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2006年8月30日 (水)

「世界の中心で、愛をさけぶ」

Sekachu  予告を観ると大沢たかおと柴咲コウ(B76-W58-H83)が主役で、柴咲コウの高校時代を長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)を演じる岩井俊二の「Love Letter」みたいな映画化と思いきや、大沢たかおと柴咲コウは脇役というか観客集客に使われただけで、本当の主役は森山未來と長澤まさみだった。
 正直、柴咲コウの登場人物はいらないと思うし、設定に無理ありすぎ。
 最後のオーストラリアも蛇足だと思う。
 ただ映画の半分以上を占める時代である1986年が、自分が生きていた時代なので懐かしく切なかった。
 残念ながら自分の場合、長澤まさみのような女の子は周りにいなくて、好きな映画は007シリーズと「スター・ウォーズ」、金がなかったのでTVの映画をチェックし、劇場公開の映画を観るための金を捻出するためにバイトにいそしむ時期だった。
 だからこそ、この映画は当時のダメダメ男の理想を見事映画化しており、ベタな話であろうとも心の中では悪く言えるわけもなく、ひたすら泣けてくるのだ。
 映画の冒頭で柴咲コウが電気屋でカセットテープのウォークマンを買おうとして、店の店員に驚かれるシーンがあるのだが、カセットテープがもはや古いメディアなのに驚いた。(ちなみに自分のカーステはまだカセットで、1986年当時の伸びきったテープを聞くこともある)
 ウォークマンに憧れる気持ちは痛いほどわかった。
 今でこそ当たり前だが、あの小さい機器で音楽が聞けるのは同時としてはとてつもなく画期的で、実際にウォークマンが発売されたのはもっと前なのだが、値段が高く手が出るものではなかった。
 若い二人がカセットテープに声を入れてやりとりするのに使われるダブルラジカセが懐かしい。
 自分は女の子の使用している松下のダブルラジカセの黒色を持っていた。
 実はあのラジカセはダビングすると音がこもるのが欠点!
 ただ、もしカセットのやりとりや交換日記をすると必ずどこかで二人だけの秘密ではなくなり、最後は心ない人達に茶化されて終わってしまうんだよなあ。
 彼らがハガキを読まれるために地方のFM局にせっせとハガキを送るのだが、自分の場合だったら「オールナイトニッポン」だよなあと思ってしまう。
 多分、自分が実家に帰ると女の子からのカセットテープは出てこないが、「ビートたけしのオールナイトニッポン」は100本近くは出てくると思うぞ。
 もちろんFMもガンガン聞いていた。
 と、言うのも当時レコードを買う余裕がなくてエアチェックを地道にしていたからだ(泣)
 学校で舘ひろしが来たといって大騒ぎになるシーンがあったが、あれって「あぶない刑事」で宍戸錠がゲストの時、四国ロケの時があったのでその時のことかなあと思ってしまった。
 音楽も佐野元春の「Some Day」も良かったが、渡辺美里(B83-W62-H84)の「きみに会えて」の使い方には泣かせる。
 自分も当時は渡辺美里が好きでコンサートまで行っているが、当時が彼女の一番のピークだと思う。
 エンドロールで渡辺美里が出演していることを知ったのだがどこに出ていたのだろう?
 しかし、森山未來はなんて大沢たかおに似ているのだろう!
 すいません、最初まじで大沢の若い頃をCGで作ったのかと思いました。
 それにつけても長澤まさみはなんてかわいいんだ。
 手足も長くて胸もあって、あんな娘と高校時代につきあえたら本当に毎日楽しいだろうなあ。

  ・・・・・・とまあこれが公開当時の自分の感想なのだが、絶対に韓国で作ったらもっとベタになるだろうなあと思ったら本当に作っちゃったんだよなあ。
 ちなみに当時はまだ長澤まさみはブレイクしてなくて、柴咲コウがメインで作られているのだが、彼女の出ている場面がこの映画をつまらなくしている。
 ぶっちゃけ、柴咲のエピソードさえなければ、かなりの傑作になるはずで、もし、今作ったら長澤メインの話になるんだろうなあ。

2006年8月29日 (火)

「ピンチランナー」

Ag8514_1  昔はどうでも良かったのだが、一時、モーニング娘。にはまりっぱなしで、「ASAYAN」はチェックしていたし、歌番組でちょっとでも出ていようもんならビデオ録画するまでの徹底ぶり。
 紅白だって彼女達が出てくる時間と小林幸子(B86-W68-H88)の時間だけ真剣に見ていた。
 まさに♪モーニング娘。を追う追う追う追う♪状態だった。
 メンバーの中では普通なら、当時は安倍なつみ(B80-W54-H80)が人気者だが、自分は後藤真希(B84-W65-H85)と飯田圭織(B85-W60-H80)がお気に入りで、そういえば自分が真剣はまったのも後藤が出てきたあたりだったりする。
 モー娘。の歌というのは不思議で何度も聞いていると耳触りが良く覚えてしまう。
 大ヒットの「LOVEマシーン」は最初あまり良いとは思わなかったのだが、何度も聞いているうちに良く聞こえてくるから不思議である。
 そんなわけで当時の忘年会は女子社員は「LOVEマシーン」を振り付けつきで歌うのはおそらくどこの会社でもあったことだし、最後の「LOVEマッシ~ン」の一言を誰がいうかで熾烈な戦いが女性の中であった会社は各都道府県で一社はあったことはいうまでもない。
 その社会現象にもなっているモー娘。の出演映画が、2000年いきなり公開が決定、滅茶苦茶短い製作期間で作られた映画で、監督が「ビーバップ」や「デビルマン」の那須博之。
 この条件で「がんばっていきまっしょい」レヴェルの完成度の高い確率は99.9999%、NASAの安全基準と同じ数字だが、まずありえない。
 話はあって実はないようなもので数ある設定もあまり生きてない。
 例えば主人公のいる女子高と隣の男子校の設定とか、心臓が病気でいつ死ぬかわからない女の子の話とか探せば色々あるのだが、それらはほとんど生かされてない。
 この映画はモー娘。が高校の制服着たり短パンで走っているとうところにポイントを置くしかないだろう。
 実は今までも数多く作られてきたアイドル映画を観てはどうしてこんなものを作っているのか理解できなかったのだが、今頃やっと理解できた。
 自分が好きなタレントが出ていないとその手の映画はどうしようもないのだ。
 映画の中で普段見ることのできないアイドルの怒った顔や泣いた顔などTVではお目にかかれないようなものが見ることができることが大切なのだ。
 もっとも今はアイドルもドラマからコントまでこなすからわざわざ映画を観る必要も意外とないかもしれない。
 ただこの映画を観ていてそんなに苦にならなかったのは、その前の年に観た「ドリームメーカー」がどうしようもなかったので、それに比べるとまだましだと思ったからだ。
 最大の見所は実際に参加した駅伝のシーンなのだが、これも当初、結果によって結末が違うというのが売りだったが、元々映画では駅伝に出る理由と言うのが、順位なのか完走なのかが明確になっていないし、そこに到達するまでの話も成り立っていないのでどうしようもない。
 それに駅伝のシーンだけ画質が違うのだが、これはどう考えてもビデオ撮影で、確かにフィルムに比べ安くてフットワークが軽いというのはあるかもしれないが、映画館まで行ってダビングのやりすぎのエロビデオみたいな画質はちょっと悲しい。
 まあ当時の機材だとあれが精一杯か?
 ところで、当時、この駅伝を観ていて思ったこと。
後藤・・・・・・腹痛いのか?
市井・・・・・・モー娘。やめるんだよなあ。
飯田・・・・・・愛想振りまいてるんじゃねえ。
矢口・・・・・・小さい。
安倍・・・・・・滅茶苦茶太股が太い!ちゅうか肥えてきてないか? やっぱり「初期型なっち」じゃないとダメだな。
中澤・・・・・・・高校生役でなくて良かった。

 自分の行った映画館には「最後にお楽しみ映像あり」とあったので、ひょっとして「新宿少年探偵団」のように歌のプロモでもつくのか?新作「ハッピーサマーウェディング」がドルビーの音響で観ることができるのなら来て良かったと真剣思ったのだが、実は新メンバーの追加映像のことだったんですね(泣)
20060206_1  つまり、4期メンバーが映画のちょっと前に決まったので撮り足したもの。
 ところがこの時は全員垢抜けないところがあって、あまりかわいくない。
 エンドロールの時に「今井絵理子」の名前があってちょっと場内がざわめいたが、自分も全く気づきませんでした。(同姓同名?)
 でも前から思うのだが、この手のアイドル出演は無理して劇映画作らなくてもフィルムコンサートで十分行けると思う。
 ドルビーデジタルの音響だったら絶対に楽しいし。もっと観客動員できそうだぞ。
 どうですか?>映画会社の皆さん(権利の問題や映画会社のプライドがあって難しいだろうなあ)
 

 そんなことを考えていたけど、もう随分昔のことになったんだなあ。
 まさかメンバーが、盗作問題を起こしたり、男関係で脱退したり、タバコ吸ったりして謹慎とかするとは思わなかった。
 今、マジでモー娘。をテレビで見なくなったのは時代の流れとはいえ寂しい!
 せめて「スケバン刑事」でも観るしかないか。

2006年8月28日 (月)

「ユナイテッド93」

United93  当時の夜、家に帰ってきてTVを見た自分は、何かの映画かと思ったが、ほとんどのチャンネルが番組を変更して同じような映像を流して放送していた。
 最初はWTCで発生した火災か何かと思ったが、徐々に全貌が明らかになってきて実はとんでもないことが起こっていることがわかってくる。
 これが映画だと間一髪で危機回避だろうが、現実はそんな単純なものでない。
 遠く離れた国で発生した事件でも、かなり緊迫した状況で怖いと感じたので、アメリカ人はもっと恐怖を感じただろう。
 「ユナイテッド93」は9.11米国同時多発テロを題材としており、ハイジャックされた4機のうちワールドトレードセンターにもペンタゴンにも突っ込まず、ペンシルベニア州に墜落した飛行機の機内での出来事を再現している。
 物語性を極力排除しており、その分観客は当事者になったような感覚になってしまう。
 映画やドラマは何かの発生する時はそれなりの理由や前振りがあるものだが、現実は何も状況がわからないまま事件が発生してしまう。
 そして何が一番怖いかというと、自分の置かれている状況がわからないことであり、それをこの映画はうまく描いている。
 特に管制塔のやりとりは、最初は日常業務だったのに、徐々に緊急事態になっていく怖さがあった。
 特に何気なく2機目がぶつかるところは、実際当時テレビで見ていても何が起こったかわからない状況だったので、現地にいた人はもっとパニックだっただろう。
 もし、日本で同じような事態が発生して、映画やTVドラマを作るとなると、戦争物と同じようにお涙頂戴のトホホなものになってしまうのだろうなあ。
 ただ残念だったのは、あまりにも動きまくる手持ちカメラが気持ち悪いことで、この手のドキュメンタリー調のものって、やたらと動きまくる手持ちカメラの撮影が多いけど、これって緊迫感が出るからやってるの?
 正直、やめてほしい。
 TVの小さい画面ならともかく、大きなスクリーンでこんなことをやられたら、観ている方も気持ち悪いし、そもそも「手持ちカメラ=緊迫感又はリアル」という考えは違うんじゃないかなあ。
 おそらく、この映画はカメラが人の目線になっているのかもしれないが、これは岩井俊二もよくやる趣向なのだけど、観ている側はかなり気分が悪くなって、正直効果的だとは思えないんだよね。
 そういえば昔、「ノロイ」という疑似ドキュメント調のホラー映画を観たのだけど、これも画面が揺れまくりで、一応プロのカメラマンが撮影しているという設定なのだけど、プロのカメラマンは必要以上にカメラなんか動かさないんだけどね。
 そんなわけで、良い映画だけどもう一回観たいという気にはならない。
 マジで翌日まで気分が悪かったよ。
 映画が終わった後、相変わらずUSJのCMが入るのだが、ひょっとして「ユナイテッド93」のアトラクションを作るつもりか・・・・・・と思ってしまうのは自分だけ?

「スーパーマン」

Superman 「日曜洋画劇場」で1978年版の「スーパーマン」を観た。
 1983年のテレビ初放送の時も「日曜洋画劇場」での放送で、前も言ったがこれを録画するために今では1万円もしないモノラルのビデオデッキを16万円払って購入したわけですよ。
 当時はベータかVHSか究極の選択があって、これだけで相当悩みました。
 15万以上の金を払って、将来使えない機器を購入するわけのもいかないですよね。
 散々迷ったあげく、録画時間が長いVHSを購入しました。
 これは正解でした。
 そして今なら100円以下のテープが、当時120分で3600円。
 さらに言うと、近所に売ってなかったので、相当遠くの店にいかないと購入できない。
 いや、正に清水の舞台から飛び降りる気持ちとはこのことですよ。
 そんな思い出のある「スーパーマン」を久しぶりに観た。
 HD放送で5.1チャンネルサラウンド。
 映画館と同じ、いや当時よりも良い環境で自宅で「スーパーマン」を観ることができる。
 時代のは変わったなあと実感!
 もっとも自分の場合、アナログの14インチのテレビなので、全く意味ないんですけどね~(泣)
 今回は未公開シーンがあるというのでそれも楽しみのひとつだった。
 しかし、放送が始まってがっかりすることが。
 物凄く楽しみにしていたオープニング、カットかよ~(泣)
 「スーパーマン」といえばジョン・ウィリアムスの音楽に合せて字が飛んでいくのが見所のひとつで、それカットしてどないするんじゃ~。
 この時点で相当萎え気味になってしまった。
 まああの長いオープニングとかエンディングはテレビ局にとってはちょっと辛いかもね。
 久しぶりに観て思ったのは、当時物凄いと思っていた特撮が今見ると結構士ショボいことで、スーパーマンが飛んでいるシーンなんかへたすると合成バレバレな状態!
 まあそれを言うと、ミス・ティッシュマーカーの髪形や服装も時代を感じる。
 いつの間にかクラッシック映画になりつつあるんだなあ。
 少年時代のクラーク・ケントが電車と並行して走っている時に電車の中でそれを見ている女の子がいるが、それが実は子供の頃のロイス・レーンなんだけど、公開時の字幕では確かそこまで触れてなかったと思う。(記憶違いだったらすいません)
 今回の放送ではちゃんと「ロイス・レーン」と言っている気配りは嬉しい。
 また、クラーク・ケントの少年時代から北極にいくまでの家族を描いている場面って結構良くて、最後齢食った母親と麦畑で抱き合っているシーンは結構泣かせるものがある。
 当時の劇場版で凄いなあと思ったのは字幕が白いシーンになると黒字になることで、「未知との遭遇」なんか白く光っているシーンが多いので、ほとんど字幕が読めなかったが、この配慮は嬉しかった覚えがある。
 ところで未公開シーンだけど、別にあってもなくてもどうでもいいシーンで、やっぱそれよりもオープニング優先じゃない?
 声の出演は1回目の放送の時はマーゴット・ギターの声を中原理恵(B82-W57-H82)があてて、異常に違和感があったが、今回は違う人で良かった。
 ここ最近は声優の方が普通の俳優よりも下手な場合が多いが、この当時は声の演技というのが確立されていなかった時代なので仕方ないとはいえ、どこから中原理恵というキャスティングを思いついたかよくわからない。
 もうこの時点で「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の放送なんてすっかり終わってるんだけどね。 
 ところが、当時は「スター・ウォーズ」の声がかなり問題だったので、あまり誰も気にしなかったことは言うまでもない。

「ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国」

20416  50人のファンが50台のビデオカメラで、ビースティ・ボーイズのライブを撮影した映画。
 実はビースティ・ボーイズが何者かは全く知らないけど、映画を観にいったのは50台のカメラを使った映像がどんなものか興味があったからだ。
 といいながらも、素人が撮る映像だから手ぶれしまくりだろうし、それを使おうとしたらやたらと細かくカッティングして編集していくのが定番である。
 果たしてこの映画も予想通り、やたらと細かく編集しているものだった。
 正直、最初の方は手ぶれの映像に気持ち悪くなってきたが、慣れるとそれなりに面白く観ることができた。
 基本的にはいくら50台カメラを使おうが、似たような画面が多くなってくるのことを実感した。
 基本的にフィルムコンサートである。
 個人的にはミュージシャンやアイドルはへたな演技をするよりはコンサートを映画館のきちんとした音響で見せるのは有りだと思っている。
 自分の観にいった回はどういうわけか外人客が多く、奴らはもう最初から最後までもうノリノリで、拍手したり叫び声を上げたり大盛り上がり大会!
 基本的に映画館で騒いでいる奴は許せないのだが、今回は外国人でどっからみても海兵隊みたいないかつい連中だからということを差し引いても、この手のストーリーもないフィルムコンサートの場合はOKだと思ってしまった。
 そんなわけで、映画会社の皆さん、つんまらないドラマを作るよりも、フィルムコンサートを復活させるのも手段としてはありだと思うぞ!

2006年8月27日 (日)

「親指さがし」

Oyao1  “親指さがし”とは、親指を失った少女の霊を慰め、親指を見つけることができた者は願いを叶えることができるという遊び。
 廃ホテルの屋上で“親指さがし”をした12歳の6人の子供たち。
 他愛のない遊びのはずが、1人の子供だけが忽然と姿を消した。
 それから8年、同窓会で再会した5人はもう一度、“親指さがし”をやる。
 その日以来、一人、また一人と親指を切り取られ、死体となって発見される・・・・・・。
 この時期だと例のシュレッダーで指をなくしたお子さんのことみたいで、ちょっとシャレにならないタイトルだなあと不謹慎なことを考えてしまった、スイマセン。
 かくいう自分の父親も事故で指をなくしており、その当時病院にかけつけた自分は、初めて血だまりというのを見て、人間の体にはこんなに血が入っているんだなあと一瞬思ったがその後、気持ち悪くなってしまった経験があるので、映画で指が切られるところはその時の記憶が蘇り、気持ちが悪くなった。
 子供の頃ってコックリさんやらエンジェルさん、口裂け女、ツチノコやらこの手のオカルト心霊モノって流行してしまうわけで、これは自分の時だけかと思いきや、どうも調べてみると定期的に流行るらしい。
 まあ子供ってバカだからな~(笑)
 この映画がヒットすれば子供たちの間で“親指さがし”がブームになる可能性もあるのかな?(一応PG-12なんだけどね)
 そんなわけで、映画なのだけどこの話展開だと、「13日の金曜日」や最近で言うと「ファイナルデッドコースター」みたいな人が凝った死に方をしていく「バカがキャンプにやってくる」系統かなと思いきや、実はサスペンス・ホラーの形を使ったちょっと切ない話だった。
 だから正直そんなに怖くない。
 話も淡々と進んでいくのでホラーと思って緊張して観ていると途中でダレてしまう可能性も大きい。
 自分は途中少しへこたれてしまった。
 主演はV6の三宅健なのだが、どう考えても本当の主役は伊藤歩(B82-W60-H80)で、彼女がこの映画で一番光っており、あの困った顔が良い感じを出していた。
 彼女がいて成り立つ映画だと思う。
 おそらく、この映画がそれなりにヒットしたら、シリーズ化してしまうのだろうなあ。

「劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜」

1000903_02  「劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜」は、多くの美形キャラクターたちが登場する平安時代の京をモチーフとした舞台設定で女性ファンを魅了する恋愛シミュレーションゲーム「遙かなる時空の中で」を元にしているらしい。
 自分はここ最近ゲームはとんとご無沙汰で、「サクラ大戦」とか「ときメモ」以来やってないんじゃないかなあ。
 やっぱり、集中してゲームができるのって、失業している時くらいじゃないかな。
 「月刊LaLa」でも漫画が連載されているらしい。
 20年以上前であれば、この手の漫画は「月刊LaLa」では絶対に掲載されないのだが、時代が変わったなあと思った。
 そんなわけで、そんなに思い入れはないけどアニメは好きなので劇場に行ったのだが、・・・・・・すいません、なめてました。
 上映20分前なのに、満席状態で立ち見も出ている始末!
 今の時代に立ち見もどうよ?と思ったが、友達とバラバラになるよりは一緒に立ち見の方がいいからというのが理由らしい。
 そして客層はほぼ腐女子女子で、男子5人いるかどうかといった感じで、売店はキャラクターグッズがガンガン売れている状態!
 いかに女性の心をガッチリ摑んでいるのがわかった。
 ジブリアニメじゃないから大丈夫だろうと思ったけど、逆に公開する劇場が少ない分集中するのかもしれない。
 話はナンチャッテ時代劇で、まあゲームだと「大正時代」でなく「太正時代」とか、時代考証そっちのけで、いわゆるそれっぽい雰囲気であれば何でもOKなんだけど、お約束を知らなかったり理解できないと、かなりムッとする人はいるかもね。
 話展開は大体想像ついてしまうけど、そんなに悪い展開でもなく、この手のファン向けアニメはそれなりにうまく作るので問題なし。
 自分はこのゲームを知らないので、時々何でもないところで笑いが発生しても、意味がわからず、おそらくゲームをしている人だけがわかるお約束なんだろうなあ。
 というかそんな奴が来ていること自体が問題かもしれない。
 声優もやたらと豪華で、これも人気の要因であることは言うまでもない。
 

2006年8月26日 (土)

