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2006年8月 6日 (日)

「ラフ」

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 漫画の映画化はとにかく難しくて、絵が既にあるのでイメージが固定化してしまう。
 ましてや、アニメ化されているような漫画だと難しい。
 もちろん逆の場合はOKで、映画が成功して漫画が売れるのであればそんなに問題はないわけだ。
 「ビー・バップ・ハイスクール」はその最たる例だろう。
 一番いいのは漫画も映画もそれなりに大ヒットというやつで、ここ最近だと「NANA」だろう。
 漫画の原作の成功は、必ずしも原作通りでなければならないわけでもなく、当たり前のことだが映画として面白ければ良いのである。
 昨年、公開された「タッチ」はTVアニメや原作ファンからの評判は悪い。

 おそらく、原作やアニメのイメージが固定されているからだ。

 だけど、映画はそれなりにヒットはしたようで、評判と興行成績は必ずしも一致はしないし、映画会社としては興行成績さえよければのいい映画なのである。
 長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5←スポーツ紙によるとB91との話もあり)主演で、あだち充の「ラフ」の映画化という話を聞いて、「タッチ」の二匹目のドジョウを狙っているのは想像できてしまう。
 まあこの調子でいくと「みゆき」とか「陽あたり良好」とか長澤が制服を着る限界の25歳くらいになるまで作っていきそうな気がする。(それじゃあビニ本のモデルか?)
 「ラフ」の最大の見所は何かというと、やはり長澤の水着であることはいうまでもない。
 「タッチ」の時に「南ちゃんのレオタード姿がない」という意見が多数を占めていたので、今回は水泳なので水着があるので正しい企画であるといえるだろう。
 まあ彼女の場合、少年誌や青年誌で水着にはならないのに、映画は頻繁に水着、もしくはそれに近い格好(モスラの小美人など)になっており、ここ数年の東宝カレンダーの8月は大沢さやか(B86-W58-H86)に変わって彼女が水着を披露している。
 さらにこの映画では市川由衣(B83.-W55-H85)も水着になっており、彼女の小柄ながらもわがままな体を長澤と一緒に見ることができるのは大変嬉しいことである。
 また市川はツンデレ系のキャラクターで、水着になって砂浜で本を読んでいるという「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門みたいなところもあって、そっち系のファンにはたまらないものがあるといえる。
 映画の最大の売りがそれであることを考慮して、昔ながらの懐かしの正統派アイドル映画として大成功である。
 そしてそれ以外の物語とかに目を向けると、さすがに「タッチ」ほど巻数がないので、その分適当にまとまっているが、基本的にあだち充の世界観を、東宝の長澤まさみ最優先の条件で作るのは難しいと感じた。
 「ラフ」は「タッチ」程知名度は高くないので、原作やアニメと比べてという人は少ないかもしれない。

 ただ、それなりに原作の捨てるところと改変するところは処理されており、例えば野球部の緒方が映画では高飛び込みの選手になっていたり、主人公とヒロインの家の確執も軽く触れる程度。
 映画の時代設定は一応現在で、音楽はもはやIpodの時代になりカセットテープを知らない世代が出てきている昨今、原作のラストのカセットの話をどうするのかなあと思っていたのだが爺さんの形見のウォークマンを使っているという設定で、ちょっと無理無理な設定ではあるが、これを大きく変えると辛いし、無理に時代を合わせるとナンチャッテ80年代になって寒いものを感じるので無難な設定だと思う。
 まあウォークマンと長澤というのが「セカチュー」を思わせるものはあるのだけどね。
 ただ最後の肝の部分なのに意外に伝わるものがないのが辛い。
 細かいところを言うと、最初の蟻のアニメは映画の中で浮きっぱなしで、いらないと思う。
 またこの映画は新しい東宝シンデレラガールのデヴュー作でもあるのだけど、エンドロールの最後は彼女のための無理無理なところではあるね。

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あだち充さんの漫画「ラフ」を原作にしている映画です。 僕はこの映画の原作は読んだ [続きを読む]

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