確かに立体的に見えるのだが、イマイチの感じがする。
 というのも、というのも、実は万博の韓国館で見た「TREE ROBO」という立体アニメがとてつもなく、立体感があり迫力があって面白く、映像が自分の目の前まで来ているのに対し、ポケモンはまだ立体の醍醐味は少ない。
 技術的なことはよくわからないが、3D映画は立体的な構図さえうまければもっと迫力が出るはずである。
 観客の手に触れることができるくらいの距離に映像が感じられればOKなのだが、残念ながらこの映画はそこまでの距離感は出せてなかった。
 この上映時間で入場料900円はちょっと高いかもしれない。

2006年9月 2日 (土)

「ゲット・イット・オン?」

Big  昔、フジテレビで「月曜ドラマランド」というのがあって、富田靖子(B80.W58.H84)が一休さんをやったり、小泉今日子(B80.W58.H85)があんみつ姫をやったりして、漫画の映像化には一見力を入れているように思えるが、実際観てみると真剣クソつまらない脚本と安っぽい演出、最後はおニャン子クラブの歌で終わりという目から血が出そうな展開で、いくら温和な自分でも暴れてしまうようなものを放送していたわけだ。
 これに比べたら今のドラマは遥かにレヴェルが高い。
 「月曜ドラマランド」を百歩譲ってヴァラエティ番組として観てもかなりレヴェルの低いものだった。
 「月曜ドラマランド」で唯一救いなのはTVだから無料であることくらいだろう。
 ところが、「月曜ドラマランド」を金払って映画館で観せられた日には映画館の前にウンコしていやがらせでもしてやろうと思ってしまう。
 ところが、2001年公開の「ゲット・イット・オン?」はまさにそれで、真剣ウンコしてやろうかと思ったが、やっぱりしている最中を見つかったら恥ずかしいのでやめた。
 周防玲子(B82.W58.H84)、金田美香(B80 W58 H82)、福井裕佳梨(B85 W56 H84)は性格が違うが仲良しで・・・・・・もうこのパターンやめようよ。
 よく物語のキャラクターを手早く立たせるために、登場人物の性格をそれぞれ反対にしたりするのだが、これは一見話展開が面白くなりそうだが、へ
たな脚本や演出だと臭くてたまんない。
 性格が違う奴とは一緒につるまないって。
 どうしてもつるまなくてはいけない状況で盛り上がるってのはあると思うが、別に仕事でもない高校生が無理して性格が極端に違う奴とはつきあわないって。
 さらに銀行強盗に巻き込まれてどこかに立てこもって騒ぎが大きくなってくるというパターンも、「スペーストラベラーズ」でもすべりっぱなしだったが、この映画は金がかかってない分もっとハッタリが効かなくてさらにつまらない。
 3人の女の子も全然かわいくない。
 特に周防玲子ってどっからみても奥山佳恵(B85 W57 H86)のパチモンやんか。
 っつうかアイドルが出てくる場合はそれなりに彼女らがかわいくみえるようにがんばらなくてはいけないわけで、だからこそ多少のしょうもない話展開は許すわけなのだが、この映画は彼女らのアップもほとんどないし、確かにロシア料理屋の格好はかわいいけどそれだけではダメっしょ。
 この手の映画の企画がどうして通るのかよくわからないし誰が判断しても面白くないと思うのだがやっぱりなんか事情があるんだろう。
 監督も本当はこんな映画、仕事だからやるんであって、本当はかなり不本意なんじゃないかなあ。
 といいながらもひょっとして面白いか?と考えて金払ってみている自分もいるわけで、時々アイドル映画の形を借りて、とてつもなく面白い映画もあったりするので無視できないわけである。
 もっとも、この映画は真剣つまらないんだけどね。

「狩人と犬、最後の旅」

Mo4410   時々、仕事やめて山に引きこもろうと考えたことがある。
 これがいわゆるスローライフってやつなのかもしれないが、すぐに自分には無理だということがわかった。
 やっぱり映画館がないと辛いし、当然インターネットは必需品だし、深夜アニメが観ることができる範囲じゃないと困る、レンタルビデオも必要だ。
 そう考えると山にこもるのは不可能で、それこそのび太じゃなけど「平らな山ならいいんだけどね」となってしまう。
 「狩人と犬、最後の旅」は、ネイティブ・アメリカンの妻と7頭の犬ぞり犬と共に、人里離れた大自然の中で暮らしている男の話!
 予告を見る限り、狩人と犬の交流モノかなと思ったが、そんな話ではなく、むしろファミリー映画でなく、日々仕事に疲れているお父さん向きの映画なのである。
 これを観る限り山で暮らすのも結構大変だなと思ってしまう。
 いや、それ以上に四六時中働いている出来高制なので、かなりきついものがあるのではないかと思われる。
 昔、「アドベンチャーファミリー」という映画があったが、あれはまだまだ作られたものであることがわかった。
 この映画は「自然で暮らすのは大変だな」ではなく、人生どうやって最後まで生きるかがテーマである。
 そしてもう一つは狩人のあり方についてなのだが、ここらへんも「自然を大切にね」ということだけでなく、現状も踏まえてどうしていくべきかを描いているのが良い。
 出演はノーマン・ウィンター。
  実際の狩人で本人が本人を演じている。(自作自演ってやつ?)
  この人、極寒の中でも氷が割れて水に落ちたりしている。
  自分だったら即効で死んでるな。
  フランスで大ヒットしたらしいが、「皇帝ぺンギン」や「ディープ・ブルー」といい、フランスでは意外にドキュメント調が人気があるのかもね。