「BOM!」

35778656_225  若い頃はアイドル映画は軟弱だと思って観ない時もあったが、それは金がなかったからで、取捨選択していくと、どうしてもアイドル映画と子供映画は捨てていかなくてはならない。
 しかし、今、ある程度金銭に余裕が出てくると何でも観てやろうという気持ちになる。
 映画料金が高いって言うけど風俗レートに換算したり、ちょっと飲みに行くことを考えれば安い。
 だけど、映画もいくが風俗もいくのが大人だよね。
 そんなわけでいかにもな2002年公開のアイドル映画「BOM!」
 女子高生が拳銃を拾って一発づつ撃っていくことにより悩み事を変えていくというお話。
 昔、松本大洋の漫画で似たような話があったが全く関係なし。
 漫画が男子高校生が主人公だったのが、この映画では女子高生になったようなもので、見所はなんといってもグラビアアイドルが女子高生や婦警のかっこうをしていることだろう。
 っつうかそれ以外は何もない。
 どう考えてもグラビアアイドルを複数揃えて、骨太の社会派ドラマないだろうし、本編始まってからいきなりの「月曜ドラマランド」のノリのドタバタや間抜けな効果音が、この映画が実は早々と発売されてしまうビデオやDVDの迫付けのための劇場公開であることは想像に難しくない。
 さらに普段から水着になっている彼女達が、この映画では助平なシーンもないし水着もないしどこにポイントがあるかは、わからないが普通のドラマっぽいものに出ていることが大切なのであろう。
 昔は脱ぐから劇場にいったのだが、今は反対なのかもしれない。
 正直、自分もこの手の話をTV放送やビデオで最後まで観るかといえば全く自信がなくて、映画館で逃げれない状態にしないと観ないと思う。
 まあそれ以上に自分はアイドル映画好きなんで、大きなスクリーンでかわいい女の子を観ることができたら(それが前提ならば)それだけでもいいと思っている。
 いや、実際かわいい女子高生って自分の周りには存在しないし、やはりお色気があってかわいい女子高生役といのは、現役ではなく、高校卒業してから20歳くらいが適当なのである。
 もちろんそれ以上の年齢は昔のビニ本のモデルになってしまうわけだね。。
 主演の初音映莉子(B75 W57 H80)は、「うずまき」という大変くっだらない映画を観た自分としては大変印象が悪いのだが、主役ということはそれなりに演技力があるのか、拘束時間が確保しやすいのかよくわからないが、どういうわけか主役なわけだ。。
 そういえば、世の中には映画では主役なのにTVは脇役専門というのもいるのだが、彼女もその一人なのか?
 彼女の出ている映画は結構観ているけどTVドラマは全く観てなかったりする。
 今やブログの女王・眞鍋かをり(B84 W55 H80)は、当時は「ウォーターボーイズ」で妊娠している先生役でお馴染みだが、あの白い水着がたまらんかったわけよ。
 ところがこの映画ではメガネっ娘で、不細工だけど眼鏡をとると美人みたいな、昔の少女漫画みたいな要素もあったりする。
 乙葉(B89 W59 H85)は、この映画で改めてじっくり観たのだが、凄くかわいいじゃないですか。
 これが将来、藤井隆の嫁になってしまうわけだ。
 今回の映画で自分にとっての拾い物は彼女かもしれない。
 真剣に彼女でもええかなあと思ってしまいました。
 小野麻亜矢(B82 W59 H83)は、ど~考えても高校生にみえんぞ!
 つうかお前、昔のビニ本のモデルか?
 上原まゆみ(B82 W59 H84)は、「六番目の小夜子」に出演してたらしいのだが全然覚えがない。、
 まあ自分も四六時中TV観ているわけでもないもんで・・・…。
 「模倣犯」の役でちょっと見直した小池栄子(B91 W59 H87)が不良女子高生役で出ているのだが、前から思っていたが彼女って絶対に美人じゃないよね。
 やっぱり胸っすか?
 確かにそうかもしれないが、日本人の巨乳第一主義も困ったものであるが、スポーツ新聞で見た古賀美智子(B90・W59・H84)に比べたら全然OKで、やはり日本の芸能界は厳しさが足りないことを真剣実感した。
 五十嵐りさ(B84 W58 H85)、藤川のぞみ(B81 W58 H84)はすいません、ちょっとしか出てきてないですがよく知りません。
 宇恵さやか(B83 W55 H80)は婦警役なのだが、婦警の格好といえば、かつての「ハロモニ!」の飯田圭織(B85 W60 H88)だろう(←話脱線しまくりやん)
 んで、彼女のプロフィールみるとソフトオンデマンドからビデオが出ているわけで、なんだ~エロビデオ出てるのかと思って、速攻でビデオ屋行ったらなくて、実は健全なイメージビデオでした。
 ソフトオンデマンド=エロというイメージで固まっている自分に深く反省!
 あと、この映画が小倉優子(B80 W56 H83)のデビュー作で、この後こりん星から来たとかわけのわからんことを言い出すわけですよ。

「タッチ」

Touch  公開当時、劇場で観たのだが、TVで放送していたのでダラダラと観ていた。
 やっぱり夏の「金曜ロードショー」の枠は「ルパン三世」のTVスペシャルなのだけど、今年は9月放送なんだね。
 ちなみに今回の「タッチ」の放送は当然翌日に公開される「ラフ」の宣伝も兼ねていることは言うまでもない。
 自分は「タッチ」は、漫画は連載持に「少年サンデー」で読んでいたのだが、当時は少女漫画の方が硬派で奥が深くて面白く、少年漫画はあまりにもご都合主義的な軟弱なラブコメが主流となっていて物足りなさを感じていた。
 「タッチ」は後でまとめて読み直して実はその面白さを改めて認識したような感じで、やはり当時の「サンデー」のお気に入りは「うる星やつら」だった。
 ちなみに漫画雑誌は三本柱があれば確実に売れるといわれていたが、「少年サンデー」は「タッチ」と「うる星やつら」があって、もう1本がないために爆発的な売れ行きにはならなかったという。(本当か?)
 作者のあだち充は「テレビランド」に「おらあガン太だ」を描いていたので、そのキャリアは相当長い。
 「タッチ」はTVアニメ化もされているのだが、その時、自分はすっかりいい大人になっていたので見ていなかった。
 しかし、会社の若い連中はすっかりその世代で、ちょっと気を抜くと懐かしのアニメ話になって「タッチ」の話ばっかになっちゃうんだよな。
 そしてその時になると必ず岩崎良美(B85-W62-H88)の話になるんだけど、別に「タッチ」の歌が彼女の一番売れた歌ではあるけれど、一番いい歌ではなく、やはり「涼風」や「化粧なんて似合わない」、「恋ほど素敵なショーはない」など、尾崎亜美(B82-W62-H88)が絡んでいる歌の良さは知ってもらいたいけど、このことを熱く語ると若い奴に嫌われるので黙っている。
 まあ、この場で言わせてもらうと、お前らの懐かしアニメの話は懐かしくも何ともないんだよ。
 やっぱ、「ジャングル大帝」や「ヤダモン」やら(以下略)
 TVアニメは見てなかったけど、映画は観た。
 背番号のないエースって補欠かよ?(苦笑)
 まあ、こんな感じで漫画、TVアニメとも完結してしまって名作となっている作品を何故今更、それもあえて実写化するのか?
 いや、これって絶対に勇気いることだと思う。
 だって、絶対に原作やアニメ観てた人は思い入れがあるので、絶対に評価しないからだ。
 一方では完結してから20年近く経つので、初めて観る人もいるだろうし、漫画やアニメとは別物として楽しむ余裕のある人もいるかもしれない。
 自分はそんなに思い入れはないので、どう実写化するとどうなるかが気になった。
 むしろ「NANA」の方が期待と不安が大きかったよ。
 そんなわけで、映画だが、2時間の上映時間の中に話を無理無理最後まで入れてしまった状態で、原作の良さは全く生かされていない。
 物語の重要なポイントである和也が死ぬところも、あんな直接的な見せ方でなく、間接的な見せ方の方が効果的だと思うのだけどなあ。
 それに、この映画はヒロインの南ちゃんが魔性の女というか大変性悪女にしか見えないのが辛い。
 まあ、いきなり男の前で靴下を履くところは萌え萌え度は高いが、何か妙に計算高い狙っている女にしか見えない。
 あと、野球部全員の分のお守りを作っているとところなんか、重たいというか痛い奴だよなあ。
 南ちゃん役の長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)はOKだと思う。
 今回は東宝が総力を上げて作っているので、彼女以外のキャスティングは考えられない。
 一番心配だった双子役もがんばっていたと思う。
 ほら、自分ら、ど~しても双子というと「デビルマン」のトラウマがあるのでちょっと不安だったんだよね。
 夏の話なのに誰も汗をかいてないし、夏の空じゃないのも萎えるなあ。
 これも撮影の時期の都合なのかもしれないが、演出で何とかしてほしい。
 おそらく「タッチ」の映画化として観るとできが悪いし、そうでなければ極めて平凡な青春映画なんだろうなあ。
 「逆境ナイン」の方が面白かったな。

「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密~銭形姉妹への挑戦状」

Keitaideka  2000年12月から始まったBSデジタル放送はハイビジョン放送はきれいだが、ハイビジョンテレビが普及していなかったのでその画質を確認するためには電気屋に行くしかなく、かといって、スポンサーがそれ程ついてないので番組もつまらないものが多く、わざわざ高い金を払ってハイビジョンテレビを買う気にはならなかった。
 あ、だから「三丁目の夕日」で、テレビを買った鈴木オートは金持ちなんだよね。
 あれを現在に置き換えると、ハイビジョンテレビを買うようなものだから。
 で、話を戻すと、BSデジタルで唯一のメリットといえば、テレビ東京のアニメが全国で観ることができるくらいだろう。
 しかし、それ以外というと、かつての古い番組と通販の番組が多く、いくら初期の段階とはいえあまりにもつまらない。
 最悪なのはモー娘。が出ているテレビ東京の「MUSIX」が当初、BSジャパンは地上波よりも1日早く放送されていたのだが、権利の問題で途中で6日遅れになってしまい、BSデジタルの自分の中の価値は一気に下がってしまった。
 オリジナルの新番組はショボいものが多く、果たしてハイビジョンで撮影する意味があるかというと実はなく、唯一NHKのみが事前に来るべきハイビジョン放送に向けてせっせと番組を作っているくらいだった。
 とりあえずチューナーさえあればアナログ変換をして、普通のモニターで見ることも可能なのだが、そうなるとつまらない番組はますます辛くなってくる。
 だけど、つまらない中にも自分なりに楽しみな番組が出てくるわけで、しょうもないなあと思いつつもBS朝日の「原宿ロンチャーズ」は結構観ていたよ、エヘ。
 「ゴジラ モスラ キングギドラ大怪獣総攻撃 」で新山千春(B82-W58-H85)がデジタル放送の番組制作スタッフの設定は当時、BSデジタル放送が開局の世相を取り込んでいるわけだね。
 過去のドラマを放送していたが、BSデジタルオリジナルのドラマも作ろうという雰囲気も出てくるわけで、その中の一つがBS-iの制作する「ケータイ刑事」というわけだ。
 う~ん、凄い前フリだったなあ。
 ちなみに今までの文章で間違いがあったらスイマセン。
 あくまで一般人の記憶なので。そこんとこよろしく!
 「ケータイ刑事」は警視総監を祖父に持ち、ティーンエイジャーにして刑事。
 事件が起きればいかなる時でも現場に走り人並み外れた推理で謎を解く。
 しかし、彼女たちが刑事であることは誰も知らない・・・・・・という設定で、愛・泪・舞・零の4人の姉妹がいる。
 つまり銭形姉妹の母親は少なくとも4年間は生理がなかったということだね。
 彼女たちが刑事であることは誰も知らないのに何故ケータイ刑事と呼ばれるのかは、映画の中でもツッコミがあるが、野暮なことは言わないように!(笑)
 ここまで話を聞くと「スケバン刑事」を思い出す人も多いが、「スケバン刑事」がバカバカしい設定をあえてクソ真面目にやっているのに対して、「ケータイ刑事」は良くいえばコメディタッチ、悪く言えばおふざけなドラマで、変な効果音とかも入っておりどちらかというとバラエティというか、コントの延長みたいなものである。
 まあテレビで観ている分には許容範囲というところである。
 ところがどういうわけか映画化しているわけで、ひょっとして自分が知らないだけで結構人気番組なのかな?
 映画では銭形姉妹が夢の共演を果たす。
 といっても一番上の銭形愛は登場しない。
 誘拐されたという設定で、その謎を解くのが泪・舞・零の3人という設定。
 おそらく愛役の宮崎あおい(B78-W57-H78)がすっかり売れっ子になってしまったから出演費用が上がったか、スケジュールの都合なのか、「消したい過去」の一つになって出演拒否をしたのかはよくわからないが、映画版の「スケバン刑事」に出なかった斉藤由貴(B86-W59-H86)を思わせるところがある。
 警察手帳を見せたら学生証だったり、お馴染み「謎は解けたよ、ワトソン君」のセリフがあったり、アイキャッチまでで入れてTVのお約束を盛り込んでいる。
 まあ基本的にTVドラマの映画化で観客のターゲットがそのファンであるので当然なのだが、話はせっかく銭形姉妹夢の共演にもかかわらず、それぞれのエピソードをつないでいるだけで、TVドラマを3本続けて観ている感じになってしまう。
 事件の真相も何となく予想できる展開で、人によっては脱力物かも。
 自分としては映画なのでもう少し話のひねりが欲しいところで、これがファンには心地よいのか?
 出てくるトリックは普通にやった方が絶対に効率が良くばれないものばかりで、基本的には綿密な計画のようだが、大変偶然に作用されることが多く、もしこのトリックを見破れたならどう考えてもそいつが犯人としか思えないものばかりで、例えば人間発火のトリックも、水に沈む前に次の足を出せば水の上を歩けるというような民明書房に出てきそうなものなのである。
 最後の数学の問題も一休さんのトンチなみのものばかりである。
 正直、つまらない。
 TVで観ている分にはこのユルさは良いのだけど、果たして金払って劇場で観るのものかどうかは微妙だ。
 というか、やっぱりTVスペシャルレベルで、映画はおそらくファンの集いのイヴェント的なものなのかもしれない。
 ただ、昔のアイドル映画を思わせるものがあってちょっと懐かしいものはあるのだけどね。
 自分としては泪役の黒川芽以(B83-W57-H84)がお気に入り。
 朝の連ドラでも主役よりも妹役の彼女の方が絶対にかわいい。
 また舞役の堀北真希(B82-60-H85)もかわいくて、彼女のダンスは必見というか、この映画の最大の見所はそれしかないかもしれない。
 しかし、今やすっかり売れっ子なのにこの手の色物映画にも出てしまうところが凄いというか、ひょっとして撮影は「三丁目の夕日」の出演前か?
 「スケバン刑事」全盛期を知っている自分としては、「ケータイ刑事」は二番煎じにしか感じられない。
 だけど、今の若者は当然「スケバン刑事」が人気があった時は、生まれてないか、もしくは物心がついていないので、そう考えると、彼らにとっては新鮮なものなのかもしれないなあ。
 現在BS-iでは四姉妹の従姉妹の話になっている。
 もう何でもありになってきたけど6親等までにしようね。

2006年8月25日 (金)

「鉄人28号」

42479677_13  2003年鳴り物入りで放送が始まった「鉄腕アトム」は、思った以上に面白いものではなく、結局新しく復活する割には2003年がアトム生誕の年という以外は何もなく、昔の白黒時代の時と何ら変わるものはなかった。
 もっとも、謎の組織の陰謀をブラック・ジャックが世界各地を駆け巡って解き明かすというわけのわからない展開になっている「ブラック・ジャック21」よりは遥かにマシかもしれない。。
 そして「鉄腕アトム」と同じくらいの時期に「鉄人28号」の新作アニメも放送されていた。
 「鉄人28号」復活と聞いて、懲りないなあと思いつつ、とりあえずチェックしたのだが、滅茶苦茶面白い。
 かつての「鉄人28号」を忠実にリメイクしている。
 それどころかより洗練され面白くなっている。
 時代背景は敗戦後の昭和30年代で、今までだと戦争のことは曖昧にしていることが多かったのだが、このアニメでは戦争の匂いをプンプンさせている。
 何しろ全編に「特攻くずれ」とか「元陸軍諜報部員」などの言葉がいきかい、鉄人でさえも、アメリカにロケットを撃ち込み、中から鉄人を出して破壊の限りをつくす「鉄人計画」のために開発されたものなのである。
 そして何よりもすばらしいのはその世界観を表現している色彩で、全編くすんだ感じの色使いが昭和30年代という世界をうまく表現している。
「鉄腕アトム」がいきなりZONEの歌を使って顰蹙を買っていたが、「鉄人28号」は昔からお馴染みの歌を千住明が壮大に仕上げている。
 さらに白黒アニメでもお馴染みダダダダダダンのところがちゃんとマシンガンを撃っている絵だったのには、制作側もわかってるなあと感動!
 提供に昔と同じようにグリコがついているが、単独ではないのでお馴染みの「グリコ、グリコ、グ~リ~コ」は番組の頭にはつかない。
 大人も観賞にも十分堪えることができるものだった。
 当然、実写の映画化はこれ以上でなければならない。
 そんなアニメ版に比べて公開された実写版はトホホなできばえで、「ショムニ」の時もそうだが、松竹は無理だと思ったらあえて作らない勇気があってほしい。(東映も同様)
 何がダメかって肝心の鉄人やブラックオックスのCGがとてつもなくしょぼく、実はPS2のゲームの方が遥かにましではないかとさえ思えてくる。
 唯一良かったのはブラックオックスが東京タワーをねじっているところあたりまでで、後半あたりになると目もあてられない。
 おそらくCGでなくても着ぐるみでも良いのだが、要はいかにもっともらしくかっこよく見せるかなのである。
 そしてこの映画の鉄人はかっこよくない。
 やはり迫力があり怖さを表現するのなら、やはり青空の下で動くよりも夜に動かすべきだと思う。
 そして時代設定が現在というのも良くなくて、やはり昭和30年代であるべきで、ビルが建ちだし、だけど戦争の跡が残っているからこそ、全てを破壊するような巨大ロボットの存在が際立つのである。(予算の問題は別として)
 この映画を見る人の中にはかつて白黒アニメを観ていた世代が自分の子供や孫を連れてきており、懐かしさと同時に今の撮影技術で鉄人がどう描かれているかを楽しみにしているはずだ。
 その人達この映画に納得できるかというと疑問である。
 いや、もちろんこの映画が金田少年の成長物語だということはわかる。
 しかし、多くの人は鉄人のアクションを期待しているのであり、金田少年の成長物語は添え物程度でメインでなくてもよく、だからこそ子供なのに「巨人の星」の花形満のように自動車を運転し、事件現場をしきっている少年探偵でもいいわけなのである。
 話もツッコミどころ満載で、その最たるものが何故か出てこない自衛隊だろう。
 やっぱり自衛隊が出ないとハッタリが効かない。
 他にもどうして子供が鉄人を操縦しているかがわからない。
 もちろん、普段からリモコンの飛行機で遊んでいるからとか、瞬間記憶能力があるとか説明はあるのだが、説得力に欠ける。
 金田少年が鉄人を動かすのに、鉄人の目線のゴーグルをはめるのは良いとしても、鉄人が攻撃を受けた時の痛みを受ける必要はあるのか?
 この映画では最初は鉄人は空を飛べないのだが、最初の戦いの時に鉄人はどうやって離島から東京の町中までやってきたのか?(歩いてきたのか?)
 卓美零児が何故ブラックオックスを使って理想郷を作ると称して破壊活動に専念するのか?
 そしてそれが彼の死んだ息子とどう関係があるのかさっぱりわからない。
 あれだけ破壊の限りをつくしておいて「破壊のために鉄人は作ったわけじゃない」とか言われるのもトホホだが、「鉄人は武器を持たないロボットなんだ!」とか言われても、既に鉄人はの存在が武器であることは言うまでもない。
 もしこれをいうならばアニメや漫画でお馴染みリモコン争奪戦を入れるべきであり、それこそ歌でお馴染み「いいも悪いもリモコン次第」のエピソードを入れるべきである。
 そして、やはりブラックオックスを作る人の名前は不乱拳博士であるべきだし、敷島博士が出てこないのは納得できない。
 そう考えるとせめて蒼井優(B80-W56-H82)が扮する科学者は名前が敷島博士であるべきだろう。
 「CASSHERN」は映画としてはそんなに面白いものではなかったが、原作への愛着を感じられた。
 せめて、この映画にも原作への愛情が感じられたらなあと思う。

2006年8月24日 (木)

「2001年宇宙の旅」

37307953_233  誰もが2001年にリヴァイバル公開するだろうなあと思った「2001年宇宙の旅」が音響をデジタルリミックスに施した新ヴァージョンで2001年に公開された。
 こうなったらやっぱり良い劇場で観たいというのが映画ファンの心意気だ。
 とは言うものの今の時代シネラマの映画館があるわけもないので、とりあえず自宅に近いシネコンで観たのだが、そのシネコンも一番大きなスクリーンで上映しているわけではなかった。
 当時としてはやはり大きなスクリーンは「ハンニバル」を上映するのは当然だよなあ。
 まあ大きな画面で観れたらそれに越したことはないのだが、経営側としては入らない映画を大きなスクリーンで上映するわけにはいかないんだろうなあ。
 もちろん、これに対して劇場に文句を言うのもいいが、一番良いのは自分で全ての諸経費を出して劇場を借り切って上映するしかないだろう。
 どっかのHPで文句を言った奴がいるのだが、言っても仕方ないと思う。
 だったら自分が経営すればいいじゃん!
 他力本願じゃダメだと思うし、映画館も商売なので明らかに利益が出るなら上映してくれるんじゃないかなあ。
 そんなわけで劇場での久しぶりの「2001年宇宙の旅」だが、特撮は今観ても全く遜色はない。
 しかし、こういうことを言っていいのかどうかわからないし、おそらく映画ファンには袋叩きになりそうだが、あえて告白してしまおう。
 この映画って面白いか?
 確かに特撮は凄いし、大きな画面で観てこそ宇宙のシーンも良いと思うのだが、改めて観るとダラダラと上映時間は長いし、かなり面白くない話だと思う。
 おそらく意図的に説明を省いていて難解にしてると思うし、自分で考える映画だということはなんとなくわかるのだが、後半あたりなんかさっぱりワケがわからない。
 この難解さがミステリアスで盛り上がるんだろうなあ。
 もし明快な話だったらここまで盛り上がらないかもしれない。
 そりゃあ今観ると30年以上前の映画だし、沢山の研究本が出ているので、それなりにわかった気分になってしまうのだが、公開当時ってそこまで評価が高かったのかなあ?
 調べてないので何だけど、公開当時は一般客にはかなり評判悪かったんじゃないだろうか。
 自分はキューブリックは「フルメタルジャケット」が一番好きで、これをいうと濃い映画ファンに鼻で笑われそうだけど、自分は世間的な評価はもうどうでもよくて、自分が面白ければそれでいいと思っている。

 ところで、大島弓子先生の「夢虫・未草」という漫画の中で、主人公の女の子が男の子から「2001年宇宙の旅」の本をもらうのですが、69ページのところで泣いたような跡を彼女は発見するわけです。
 で、自分、早速ハヤカワ文庫の「2001年宇宙の旅」の69ページを見たんですけど・・・・・・どっか泣くようなところってあるんでしょうか?
 それとも文庫版ではないのでしょうか?(ポケミスみたいな新書版やハードカヴァーがあったかもしれない)
 「そんなの映画と関係ない」とか「お前は大島先生の作品を理解してない」とかお叱りを受けそうですが、映画化した作品ということで大目にみていただくとして、自分の長年の疑問を誰か教えて下さい。
 お願いします。

2006年8月23日 (水)

「アルティメット」

1001064_01_1  ジャッキー・チェンが年食ってアクションのキレがなくなっている現在、本当に体を張ったアクション映画がめっきり少なくなってきた。
 唯一、トニー・ジャーが頑張っている程度だ。
 ところが本人はやらないが、定期的にアクション映画を制作しているのがリュック・ベッソンだ。
 最近、自分が観ているフランス映画は、「ぼくを葬る」・・・・・・とすぐに言えればいいのだけど、よくよく考えると「TAXI」やら「トランスポーター」やら、リユッック・ベッソン制作のアクション映画しか観てないんだよなあ。
 そんなわけで「アルティメット」はCG、スタント、ワイヤーを使わないのが売りのアクション映画!
 近未来の2010年、パリ郊外の荒廃した地区・バンリュー13にをダミアンは時限爆弾から国を守るため、レイトは妹を救うために潜入する。
 タイムリミットは24時間!果たして彼らは目的を遂行できるのか?
 いや、話は申し訳程度でしかなく、ひたすら走ったり跳んだりのアクションをやりまくる映画なのである。
 上映時間90分程度というのもダレなくて良い。
 前から言っているが、最近の映画は上映時間長いっつうの。
 3時間の映画なんか、もう「息抜きに映画」の次元を越えて仕事の域に突入してるっちゅうの。
 中学生の初めてのデートで、物凄い高い入場料払って、3時間近く無言で過ごすのって、かなりかわいそうなので、映画会社の人はもっと短い映画を作ってやって下さい。
 出演している人は全員どんな人だか知りません。
 基本的にフランスの俳優って、パッと頭に浮かぶのはソフィー・マルソーとキャロル・ブーケくらいなもんで、すいません。
 監督も誰なんだろう?
 制作はリュック・ベッソン。
 この人って「レオン」ですっかり愛を描く監督のイメージがついているのだけど、その後作っている映画はトホホなものが多く、最近観た「アンジェラ」は頭の悪い少年漫画のラブコメみたいな妄想爆発映画で、実は相当なオタクであることを認識した。
 監督作品よりもプロデュースしている作品の方が絶対に面白いのだけど、彼のプロデュース作品が評価されるのは、随分先の話になるのだろうなあ。
 自分の集中力が足りないと言われたらそれまでなのだが、敵のボスの各地の口座にあった金が一気に引き落とされたのは何故?
 あと、いくら何でも敵対していたデブと仲良くなっているのはどうよ?

2006年8月21日 (月)

「ハイジ」

165494951_162  日本人の頭の中にはハイジというと、どうしてもカルピス劇場の「アルプスの少女ハイジ」のイメージができているので、いざ実写というとかなり違和感がある。
 確か昔、海外で作った映画だったかTVドラマを観た時はかなり居心地の悪いものを感じた。
 さて、そんな状況で、今更ハイジの映画化と言われても何故に?としか思えない。
 もっともそれは日本人が思うだけであって、海外ではアニメのことなんて知ったこっちゃないんだろうなあ。
 正直、映画を観る前はアニメに勝るものなしと思い、ちょっと馬鹿にしているところがあった。
 しかし、見終わった後は意外に良かったというのが素直な感想。
 確かに1年で描いているTVシリーズが頭にあるので、どうしても物凄い駆け足な展開に感じるのだが、白いパンの話(これは映画版も泣かせる)とか、猫の話とか要所要所のエピソードはきちんと入っていて、1時間46分の上映時間だとこんな感じになると思う。。
 もちろん、ぴっちいがヨーゼフに食われたとか、そんなエピソードはない。
 出演者が何気に凄くて、おじいさん役にマックス・フォン・シドー、ロッテンマイヤーさんにジェラルディン・チャップリン、ゼーゼマン婦人にダイアナ・リグが扮している。
 マックス・フォン・シドーは昔からじじいのイメージがあるのだけど、ダイアナ・リグはどうしても「女王陛下の007」のボンドの嫁さん役の若いイメージがあるので、皺だらけの顔を年寄りになっているのにびっくりした。
 マックス・フォン・シドーだと、元兵隊とか人を殺したという噂のおじいさんの設定もかなり説得力があって、実はスペクターのブロフェルドだと言われても納得しちゃうよ。
 ハイジ役の女の子はそれなりにかわいい。
 映画の最後でおじいさんが自分が死んだ後のハイジのことを気にしていたが、クララの主治医が隠居してアルプスに住むので面倒をみてもいいという話に心が洗われた。
 そういえば、この映画は、おじいさんのことも描かれていて、最後、嫌われていると思っていた村の人間に歓迎されていたところに感動!
 TVアニメとは違う切り口で描かれているので、イメージを固定せずに、別物として観ると意外に良い映画なので必見!
  自分は字幕版を観たのだが、日本語版は往年のアニメ版の声優さんが総結集?・・・・・・なわけないよなあ。

2006年8月20日 (日)

「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」

Mo4334_f1_1  幽霊と秘密のトンネルって、有名な怪奇スポット、四国の中村トンネルや三重の旧総谷トンネル、愛知の伊世賀美トンネルのことだったらちょっといやだなあ(泣)
 一色まことは漫画はとてつもなく面白いのに休みが多く、「出直しといで!」も「花田少年史」も最後の方はどうなったかとんと記憶になくて、特に「花田少年史」が連載していた「ミスターマガジン」は創刊から廃刊まで欠かさず全部買っていたけど、最後どうなったかなあ。
 そんな曖昧な記憶で「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」を観にいった。
 一応、主人公の花田一路が事故をきっかけに幽霊を見ることができるという設定は覚えている。
 だから原作と比べてどうこうとか言える程でもないし、アニメは未見。
 つまりそこまで思い入れのない原作なのである。
 正直あまり期待していないというか、「ALWAYS三丁目の夕日」や「佐賀のがばいばあちゃん」系統のノスタルジー路線の映画かなあと思っていた。
 実際、映画が始まってしばらくして、ベタな話展開とあまりにもチープな合成画面に、昔の大林宣彦の「水の旅人/侍KIDS」や「あの、夏の日/とんでろ、じいちゃん」 を思い出させるものがある。
 これはヤバいか?不安が胸をよぎった。
 しかし、これが意外な程面白く、正に想定範囲外!
 というかかなり傑作ですよ。
 最初、一路が幽霊を見ることができるので、女子高生の幽霊や、一路の本当の父親を名乗る弁護士の幽霊、近所のばあさんの幽霊など、それぞれ話を面白くする単発エピソードかなと思っていたら、それぞれが全てつながっていたのには驚き。
 実はこの映画、ご都合主義といえばそれまでなのだけど、それぞれの登場人物の話がうまく絡んでいる。
 「ALWAYS三丁目の夕日」や「佐賀のがばいばあちゃん」とは違った良さがあり、いつのまにかベタな演出やチープな合成も気にならず、それらも話展開的には合っているとさえ思えてくるのだ。
 この映画の良いところは笑いと泣き所のバランスがうまくとれているところで、ベタな泣き所でもちょっとしたユーモアを入れることによりくどくならないようにしているのだ。
 確かに幽霊が出てくるという設定から子供向きなところもあり、確かに昔の「学校の怪談」を思わせるところもある。
 そこらへんはユーモアがあって面白いのだが、一路の友達の親の再婚話や女子高生の幽霊の謎が解けてくるあたりから、せつない感動が待受けている。
 特に運動会の借り物競争のエピソードは結構ホロっとくるものがあり、まあ自分も歳とったなあと思って、ふと周りを気にすると、観客の皆さん号泣ですよ。号泣!
 確かに韓国映画だと泣かそう泣かそうという展開なので、身構えてしまうのだけど、この映画は予告編とかCMを観る限りそんなことを思わないし、そりゃあある程度ちょっといい話は入るだろうと思ったけど、あそこまでと泣かされるとは誰も思わなかっただろう。
 例えば「ALWAYS三丁目の夕日」は吉岡秀隆が半べそで叫んでいる映像を見ただけで、泣かせる展開だなと思うけど、この映画はその手の「泣き要員」がいなかったんだよね。
 最後が間抜けなサイキック合戦みたいになってしまったのは人によっては拒否反応を起こす人もいると思う。
 明らかに原作の雰囲気からかけ離れているからだ。
 原作の記憶が曖昧な自分としては、映画全体の雰囲気がこの調子なのでOKだと思う。
 出演は花田一路役に須賀健太。
 彼は「ALWAYS三丁目の夕日」の古行淳之介役の子役じゃないですか。
 あの映画だと根暗な小学生なのに、この映画では妙に明るい正反対の役に芸人の底力を見た。
 彼の両親役に西村雅彦と篠原涼子(B82-W59-H85)。
 西村の若い時の長髪姿が笑える。
 時代設定は90年代なのだけど、70年代にしか思えない。
 篠原涼子はちょっと美人すぎというか、もう母親役かよ!
 この映画では彼女の歌を久しぶりに聞けるので嬉しい限り。
 女子高生の幽霊役に安藤希(B76-W55-H88)。
 いや、やっぱりオバケ系で顔色の悪そうな女優といえば佐伯日菜子(B75-W55-H88)が結婚して仕事を減らしている今、彼女しかいないよね。
 一路の本当の父親を名乗る弁護士の幽霊役は北村一輝。
 やっぱりこの手の胡散臭い役をやらせておくと日本一だね。
 監督は水田伸生。
 これが初監督作品らしいが今後に期待!

2006年8月19日 (土)

「ファイナルデッドコースター」

8304d50a  「ファイナル・デスティネーション」、「デッドコースター」に続く、シリーズ最新作・・・・・・らしいのだが、すいません、こんなシリーズがあることを全く知りませんでした。
 だから全く予備知識なしで観てしまった。
 だけど、全然問題なくて、もっというと基本的に言うと、ストーリーなんか申し訳程度でしかなく、ひたすら人が死んでいく映画。
 よくあるしょ?「13日の金曜日」、別名「バカがキャンプにやってくる」のような、浮かれた高校生が遊びに来て、やってはいけないことをやったりして悲惨な目に遭う映画。
 この手のジャンルを青春パニックムービーというらしいのだけど、この映画は正に典型的なそれなのである。
 ハイスクールの卒業イベントとしてやってきたアミューズメントパーク、それは人生でもっとも楽しい一日になるはずだった・・・。
 ウェンディはジェットコースターに乗り込んだ瞬間、壮絶なジェットコースター事故の予知夢に襲われ、それは現実の事故となる。
 彼女と一緒に降り、間一髪死を免れた10人。
 しかし彼らは元々死ぬ運命にあった・・・。

 “死の運命”は次々と仲間の命を奪ってゆく。
 やがて、ウェンディは事故の夜に撮った写真の中に “死”のヒントが隠されていることに気づく。
 この写真のヒントを読み解き、“死”を回避できるのか・・・?!
 生き残りたければ、死ぬほど悩め!!(いや言うほど登場人物の皆さんは悩んでないんですけどね) 
 この基本設定があって、あとはこれでもかというくらい趣向を凝らした死に方をしていく。
 「名探偵コナン」の殺人が理論的なトリックのようにみえて実は偶然の神頼み的なものが多いが、この映画の人の死に方も99.9999%、NASAの安全基準と同じ数字だが、まずありえない確率の偶然の積み重ねで人が死んでいく。
 やれジャパニーズホラーだなんだと言われている昨今、この手の能天気ホラー(?)映画は絶対に必要だ。
 一歩間違えればお笑いにしかならないところをギリギリで踏みとどまり、物凄い早い展開で進んでいく。
 正に息つく暇もない展開で、あっというまの93分。
 ここ最近の映画はやたらと上映時間が長いのにこの潔く短い上映時間は嬉しい限り。
 テレビ局だってCM入れて2時間以内できちんと収まるから安心!
 監督はジェームズ・ウォン・・・・・・って誰?
 調べてみたら「ザ・ワン」と「ファイナル・デスティネーション」の監督らしいのだけど、全部未見だ。
 出演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ライアン・メリマン。
 う~ん、見事に誰も知らないなあ。
 主役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは「モンスターアイランド」、「ザ・リング2」、「スカイ・ハイ」に出演しているらしいのだけど、どれも観てない。
 「スカイ・ハイ」って釈由美子(B84 W59 H82)の映画しか知らないし・・・・・・。
 それに彼女、ヒロインなのにかわいくないんだよね。
 ライアン・メリアンも調べたら「ディープエンド・オブ・オーシャン」とか「リング2」に出演しているらしい。
 そもそも「「ディープエンド・オブ・オーシャン」っていつ公開したんだろ?
 これだけセールスポイントが少ない映画だと配給のギャガの人も苦労するだろうなあ。
 かつてこの手のオポンチ路線は東宝東和がお得意とするところだったんだけど、ここ最近はギャガが一気に引き受けているイメージがある。
 自分は結構面白く観ることができた。
 特に日焼けサロンでの死に方はえげつないけど、死ぬまでのお姉ちゃん2人の音楽を聞いてご機嫌なところが笑えるし、ここがこの映画最大のお色気シーンでちゃんと胸も露になっている。
 ファイナルといいながらも4作目も制作されるという噂もあり!
 まあこの手の映画は最後といって終わった例はないので、スタッフや出演者など全部入れ替わって原型がなくなっても作り続けられるのだろうなあ。
 やっぱり、この手のホラーとリュック・ベッソンのプロデュースするオポンチアクション映画は、必要なんだよね。

