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2006年8月25日 (金)

「鉄人28号」

42479677_13  2003年鳴り物入りで放送が始まった「鉄腕アトム」は、思った以上に面白いものではなく、結局新しく復活する割には2003年がアトム生誕の年という以外は何もなく、昔の白黒時代の時と何ら変わるものはなかった。
 もっとも、謎の組織の陰謀をブラック・ジャックが世界各地を駆け巡って解き明かすというわけのわからない展開になっている「ブラック・ジャック21」よりは遥かにマシかもしれない。。
 そして「鉄腕アトム」と同じくらいの時期に「鉄人28号」の新作アニメも放送されていた。
 「鉄人28号」復活と聞いて、懲りないなあと思いつつ、とりあえずチェックしたのだが、滅茶苦茶面白い。
 かつての「鉄人28号」を忠実にリメイクしている。
 それどころかより洗練され面白くなっている。
 時代背景は敗戦後の昭和30年代で、今までだと戦争のことは曖昧にしていることが多かったのだが、このアニメでは戦争の匂いをプンプンさせている。
 何しろ全編に「特攻くずれ」とか「元陸軍諜報部員」などの言葉がいきかい、鉄人でさえも、アメリカにロケットを撃ち込み、中から鉄人を出して破壊の限りをつくす「鉄人計画」のために開発されたものなのである。
 そして何よりもすばらしいのはその世界観を表現している色彩で、全編くすんだ感じの色使いが昭和30年代という世界をうまく表現している。
「鉄腕アトム」がいきなりZONEの歌を使って顰蹙を買っていたが、「鉄人28号」は昔からお馴染みの歌を千住明が壮大に仕上げている。
 さらに白黒アニメでもお馴染みダダダダダダンのところがちゃんとマシンガンを撃っている絵だったのには、制作側もわかってるなあと感動!
 提供に昔と同じようにグリコがついているが、単独ではないのでお馴染みの「グリコ、グリコ、グ~リ~コ」は番組の頭にはつかない。
 大人も観賞にも十分堪えることができるものだった。
 当然、実写の映画化はこれ以上でなければならない。
 そんなアニメ版に比べて公開された実写版はトホホなできばえで、「ショムニ」の時もそうだが、松竹は無理だと思ったらあえて作らない勇気があってほしい。(東映も同様)
 何がダメかって肝心の鉄人やブラックオックスのCGがとてつもなくしょぼく、実はPS2のゲームの方が遥かにましではないかとさえ思えてくる。
 唯一良かったのはブラックオックスが東京タワーをねじっているところあたりまでで、後半あたりになると目もあてられない。
 おそらくCGでなくても着ぐるみでも良いのだが、要はいかにもっともらしくかっこよく見せるかなのである。
 そしてこの映画の鉄人はかっこよくない。
 やはり迫力があり怖さを表現するのなら、やはり青空の下で動くよりも夜に動かすべきだと思う。
 そして時代設定が現在というのも良くなくて、やはり昭和30年代であるべきで、ビルが建ちだし、だけど戦争の跡が残っているからこそ、全てを破壊するような巨大ロボットの存在が際立つのである。(予算の問題は別として)
 この映画を見る人の中にはかつて白黒アニメを観ていた世代が自分の子供や孫を連れてきており、懐かしさと同時に今の撮影技術で鉄人がどう描かれているかを楽しみにしているはずだ。
 その人達この映画に納得できるかというと疑問である。
 いや、もちろんこの映画が金田少年の成長物語だということはわかる。
 しかし、多くの人は鉄人のアクションを期待しているのであり、金田少年の成長物語は添え物程度でメインでなくてもよく、だからこそ子供なのに「巨人の星」の花形満のように自動車を運転し、事件現場をしきっている少年探偵でもいいわけなのである。
 話もツッコミどころ満載で、その最たるものが何故か出てこない自衛隊だろう。
 やっぱり自衛隊が出ないとハッタリが効かない。
 他にもどうして子供が鉄人を操縦しているかがわからない。
 もちろん、普段からリモコンの飛行機で遊んでいるからとか、瞬間記憶能力があるとか説明はあるのだが、説得力に欠ける。
 金田少年が鉄人を動かすのに、鉄人の目線のゴーグルをはめるのは良いとしても、鉄人が攻撃を受けた時の痛みを受ける必要はあるのか?
 この映画では最初は鉄人は空を飛べないのだが、最初の戦いの時に鉄人はどうやって離島から東京の町中までやってきたのか?(歩いてきたのか?)
 卓美零児が何故ブラックオックスを使って理想郷を作ると称して破壊活動に専念するのか?
 そしてそれが彼の死んだ息子とどう関係があるのかさっぱりわからない。
 あれだけ破壊の限りをつくしておいて「破壊のために鉄人は作ったわけじゃない」とか言われるのもトホホだが、「鉄人は武器を持たないロボットなんだ!」とか言われても、既に鉄人はの存在が武器であることは言うまでもない。
 もしこれをいうならばアニメや漫画でお馴染みリモコン争奪戦を入れるべきであり、それこそ歌でお馴染み「いいも悪いもリモコン次第」のエピソードを入れるべきである。
 そして、やはりブラックオックスを作る人の名前は不乱拳博士であるべきだし、敷島博士が出てこないのは納得できない。
 そう考えるとせめて蒼井優(B80-W56-H82)が扮する科学者は名前が敷島博士であるべきだろう。
 「CASSHERN」は映画としてはそんなに面白いものではなかったが、原作への愛着を感じられた。
 せめて、この映画にも原作への愛情が感じられたらなあと思う。

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