2016年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 「恋する日曜日」 | トップページ | 「とっかえっ娘」 »

2006年8月18日 (金)

「バットマン ビギンズ」

20050619  バットマンといえば我々の世代だとネズミ色の全身タイツの男で、SMクラブもしくは赤影のようなマスクをつけたロビンと一緒に、大きくて燃費の悪そうなバットマンカーに乗って、仮装パーティーに参加しても違和感のなさそうな格好の敵と戦っているというイメージが強い。
 そのバットマンが、ティム・バートンが監督で映画化されると聞いて「大丈夫か?」と思ったが、バットマンのコスチュームデザインを見て真剣かっこいいと思った。
 自分の理想だった本当にかっこいいバットマンがやっと出てきたのだ。
 アメリカで「バットマン」は大ヒットし、日本でもあっちこっちでコウモリのマークが目につくむやみやたらと金をかけた宣伝がされ、その年の正月映画は「バットマン」の一人勝ちだと思われていた。
 しかし、いざ公開されると思った以上にヒットせず、同時期に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」の方が客入りがよかった。
 思ったよりヒットしなかった理由は、日本ではバットマンの知名度が低いことや、スーパーマンのようなアクション大作と思っていたが、実は妙に暗くアクションの少ない映画であったことなどが原因かと思われる。
 そして公開日まで徐々に浸透させるはずのコウモリのマークも多くの人が「開いている口」だと思っていたらしい。
 かくいう自分も大変面白そうな雰囲気を漂わせている予告編を見てアクション大作だと思っていたのでちょっと物足りなかった。
 自分がバットマンの面白さがわかったのは続編の「バットマン・リターンズ」からである。
 バットマンはアクション映画というよりはむしろ怪奇映画なのである。
 バットマンやその敵は吸血鬼やフランケンシュタイン、ちょっと違うかもしれないがオペラ座の怪人のような存在であり、その世界観は混沌としたものでなくてはならない。
 「リターンズ」は怪奇映画としてバットマンの世界を描ききっており、登場人物もペンギンやキャットウーマンなどのそれぞれの心理描写はきっちりできていたと思う。
 その後の「バットマン・フォーエヴァー」、「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」はどちらかというとTVのオポンチ路線に近く、それはそれでありなのだが、少なくとも自分の求めているものとは違うものだった。
 久しぶりに新作として公開された「バットマン ビギンズ」(日本語で言うと「バットマンはじめました」)は、バットマンの誕生するまでを描いているのだが、これがすこぶる面白く、今までのバットマン映画の中では最高傑作である。
 この映画はバットマンの存在理由を明確に描いており、それがまるで歴史物を見ているような壮大な展開なのである。
 冷静に考えなくてもアメコミのヒーローは変だ。
 正体がばれないようにしているのに派手なコスチュームで敵と戦っている。
 これもコミックの絵で見ている分にはいいのだが、実際にあんな格好でいたら絶対に変態だ。
 だから派手なコスチュームには必然性がなければならない。
 「バットマン ビギンズ」はほぼ全編かけてバットマンが誕生するまでを説明しており、ブルース・ウェインが何故バットマンになったのか?(彼がプレイボーイの理由は?)、バットマンの装備はどうやってできたか?、何故コウモリなのか?をもっともらしく映像で見せている。
 これが妙に説得力があり、一人の人間の歴史物のようで面白い。
 歴史物を思わせるのは、すでにレギュラーのキャラクターが要所要所で登場しているとことで、例えばバットマンに協力する正義漢の強い警官が実は将来のゴードン署長であったり、将来的にジョーカーが出てくることも匂わせている。
 あと本編では触れてないが、バットマンと関わる少年はおそらく将来的にはロビンかもしれない。
 バットマンの敵は妙な格好の奴が多い。
 例えばジョーカーは犯罪者なのに何故あのような道化師のメイクなのかよくわからない。
 特にTVシリーズのジョーカーはマクドナルドのドナルドを思わせるだけで迫力のかけらもない。
 「精神異常者だから」の一言でも片付くのだが、それなりの理由が欲しいところで、ティム・バートン版のジョーカーは廃液の中に落ちて皮膚が白くなり、銃で撃たれて笑った顔のようになっているという設定だ。
 ペンギンも両親に捨てられた奇形児という設定になっている。
 今回の敵がスケアクロウと知って、いかに昇華するか興味があったが、普通の人間が頭巾をかぶるだけだが、ガスを吸わせることにより幻覚を見せるというのは良いアイディアだと思う。
 バットマンの装備でも人気の高いバットモービルだが、今回はずんぐりした形になっている。
 このデザインがネットなどで発表された時に一部のマニアの間では大変評判が悪かったのだが、スマートさはないものの装甲車又は戦車としてなら説得力があって良い。
 主役のクリスチャン・ベールは少し線が細いかなと思ったが、意外に筋肉質でかっこいい。
 アルフレッド役はマイケル・ガフがハマリ役だったのだが、既に亡くなっているらしい。
 しかし、今回のマイケル・ケインはガフとは違った意味でハマリ役で、「デンジャラス・ビューティー」のメイク役もそうだが、ユーモアがあってちょっとおさえた演技が良い。
 その他にもゴードン刑事部長役でゲイリー・オールドマンが出演しているのだが、これがパッとすぐにわからない。
 いやそれよりもオールドマンが善良な刑事役というのが違和感がある。(「レオン」の影響か?)
 そして、自分の中では久しぶりにスクリーンで見るルドガー・ハウアーがいるのだが、彼も最初すぐにわからない。
 リーアム・ニースンはスター・ウォーズの役と少しかぶるというか、この手の役がハマリ役か?
 その他にもモーガン・フリーマンとか出演しているし、彼は007のQを思わせる役である。   
 よくよく考えるとこの映画の脇役って妙に豪華なんよね。
 ヒロイン役は最近、トム・クルーズと結婚したケイティ・ホームズ。
 まあ彼女は豪華脇役陣の中ではかすむのはやむおえないだろう。
 そして最も日本で話題だった渡辺謙だが、実質の登場時間は5分あるかないかというような短い時間である。
 彼の所属する影の軍団は、世直しと称して裏で破壊活動をしており、これが過去の事件、例えばロンドンの大火事なども彼らのせいらしい。
 いや、これって「カリ城」のゴート札がナポレオンの資金源だったり、大恐慌を引き起こしたのと同じようなハッタリで、こういうのでちょっとリアリティが増すというものである。
 スーパーマンは宇宙人だし、スパイダーマンは超能力者であるが、バットマンは普通の人間である。
 だからこそ、小道具を駆使して活躍するのが見物であるわけだ。
 唯一残念なのはアクションシーンが妙な画面割をしているのでわかりづらいところか。
 意外にこの映画がティム・バートン版のバットマンに続くと考えている人が多いのだが、これはリセットをかけたバットマンなので別物である。
 自分はこのスタッフと出演者で新しいシリーズの始まりを希望する。
 この映画を見習って日本でも「仮面ライダー」も作ってほしいけど、自分としては北村想の「怪人二十面相・伝」の映画化希望!
 そして「ダース・ベイダー ビギンズ」(日本語で言うと「ダース・ベイダーはじめました」)である「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」も、この映画くらいやって欲しかったのだけどね・・・・・・。

« 「恋する日曜日」 | トップページ | 「とっかえっ娘」 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185540/11486854

この記事へのトラックバック一覧です: 「バットマン ビギンズ」:

« 「恋する日曜日」 | トップページ | 「とっかえっ娘」 »