「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」

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 怪獣映画には妙な考えがある。

 ・ゴジラの1作目は大傑作だ。
 ・ゴジラをハリウッドで作ったら面白い。
 ・金子修介がゴジラを監督すれば面白い。

 まず評判の良い1作目だが、これは公開された時期もあると思う。
 戦争の記憶が生々しい時に、この映画の衝撃は大きいだろう。
 リアルタイムで観た人の話を聞くと「怖かったなあ」という返事が返ってくる。
 確かに初めて観た衝撃は大きいと思う。
 自分も「スター・ウォーズ」を観た時の衝撃は忘れられない。
 しかし、若い奴に聞くと「そおっすかあ~?」という返事である。
 これは仕方ない。
 撮影技術が進んでいるのだから、当時の特撮は今観ると情けないものだろう。
 「ゴジラ」にしてもそうである。
 特撮は当時はともかく今観ると全く大したことがない。
 そもそも特撮以前に映画に色がついていないんだから。
 もちろん古い映画だからつまらないかといえばそうでもない。
 しかし、ゴジラの1作目に関しては過剰評価されていないか?
 若い世代でゴジラの1作目が一番だという奴はどうも疑わしい。
 それぞれの考え方なので何ともいえないが、自分は随分過剰評価されているようで仕方がない。
 ところが特撮を含む当時の時代性を差し引いても、実はこの映画はテンポはあまり良くない。
 もっといえば一連のゴジラ映画だが、実は傑作というのはなくて、評価も絶対値ではなく、ゴジラの中ではという相対比でしかないように思える。
 個人的(←ここが重要)には「キングコング対ゴジラ」の方が面白いと思っている。
 次にハリウッドでゴジラを作ったら面白いのではないか?という考えだが、確かに日本よりもうまい特撮でやってくれるだろうと自分も考えていた。
 そしてアメリカ版ゴジラが登場したのだが映画的には見事に面白くない。
 原因は監督が面白くない大作を作ることでお馴染みローランド・エメリッヒだからで、これがスピルバーグだったらもっと面白くなっているに違いないと誰でも思うことだろう。
 特撮はそれなりにうまいのだが、いかんせん日本とは怪獣の認識がまるで違う。
 日本のゴジラが神や一種の天災の存在に近いのに比べ、アメリカはどこまでいっても恐竜、または極端に大きな動物の延長にしかすぎない。
 そしてその究極は「ジュラシックパーク」だろう。
 アメリカの怪獣は日本がゴジラを基準としていたように「ジュラシックパーク」を基本としている。
 その証拠にアメリカ版ゴジラは後半になると「ジュラシックパーク」になってしまう(本当は脚本と演出に原因があるのだが・・・・・・)
 アメリカ版ゴジラはイグアナの突然変異であり(ブースカかっちゅうの)、当然日本人が期待している怪獣=火を噴くという発想はない。
 動物が火を噴かないからだ。
 そして日本の怪獣にあたるのがおそらくドラゴンである。
 この思想の違いがどこまでいっても平行線であり、だからこそアメリカ版を観ていて日本人は居心地の悪さを感じるのだ。
 そして金子修介がゴジラを監督すると面白いという考え。
 確かに「ガメラ/空中大決戦」は面白かった。
 今まで何度も特撮ファンの間で話し合われたこと、例えば怪獣が本当に出現した時のシュミレーションや自衛隊のあり方、人の目線から見た怪獣の大きさ、太陽光で撮影された不自然さのない絵などが全て実現化されていた。
 「ガメラ空中大決戦」が公開された時、怪獣映画ファンは待ちに待ってた作品がとうとう登場したことに感激しただろう。
 キワモノ映画だったガメラがあそこまで昇華されてしまったことに驚いたはずだ。
 後の2作品も面白かった。
 そして誰もが思うこと「金子監督がゴジラをやったら面白いはず」
 自分もそう思ったことがあった。
 しかし、逆に言えば金子修介が監督して面白くなかったら、ゴジラは何をしても面白くないことになる。
 さらに言えば、特撮ファンを中心とした大人のファンと東宝が考えているゴジラは全く違うものである。
 もっとリアルな話にしてほしい、子供だましだなど色々意見が出ているのだが、それが実現されたことはない。
 観客の声が東宝に伝わっていないのか?
 伝わってはいるだろう。
 ゴジラのプロデューサーのところには沢山の手紙やメールが届いているに違いない。
 しかし、だからといってそれが反映されたかというとそんなことはなく、相変わらず派手な格好をしたGフォースが走り回り、話も子供騙しだ。
 ということは、東宝側としてはゴジラはマニアのためではなく、子供向きの映画であると明確なコンセプトがあることになる。
 そしてその路線で興行成績的に成功しているのだから全く問題なしであり、会社の方針と収益が合っていれば路線変更する必要はない。
 文句を言ってくるうるさいファンもいるが、そいつらだって観ているわけだからまんまと東宝の策略に乗せられているのである。
 おそらく東宝としてはそんなに言うなら観るなよというのが本音だろう。
 もっと言えば「だったらお前がスポンサーになれよ。好きな通りに作ってやるぜ」と言われるかもしれない。
 もし、今の路線がダメなら路線変更だってする。
 路線変更と言っても別にゴジラで勝負する必要がないわけだから、他の映画だっていいわけで、要は商売でしかない。
 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」だが、監督は待望の金子修介。
 これで面白くなかったらゴジラはもう面白くなる要素はないと思う。
 結論から言うと滅茶苦茶面白い。
 おそらく歴代のゴジラの中では一番面白いと思うし、自分の2001年の日本映画のベストテンに確実に入ってしまう。
 やればできるんだなと言う思いと、今まで何やってたんだ?という気持ちが入り交じる。
 金子修介がゴジラの監督をすると面白いというのは正しい。
 ゴジラという素材が演出が違うだけでこうも違うのかと驚いてしまった。
 この映画の世界では巨大怪獣が認識されている世界で災害の一種とされている。
 ゴジラは昭和29年に甚大な被害をもたらしていることになっている。
 冒頭にアメリカでも怪獣が出現した云々という話がでるのだが、その時の会話「あれってゴジラだよな」「いや日本の学者は認めていない」というのが笑った。
 もちろん、これはアメリカ版のゴジラのことを皮肉っているのだ。
 この映画はゴジラはすぐに出てこない。
 怪獣が出てくるのに相当時間をかけており、それまでは怪獣の出現を思わせる状況を見せていく。
 これは「ジョーズ」の時もそうだがうまい演出だと思う。
 今回登場する怪獣はゴジラ、バラゴン、モスラ、キングギドラである。
 特にゴジラは目が白く瞳はない。
 それだけでも相当恐ろしいのに、この映画のゴジラはまさに血も涙もない破壊の限りをつくしている。
 おそらくゴジラが本当に怖いのはこの映画が初めてだと思う。
 劇場に映画を観にくる親子に対して今回のゴジラは相当刺激が強いというような趣旨の注意書きがはってあっったが、これは子供によっては相当怖いと思われる。
 自分が観ていた劇場では、半べそをかいた子供が途中で出ていったからだ。
 「ガメラ3」の時に渋谷で相当な数の人が吹っ飛んでいたが、今回も露骨に人が吹っ飛び死んでいる。
 特に篠原ともえ扮する足を骨折して動けない患者が、病院に向かってくるゴジラに恐怖におののく。
 ゴジラが病院をやりすごしてほっとした次の瞬間、尻尾が病院を破壊してしまうのだ。
 今までこのような残酷な描写はなかった。
 ところが今回はこの手の演出が多く、ゴジラが出てきた時に船が一緒に持ち上げられるシーンがあるのだが、普通そこまでなのにこの映画ではご丁寧に船が落ちるところまできっちり描いている。
 そして極めつけは、ゴジラが火を吹いた後にキノコ雲が立ち上っているところで、いくらゴジラが放射能と関係があるとはいえ、あそこまで露骨にやってしまうとは潔い!
 さらには昭和29年にゴジラが出現し、宇崎竜堂扮する軍人が子供の時代に両親を亡くしてしまうという徹底ぶり!
 だからこそ彼がゴジラ撃退に燃えるわけなのだが、昭和29年の様子が「火乗るの墓」を思わせるくらいの陰惨ぶりで、いかにゴジラがひどい奴かというのがわかる。
 ゴジラが最初に戦うバラゴンは瞳がつぶらなかわいい怪獣である。
 普通、戦うといっても掴み合いのプロレス的なものなのだが、ゴジラとバラゴンの戦いは、今年観た映画の中では「リリイ・シュシュのすべて」に出てくる中学生の次に残酷で、まさに動物の生きるか死ぬかの戦いで、やられてしまうバラゴンが痛々しい。
 モスラは今までぬいぐるみにしか見えないので好きではないのだが、今回は繭から出てきて羽化するところや、きちんと足が動いているのに感心した。
 キングギドラは今までと比べて少し首が短い。
 しかし、モスラと合体(?)して羽が生えた時のかっこよさは抜群である。
 今回の映画の面白さは怪獣が出た時はどうなるか?というシュミレーションをゴジラとしては相当念入りにしているところだ。
 例えばいつも話題になる「これだけ科学が発達している時代に海から歩いてくるゴジラなんか事前にわかるだろう」という疑問も、避難勧告が遅れたという明確な理由で処理している。
 まあ確かに実際自分らもTVがなければわからないので、情報なんかわからない。
 例えば台風の進路はTVの天気予報があって初めてわかるだけで、普通は台風の進路どころか台風かどうかも判断できない。
 特撮はとりたてて目新しいものはないのだが、演出がうまいので効果的に使われている。
 怪獣が暴れたり、ヘリが落ちたりすると被害が出るということをきちんと描いている。
 また、最後の決戦が夜の横浜なのだが、今まで夜のシーンは相当明るかったのだが、この映画は暗い。
 しかし、だからこそ火を吹くゴジラの背ビレが光る時の効果はうまく出ているし、時々サーチライトがあたってゴジラの姿が出てくるところに怖さが出るのだ。
 また火を吹くと周りが明るくなるというのも、意外に当たり前のようだが、今までそれができていなかったと思う。
 その他にもモスラが羽ばたくと風が舞い上がったり、バラゴンが移動している時にさりげなく土煙が舞い上がっているところ、爆発すると人が吹っ飛ぶところ、建物が観ていて気持ちいいくらいに壊れていくところ(特にベイブリッジの壊れ方が最高!)など大変芸が細かい。
 しかし、今回の特撮の最大の効果は、怪獣がいかに大きいかということをきちんとみせているところで、画面の構図の取り方や場面構成がその積み重ねになっていることだと思う。
 怪獣が歩くと家の中がひっくりかえったりするのは当たり前だが、今回はゴジラが歩いていると微妙に画面が振動音と一緒に揺れるという細かい芸をみせている。
 前作までCG製作のためどうしても軽く見えた怪獣も今回は着ぐるみを使用したのか重さを感じる。
 さらに特撮以外にも人間の演出もできていて、「ガメラ」でもそうだが基本的にパニックを描かせれば金子監督に勝る人はいない。
 逃げる人も今までだとやみくもに走っている状態だったが、この映画はむしろ軍の指示で誘導されているシーンもあって良し。
 ゴジラが原因で精神的におかしくなってしまった人とかもさりげなく出ている。
 自分は昔阪神大震災の時、かなり怖い思いをしてそれからは地震だと小さくても結構怖くなるのだが、まさにその心理状態か?
 ゴジラは本来の観客ターゲットが子供であるために、登場人物にこましゃくれたガキが出てきているのだが、今回は病院にちょっと出てくるだけで後はひたすら大人のドラマになっている。
 やっぱり子供よりも美女と怪獣が良いと皆思ってたはず(自分だけか?)
 キャスティングは新山千春(B82-W58-H85)が最高!
 というか金子監督を女を撮らせたら妙にうまく、彼の場合どういうわけか妙な色気が漂ってしまう。
 いくら前田愛ちゃん(B75-W58-H79)が大人になってきたとはいえ、「はぐれ刑事」の時はまだ子供っぽいのに、彼の映画に出てしまうとどういうわけか物凄い色気を感じさせてしまう。
 今回は頭の包帯の痛々しさにちょっと来るものがある(いや別に綾波フリークじゃないんだけどさ)
 新山の勤めているのがBSデジタル放送の会社でマイナーと言われているのが当時の現実なので笑えない。
 やっぱり彼女の会社も「原宿ロンチャーズ」(当時これがBSデジタルの中で比較的面白かった番組)みたいな番組作っているのか?
 宇崎竜童は軍人というよりもどっからみてもヤクザだし、しゃべりがへたなのは困ってしまうが、逆にあの不器用さが軍人らしくていいのかもしれない。
 また今までの金子映画の同窓会状態も本来なら鼻につきそうなのだが、さりげなく処理しているのが良い。
 これが桑田佳祐ならこんなわけにはいかないはずだ。
 ゴジラファンに対してのサーヴィスがあって、わかる人にしかわからないが、山から顔を出すゴジラってどう考えても1作目を思わせるし、モスラといえば小美人であるが、さすがに今回は出ないだろうと思っていたが、一瞬出てくるモスラを見上げる前田姉妹が同じ服を着て出てくるシーンがあり、小美人を思わせる形で出しているのは見事!
 いつもその存在の定義が作品ごとに微妙に違うゴジラだが、今回は滅茶苦茶大雑把に言うとよしもとよしともの「東京防衛軍」に出てくる東京ゴーストみたいなものであ
る・・・…って誰かわかる奴いるか?
 正直、今回の映画は話的には完璧ではないし説明不足なところもあるのだが、少なくとも観ている間は気にならなかったし、何よりもきちんと絵で見せた正統派の怪獣映画
ということは大きく評価したい。
 おそらく何をやっても満足しないゴジラファンや特撮ファンはどうかは知らないが、つまらなくはないが何か物足りない平成ゴジラ・シリーズや、どうしようもないミレニアム以降などを考えれば遥かに良くできていると自分は思っている。
 宇崎竜童風にいえば「映画の面白さに敬礼!」ってとこか。

「とっかえっ娘」

Hkbn50015_sh  2002年某日、急に近所の本屋やレンタルビデオ屋などに映画のポスターが貼られていた。
 また渡辺文樹の「ザザンボ」かと思いきや、な、なんと「とっかえっ娘」のポスターではないか。
 そういえば、モーニング娘。の出ている映画で、普通の映画館での上映せず、会場にデジタルプロジェクターを持ち込む新しい上映形式に挑戦する・・・…そんなことがスポーツ新聞に載っていた。
 ちなみに今年の新入社員に言っておくと、自分の経験ではスポーツ新聞さえ読んでいれば十分世間の情報にはついていける。
 あとは朝の情報番組の新聞チェックだけ観ておけば十分である。
 日経は読まなくても生活に支障は全然ないので安心しろ!
 1作目の「ナマタマゴ」は公式HPを読む限り東京のみで公開だったが、2作目の本作品は日本全国で公開されるらしい。
 やはり当時のビデオプロジェクターの画面は大画面でどれくらい観賞に耐えることができるか科学的に分析するには観にいくしかないだろう・・・…というのはタテマエで本音はモーニング娘。が出るので観にいくだけで、それが最大唯一の理由だ。
 公開当日、会場にいくと、「当日券あります」の告知がしてある。
 売り切れる可能性があると勝手に思い込んでいた自分は、ポスターを観た途端に最寄りの書店で購入したのだが、その時は100枚綴りのチケット束の1枚目であったことから、売れ行きはあまり芳しくないことがわかる。
 客席は半分くらい埋まっていたが、前から真ん中の席が全部空いていたので、そこをゲットしようかと思ったが、そこはプロジェクターの上映スペースだった。
 最初からプロジェクターがあるところなら問題ないが、一番良い客席を多く潰してしまうシステムにはまだまだ問題ありといえよう。
 観客はほとんど中学生から高校生で時々場違いな中年のおっさんがまじっていた。
 さすがにコンサートほど気合いが入っていないので、ミニモニ。の格好をした中年親父(推定年齢40歳)はいなかった。
 いざ上映が始まると画質は思った以上に悪くなかったし、音響も低音が効いていて悪くなかった。
 ところで、この映画の内容を軽くホームページを参照に紹介。
 地球より遠い遥かな星に住む、きまぐれ魔法使いアイボンのもとに、"お金持ちのおうちの母親"と"貧乏のおうちの母親"から「うちの娘がわがままで、性格が荒れ果てて困っている。なんとかならないものか?」という2通の手紙が届く。
 見かねたアイボンは魔法で2人のおうちの娘をとっかえっ娘。(とっかえっこ)する。
 とりかえられた生活の環境の中で、2人はあまりの習慣の違いや、見たこともない、やったこともないことにチャレンジさせられて悪戦苦闘してかずかずのドタバタ珍騒動をまき起こす。
 そんな中、日ごとに家に帰りたい気持ちを募らせていく2人に、再び現れたアイボンは「たった一つだけ願い事をかなえてあげる!」と2人にメッセージを送る。
 2人がお願いした願い事とは...!?
 なんかこの話筋聞いただけでくっだらない感じがするでしょ?
 キャスティングは、金持ちの娘・チャーミー役に当時巨乳になってきたのではないかと言われている石川梨華(B80-W60-H80)、貧乏の娘・ヨッシィ-役に「ハロモニ」での世界のジョークショーのカタコトの日本語が面白かった吉澤ひとみ(B85-W62-H88)、金持ちママ&貧乏母ちゃん二役に安倍なつみ(B80-W54-H80)、けいこさん&ニュースキャスターに写真集でメイクの力を思い知った保田圭(B82-W63-H88)、魔法使いアイボン役に胸も大きくなり目元をプチ整形した(というあくまでも噂の)今は謹慎中の加護亜依(B80-W60-H80)、四姉妹役に事務所が当時イチオシだった高橋愛(B84-W60-H84)、よく見れば実はかわいいかもしれない紺野あさ美(B82-W59-H83)、当初期待したわりにはパッとしないどころか、最後はモー娘の品位を下げていた小川麻琴(B80-W62-H84)、相変わらずコネで入ったという噂が消えず陰ではコネガキと言われていた新垣里沙(B76-W58-H79)。
 そしてそのまんまカントリー娘。が出演。
 正直「ピンチランナー」も映画としてはつまらなかったし、「MUSIX」の「Angel Hearts」を観たら期待する方が間違いなのはわかっている。
 ところがこの映画は違う。
 自分は前々からアイドル映画に複雑な話を求めるのは変だと思っていて、確かにアイドルの違う一面を観ることも楽しみではあるのだが、それよりもお目当てのアイドルを大きな画面で堪能できて、彼女らの歌を音響の良いシステムでガンガン楽しめれば良いと思っている。
 そのためであれば別に話なんかあってもなくても良いし「バスを待ちながら」くらいで十分だと思っていた。
 しかし、映画会社はそこらへんはプライドが許さないのかどうかは知らないが、妙に恥ずかしい物語を作ろうとして失笑を買ってしまうわけだ。
 ところが、「とっかえっ娘」はくだらないストーリーを確信犯的に使いCGとテンポの良い編集で見せていく。
 何しろ映画全体のセットがぴょーん星人並みのブルーバックを使用したCGだし、出てくるものもほとんど書き割り状態!
 石川と吉澤の親父役は人じゃなくてマネキンなのである(中川いさみの漫画かっちゅうの)
 ところが使用されている曲がモー娘。ばかりで、それも誰でも知っている曲からアルバムのマイナーな曲まで目白押し。
 コンサートでもほとんど出てこない「ポップコーンラブ」が聞けた時はちょっと感動!
 彼女らの歌を腹に響くような大音響で全編聞けるのは大変良い。
 まさにファンのためのかゆいところに手が届く構成!
 映画評論家やまじめな映画ファンは全然評価しないと思うのだが、この映画は別に彼らのためにあるわけでもなんでもなくて、モー娘。ファンのための映画でしかないのでそこんとこお間違えなく!
 そもそも石川に演技なんか期待するのが間違いで、だって役柄が「チャーミー」といったところでファンであればすぐに「バスを待ちながら」の「人間って悲しいね」といいながらつまらないことで悩んでいる女子高生役を思い出すはずなので、その時点で何か凄い物を期待しても仕方ないと思う。
 歳が変わらない安倍が母親役というのも不自然極まりないのだが、ここらへんも実は良く観てみると実に微妙で、離婚調停中やら入院やらという設定で石川と吉澤とはほとんど接触していない。
 スケジュールの都合だといえばそれまでだが、違和感はなくなるわけでわかっていてやってたらかなりの演出家である。
 アイドル映画はフィルムコンサートでいいと思っている自分にとってはかなり理想に近い映画であると言えよう。
 やはり大音響でモー娘。の歌を聴く環境があるかといえば、自分の部屋では無理だし、車の中だと比較的大きな音を出せるのだが危険だし、自分なんかうっかり後ろの窓が開いているの知らなくて、音だだもれ状態で死ぬほど恥ずかしい思いをした。
 コンサートは席が悪いと豆粒程の彼女らを双眼鏡で見なくてはならない。
 そうなると爆音娘。のようなイヴェントがあってしかるべきであるが、子供も楽しもうと思ったらやはり映画館が一番いいわけで、大画面とデジタル音響を最大限に生かすことが十分できるのではないか?
 リピーターも増えると思うが如何に?
 映画会社の皆さん、ちょっとご検討の方よろしく!
 「とりかえっ娘。」はモー娘。好きならかなり面白いので必見!
 ファンでない人は別に観る必要性は全然ないと思うぞ! 

2006年8月18日 (金)

「バットマン ビギンズ」

20050619  バットマンといえば我々の世代だとネズミ色の全身タイツの男で、SMクラブもしくは赤影のようなマスクをつけたロビンと一緒に、大きくて燃費の悪そうなバットマンカーに乗って、仮装パーティーに参加しても違和感のなさそうな格好の敵と戦っているというイメージが強い。
 そのバットマンが、ティム・バートンが監督で映画化されると聞いて「大丈夫か?」と思ったが、バットマンのコスチュームデザインを見て真剣かっこいいと思った。
 自分の理想だった本当にかっこいいバットマンがやっと出てきたのだ。
 アメリカで「バットマン」は大ヒットし、日本でもあっちこっちでコウモリのマークが目につくむやみやたらと金をかけた宣伝がされ、その年の正月映画は「バットマン」の一人勝ちだと思われていた。
 しかし、いざ公開されると思った以上にヒットせず、同時期に公開された「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」の方が客入りがよかった。
 思ったよりヒットしなかった理由は、日本ではバットマンの知名度が低いことや、スーパーマンのようなアクション大作と思っていたが、実は妙に暗くアクションの少ない映画であったことなどが原因かと思われる。
 そして公開日まで徐々に浸透させるはずのコウモリのマークも多くの人が「開いている口」だと思っていたらしい。
 かくいう自分も大変面白そうな雰囲気を漂わせている予告編を見てアクション大作だと思っていたのでちょっと物足りなかった。
 自分がバットマンの面白さがわかったのは続編の「バットマン・リターンズ」からである。
 バットマンはアクション映画というよりはむしろ怪奇映画なのである。
 バットマンやその敵は吸血鬼やフランケンシュタイン、ちょっと違うかもしれないがオペラ座の怪人のような存在であり、その世界観は混沌としたものでなくてはならない。
 「リターンズ」は怪奇映画としてバットマンの世界を描ききっており、登場人物もペンギンやキャットウーマンなどのそれぞれの心理描写はきっちりできていたと思う。
 その後の「バットマン・フォーエヴァー」、「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」はどちらかというとTVのオポンチ路線に近く、それはそれでありなのだが、少なくとも自分の求めているものとは違うものだった。
 久しぶりに新作として公開された「バットマン ビギンズ」(日本語で言うと「バットマンはじめました」)は、バットマンの誕生するまでを描いているのだが、これがすこぶる面白く、今までのバットマン映画の中では最高傑作である。
 この映画はバットマンの存在理由を明確に描いており、それがまるで歴史物を見ているような壮大な展開なのである。
 冷静に考えなくてもアメコミのヒーローは変だ。
 正体がばれないようにしているのに派手なコスチュームで敵と戦っている。
 これもコミックの絵で見ている分にはいいのだが、実際にあんな格好でいたら絶対に変態だ。
 だから派手なコスチュームには必然性がなければならない。
 「バットマン ビギンズ」はほぼ全編かけてバットマンが誕生するまでを説明しており、ブルース・ウェインが何故バットマンになったのか?(彼がプレイボーイの理由は?)、バットマンの装備はどうやってできたか?、何故コウモリなのか?をもっともらしく映像で見せている。
 これが妙に説得力があり、一人の人間の歴史物のようで面白い。
 歴史物を思わせるのは、すでにレギュラーのキャラクターが要所要所で登場しているとことで、例えばバットマンに協力する正義漢の強い警官が実は将来のゴードン署長であったり、将来的にジョーカーが出てくることも匂わせている。
 あと本編では触れてないが、バットマンと関わる少年はおそらく将来的にはロビンかもしれない。
 バットマンの敵は妙な格好の奴が多い。
 例えばジョーカーは犯罪者なのに何故あのような道化師のメイクなのかよくわからない。
 特にTVシリーズのジョーカーはマクドナルドのドナルドを思わせるだけで迫力のかけらもない。
 「精神異常者だから」の一言でも片付くのだが、それなりの理由が欲しいところで、ティム・バートン版のジョーカーは廃液の中に落ちて皮膚が白くなり、銃で撃たれて笑った顔のようになっているという設定だ。
 ペンギンも両親に捨てられた奇形児という設定になっている。
 今回の敵がスケアクロウと知って、いかに昇華するか興味があったが、普通の人間が頭巾をかぶるだけだが、ガスを吸わせることにより幻覚を見せるというのは良いアイディアだと思う。
 バットマンの装備でも人気の高いバットモービルだが、今回はずんぐりした形になっている。
 このデザインがネットなどで発表された時に一部のマニアの間では大変評判が悪かったのだが、スマートさはないものの装甲車又は戦車としてなら説得力があって良い。
 主役のクリスチャン・ベールは少し線が細いかなと思ったが、意外に筋肉質でかっこいい。
 アルフレッド役はマイケル・ガフがハマリ役だったのだが、既に亡くなっているらしい。
 しかし、今回のマイケル・ケインはガフとは違った意味でハマリ役で、「デンジャラス・ビューティー」のメイク役もそうだが、ユーモアがあってちょっとおさえた演技が良い。
 その他にもゴードン刑事部長役でゲイリー・オールドマンが出演しているのだが、これがパッとすぐにわからない。
 いやそれよりもオールドマンが善良な刑事役というのが違和感がある。(「レオン」の影響か?)
 そして、自分の中では久しぶりにスクリーンで見るルドガー・ハウアーがいるのだが、彼も最初すぐにわからない。
 リーアム・ニースンはスター・ウォーズの役と少しかぶるというか、この手の役がハマリ役か?
 その他にもモーガン・フリーマンとか出演しているし、彼は007のQを思わせる役である。   
 よくよく考えるとこの映画の脇役って妙に豪華なんよね。
 ヒロイン役は最近、トム・クルーズと結婚したケイティ・ホームズ。
 まあ彼女は豪華脇役陣の中ではかすむのはやむおえないだろう。
 そして最も日本で話題だった渡辺謙だが、実質の登場時間は5分あるかないかというような短い時間である。
 彼の所属する影の軍団は、世直しと称して裏で破壊活動をしており、これが過去の事件、例えばロンドンの大火事なども彼らのせいらしい。
 いや、これって「カリ城」のゴート札がナポレオンの資金源だったり、大恐慌を引き起こしたのと同じようなハッタリで、こういうのでちょっとリアリティが増すというものである。
 スーパーマンは宇宙人だし、スパイダーマンは超能力者であるが、バットマンは普通の人間である。
 だからこそ、小道具を駆使して活躍するのが見物であるわけだ。
 唯一残念なのはアクションシーンが妙な画面割をしているのでわかりづらいところか。
 意外にこの映画がティム・バートン版のバットマンに続くと考えている人が多いのだが、これはリセットをかけたバットマンなので別物である。
 自分はこのスタッフと出演者で新しいシリーズの始まりを希望する。
 この映画を見習って日本でも「仮面ライダー」も作ってほしいけど、自分としては北村想の「怪人二十面相・伝」の映画化希望!
 そして「ダース・ベイダー ビギンズ」(日本語で言うと「ダース・ベイダーはじめました」)である「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」も、この映画くらいやって欲しかったのだけどね・・・・・・。