2006年9月 1日 (金)

「僕の、世界の中心は、君だ。」

Boku_1_1   「世界の中心で、愛をさけぶ」を観た時に、あまりのベタな展開に、韓国で作ったらもっとベタになると思った。
 ところが本当に韓国でリメイクしてたわけで、そういえば韓国が映画化権を買ったという話もボンヤリ聞いていたが、実はちゃんと動いていたわけね。
 本当に映画化する気があるかわからない「ドラゴンボール」や「エヴァンゲリオン」よりは良いかもしれない。
 そんなわけで韓国版である「僕の、世界の中心は、君だ。」
 何か凄く変なタイトルだが、略して「ボクチュー」か?
 とにかく、この変なタイトルを読み上げなくてはならない映画館の係りの人も大変だなあ。
 当然、韓国でリメイクするとなれば、日本版よりさらにベタな話展開になるはず・・・・・・と思っていたら、意外に日本版より良いんだよね、これが。
 上映時間が日本版138分に比べ、韓国版は87分。
 おそらく、この時間差は日本版で最もいらないと言われている主人公が大人になってからのシーンをスッポ~ンと削ったからだと思う。
 確かに彼女の出ている話は超無理無理で、例えば自分がカセットテープを運んでいた相手の顔を忘れるのか?とか、結婚前提でお互い話をしてないのか?ツッコミどころ満載で、長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)の出演している高校時代が男の妄想が爆発して気持ちいいのに、柴咲の話になると一気に冷めてしまうのだ。
 だから、リメイクするとなれば、高校時代を中心に話を構成してしまうのは正解だろう。
 日本版でカセットで声のやりとりをしていたが、韓国版はポケベルの伝言ダイヤルを使用しているのはちょっと目から鱗がこぼれた。
 確かにこれは、カセットより不自然さはない。
 そしてそのポケベルが落として海に沈んでおり、誰も触れることができないというのも良い。
 もちろん、電池はどうするんだ?とかのツッコミはこの際置いておく。
 その他、写真屋が葬儀屋になっていたり、焼きそばパンがコロッケパンになっていたりしている。
 オーストラリアには行かない。
 最後の遺灰をばらまくシーンは、どうも韓国は土葬らしく、その変わりのシーンが用意されているのだが、韓国版の方が日本版よりうまく昇華していると思う。
 もちろん、病気のヒロインを連れ出すという話もあるのだが、「助けてください」と叫んだりしない。
 いや、それよりも日本版も韓国版も台風が来たら船も飛行機も動かないってわからないのか?
 まあ韓国版は前半はベタなギャグ満載で、後半は泣かせるという王道!
 正直、日本人から見ると、外国の話なのでノスタルジー部分は共感できないものがある。
 話は日本版も韓国版も、男の妄想爆発で、ヒロインはいわゆる「女ドラえもん」状態で、何故主人公を好きになるかはよくわからない。
 主人公はチャ・テヒョンは、韓国でどういうポジションなのか良くわからないが、どうしてこんなジミー大西みたいな顔の奴が人気者なんだろう?
 いや、それより30歳で高校生は無理ありすぎだろ?
 ヒロインのソン・ヘギョ(B84-W58-H85)も年齢的には昔のビニ本のモデルもしくはコスプレの域で、美人だけど、やっぱり「セカチュー」の長澤まさみには勝てない(しかし、最近あまりかわいくなくなってきたのは何故?)
 頭を丸めてないところが、まだまだ気合が足りないと思う。
 まあ、あの予告編は失笑ものだし、日本版を先にみると、どうしても二番煎じというかパクリに見えるのだが、文化の違いを意識するとそれなりに面白いし、話は難病モノというよくある設定なので、あとはそれをいかにうまく映画化するのかが見所であり楽しみでもある。
 自分は予想よりもつまらないわけではなかったのでOK!
 韓国でリメイクしたので、次はいよいよハリウッドで映画化か?

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »