「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」
昨年の「仮面ライダー響鬼」は個人的には好きだったのだが、世間的には評判が悪いらしく子供には本当に人気がなかったらしい。
やはり色々原因があるが、仮面ライダーの変身アイテムであるベルトを使ってないことや、変身する時に「変身」と言わないところがダメなのだと思う。
「仮面ライダーカブト」は元の路線に戻ったのかベルトも使うし、「変身」というのだが、タイトルからわかる通り、昨今の昆虫ブームに乗ってしまったイメージも強く、カブトの他にもクワガタやらトンボ、ハチがいるのだが、ちょっと前にサソリまで出てきたが、あれは昆虫じゃないだろ?
ところが子供に媚まくりなのに、子供にはあまり人気がなく、子供はもっぱらボウケンジャーがお気に入りだ。
逆に自分はあまりボウケンジャーが好きでなく、まあこれが子供と大人の違いなのだが、やっぱりいい大人が仮面ライダーなんか観ていてはいかんよね。
そんなわけで、毎年恒例の仮面ライダーの映画化である。
今年は仮面ライダー生誕35周年記念だそうで、それだったらこの時こそ「仮面ライダー THE FIRST」を公開するべきだと思うのだが、まあ玩具の販売など考慮していつも通り、その時に放送しているライダーの映画化に「生誕35周年」の冠をつけただけである。
予告を観る限り、仮面ライダーが宇宙にいたりして規模が大きくて物凄く面白そうなのだが、これが物凄くつまらない。
一応、この手の映画は、TVシリーズの設定などを踏まえたものとなるはずなのだが、今回は、パラレルワールド物なので、設定が微妙に違う。
天道のキャラクターが変わっているし、加賀美とひよりが結婚するとか、そのひよりも不治の病とか、樹花ちゃんが本編に出てこない(最後にチラっと出るのだけどあんなのは出ているうちには入らない)とか、海が干上がっているとか、ドレイクがネオゼクトのメンバーになっているとか、一応最後はTV版と帳尻を無理無理合わせるのだが、それは最後にわかるのであって、それまでは状況を把握するのが精一杯で、何が何だかわらない。
これでは子供は理解できない。
劇場の子供もボウケンジャーは大人しく観ていたが、カブトになると落ち着きがなくなり、「もう帰りたい」とこぼしたり、設定がわからず親に説明を求めたりしていたが、お父さんだって普段から見ているわけでもないので答えようがないだろう。
子供は正直だ。
つまらない時はつまらないと態度で示す。
制作サイドは何を考えているのかわからないが、基本的にTVシリーズの映画化はTVの設定を抑えながらも番外編的な話が良く、TVを観ている人は劇場でスケールが大きくなったものを楽しみ、TVを知らない人でもそれなりに楽しめるよう工夫するべきである。
「名探偵コナン」は、最初の方でコンパクトに設定を説明しているではないか。
ましてやカブトはTVシリーズでも謎は深まっていくばっかりで何も解決していないのに、映画でさらに新しい設定を出してきたら、観ている側は混乱するのは当たり前である。
新しい仮面ライダーも思った以上に活躍しない。
超高速の移動方法であるクロックアップ(サイボーグ009の加速装置みたいなもの)も全然効果的に使われてない。
これこそ映画で見せる最大の視覚的効果だが、TVの方が効果的に使われている。
映画版は視覚的な面白さはない。
そして、時間を超越できるハイパーカブトセクターなんて出てきたら、もう何でもありになってしまう。
軌道エレヴェーターとか久しぶりに聞くSF設定なので期待したのだどなあ。
それにTVでお馴染みの緩いギャグがなく、これは結構辛い。
映画版でお馴染み、前回のライダーの登場人物が出ないのも残念!
あまりのつまらなさにがっかりして帰ったが、家で録画したTV版を観たら、とてつもなく面白く思えた。
やっぱり金払って観る劇場版がつまらないのはまずいよね。


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