「恋する日曜日」

1001062_03  「恋する日曜日」って藤本美貴(B83-W59-H83)の歌だよなあと思っていたら、それは「会えない長い日曜日」で「恋する日曜日」はBS-iで放送していたドラマで、この映画はBS-i開局5周年記念で劇場版として制作されたらしい。
 そういえばBSデジタル放送ってあるよなあ。
 「ケータイ刑事」もBSデジタルで放送されていたのだけど、基本的にBSデジタル放送って見ないんだよね。
 それどころか、周りにその存在自体を知らない人も多く、地上デジタルと勘違いしている人も多数いる。
 父の仕事の関係で、終業式とともに高校を転校する主人公は、幼なじみの男子に想いを寄せている。
しかし彼には好きな女子がいて、ところが彼女は元彼が忘れられない。
 そして元彼は主人公に想いを寄せている・・・・・・という正に堂々巡りのそれぞれの想いを描く物語。
 これが思った以上に面白く、4人の出し入れの構成がうまく、一方通行の片思いがうまく描かれている。
 同じようなテーマの映画でも「ハチミツとクローバー」よりも遥かに面白い。
 ただ基本的な設定は高校生よりも、年齢を下げた中学生の方が、より伝わるものがあるし、おそらく同じような設定で中学生の話なら岩井俊二あたりだともっとピュアなものを作るかもしれない。
 自分は「仮面ライダー555」のマリちゃん役でお馴染み芳賀優里亜(B82-W58-H83)目当てに観にいったのだけど、全体的に引きの絵が多いので、彼女を満喫することができない。
 この映画でちょっと不思議なのは主役の水橋貴己(B75-W56-H80)があまりかわいくないことで、まあどこにでもいそうな娘といえばリアルなのだけど、映画の中の主人公の先輩がそこまで入れ込む程なのか?と思ってしまう。(好みの問題か?)
 ラストは二人で手をつないで道を歩くところで終わっておけば良かったのに残念。
 その後はちょっと蛇足かなあ。

2006年8月17日 (木)

「バックダンサーズ!」

E504080a1eee01e8f147721f2bbfa137  この夏、シネコンで必ず見る予告編といえば「東京フレンズ」と「バックダンサーズ!」である。
 もっというとここ最近の日本映画はほとんどフジテレビが関係しているものが多いような気もする。
 劇場に行くと必ず大塚愛(B82-W58-H83)の「あたしに歌を教えたのはあんたでしょ」の叫びとソニン(B88-W62-H88)の「あたしキャバクラもどろかな」のセリフを聞いてしまい耳に残ってしまうのだ。
 そんなわけで気合の入った回数で予告編が転がる「バックダンサーズ!」である。
 トップボーカリストが突然引退してしまい、残されたのは4人のバックダンサーたちはどうなるのか?・・・・・・ といった話で、いや~安室奈美恵(B75-W58.5-H84.5)のバックダンサーズをやっていたスーパーモンキーズの皆さんには身につまされる話ですな。 
 話は至って簡単。
 大体予想もついてしまう。
 というか、映画が始まると時代設定が2010年で女の子がダンスの練習をしていて、自分らもバックダンサーズみたいになろうという話をしているところから、成功して終わることがわかってしまう。
 そう、この映画は「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のような正統派青春映画で、水泳やジャズバンドがダンスになっただけなのである。
 「またかよ」と思ったが、意外に面白い!
 確かに話は王道とはいえ、ユルイ展開で先も読めてしまう。
 ところが見所のダンスがすばらしく、きちんとした音響設備で観れば、かなり迫力がある。
 自分は基本的に女の子が踊ったりアクションをしているのが大好きなので、この映画は大変楽しむことができた。
 見所はクラブでのダンスバトルとラストのライヴシーン。
 クラブでのダンスバトルは「スワンの涙」の宮沢りえ(B80-W56-H80)と武田久美子(B88-W58-H82)を思い出させる。(何だったのかなあ?あれ)
 これだとサントラ買ってしまおうかなあと思ってしまう。
 少なくとも「東京フレンズ」のくどいくらい大塚愛の歌を聞かされるよりは遥かにマシである。
 そう思って、チラシを見たら監督は同じ永山耕三。
 同じ監督でもこうも違うのかと少し驚き!
 制作しているギャガは「ウォーターズ」というトホホな映画を作っているので大丈夫か?と思ったが、この映画はそんな懸念を吹っ飛ばすものがあった。
 バックダンサーズの4人に扮するのはhiro(B82-W62.5-H83)、平山あや(B85-W59-H82)、ソニン、サエコ(B80-W56-H82)。
 hiroといえば、主役的な映画出演は「アンドロメディア」以来か?
 一部のマニアの間では彼女はSPEED時代が一番だと言われているが、確かに成長したら普通にいるかわいい娘になってしまった。
 映画の中でダンスは一番うまいんだけどね。
 平山あやは、この映画でナレーションしているし、最初に名前が出てくるので一応主役扱いなんだけど一番目立っていない。
 もっともナレーションも途中でなくなってしまうので、おそらく最初の状況説明するためだけのものなのだろう。
 それに個人的にはどう考えても美人に見えないし品がないんだよね。
 「ラヴァーズ・キス」の時もいいとこのお嬢様に見えなかった。
 一番キャラが立っていたのはソニンで、元キャバクラ嬢で実は子持ちというのが面白い。
 彼女のいかつい(?)体のダンスは迫力がある。
 サエコって誰?と思ったけど、「NANA」でアニメ声で「わざとだよ」と言って男心をがっちり掴んでいた娘じゃないですか。
 今回もこっそりアイドル目指す役で、あのアニメ声で萌えさせてくれる。
 4人のマネージャー役に田中圭。
 へ~手塚治虫の絵柄で下品な漫画を書いてるだけかと思ったけど俳優もやるんだ・・・・・・とマジで思ったらあっちは田中圭一でした(えへ)。
 ツッコミどころはあるのだけど(ラストのダンスライヴが実は・・・・とか)、野暮なことは言わずにダンスを楽しむことが大切な映画なのである。

2006年8月15日 (火)

「劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ」

20060615001fl00001viewrsz150x  世間的にはアニメといえばジブリが有名だが、世の中のアニメ映画がジブリ作品だけで成り立ているわけではなく、地道に毎年公開されてそれなりの興行収入を上げているアニメ映画がある。
 「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」、「ワンピース」などが正にそうで、これらの作品は基本的に的に大の大人が観るようなものではなく(一部のマニアは除く)、デート用の映画でもないために世間では黙殺されていることが多いのだが、ところが意外に侮れないものがあって、よくよく考えてみたら、この世で一番こらえ性がない子供相手に90分近く黙って見せるのは相当なレヴェルの高さを要求されるのである。
 子供は正直なのでつんまらない映画はつまらないと意思表示をする。
 1800円払っているからとか、有名なアニメ会社は作って話題だからとかは関係なしである。
 だから「ゲド戦記」は途中で帰りたいを連発するし、「ボウケンジャー」は黙って観ていても、「カブト」は落ち着きがなくなる。
 つまり子供を制すれば、当然親も面白いわけだから、その作品はかなりの傑作と言える。
 「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」、「名探偵コナン」、「ポケモン」は東宝の年間ラインナップに入る稼ぎ頭アニメ映画である。
 そして、それ以外でも地道に人気があるのが「NARUTO」である。
 今の時代にナンチャッテ忍者物かよと思って、1作目の「劇場版NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」を観たのだが、これが意外にアクション映画として面白く、話も最後泣かせるものがあってかなりの傑作!
 続く2作目の「劇場版NARUTO-ナルト- 大激突!幻の地底遺跡だってばよ!!」も面白く、自分の中ではチェックするアニメ映画の一本に決定!
 そんなわけで、今年公開の3作目「劇場版 NARUTO -ナルト- 大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ」を観にいった。
 諸国漫遊の旅に出ているお金持ちの国“月の国”の王様と王子の護衛をするナルトら4人。
 王子だけでも手一杯なのに、王子が金で買い取ったサーカス団には言うことを聞かない動物たちがいっぱいで、さらには彼らを謎の忍者三人衆が襲い、国に帰ればクーデター計画などがあるといった話で、当然アクションは盛り沢山で、特にロック・リーのアクションが飛びぬけて迫力があるので必見!
 一応、声の出演でアニマル浜口親子が出演しているが気をつけなければ気がつかない。
 というか、何故、彼らを起用しているの?と思ったらそうか、「アニマル騒動」だから「アニマル浜口」か・・・・・・ってそれだけのため?
 レギュラーはも持ちネタを披露しているのですぐわかるが、明らかにテレビ放送ではカットされそうな予感!
 それに今回は1作目と同じように感動的な終わり方をしているのも良い!
 予告編で「BLEACH」も映画化することがわかり、「ジャンプ」もいよいよ本格的にアニメに乗り出してきたか?
 「銀玉」のアニメの打ち切り決定は残念だったけどね。

「スーパーマン リターンズ」

Photo_16  1979年に立ち見でひしめく劇場で「スーパーマン」を観た。
 自分の中でスーパーマンといえば、白黒の外国ドラマでいつも同じ窓から飛んでいくというイメージしかなく、面白そうなイメージはまるでなかった。
 だけど、映画館でクリストファー・リーブの「スーパーマン」を観て手に汗握って興奮した。
 ジョン・ウィリアムスの音楽に合わせて光を放ちながら飛んでいく文字に息を飲んだ。
 そして何よりもその迫力のある特撮に感動し、映画の可能性を大きく感じた。
 もちろん、特撮といっても今の技術に比べるとそんなにレヴェルは高くないのだが、当時はかなりのものだった。
 この時点で「スター・ウォーズ」と007シリーズ、「スーパーマン」は自分の中の不動の好きな映画となった。
 その後、1981年に公開された「スーパーマンⅡ 冒険篇」もスーパーマンと同じ能力を持った三悪人との迫力ある戦いに手に汗握り、当時の劇場は入れ替え制ではないので、続けて3回観た。
 1983年の夏は「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」、「007/オクトパシー」、「スーパーマンⅢ 電子の要塞」の夢の同時公開で、大変舞い上がったのだが、「スーパーマンⅢ」はイマイチだった。
 1988年の「スーパーマン4 最強の敵」は特撮が明らかにわかるかなりできの悪い話で、ニュークリアマンの魅力に乏しく、自分の中でのスーパーマンへの憧れは終わった。
 始まりがあれば終わりもあるのは当たり前で、「スター・ウォーズ」もエピソード2で長年の想いが一気に冷めたし、007はまだ観てないので何とも言えないのだが、ダニエル・グレイグのボンドにかなり抵抗がある。
 そしてスーパーマンは1作目と2作目を最高峰とし、残りの2作は自分の頭の中から抹消した。
 そのうちにシリーズの制作はなくなり、主役のクリストファー・リーブが事故に遭ってしまい、完全に続編が作られる可能性はなくなってしまった。
 一応、スーパーマンの従姉妹が活躍する「スーパーガール」も公開されているのだが、音楽はと一部の特撮(森でくるくる回っているところ)は良かったが、なんともつまらない話だった。
 そういえば1984年にテレビで「スター・ウォーズ」と「スーパーマン」が放送される時は、ビデオデッキを購入。
 今では1万円しないビデオだが、当時はモノラルで16万円。
 痛い出費だが、いつでも「スター・ウォーズ」と「スーパーマン」が家で観ることができると思えば痛くない出資だった。
 もっとも「スター・ウォーズ」は声が悪名高い例のアレだったのだが・・・・・・(泣)
 その後、スーパーマンの復活の話が時々出てくるのだが、すぐに立ち消えた。
 最も信憑性のあったのがニコラス・ケイジが主役で作られるという話で、彼がスーパーマンになるなら飛ぶシーンよりも頭の髪の毛を特撮で何とかするべきだし、クラーク・ケントの時は眼鏡をかけなくてもカツラを取ればごまかせるはず。
 いやどー考えても髪形からいけばレックス・ルーサー役だろ。
 時々、わけのわからない噂があって、ニコラス・ケイジは映画版の「鉄腕アトム」に出演するという話もあって、あんなおっさんがどうしてアトム?
 共通点はソリコミが入っているところだけではないか。
 まあこれはガセネタであることがわかったのだが、スーパーマンはかなり信憑性があった。
 そんなわけで、今年「スーパーマン リターンズ」が公開される。
 主役はニコラス・ケイジでなく新人になっていた。
 話は第2作目の5年後のストーリーを継承した設定となっている。
 つまり、3作目と4作目は完全になかったことになっている。
 やっぱ当然だよねえ。
 地球から忽然と姿を消したスーパーマンはクリプトン星の消滅を確認し、5年ぶりに地球に戻ってくるのだが、彼を待ち受けていたのは、ロイスが結婚して子供までいたことや、スーパーマンの存在そのものが疑問視されていること、宿敵のレックス・ルーサーもまんまと刑務所を抜け出していることなどの厳しい現実だった・・・・・・という話なのだが、自分が一番心配していたのはキャスティングが一新するのは仕方ないとしても、スーパーマンといえばジョン・ウィリアムスの音楽と音を出しながら飛んでいく青い文字であり、この二つは死守して欲しかった。
 確かに「バットマン ビギンズ」はシリーズの中では最高だが、唯一ダニー・エルフマンの音楽がないと寂しいものがあった。
 しかし、スーパーマンに関してはあのテーマ音楽はないと寂しいとかそんな次元でなく、絶対に必要なのである。
 不安の中劇場にいって上映が開始。
 ジョン・ウィリアムスの音楽で字が飛んでいく。
 いや、もう泣けた。
 完全復活である。
 制作側がよく理解していることがわかった。
 当時の技術でも凄かった映像を今の技術で復活させると迫力は半端でなく、特にその凄さはスーパーマンの飛行シーンに顕著に表れている。
 キャスティングもこんなクリストファー・リーブにそっくりな奴どこから連れてきたんだというような新人・ブランドン・ルース。
 スーパーマン役者は最後ろくでもない人生を送るといわれているが彼にはがんばってほしい。
 ロイスはマーゴット・ギターが美人だと思わなかったので、今回のケイト・ボスワースは良いと思う。
 ただ若干子持ちにしては若い感じもする。
 レックス・ルーサーはケヴィン・スペイシーもいいのだが、やはりジーン・ハックマンが一番。
 スペイシーはちょっと真面目すぎで、ハックマンの残忍の中にもユーモアがあるところが魅力的だったりする。
 パーカー・ポージーはミス・テイッシュメーカーかと思ったら違うのね。
 しかし、何が凄いかってちゃんとスーパーマンの実父の役でマーロン・ブランドの映像を使っているところで、これってそれなりに高くついたと思うけど必要であり、この英断をした制作側はえらいよ。
 話は新大陸を作るとか後先考えない相当規模の大きい陰謀だが、まあスーパーマンの場合は木から降りれない猫の救出から時間を戻すなど活動範囲は広いので、これくらいハッタリがきいた話を最新の特撮でガンガン見せていくのが面白いのでOKだと思う。
 変身シーンも凝っていて、携帯電話が普及した現在、電話ボックス探すのも難しい。
 でも胸のシャツをめくって「S」のマークが出てくると「待ってました」という感じがしてワクワクする。
 最後に「クリストファー・リーブ夫妻に捧ぐ」と出たのにも、また涙!
 そんなわけで、往年のファンは絶対に必見の1本ではある。
 

「猫目小僧」

3ea91ff9af587bce804217ecc4c9cc2a  昭和40年代、カラーテレビが各家庭に最低1台の時代に突入!
 カラー作品が半分以上になっていたが、時々白黒作品も放送されていた大らかな時代だ。
 そのため、新聞のテレビ蘭にはカラーと白黒の違いの表記がまるで、音声多重やステレオの表記のようにされていた。
 今まで白黒テレビを見ていた子供達はやっとカラー作品とそうでないものを認識する。
 「ジャングル大帝」を見てレオが本当に白いライオンであることを知り、「サイボーグ009」が歌で♪赤いマフラ~と言われても白黒作品だったので納得できなかったりするのだった。
 この時代はテレビ的には様々な試みがなされ、悪い意味では何でもありとなっている。
 例えば「突撃!ヒューマン!!」とか、公開番組のヒーロー物というものもあったくらいだ。
 あ、もちろん普通の子供は裏の「仮面ライダー」を見ているけどね。
 その中でも「妖怪伝・猫目小僧」は切り絵を使った特殊なものであり、放送を見ていてかなり違和感を感じたのを覚えている。
 これがゲキメーションというもので、アニメではなく実写の扱いになるというのを知るのは随分後になってからだ。
 ちなみにこの手法でもっとヘタなことを今でもやっているのがケーブルテレビの自主番組で、時々、地域の民話紹介と称して素人のアナウンサーが物語を読み、切り絵が動いたりしているのだ。
 で、その「猫目小僧」を21世紀に実写映画化するとなれば気になってしまう。
 何しろ映像化の観点からいけば、ゲキメーションが最低ランクなので、これより下はもう映像上ありえないわけで、CGが発達した現在、いかに映像化するのか、また猫目小僧の世界観をどうやって描いていくか注目していた。
 ところが映画の中の猫目小僧は、かつての白黒テレビドラマ版「忍者ハットリくん」のハットリ君のようなかぶりもので(若干の表情あり)、小僧というわりには小太りした大人の体なのである。
 アメコミのバットマンのようなもっともらしい世界観があるかと思いきや、そんなものはなく、どっかの田舎(雰囲気は一昔前)が舞台となっており、「魔法少女ちゅうかなぱいぱい」などの東映不思議コメディーシリーズの枠で放送されていても違和感なく観てしまうような話なのである。
 最初、なんじゃこりゃあと思いつつも、そのうち雰囲気になれてきて、これはこれでありかなと思えてきた。
 いや意外に笑いとか恐怖などのツボをおさえたうまい演出なのである。
 変にCGでゲキメーションとかされるよりはマシである。
 出演は猫目小僧は誰が演じているかよくわからないが、ヒロイン役に石田未来(B80-W58-H84)。
 彼女はこの映画とか「劇場版仮面ライダー剣」とか「ミラーマンREFLEX」とかキワモノ映画に出演が多いのでマニア人気が高くなること間違いなしか?
 竹中直人も出演しているのだが、ここ最近の彼の使い方はいつでも、軽いノリの変なオッサンで映画の雰囲気をブチ壊し(例:「ウォーターボーイズ」、「キャッチ ア ウェーブ」)なのだが、この映画はそこらへんをおさえているので良し。
 あと主題歌も妙に笑える。
 レイトショーで皆でニヤニヤ笑いながら楽しむ映画だと思う。

2006年8月14日 (月)

「東京フレンズ The Movie」

M0312743401  家業手伝いで地方在住のごく普通の女の子が一気奮発して上京して居酒屋でバイト。
 そこで美大生や、結婚願望の強いOL、不思議系演劇少女と知り合い、友情を深めつつ、バンドのメンバーと知り合い、そこのギタリストに「声が好きだから」と言われてバンドのヴォーカルに迎え入れられる。
 東京で出会った新しい友だちと夢を見つけていく様子とそれぞれの人生をリアルに描いた青春群像劇・・・・・・という話がDVDドラマであって、映画はその続編らしい。
 ということは、DVDドラマを観てないと話にならないので、とりあえず借りて観たのだけど、とても21世紀のドラマとは思えないほど古臭い話で、まあ永遠の定番ネタといえばそれまでだけど、今更こんな話を見せられてもなあ。
 それにこのドラマやたらと歌っている場面が多いので、実質ドラマ部分は意外に短い。
 それもそのはず、このドラマの最大の売りは真木よう子(B87-W60-H88)の豊満な胸でなく、盗作問題で有名になり「さくらんぼ」でなく「ぱくりんぼ」などひどいことを言われていた大塚愛(B82-W58-H83)のドラマ初主演であり、彼女の役柄がバンドのヴォーカルということや、当然エイベックスが絡んでいることもあって、彼女が歌っているシーンが多いのは当たり前なのである。
 つまり「大塚愛の大塚愛による大塚愛のための大塚愛が歌うドラマ」なのである。
 ドラマは映画を観るために一気に観たのだが、なんか非常に緩い話で、どうして東京に行けば夢が叶うとかチャンスがあるとかの話になっちゃうんだろうなあ。
 地方に住んでいちゃ夢は叶わないの?
 だったら最初から東京在住の人はどうなるの?
 それに登場人物全員の考えが全員青臭く、女の悩みは基本的に恋愛中心で、それ以外は申し訳程度でしかない。
 基本的にこのドラマやたらめったら夢だ夢だと言ってるけど、話自体が夢みたいな調子のいい話だったりする。
 自分は昔、飲食業をやっていたので主人公が働く居酒屋の無秩序なところには飽きれてしまう。
 そんなわけで、ここ最近の映画の予告はこのドラマの映画の予告編ばかりなのだけど、あの予告編だとおそらく古臭いイメージがするので人によっては拒否反応を起こすかもしれない。
 ドラマは主人公がニューヨークに旅立つところで終わったのだが、映画はどういうわけか、話が少し戻ってしまうわけで、最初の方はドラマを繰り返しているだけで物凄く損した気分。
 つまり、ドラマを観てなくても全然問題ないということが発覚!
 やっぱりこの手の状況説明のうまいのは東宝で公開するアニメ(「名探偵コナン」、「NARUTO」、「犬夜叉」)なので、もっと見習って欲しい。
 映画は主人公がニューヨークに行く時の古田新太の言葉が変わっているのだけど、これだとドラマと映画が続かないんだよね。
 映画は主人公がかつてのバンドのギタリストを追いかけてニューヨークにいく話で、その時点で「東京」でも何でもないという野暮は言わないが、やはり予想通りの展開で終わり。
 上映時間も90分位で収まる話なのだけど、最後に大塚愛が2~3曲歌うので長くなってしまうのだ。
 ただ、やはり映画館のきちんとした音響設備でそれなりの迫力はあるので、彼女の歌のファンであれば楽しめる。
 「一番最初に描いた夢を、あなたは今も、覚えてる?」という言葉もちょっと聞き飽きたよ。
 自分がこの映画に違和感を覚えるのは、おそらくこの映画が始終一貫して若者の都合のいい目線でしか描かれていないわけで、古田新太とか出ているのだけど、基本的に都合のいい大人でしかないのである。
 確かに若者対象の映画だから緩くて当たり前なのかもしれないが、現実のもっといやなところも加味しておかないと、就職している若者が見たらちょっと甘すぎて失笑を買うかも。
 そう考えると高校生まで限定の映画か?
 テレビスペシャルだったら許されるのだけど、映画は有料だからなあ。
 これじゃあ「ユメクイ」でなく「カネクイ」だよね。

2006年8月13日 (日)

「I am 日本人」

Iam_1  カリフォルアに住む日系三世の主人公が、憧れの国・日本への期待に胸を膨らませやってきたが、義理人情に厚く、礼節を重んじ、ワビとサビと大和魂の国をイメージしていた自分の理想からかけ離れた日本の現実に落胆する・・・・・・という今更ながらの話で、とにかく主人公の女の子が非常に鬱陶しい。
 自分のイメージした日本をガンガン周りに押し付けていくのだ。
 これが笑える展開なら救いもあるが、全編大真面目なのである。
 最後は、彼女が下宿する遠縁のおじさんがいる寂れた商店街を盛り上げるため長らくやめていた祭りを復活させておしまいという、なんじゃこりゃあというような展開。
 そもそもアメリカから日本に留学してくるような奴が、日本とのカルチャーギャップに悩むというのが無理無理な設定で、自分の留学先を理解せずにやってきていたら、かなりバカだと思うぞ。
 商店街の復活ってつい最近何かで観たなあと思ったら「ピーナッツ」と同じじゃん。
 もっというと、外国人の女の子が騒いでいるのって「青い瞳の聖ライフ」じゃないっすか。
 いや、それ以前に商店街復活とか、実は物凄く深刻なテーマで、祭りやったくらいでどうにかなるわけでもないんだけどね。
 その商店街も21世紀なのに70年代みたいな感じで、これはただ営業努力してないだけじゃないの?と勘ぐってしまう。
 映画の中で国歌はや国旗は大切だということをトクトクと語っており、商店街の祭りで日の丸を飾ろうとすると、商店街の店主の中に反対意見が出てくる。
 当然、主人公は国歌や国旗の大切さを熱く語るのだが、一方の反対意見は何故か理由が明確でなく、「とにかく反対だからな」の一言で終わり!
 ここらへんをきちんと描かないとダメだろう。
 で、結局、夜逃げしていた友達が戻ってきたから祭りに参加するという、わけのわからない展開で終わり、祭りのシーンになると日の丸はハタめいているし、国歌は歌われている。
 製作総指揮・共同脚本・出演は森田健作。
 彼が制作費4億円を集めて作った映画だそうで、彼は昔「おれは男だ! 完結篇」とか誰が望んでいるかわからないような映画を作ったりして、どうも彼の感覚は70年代の自分が出演していたドラマあたりで止まっているような感じがする。
 この映画も森田健作の「俺による俺のための映画」いわゆる自主映画であり、相当思想に偏りがあっても仕方ないことなのである。
 映画の中でやたらめったら剣道が出てくるのも彼の映画であれば仕方ないのかもしれない。
 主人公の日系三世の留学生は、最初、安室奈美恵(B75-W58.5-H84.5)もがんばってるなあと思っていたら森本クリスティーナ(B83-W55-H84)という人で、雑誌やTVで活躍しているらしいのだが、自分は今回初めてその存在を知った。
 小野真弓(B82-W56-H85)が森田の妹役は無理ありすぎ!
 ど~考えても娘役が普通だろ。
 どんな高齢出産のお母ちゃんやねん。
 監督は月野木隆。
 この人の「深紅」は面白かったので、別に才能がない人ではないと思う。
 まあ、いわゆる「お金をもらう仕事」として、引き受けた仕事なんだろうなあ。
 

「笑う大天使」

16692_2  川原泉は、セリフの言い回しや独自のキャラクターや作風が面白く、特に初期の短編はかなり傑作が多く、自分が一番最初に読んだのは「真実のツベルクリン反応」なのだが、絵はそんなにうまいと思わなかったが、独自の面白さがあったことを覚えている。
 この人の本領は短編で一番発揮されるものであり、長編は意外に面白くない。
 「笑う大天使」はよくよく読んでみると、名門お嬢様学校に通う庶民出身の3人の女子高生が、いたずらで作った薬品で怪力の持ち主になり、名門女子高の生徒を狙う誘拐犯と戦うという間抜けな同人誌並みの話展開である。
世間的には人気作品らしいが、自分的には川原泉の中ではかなりつまらない作品の一本であり、実はここらへんあたりから川原泉の作品は面白くなくなっており、その後、「笑う大天使 オペラ座の怪人」の連載時にやたらと原稿を落とし、やっつけ仕事っぽくなってきて、心地よかったセリフの言い回しも鼻につくようになってきた。
 もし「笑う大天使」を映画化するのであれば相当な脚色がいると思うし、だからといって川原泉の独自の面白さを捨てていいというわけでもない。
 そんなわけで、「笑う大天使」の映画化だが、見事の改悪ぶりである。
 真剣つまらない。
 そもそも超お嬢様学校に普通の庶民の女の子が入ってくるという設定も今更ながらの展開で、確かに原作通りなのだが、原作は1987年の話で、この時はテレビで「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」でお嬢様をさがせのコーナーが人気のあった時代であったことを考慮しなくてはならない。
 この番組以降、お嬢様=金持ちで世間知らずのイメージが定着しているが、どちらかというとテレビや映画のお嬢様のイメージはは実はお姫様なのである。
 本当のお金持ちの娘は金を持っているのでブランド物を買ったり、遊びに出歩いたり、やりたい放題で一番俗っぽい。
 アメリカのドラマに出てくる金持ちのお嬢様は車やブランド物の服、ドラッグを買ったり何でもありで、実は一番俗世間にまみれている。
 この映画でお嬢様の生徒が日清のチキンラーメンを知らないというエピソードが出てくるのだが、チキンラーメン=庶民という発想がもう既に古臭くて笑えない。
 つまり21世紀の映画化への昇華がまるでなされていないのだ。
 そもそも例え1987年の時代設定でもそのまま映画化して面白いかというと全然面白くないわけで、漫画は漫画という表現の中で言葉的に面白いのであって、それをそのまま映像化したところで面白くなるはずがない。
 ところが映画はそのまま映画化どころか悪い方向に作られており、主人公の通う学校は湖に浮かぶ島にあり、そこにいくまでに専用列車を使うということになっていたりという、金持ちの発想があまりにも俗っぽく、そういう演出だと言われればそれまでなのだが、最後はアクション物になったり、巨大な女子高生が出てきたりして、川原泉の原作という要素はまるでなく、どちらかといえば70~80年代に作られた東映の漫画の実写化であり、「コータローまかりとおる!」のD地区篇の映画化だったら、学校内にモノレールが走っていても全然OKだが、「笑う大天使」の本質はそういうものではないと思うし、これなら全く別物にした方が良い。
 まあ言ってっても仕方ないのだが、聖ミカエルの制服も、デザインが古臭いならまだしもちょっとかがめば胸の谷間がみえそうなもので、これで清楚なお嬢様学校というのだからあきれてしまう。
 原作通りのデザインか、「マリア様がみてる」みたいな制服の方が説得力あると思う。
 上野樹里(B83-W61-H87)扮する主人公の大阪弁も大変抵抗がある。
 そもそも原作は大阪弁でないし、この映画であえて設定変更までする効果が出ていたかというと全然出ていない。
 さらにいうと、誘拐犯の犯人が原作と全く違ったり、全然意味不明なCGのダミアン(「ハチミツとクローバー」の黒猫もそうだが、今CGが流行なのか?)だったり、ツッコミどころは満載である。
 CGを駆使した映像は今の流行りだが、あまりにも過剰なので食傷気味だし、この映画は普通に作った方が絶対に面白いと思う。
 ここまでCGを使うのなら「有閑倶楽部」の映画化なら若干許せるかも。
 この手の話が脱力系ギャグというのかなあ。
 いい言葉だよねえ、「脱力系ギャグ」
 面白くなくて滑りまくっていても「脱力系」という言葉で済んでしまうから。
 映画の中でチキンラーメンを「おチキンおラーメン」といっているのだが、「お」をつければ上品とかいう大昔のギャグも「脱力系ギャグ」なんだろうなあ。
 監督は小田一生。
 今までVFXの仕事をしていて、今回が初の映画監督らしいが、樋口真嗣といい、特撮の人は特撮に専念してもらいたいものである。   

2006年8月11日 (金)

「シュガー&スパイス ~風味絶佳~」

T0004555  『女の子はねーシュガー&スパイス。優しいだけじゃ駄目なんだよ』
 『やりたいだけじゃ駄目なんだよ』だったら、かなり説得力があると思う。
 ちなみに「風味絶佳」というのは森永のミルクキャラメルの箱に書いてあるらしいのだが、自分はこの映画を観るまで全然知らなかった。
 キャラメルに書いてあるものだと「一粒三百メートル」しか知らない自分としては、意外な驚き!
 「竹脇無我」を四字熟語だと思っている人は「風味絶佳」は覚えておくといいかも。
 高校を卒業した後ガソリンスタンドで働いている主人公が、後からバイトで入ってきた女子大生との出会って恋に落ち、彼女も彼を好きになる。
 ところが彼女の元彼が現れて、彼女の心は揺れ動くという話。
 主人公には柳楽優弥。
 彼は両親に見捨てられた子供や、象使いの少年など今までの役柄がかなりアブノーマルなものばかりなので、今回は初の普通の役。
 いや、いないでしょ、普通。
 日本で象使いになりたいといっている中学生なんか。
 おそらく美人のお姉さんの乗る自転車のサドルになりたいと思う中学生はいても、象使いになりたいと言っている中学生なんか各都道府県で1人もいないと思うし、進路指導の先生だって絶対に驚くと思うよ。
 そんな彼の初のノーマルな役は、意外に表情がよく動くのに驚き!
 意外に面白い俳優になるのではないかと思う。
 なんとなく顔の雰囲気が織田裕二に似ているけど、あんな態度のでかそうな奴になったらダメだぞ。
 主人公が好きになる女子大生役に沢尻エリカ(B83-W58-H86)。
 自分はあまり彼女が好きではなかったのだけど、「間宮兄弟」を観たら自分の中で萌え度が上がりすっかり好きになってしまったよ。
 残念なことにこの映画の彼女は「間宮兄弟」ほどの魅力はない。
 ただ間違いなく、彼女は近いうちに歯並びを矯正すると思う。
 主人公の祖母役に夏木マリ(B90-W60-H90←「絹の靴下」出演時)。
 自分の中では「鬼龍院花子の生涯」あたりで色っぽい役を演じているイメージがあったが、もうすっかりおばあちゃん役をやる年齢になったんだね。(実年齢はもっと若い)
 主人公の良き理解者であり昔の恋愛を引きずっているという魅力的な役なのだが、当たり前だが声だけ聞くと「千と千尋の神隠し」の湯婆婆になってしまうのが少し笑える。
 その他にもまたもや大泉洋が出演しているのだけど、ちょっと出過ぎじゃないか?
 主人公の友達に濱田岳。
 「青いうた」といいダメな男をやらせたら日本一だな。
 制作は「情熱と冷静のあいだ」のスタッフが総結集らしいのだが、よくよく考えてみたら、それは2001年のことで、5年近く経った今にそれが売りになるかどうかは結構微妙。
 あの映画が面白かったかどうかというと、自分も公開時劇場で観たけど面白かったかという記憶はない。
 何かイタリアと東京が舞台の絵葉書のような映画で、そういえば今回の映画も主人公の勤めるガソリンスタンドは生活感がまるでなく、原色を使ったアメリカ的なもので、一応アメリカの基地が近くにあって社長の趣味という設定なのだが、これだけでもこの映画がファンタジーであることを語っている。(当然、クリスマスはパーティーで盛り上がって、雪がちらつくのだ。)
 この映画も「ゆれる」もそうだが、ガソリンスタンドの仕事というのが良く描かれていないのは、身内にガソリンスタンド経営者がいる自分からみると不愉快極まりないものがある。
 沢尻が演じる女子大生は何故主人公を好きになったかがよくわからないまま物語は進んでおり、そのため後半の彼女の揺れ動く気持ちというのが今一つ伝わらないものがある。
 先行きのわからない恋愛を描くなら、実は主役の男女の年齢をぐっと下げるべきであり、もちろんそうなると原作そっちのけになることは重々承知しているのだが、少なくとも主人公の未熟な恋愛の切なさをもっと描くことができるのではないかと思う。

2006年8月 9日 (水)

「日本沈没」

Nihon_tinbotu  1973年の「日本沈没」が公開された時は、とてつもない盛り上がりで、「少年マガジン」や「小学館BOOK」(←そういう雑誌があった。「ドラミちゃん」が載っていたのはこれ)で特集が組まれ、やれ日本が沈没したらどうする等の特集が記事が組まれ、ギャグ漫画ではそのパロディが目白押し、学校にいる時に地震でも来ようもんなら「日本が沈没や~」と大騒ぎをしていたものである。
 当然、自分の住んでいる田舎の映画館も目茶混みで、シネコンという発想もなかったので、立ち見も当たり前!
 異常な盛り上がりを見せていた。
 今振り返って思い出すと、現在は筋ばっているいしだあゆみ(B82-W59-H84←「ブルー・ライト・ヨコハマ」発表時)が当時は肉付きが良く、意外に胸があったことが印象的だ。
 あれから30年以上経って、新しく「日本沈没」が映画化された。
 その前に松竹が大森一樹監督で「日本沈没1999」を製作というのを発表していたが、製作する前に松竹が自身が沈没してしまった。
 おそらくノストラダムスの世界最後の予言である1999年に便乗するつもりだったのだろう。
もしくはその前に発生した阪神大震災の記憶が消える前に企画しておこうと思ったのかもしれない。
 そういえば、「銀河鉄道999」も1999年に新作公開する予定だけど没になったんだよなあ。
 まあ、松本先生の絵柄もそうだけど、1970年代の思想を何のアレンジもなしで描いていて、「エターナル・ファンタジー」が正味40分程度で完成してないどころか、物語として始まっていないというトホホな展開だったしなあ。
 そんな意味では今年は2006年6月6日に「オーメン」公開されたし、2007年で無理無理007を公開してしまうかもね。
 超脱線しまくったが、松竹の「日本沈没」の企画が沈没して、いつのまにか1973年版を製作した東宝が作ってしまったのが2006年版だ。
 見所は、当時の特撮技術をこれでもかとつぎ込んだ作品を、最新のCG技術でいかに蘇らせるかである。
 結論から言うと、特撮部分はさすがにパワーアップしているし迫力がある。
 これだけでも大画面で見て正解だと思うし、日本映画は特撮物はしょぼいというイメージは完全になくなっている。 
 監督の樋口真嗣は「ローレライ」が面白くなかったので心配だったが、今回も相変わらず人間ドラマはそんなにうまく描かれていないが、この映画は特撮だけを観るものなので良しとする。
 観ていてふと思ったのだけど、SFイメージって樋口真嗣が監督とはいえ、もう完全に「エヴァンゲリオン」っぽくなってしまうんだね。
 そういえばN2爆薬という言葉が当たり前のように出てきてしまったのには驚き!
 自分が知らないだけで、当たり前の言葉なの?
 個人的に気になったのは、火山灰がガンガン降っているのはリアルでOKなのだが、どういうわけか外にいる草彅と柴咲コウ(B76-W58-H83)の頭が白くならないのはちょっと疑問!
 あと柴コウの設定はレスキュー隊員なのだけど、ダメではないと思うがちょっと髪の毛長すぎ!
 沢山の人を救いたいと気合が入っているのならショートヘアの方がいいことない?
 おそらく、ヘルメットを脱いだとき、長い髪が流れるように出てくるのがやりたかったのだろうなあ。
 そういえば、「初恋」という映画があって、宮崎あおい(B78-W57-H78)が警官に変装するという無理無理な設定があったが、あの映画でも彼女はヘルメットをかぶるのに長髪で、いつ何時髪の毛がたれてバレるかもしれないのでショートヘアの方がいいのだけど、やっぱりヘルメットを脱いだ時に髪の毛がパサっとおりるシーンがあったので、これがやりたかったんだろうなあと思った。
 だけど、このセンスはちょっと古いよ。
 ちなみに、長い髪でかっこいい見せ方だなと思ったのは「007/ユア・アイズ・オンリー」でキャロル・ブーケ(B86-W60-H86←「007/ユア・アイズ・オンリー」出演時)がボンドと会った時に帽子を脱いだ時だな。
 有名人がチョイ出しているのだけど、「ガンダム」の富野由悠季が僧侶の役で出演しているのには笑った。
 まあ、あの頭だから坊主役はありかもね。
 大地 真央(B84-W60-H83)のメイクが白塗りすぎてちょっと怖い。
 1973年版と比べてると、やはり特撮は凄く進歩したと思うけど、話は1973年版の方が面白い。
 草彅と柴咲の恋愛話よりも、沈没対策中心でひたすらパニック映画に徹した方が良いと思うぞ。
 1973年版は今から考えると、すっかり時代劇の領域に突入している。
 映画の中で関東大震災当時のことを語る老人がいるのが時代だよなあ。
 あと、精密機械のある部屋でもやたらと煙草を吸うシーンが多いのも、今だとちょっと考えられないなあ。

2006年8月 8日 (火)

「ハチミツとクローバー」

Hatimituclover  「ハチミツとクローバー」、通称「ハチクロ」は「NANA」同様売れている少女漫画で、アニメ化もされている。
 このアニメがとてつもなく面白くて自分としては珍しくDVDを購入してしまった。
 今回、実写映画化すると聞いて大変楽しみにしていたのだが、残念ながら期待していた程ではなかった。
 アニメの方が遥かに面白いのだ。
 もちろん、アニメは30分番組で20話以上の時間をかけてじっくり描いていることはわかっているし、自分は原作至上主義でもないので、原作の絵が動いてないとダメだとかそんなことを言うつもりはさらさらない。
 同じキャラクターで同じテーマをどう映像化するかが見所なのである。
 だから映画化はの場合、2時間前後で話を収めなければならないわけで、そのためには生かすエピソードや捨てるエピソード、設定変更も当然あるわけで、それはそれで良いと思っている。
 もちろん、良い方向であればである。
 この物語の基本は《全員片思い》逆走ストーリーであり、観客はそれぞれの登場人物の想いに同じように共感できないと成り立たない。
 それさえ描ければ成功なのである。
 ところがこの映画はそれができていない。
 人物の描き方が中途半端で、この映画の場合、各登場人物に同じくらいの感情移入ができないと話が成り立たない。
 ところが、どれも中途半端なのである。
 登場人物の中で加瀬亮扮する真山はバイト先の年上の女性に憧れているという設定なのだが、この映画の彼は憧れの彼女の捨てたゴミをビニールに入れて収集しているストーカー気味のやつで、これは一瞬笑えるのだが、後々考えると関めぐみ(B78-W58-H83)扮する山田さんが憧れる要素がなくなっており、観ている側がその時点でもう感情移入ができないのだ。
 映画の途中で真山が山田さんに彼女を好きではないことを告白するのだがこれが唐突で、またあきらかにふられた山田さんが次の場面では一緒に森田の個展に行っているのだけど、本来気持ち的にありえないと思うし、それでもそうする状況が描かれているかというとそうでもないので困ってしまう。(え?そう思うの自分だけ?)
 蒼井優(B82-W58-H82)扮するハグちゃんがとてつもなく身長が高いのは少し違和感があったが、これが漫画通りだとかなり痛々しく観ていて辛いものがあるので良いと想う。
 竹本役の櫻井翔もハマっていると思った。
 これは映画用の変更だと思うが、森田は原作だと、ある理由から物凄く金にこだわるので、映画のように売った自分の作品を燃やすということはないと思うのだが、正直この映画の設定はアーティストのステレオタイプなのでちょっといやだった。
 藤原兄弟は笑ったけどね。
 森田が醤油で竜を描くところは笑うところでもあるのだけど、あそこで森田の底知れぬ才能とそれに気づくハグちゃんの様子を描いてのしかったなあと思う。
 あと、時々出てくる黒猫って異常に浮いた存在なのだけど、何か意味あるのかな?
 時節柄、飲酒運転で捕まった中村獅童が車を運転しているが笑いどころか?
 結局、この映画は原作の要素を入れて長いプロモーションを作った感じで、もちろん原作とは違ってもいいのだが映画としての昇華されたものがないので極めてつまらないものになっているのだ。 
 期待していただけに残念!
 やっぱりアニメさえ観てなければそれなりに楽しめたのか?
 ちなみに現在放送中の「ハチミツとクローバーⅡ」はそんなに面白くなくて、話が妙に深刻になってきたのと、アニメ的な表現の面白さがないのがないんだよね。

2006年8月 7日 (月)

「クロスファイア」

45242145_175  今や飛ぶ鳥を落とす勢いの長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)のデヴュー作。
  漫画やTVドラマに限らず日本人は超能力物が好きだ。
 大抵ご都合主義の固まりみたいな作品が多いのだが「クロスファイア」は面白い!
 さすが「ガメラ」の金子監督だなと感心したのは念力発火能力を持つ主人公の生活が映画の前半できっちり描かれていることで、枕元の洗面器の水やプールの水の設定、超能力を使うとエネルギーを消耗してしまうところなど、実は超能力と言っても当人にとっては当たり前の「能力」にしかすぎないところが良い。
 こういうところって嘘臭い話にリアリティを出すためには必要だと思う。
 また今問題となっている未成年の犯罪を題材にしたのも結果的にはタイムリーだ。
 個人的には、ろくでもない馬鹿者連中はどんどん焼いていただきたいものだ。
 しかしストレスや怒りで発火していたら、自分の会社なんかとっくに全焼してます(笑)
 発火能力はこの映画の最大の見所で、普通このての映画だとただ標的が燃え上がるだけなのだが、この映画は目一杯工夫が凝らされ、状況によって炎が主人公の心理状態をうまく表現している。
 バイクの男を焼くシーンがあったのだが、あれはどう観てもガメラのプラズマ火球と同じで、あそこまでスピード感を出して発火シーンを昇華してしまったのは凄いと思う。
 これでもかと言うくらい人の焼けた姿も見せるのはある意味気持ちいい。
 また、雪の中で主人公と同僚の男が抱き合っていると、二人のまわりにうっすらと熱の膜が出てきて雪が蒸発しているところも、まさに「愛に燃える」を言葉通り表現していていい。
 映画を観ていて思ったことはやっぱりこの映画は基本的に怪獣映画だと思う。
 ただ怪獣がガメラやゴジラでなく矢田亜希子(B83-W58-H83)になってしまっただけなんだよね。
 ラストの遊園地の炎上はまんま怪獣映画を彷彿させる。
 そういえばガメラに出演している皆さんも出演しているし、ガメラ・ファンの人もそれなりに楽しめる。
 もっとも金子監督だからといって何でもかんでもガメラのフィールドで物を考えるのは良くないけどね。
 主役の矢田ちゃんは観ているうちにきれいに思えてくるし、金子監督の場合、女優はきれいよりも色っぽく撮ってくれるのが嬉しいところだ。
 東宝のシンデレラガールはかわいいけど、あともう少し!
 5年もしたら良い女になると思う(その時は東宝カレンダーの表紙になるんだぞ!)・・・・・・と思いきや本当にきれいになってカレンダーの表紙になった。
45242145_55 そう、彼女が長澤まさみなんだよね。
 この映画が公開された時はまだ13歳でちょっと食指が動かなかったんだけど、今はOKですよ。(←何がだ?)
 前半は面白いんだけど、後半は説明不足の設定が多く、ちょっとはしょり気味なのが残念!
 特に男2人の間で揺れ動く気持ちがもっと出ていれば、デート映画としてはもっとイケるんだけどなあ。

「地下鉄に乗って」

Mtr_po_tez_1 浅田次郎原作の映画化。
 浅田次郎の原作の映画化で大ヒットといえば「鉄道員」だが、自分はこの映画の広末涼子(B80-W58-H86)の描き方が、もっと工夫ができたはずだが、ベタ過ぎてあまり好きではない。
 「地下鉄に乗って」は地下鉄に乗ったサラリーマンが、過去にタイムスリップしてしまい、自分の父親に遭遇するという物語。
 地下鉄って1927年に開業したらしいのだけど、自分は田舎者だったので大学入学した時に東京で初めて乗ったけど、やっぱ風景が見えないとちょっと不安だったなあ。(遠い目)
昭和時代の描き方は「ALWAYS三丁目の夕日」を観てしまうと、TVドラマくらいのセットでは物足りない。
 時間をテーマにしているが、SF設定はツッコミどころ満載で、この映画の場合、いわゆる「雰囲気SF」であり、重要なところは過去に戻って自分の両親に会い、親の本当の気持ちがわかるというもの。
 だから時間物の辻褄は申し訳程度なのである。
 何故、時間を移動する手段が地下鉄なの?とか、場合によっては地下鉄も関係ない時があるのは何故?などと考えてはいけない。
 そういうものなのである。
 最後は子供が親の気持ちをわかっておしまいかなと思ったら、最後は意外な展開なので一見の価値あり。
 主演は堤真一。
 ちょっと前まで彼はSABUの映画にしか出てないイメージがあるが、ここ最近は大人の渋みと哀愁が出てきて、アクション俳優をやめて演技派になった時の真田広行に似ている。
 彼の愛人役に、中村獅童の飲酒運転時に隣の座席に乗っていた岡本綾(B84-W57-H86)
 実は自分、岡本綾が凄く好きで、NHKの朝の連ドラ「オードリー」の時から凄い正統派の美人だなあと思っていたし、意外に胸も大きいのでこれは人気出るぞと思ったのだけど、意外にパッとしなかった。
 彼女の魅力は清楚な雰囲気があるのに妙にエロいところだったりする。
 ここ最近はワイドショーしか出てないので、久しぶりの映画出演に彼女のファンは必見かも。
 その他にも大沢たかおや常盤貴子(B83-W58-H86)が出演している。
 常盤貴子はいつも通り、何を演じても常盤貴子という困ったところもあるのだが、この映画は岡本綾と役が逆じゃなくて良かったよ、いやマジで。
 この映画のように自分が生まれる前の両親にはやっぱり会いたくないよなあ。
 自分の場合、今でいうところの友達親子でないので、親の生臭いところは見たくないというのが本音だ。

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「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」

Wp1280_960_1  昨年の「仮面ライダー響鬼」は個人的には好きだったのだが、世間的には評判が悪いらしく子供には本当に人気がなかったらしい。
 やはり色々原因があるが、仮面ライダーの変身アイテムであるベルトを使ってないことや、変身する時に「変身」と言わないところがダメなのだと思う。
 「仮面ライダーカブト」は元の路線に戻ったのかベルトも使うし、「変身」というのだが、タイトルからわかる通り、昨今の昆虫ブームに乗ってしまったイメージも強く、カブトの他にもクワガタやらトンボ、ハチがいるのだが、ちょっと前にサソリまで出てきたが、あれは昆虫じゃないだろ?
 ところが子供に媚まくりなのに、子供にはあまり人気がなく、子供はもっぱらボウケンジャーがお気に入りだ。
 逆に自分はあまりボウケンジャーが好きでなく、まあこれが子供と大人の違いなのだが、やっぱりいい大人が仮面ライダーなんか観ていてはいかんよね。
 そんなわけで、毎年恒例の仮面ライダーの映画化である。
 今年は仮面ライダー生誕35周年記念だそうで、それだったらこの時こそ「仮面ライダー THE FIRST」を公開するべきだと思うのだが、まあ玩具の販売など考慮していつも通り、その時に放送しているライダーの映画化に「生誕35周年」の冠をつけただけである。
 予告を観る限り、仮面ライダーが宇宙にいたりして規模が大きくて物凄く面白そうなのだが、これが物凄くつまらない。
 一応、この手の映画は、TVシリーズの設定などを踏まえたものとなるはずなのだが、今回は、パラレルワールド物なので、設定が微妙に違う。
 天道のキャラクターが変わっているし、加賀美とひよりが結婚するとか、そのひよりも不治の病とか、樹花ちゃんが本編に出てこない(最後にチラっと出るのだけどあんなのは出ているうちには入らない)とか、海が干上がっているとか、ドレイクがネオゼクトのメンバーになっているとか、一応最後はTV版と帳尻を無理無理合わせるのだが、それは最後にわかるのであって、それまでは状況を把握するのが精一杯で、何が何だかわらない。
これでは子供は理解できない。
 劇場の子供もボウケンジャーは大人しく観ていたが、カブトになると落ち着きがなくなり、「もう帰りたい」とこぼしたり、設定がわからず親に説明を求めたりしていたが、お父さんだって普段から見ているわけでもないので答えようがないだろう。
 子供は正直だ。
 つまらない時はつまらないと態度で示す。
 制作サイドは何を考えているのかわからないが、基本的にTVシリーズの映画化はTVの設定を抑えながらも番外編的な話が良く、TVを観ている人は劇場でスケールが大きくなったものを楽しみ、TVを知らない人でもそれなりに楽しめるよう工夫するべきである。
 「名探偵コナン」は、最初の方でコンパクトに設定を説明しているではないか。
 ましてやカブトはTVシリーズでも謎は深まっていくばっかりで何も解決していないのに、映画でさらに新しい設定を出してきたら、観ている側は混乱するのは当たり前である。
 新しい仮面ライダーも思った以上に活躍しない。
 超高速の移動方法であるクロックアップ(サイボーグ009の加速装置みたいなもの)も全然効果的に使われてない。
 これこそ映画で見せる最大の視覚的効果だが、TVの方が効果的に使われている。
 映画版は視覚的な面白さはない。
 そして、時間を超越できるハイパーカブトセクターなんて出てきたら、もう何でもありになってしまう。
 軌道エレヴェーターとか久しぶりに聞くSF設定なので期待したのだどなあ。
 それにTVでお馴染みの緩いギャグがなく、これは結構辛い。
 映画版でお馴染み、前回のライダーの登場人物が出ないのも残念!
 あまりのつまらなさにがっかりして帰ったが、家で録画したTV版を観たら、とてつもなく面白く思えた。
 やっぱり金払って観る劇場版がつまらないのはまずいよね。

2006年8月 6日 (日)

「ゲド戦記」

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 いつの間にか、随分昔のことになってしまったが、「風の谷のナウシカ」の映画が公開された時、世間的な評判は良かったが、自分の中ではイマイチ感が強かった。
 それは原作を先に読んでいたからで、例えばクシャナ殿下で、映画だと単なる悪い奴だが、原作ではナウシカとは対極にいる指導者であり奥の深い人物だった。
 ところが映画版は単なる悪い奴でしかなく、そもそも映画自体が動物を大事にしようみたいなうテーマが全面に出過ぎていて、本当はそんな単純な話でもないのだがと思っていた。
 もっとも当時、完結していない物語を映画化しようというのが無謀なのだが、この前テレビで久しぶりに「ナウシカ」を観ていたら、落ち着いて観るとこれはこれで良くできていると思えてきた。
 長編が原作の映画は当然、そのまま映画化すればとてつもない上映時間になってしまうわけで、だからといってギュウギュウ詰めの駆け足展開も困るし、エンディングでこれからあるであろう展開をダイジェストで見せても仕方ないので、「ナウシカ」の映画のやり方は正しいと言える。
 しかし、それ以前に公開して20年以上経過するのに、話的にも技術的にも今でも十分観ることができる技術に驚きだ。
 ジブリの最新作「ゲド戦記」を観ている時に感じるのは「今更ナウシカを見せられてもなあ」である。
 この映画は素人観には「ナウシカ」を中心として、今までのジブリアニメや宮崎駿映画の要素をごった煮にしたようなイメージがあり、それらがこれまでの映画より昇華されていればいいのだが、粗悪品にしかなっていない。
 もちろん、アニメとしての技術は水準が高く、さすがジブリなのだが、ジブリであるからこそ、これ位の作品レヴェルでは困ってしまうのだ。
 今回、物語の設定上仕方ないとはいえ、どうしても「ナウシカ」が頭をちらつき、あの映画が壮大であったのに比べ、この映画はどうも小さくまとまっている感じがしてしまうのだ。
 話的に淡々としているのは、演出的にはありだと思う。
 「ハウル」もその演出は静かだったが、その中でもドラマの起伏があり、考えるのではなく感じさせるものがあったのだが、この映画はそれはなく、最後の戦いも意外に迫力がない。
 更に生きる意味やら永遠の命やらの話をえんえんとしだしたのにはちょっと脱力してしまった。
 今更「銀河鉄道999」のようなテーマを持ち出されてもなあ・・・・・。
 いや、もちろんそれはそれでいいのだけど、もっとうまく描けなかったものか。
 そういえば田中裕子(B83-W60-H85)演じるクモも松本零士先生のキャラっぽいので、ますますそう感じてしまうのだ。
 出演は毎度お馴染み声優以外のタレントが総出演で、自分は最近の声優はうまいと思わないので、これはこれで問題ないと思う。
 特に田中裕子はうまいと思った。
 ところがテルー役の新人・手嶌葵(B82-W59-H86)が真剣ヘタで、物語の重要なキャラクターなのに残念でならない。
 彼女は監督自らの大抜擢だそうだが、何をもって良しとしたのか?
 やっぱり歌か?
 そういえば、肝心の歌も時間をかけて歌うのだが、あまり効果的ではない。
 監督は宮崎駿の息子の宮崎吾朗。
 この映画を観る限り、彼の監督の起用の意味がわからない。

いや、探せばもっとうまい演出ができる人いると思うのだけど、うがった見方をすると映画に合わせて父子対決を話題にしようと思ったのかもしれないが、やっぱり映画は話題でなく中身で勝負してほしいよ。

「時をかける少女」

002  「時をかける少女」といえば、大林宣彦監督・原田知世(B76-W57-H80)主演の映画版が決定版であり、その他にも映画版やTV版が作られているのだが、世間的にはほとんどスルー状態で、特に角川春樹が監督版とTVドラマの「モーニング娘。新春!LOVEストーリーズ」は黙殺状態! 

 やはり大林宣彦監督・原田知世版だろう。 そんな状況で新作映画、それもアニメを作るとなった場合、かなり厳しいと思う。

 何故なら大林宣彦信者や原田知世信者からは絶対的に良い評価はないわけで、正に負け戦状態である。

 それは例えば黒澤明の「椿三十郎」を織田裕二でリメイクしたところで、「やっぱり黒澤版は越えられない」と言われるみたいなものである。

 ところが、このアニメ版であるが大変面白くて良くできている。

 タイトルこそ「時かけ」だが、実は小説版の映画化ではなく小説の約20年後を舞台にした続編である。

 そうか、その手があったか!

 だけど、これって粗悪品をどんどん生むこともあるので諸刃の剣ではあるのだけどね。

 笑わせてドキドキさせて、最後はホロっとさせてという超王道の話展開なのだが、昨今それさえできていない映画が多いので、これはかなり貴重!

 そして、この映画は妙にスピード感や浮遊感があったりするのも観ていて気持ち良い。

 それでいて青春モノとしてかなりレヴェルが高い。

 主人公の女の子はせっかくのタイムリープを、前日に戻ってプリンを食べるやら、テストを受けなおすやら、正に超能力の無駄遣い状態だが、もし自分もその能力があったら、前日に戻って好きなだけ寝るとか、昼間しかやらない映画を見に行くとか、そんな事くらいにしか使わないと思うので彼女の気持ちはわからないでもない。

 株やらロトを買うとかそんな発想は意外になかったりする。

 完全に「時かけ」とは別物と思いきや、実は往年のファンへのサーヴィスもあって、主人公は芳山和子の姪という設定だ。

 惜しいのは声が原田知世でないこと。

 これが彼女の声だったら完璧だったのに残念!

 すいません、自分は原田知世の「時かけ」より、アニメ版の方が好きかも知れない。

 おそらく、今年の夏の映画の大本命と言われる竜の出てくる映画2本よりは遥かに面白いと思うのだが、公開劇場が少ない。

 おそらく知る人ぞ知る映画で終わってしまう可能性が大きいけど、ネットがあるので口コミでこの映画の良さが広がってくれればいいと思う。

 やっぱり過剰なくらいテレビ局が宣伝しないとダメなのかなあ。

「轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス」

1280  今年はスーパー戦隊シリーズ30作記念だそうな。

 そういえば、職場の飲み会で、自分らが観ていた戦隊について話をしており、若い連中は「チェンジマン」やら「バイオマン」やら言って盛り上がり、自分にもふられたのだけど当然「ゴレンジャー」であり、その時点で彼らとの世代のギャップを激しく感じる。

何しろ自分は「ゴレンジャー」が出てきた時は、特撮を卒業しかけていた時であり、もっといえばなぞなぞやカレーの話、機関車仮面などのふざけた展開が、硬派特撮ファンの自分には耐えることができなかった。

 ところがどういうわけか、ここ数年は平成仮面ライダーを見ている流れで戦隊モノも見るようになり、CGの発達と自分の心に余裕ができたせいか今は結構楽しんでいる。

 いわゆる大人の余裕ってやつ?

 そんなわけで、「自分は子供の頃はゴレンジャーだけど、今のボウケンジャーは観ているよ」と言ったら、若い連中の引くこと引くこと!

 やっぱり若い連中と話なんかするもんじゃないなあ。

 そんなわけでボウケンジャーなのだが、実はここここ最近の戦隊モノとしては、あまり面白くない。

 確かにマジレンジャーだってどうよ?と思うが、あれはマジブルーの女の子が長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5)のパチモン臭くてかわいかったし、ナイとメアというゴスロリ系の悪役が良かったので、まあいいかなあと思ってしまった。

 ところがボウケンジャーはヒロイン二人ともか魅力にとぼしく、特にボウケンイエローの中村知世(B82-W56-H81)のツインテールがちょっと狙いすぎだろと思ったし、ボウケンピンクの末永遥(B82-W60-H84)はおはガール時代から好きなのでいいのだけど、ちょっと戦隊モノのヒロインとしてはインパクトが足りない。

 さらに今回の目的が大いなる力を秘めた古代の秘宝―プレシャスを発見し悪の手に渡らないようにすると言う設定にイマイチ魅力を覚えない。

 そんなわけで観るのをやめようかなあと思っていたが、どうせ夏に映画化するのは決定だし、仮面ライダー目当てでいくとはいえ、入場料の半分はボウケンジャーでできているので、それなりに楽しむためにはびっちりテレビシリーズをチェックしないわけにはいかない。

 あ、もちろんボウケンジャーを観ないで帰るという方法もあるが、自分は恵まれた家庭環境で育ってないので、どんなにクソつまらない映画でもエンドロールの最後まで観ることにしている。

 どうせ観るなら楽しくネ。

 そんなわけで映画版なのだけど、冒頭いきなりプール遊びに際しての注意を呼びかけるメッセージが入っており、7月31日に埼玉・ふじみ野市で起こった小2女児プール死亡事故を受けたものだと思うが、確かに冒頭で映し出される、プールの吸水口にボウケンレッドの腕時計が吸い込まれるシーンがあるのだが、731日に起こった事件からすぐにプリントを焼きこむことができるのにちょっと驚きである。

 8月5日公開なのに映画のプリントってそんなにギリギリでやってるの?

 それよりも冒頭にッボウケンイエローの水着ショットがあって、なかなかイケるじゃないですか。

 じゃあボウケンピンクはというと水着にならないわけで、これはいかんよなあ。

 映画の話は申し訳程度でTVシリーズの番外編的なもので、ひたすらバトルが展開しており、これが意外に面白く、映画ならではのスケールの大きさもあってよい。

 ボウケンレッドの父親役に倉田保昭。

 いやこれ凄い大物ゲストで、これだけでも観る価値あり。

 劇場の子供もきちんと静かに観ているところから面白いことが伺える。

 同時上映の仮面ライダーとは大違いである。(いや真剣つまらないのよ)

 ところで冒頭の戦闘シーンってマジレンジャーの映画版でも使っていたと思うけど、戦隊モノ御用達のロケ地?

「釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ」

T0004633 前作がアメリカの海軍が出てきたりして、本来の「釣りバカ」の面白さがなかったのだが、最新作はそんな脱線もなく本来の「釣りバカ」の路線に戻っている。

 話としては浜ちゃんスーさんのコンビのやり取りと大泉洋と石田ゆり子(B83-W59-H85)の恋愛話が同時進行で進んでいくというもので、基本的には寅さんが恋愛指南役に徹する「男はつらいよ」の後期の状態と良く似ている。

 もっとも浜ちゃんは所帯持ちの愛妻家なので、自分が恋愛をするというのはありえないのだけどね。

 ところが、この二つの話がうまく絡んで進んでいくかというと、バラバラで進行しており、お互いのエピソードが影響を与えているかといえばあまり関係がない。

 そのため観ていて話に集中がしにくいのである。

 若い男女の恋愛話も唐突すぎる展開。

 そして今回はシリーズでお約束の合体や「とりあえずは元気で行こうぜ」の歌もなし。

 浜ちゃんの裸踊りもないし、スーさんなんか釣りもしていない。

 裸踊りはおそらく旅館で宴会のシーンがあって浜ちゃんが呼び出されたところで次のシーンにいっているから撮影したと思われるがカットしたような雰囲気がある。

 スーさんの釣りのシーンは、森繁久弥の次に日持ちしないと言われている三國連太郎の年齢と体力を考えればやむなしか?

 やっぱりシリーズ物はマンネリは抑えつつも新しいものを作っていくのが面白いのではないのかなあ。

 前から考えていたけれど、どうしてこのシリーズは原作のエピソードをベースに映画化しないのだろうか?

 ここ最近の原作の漫画は滅茶苦茶面白い。

 例えばちょっと前の浜ちゃんがヤクザと間違えられる話とか、アマゾンで誘拐される話とか絶対に映画向きなのに、どういうわけか映画は「男はつらいよ」の焼き直し路線であり、それが成功していればいいのだけど、全く成功していない。

 確かに入場料1000円だから有難いが、これだと1000円払っても観たくない映画になっちゃうよ。

 ところで浜ちゃんの息子の鯉太郎が妙に大きくなっているけど、あの子役って昔から変わらないの?

 そうならば子供の成長って早いなあ。

 おそらくもう少しすると息子のエピソードで話を作るようになるのだろうなあ。

「ラブ★コン」

001   劇場は女子中学生と女子高生の佃煮状態の満席状態で、男は3人しかいなかった。
 つまり、この映画はカップルで観るものではなく、どちらかといえば女の子のお祭り状態なのだ。
 まあ小池徹平が出演し、原作が「別冊マーガレット」連載の人気漫画であれば仕方ないかもしれない。
 話は男が159cm、女が170cmの身長差のある高校生カップルの話で、正直、散々使い古された今更な感じのネタなのだが、若い観客にとってはリアルタイムなのかもしれない。
 正直、たかだか10cm位の身長差なんか全然関係ないわけで、本人たちさえ気にしなければ、他人は全く気にしない。
 そんなことを言っていたらハリウッドの小学生と言われているトム・クルーズなんてどうしたらいいんだ?
 実際、職場の若い女の子に聞くと身長よりも不細工な顔の方がいやという意見が圧倒的で、それは男も同様で、自分の周りだと顔の次に胸の大きさを気にする連中が多い。
 まあ、本人たちが良ければそれでいいじゃないか・・・・・・というのが結論であることはわかっているのでそれをどうやって見せていくがポイント!
 正直、アニメやCG、テロップを駆使した映像は、韓国のベタなラブコメを思わせるものがあり、ちょっと最初の方はひいてしまったのだが、自分以外の観客はバカウケで、自分もムツゴロウ氏が出てきた時に笑ってしまったので、その後の恋愛話になろうとすると、温水洋一扮する先生のヅラの話になってしまったり、谷原章介が登場した時は、しょうもないなあと思いつつも、映画の中の世界に乗ってしまった。
 この手の映画や子供用のアニメはつまらないと、必ず喋り出したり、携帯を使い出す輩が多いのだが、この映画は展開が速く、ベタながらも要所要所に笑いが入っているので、その手の困った奴が少なく、ある意味大成功の映画だといえる。
 夏祭りなのに息が白いのがちょっと気になったが、それよりもヒロインの関西弁がかなり不自然に感じるのだが、まあ関西弁も場所によって微妙に違うということで、軽くスルーか?
 正直、TVを見ているとテロップが多すぎで、「エンタの神様」を見ていると、芸にテロップを入れているのにとてつもなく嫌気がさすところがある。
 映画もやたらとテロップやCGを使うのはあまり好きではないのだが、違和感がなければいいのだけど、この映画はあぶない一歩手前で踏みとどまり、それがまた面白さにつながった稀な例だと思う。
 まあ同じような映画を量産されても困るので、映画会社の皆さん、程々によろしクイ~ン!

「UDON」

Udon03  最近、テレビ局が関係している映画は強引すぎるくらい強引な宣伝展開でブームや人気を無理無理作っているような感じがして食傷気味。

 特にフジテレビ関係の映画は、その過剰さにおいては他の追随を許さないものがある。

 そのフジテレビと東宝が組んで作ったのが「UDON」。

 予告編の「来るでしょ~うどんブーム」という言葉は正に無理無理うどんブームを作ろうという気合が感じられる。

 まあこういうのがメディアミックスなのかどうかは知らないけど、やっぱり理想としては映画のおかげでいつの間にかブームになったというのがスマートでいいよね。

 正直、今年観たワースト映画である「立喰師列伝」による心の傷が癒えてないので、この映画のタイトルを聞いた時に「そばの次はうどんか」と思い、ちょっと気分がブルーになってしまった。
 だけど自分はどちらかというとそばよりうどん派なので、まだ抵抗がないかな。

 映画のあらすじは公式HPとかコンビににおいてある情報誌を見てもらうとして、とにかくコメディや泣かせやら、CGアニメやら色々な要素を詰め込んでおり、ちょっと説明がしにくい映画であり、超簡単に言えば「うどんを題材にした笑いあり涙ありのエンターテイメント映画」なのだけど、それだけではちょっと伝えきれないものがある。

 監督は「踊る大捜査線」の本広克行。

 この人の監督作品はハッタリのかませ方がうまいところで、よくよく考えてみたら何というものでもない話を壮大にもっともらしく見せている。

 この映画は彼のデヴュー作である「7月7日、晴れ」の最後で町中の電気が消えるというのがあったが、あれに近い雰囲気が漂っている。

 今回だって映画の中で、讃岐うどんが異常なブームを見せていくというのがあるのだが、どう考えてもそこまで大騒ぎになるとは思えない。

もちろん、これは映画の中のファンタジーで、勢いとハッタリでもっともらしく見せているのだ。

ただ、今回は映画の中だけでなく、東洋水産やローソンなどと協力して実際にもブームを起こそうとしているようだ。

 今回のハッタリ演出でうまいなあと思ったのは、飛行機の窓から下を見下ろすと店にとてつもない行列ができているというもので、これって、普通ならちょっと俯瞰で行列を見せて終わるだけなのだけど、こういう見せ方は意外と思いつかないし、わざわざやらないと思う。

まあ、このシーンは前後に話の流れがあるので詳細は書かないが、きちんと話の筋に合わせた演出なのである。

 映画自体は物凄くベタな展開になりそうなのだが、何とか一歩手前で踏みとどまっていると思う。

出演者はチョイ役でもやたらと豪華だし、演出も派手(大味?)なので劇場で観ても十分楽しい!

いわゆる参加型お祭り映画で大勢の中で笑ったりすることができる映画なのである。

 ただ残念なことに上映時間が2時間14分でちょっと長すぎ!
 この手の話は2時間以内でまとめないと結構ダレてしまう。
 正直、面白いけどなくてもいいシーンも多く、特に最後のところも悪くないけど引っ張りすぎ。
 だけど、DVDが出るとさらに長くなるんだろうなあ。

 「サマータイムマシンブルース」の出演者も出ているので、知っていると笑えるものがある。

 主演はユースケ・サンタマリア。

 彼はどちらかというと脇役で光るタイプで、「交渉人 真下正義」の時は脇役が主演になった場違いな面白さがあったが、今回の映画を観る限り十分主役を張れることがわかった。

 共演の小西真奈美(B80-W59-H88)はメガネっ娘ぶりが萌えなのだが、よく見ると彼女の耳って妙に大きいよね?

「ラフ」

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 漫画の映画化はとにかく難しくて、絵が既にあるのでイメージが固定化してしまう。
 ましてや、アニメ化されているような漫画だと難しい。
 もちろん逆の場合はOKで、映画が成功して漫画が売れるのであればそんなに問題はないわけだ。
 「ビー・バップ・ハイスクール」はその最たる例だろう。
 一番いいのは漫画も映画もそれなりに大ヒットというやつで、ここ最近だと「NANA」だろう。
 漫画の原作の成功は、必ずしも原作通りでなければならないわけでもなく、当たり前のことだが映画として面白ければ良いのである。
 昨年、公開された「タッチ」はTVアニメや原作ファンからの評判は悪い。

 おそらく、原作やアニメのイメージが固定されているからだ。

 だけど、映画はそれなりにヒットはしたようで、評判と興行成績は必ずしも一致はしないし、映画会社としては興行成績さえよければのいい映画なのである。
 長澤まさみ(B83.5-W54-H82.5←スポーツ紙によるとB91との話もあり)主演で、あだち充の「ラフ」の映画化という話を聞いて、「タッチ」の二匹目のドジョウを狙っているのは想像できてしまう。
 まあこの調子でいくと「みゆき」とか「陽あたり良好」とか長澤が制服を着る限界の25歳くらいになるまで作っていきそうな気がする。(それじゃあビニ本のモデルか?)
 「ラフ」の最大の見所は何かというと、やはり長澤の水着であることはいうまでもない。
 「タッチ」の時に「南ちゃんのレオタード姿がない」という意見が多数を占めていたので、今回は水泳なので水着があるので正しい企画であるといえるだろう。
 まあ彼女の場合、少年誌や青年誌で水着にはならないのに、映画は頻繁に水着、もしくはそれに近い格好(モスラの小美人など)になっており、ここ数年の東宝カレンダーの8月は大沢さやか(B86-W58-H86)に変わって彼女が水着を披露している。
 さらにこの映画では市川由衣(B83.-W55-H85)も水着になっており、彼女の小柄ながらもわがままな体を長澤と一緒に見ることができるのは大変嬉しいことである。
 また市川はツンデレ系のキャラクターで、水着になって砂浜で本を読んでいるという「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門みたいなところもあって、そっち系のファンにはたまらないものがあるといえる。
 映画の最大の売りがそれであることを考慮して、昔ながらの懐かしの正統派アイドル映画として大成功である。
 そしてそれ以外の物語とかに目を向けると、さすがに「タッチ」ほど巻数がないので、その分適当にまとまっているが、基本的にあだち充の世界観を、東宝の長澤まさみ最優先の条件で作るのは難しいと感じた。
 「ラフ」は「タッチ」程知名度は高くないので、原作やアニメと比べてという人は少ないかもしれない。

 ただ、それなりに原作の捨てるところと改変するところは処理されており、例えば野球部の緒方が映画では高飛び込みの選手になっていたり、主人公とヒロインの家の確執も軽く触れる程度。
 映画の時代設定は一応現在で、音楽はもはやIpodの時代になりカセットテープを知らない世代が出てきている昨今、原作のラストのカセットの話をどうするのかなあと思っていたのだが爺さんの形見のウォークマンを使っているという設定で、ちょっと無理無理な設定ではあるが、これを大きく変えると辛いし、無理に時代を合わせるとナンチャッテ80年代になって寒いものを感じるので無難な設定だと思う。
 まあウォークマンと長澤というのが「セカチュー」を思わせるものはあるのだけどね。
 ただ最後の肝の部分なのに意外に伝わるものがないのが辛い。
 細かいところを言うと、最初の蟻のアニメは映画の中で浮きっぱなしで、いらないと思う。
 またこの映画は新しい東宝シンデレラガールのデヴュー作でもあるのだけど、エンドロールの最後は彼女のための無理無理なところではあるね。

2006年8月 5日 (土)

「茄子 アンダルシアの夏」

48458499_102_3 自転車って原チャリの免許持ってない奴の交通手段くらいの認識しかなかったし、それ以外は競輪の選手が乗るギャンブルだと思っていて、実は自転車がスポーツだと知るのは随分後で 子供の頃は女子は天地真理の写真がついている真理ちゃん自転車、男子はライダー自転車だったし、小学校は5段変速でフラッシャーがついている自転車に乗るのが夢だった。
 ところが、5段変速フラッシャーつきは必ずといっていいほど、少し気を抜くとフラッシャーの部分は必ず盗まれるし、替えの電池を買う金がないので電池が切れたらそれで終わり。
 さらに当時は、トラック野郎がブームだったせいもあって、麦球をつけすぎて、本来のライトに電気がいかなくなったりして、その対策案として自転車にバッテリをつんだ頭の悪そうな奴も出没していた。
 五段変速のギアはすぐにチェーンがはずれるので、うまくギアチェンジしないと明らかに遅刻。
 特に自分は8時40分に学校が始まるのに、ビデオがなかったので「朝の連ドラ」を観てから家を出るという無茶なことをしていたので、チェーンがはずれたらあきらかに遅刻で、ある意味毎朝がギャンブルだった。
 しかし、当時の自分は自転車なんかどうでもよくて、バイクに乗りたかった。
 自分の入学した学校は自由な校風でバイク通学ありだったので、ご機嫌だったのだが、そんな簡単な話ではなく、通学距離が10キロ以上と限定されていたのだ。
 申請しにいった時に職員室で担当の先生が、まるで戦争の時に使うような戦略爆撃用の地図みたいなもので家から学校までの距離を計算、なんと9.5キロという数字が出てしまい、仕方なく自転車通学になったわけだ。
 「茄子 アンダルシアの夏」は自転車通学にかける学生の話ではなく、プロの自転車レーサーの話である。
 至って簡単なストーリーで上映時間は47分、当時の入場料は1000円。
 といっても昭和50年代の話ではなく、当時、WMC系列は1000円興行が多かったのだ。
 むやみやたらと長い映画が多い中で、同時上映をつけずにこのやり方で興行したのは評価するべきだし、これからももっと増えてほしい。
 茄子と自転車レースとアンダルシアとどういう関係があるのかは、事前情報を仕入れておかないと、久本雅美が茄子の格好をして自転車に載っている姿を想像してしまう人・・・・・・なんかいるわけないか。
 短い話ながらもこの映画は面白く、特にレースのシーンの迫力があり、最後の「クレヨンしんちゃん」でもお馴染み劇画チックなところは笑えると同時に緊迫感がよく伝わって良い。
 レース以外のエピソード、例えば、徴兵に言っている間に恋人を兄にとられてしまったとか、やろうと思えば時間をかけて描くことだって可能だが、短い時間でさっさと、それでいて大変わかりやすく描いてしまったところはうまいと思う。
48458499_187_1  声の出演で小池栄子(B91-W59-H87)が出ているのだが、これが思った以上にうまく、実は今まで首より下は好きで顔がいまいち好きになれなかったが、この映画で声優としてはうまいと見直し好きになった。
  まあ、小池がうまいかどうかよりも、それ以上に最近の声優がへたすぎというのもあるんだけどね。
 主人公の「遠くに行きたい」という気持ち、社会人になるとじんわりと心に響いてくる。
 自分もできることなら遠くに行きたいよ・・・・・・といいながらも自分をだましながら明日も会社へ行くんだろうなあ。
 しかし、茄子って日本の茄子と少し違うみたいで、映画の茄子がどんな味かはよくわからないけど、自分はやっぱり田楽が一番美味しいと思うぞ!

「デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急」

41746168_144  ドラえもんやらポケモンやらアニメ映画は下に「もん」とつけば大ヒットするのかわからないが、これはデジモン。
 デジモンの映画は面白い作品とつまらない作品が交互にやってくるので、新作が面白いかどうかはそれに当てはめれば良い。
 しかし前回の話も意外に面白かったので、この法則が崩れてきている。
 今回の新作も面白かったので、デジモンもやっと落ち着きつつあるのかもしれない。
 話は列車の形のデジモンが東京の山の手線をひたすら暴走しているので、それを少年少女が阻止するというお話。
 結論から言うと大変面白い!
 制作側はどう考えているか知らないが、デジモンは基本的に怪獣映画だと自分は思っている。
 今回もいかにもな怪獣映画のアングルとかもあったりする。
 例えば高架下からの構図や喫茶店からの外を望む構図がまさにそれである。
 暴走するポケモンのレールを切り替えるためにリモート制御ができないために、人海戦術で切り替えたりするのも発想としては面白い。
 そして何よりも少年少女が体を張って大活躍するのが面白い。
 やはり子供の漫画の主人公は子供であるべきだし、少年少女が大人顔負けの大活躍をするのが、メインターゲットであるお子さまの共感を得ると思う。
 日本映画で少年少女の実写物で成功しているものがあまりないので(例:成功=「ジュブナイル」失敗=「地獄堂霊界通信」)せめてアニメだけでもいいもの観たいと思う。

「奥さまは魔女」

32734295_147  ハリウッドも映画の企画がないのは昔からで、「スパイ大作戦」や「チャーリーズ・エンジェル」の映画化などをしている。
 一応、それぞれ映画としては面白く成功している。
 TVドラマは知名度があるので、観客を動員させやすいのだろう。 しかし、一方では「刑事スタスキー&ハッチ」は日本では劇場公開されずにいきなりビデオなのでおそらくこけたのではないかと思われる。
 いや、個人的には「スタハチ」は好きだったのでちょっと期待していただけに残念ではある。
 まあこの調子でいくと「白バイ野郎ジョン&パンチ」とかも映画化しそうな予感だが、あれは「水曜ロードショー」の2時間スペシャルで、ローラーディスコ(誰か覚えている奴いるか?)を舞台にしているくらいでいいのかも。
 そんなわけで、「奥さまは魔女」の映画化。
 いや、自分も「奥さまは魔女」は嫌いじゃないし、米倉涼子のドラマも意外に面白かったので観ていたけど、映画化するものか~?
 やっぱり、CGとか使って派手な魔法シーンがあるのか?
 いや、それよりもキャスティングで、サマンサは誰がするのか?
 ダーリンはドラマの方も変わっても興味なかったからどうでもいいけど、タバサちゃんは出るのか、目茶苦茶気になってしまう。
 で、実際映画を観てみると「奥さまは魔女」のドラマ化を巡る話という面白い展開で、確かにTVをまんま映画化しても面白くないし、ドラマ好きな人の批判も横に流すことができる。
 この二重構造は正解だろう。
 そして、肝心のサマンサ役をやる魔女の役(ややこしいな)は、ハリウッドの小学生ことチビッ子・トム・クルーズの元奥さま、ニコール・キッドマンが演じている。
 いやケイティ・ホームズもかわいいんだけど、絶対にニコールの方が美人でいいと思うんだけど何故別れたんだ?>トム
 やっぱ、自分より身長が高いからか?
 まあ確かに彼女のハイヒール履いても微妙にチビッコというのも辛いかもね。
 まあトムのことはともかく、ニコール・キッドマンって実は結構いい年じゃないの?
 調べてみたら38歳だそうで、それであの初々しさか。
 30回ったオリビア・ニュートン・ジョンが「グリース」で高校生を演じるというビニ本のモデル状態がまかり通る国なので仕方ないのだが、この映画の二コール・キットマンは真剣かわいい。
 実はこの映画、話の構造は面白いのだが、結構だれるところもある。
 しかし彼女を見ているだけでも十分楽しく、話の根本としてはニコール・キッドマン萌えのアイドル映画ということでいいっすか?

2006年8月 4日 (金)

「X-MEN ファイナル ディシジョン」

Xmenfinal

 自分は基本的にアメコミの映画化が好きだ。
 そもそも正体を隠している割りには派手な格好で活躍しているヒーローは誰が考えてもバカなわけで、これが漫画だと何となく許されてしまうものの、実生活でこんな奴がいたら、自分が警察だったらそいつを連行すると思う。
 もし、映画化するのであれば、それなりの説得力がいるわけで、アメコミの映画化の醍醐味はいかにもっともらしく見せるのかが重要になってくる。
 かつて「スーパーマン」は当時の最先端の特撮で映像的なハッタリをかまして成功しているし、ここ最近では「スパイダーマン」が青春映画の形を取り、「バットマン ビギンズ」では2時間以上かけてバットマンの存在意義を語っている。
 前にも言ったが、バットマンは1960年代のネズミ色の全身タイツの頃に比べれば、鎧としての捉えた映画版の黒いスーツはとてつもなくかっこいいものだった。
 もちろん、アメコミの映画の中にはトホホな作品もあって「ハルク」とか「キャット・ウーマン」とか、何だかなあと思ってしまうものも多い。
 まあ、日本だってピンキリで特撮ヒーローがいるので、アメリカにだって我々が知らないアメコミなんて沢山あるだろう。
 そしてその中にはアメリカで人気があるが日本ではそれ程人気がないものだってあるわけで、文化の違いといえばそれまでだが、そのギャップを楽しむのも面白い!
 一般的にはどうか知らないが、「XーMEN」というのが人気の高いアメコミの一つだそうだが、自分は映画を観る限りそんなに面白いと思ったことがない。
 だけどシリーズとして続編があるということは人気があるということなのだろう。
 ミュータントの戦いというのがイマイチのれないというか、そもそもミュータントという言葉なんて2030年前の漫画だと頻繁に出てきたけど、今は死語になっており、自分も高校時代調子こいて宇宙英雄ペリー・ローダン・シリーズを読んでいたが、あの小説の初期の頃に、広島や長崎に原爆が落ちてミュータントになった連中を集めたミュータント部隊というのがあったが、それ以来だと思う。
 肝心の映画だが、自分がこのシリーズの面白さを理解できていないということもあるが、あまり面白くなくて、困ってしまうのだ。
 今更、人間対ミュータントの戦いと言われてもなあ。
 特に日本の漫画は一時は超能力をテーマにしたものがあったので今更な話なのである。
 ラスト、敵の超能力者が橋を曲げて、島にくっつけるという、とてつもなくハッタリの効いたシーンがあるのだが、それだけの力があるなら普通に飛んだり、テレポートしたりした方が効率的じゃんとつっこむのは野暮か?
 最後とはいいながらも、明らかに次回作も作れる用意がある終わり方だった。
 まあ、この映画の世界だと探せば超能力者はゴロゴロいるみたいだから、違うキャラクターで作ることも可能だよね。

2006年8月 3日 (木)

「マイアミ・バイス」

Fce0a5d7  「スパイ大作戦」や「チャーリーズ・エンジェル」などTVドラマの映画化が多い昨今、とうとう「マイアミ・バイス」まで映画化!

 アメリカ映画も企画がないなあと改めて実感した。 

 「マイアミ・バイス」は日本がバブル景気で浮かれまくっていた1980年代にテレビ東京系で火曜日の21時という時間帯に放送されていた。

 何しろ全米で人気ドラマの放送だからテレビ局側だって気合の入り方が半端ではない。

 ところが「マイアミ・バイス」という名前こそ聞いたことはあるが、実際にドラマを観ていたという人は少なく、よく考えればもはや外国テレビドラマが面白いという時代ではなく、多くの人はトレンディドラマを観ていたのだと思う。

 刑事モノも「マイアミ・バイス」を「参考」にした「あぶない刑事」がもてはやされていた。

 かくいう自分もせっせと録画はしていたが、全部観ていたわけでもない。

 だけど、時々観る分にはやっぱり面白かった。

 しかし、潜入捜査官の給料がいくらもらえるか知らないが、ブランド物にびっちり身を包んだ主人公達をみていると、どう考えても麻薬組織から裏金もらってるのではないかと思うのだ。

 21世紀になって「マイアミ・バイス」の映画化と聞いて、あのバブリーなドラマをどうやって映画化するか興味があった。

 配役はソニー・クロケット役にコリン・ファレル、リカルド・タブス役にジェイミー・フォックスが演じることはすっかり発表されているので、そんなに問題はなく、今更歳食ったドン・ジョンソンやフィリップ・マイケル・トーマスが出てきても困ってしまうのでOKだろう。

 すっかりじじいになった舘ひろしと柴田恭平が出ていて痛々しい「まだまだあぶない刑事」よりは遥かにマシだ。

 話は本来の彼らの仕事である潜入捜査に重点を置いており、これは原点回帰でありだと思う。

 ところが全編渋く淡々と進んでいくので、派手なドンパチを期待していくと肩透かしを食らってしまう。

 いやもちろん監督が「ヒート」のマイケル・マンなので最後の方に銃撃戦があるのだが、そこに至るまでが結構退屈!

 自分はタブスの恋人が拉致されて救出されるくらいからが一番面白かった。

 ひょっとして、ドン・ジョンソンとフィリップ・マイケル・トーマスがカメオ出演するかと思いきや、微塵も出てこなかった。(ひょっとして自分が見逃しただけ?)

 あとやっぱりヤン・ハマーのテーマ音楽は使って欲しかったなあ。

 というかよく考えると、今回「マイアミ・バイス」というタイトルと登場人物を使っているが、あんまり関係のないので、TVドラマを意識しすぎてみると、えらいめにあってしまうのだ。

 

よろしくお願いします→   

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