「2001年宇宙の旅」
誰もが2001年にリヴァイバル公開するだろうなあと思った「2001年宇宙の旅」が音響をデジタルリミックスに施した新ヴァージョンで2001年に公開された。
こうなったらやっぱり良い劇場で観たいというのが映画ファンの心意気だ。
とは言うものの今の時代シネラマの映画館があるわけもないので、とりあえず自宅に近いシネコンで観たのだが、そのシネコンも一番大きなスクリーンで上映しているわけではなかった。
当時としてはやはり大きなスクリーンは「ハンニバル」を上映するのは当然だよなあ。
まあ大きな画面で観れたらそれに越したことはないのだが、経営側としては入らない映画を大きなスクリーンで上映するわけにはいかないんだろうなあ。
もちろん、これに対して劇場に文句を言うのもいいが、一番良いのは自分で全ての諸経費を出して劇場を借り切って上映するしかないだろう。
どっかのHPで文句を言った奴がいるのだが、言っても仕方ないと思う。
だったら自分が経営すればいいじゃん!
他力本願じゃダメだと思うし、映画館も商売なので明らかに利益が出るなら上映してくれるんじゃないかなあ。
そんなわけで劇場での久しぶりの「2001年宇宙の旅」だが、特撮は今観ても全く遜色はない。
しかし、こういうことを言っていいのかどうかわからないし、おそらく映画ファンには袋叩きになりそうだが、あえて告白してしまおう。
この映画って面白いか?
確かに特撮は凄いし、大きな画面で観てこそ宇宙のシーンも良いと思うのだが、改めて観るとダラダラと上映時間は長いし、かなり面白くない話だと思う。
おそらく意図的に説明を省いていて難解にしてると思うし、自分で考える映画だということはなんとなくわかるのだが、後半あたりなんかさっぱりワケがわからない。
この難解さがミステリアスで盛り上がるんだろうなあ。
もし明快な話だったらここまで盛り上がらないかもしれない。
そりゃあ今観ると30年以上前の映画だし、沢山の研究本が出ているので、それなりにわかった気分になってしまうのだが、公開当時ってそこまで評価が高かったのかなあ?
調べてないので何だけど、公開当時は一般客にはかなり評判悪かったんじゃないだろうか。
自分はキューブリックは「フルメタルジャケット」が一番好きで、これをいうと濃い映画ファンに鼻で笑われそうだけど、自分は世間的な評価はもうどうでもよくて、自分が面白ければそれでいいと思っている。
ところで、大島弓子先生の「夢虫・未草」という漫画の中で、主人公の女の子が男の子から「2001年宇宙の旅」の本をもらうのですが、69ページのところで泣いたような跡を彼女は発見するわけです。
で、自分、早速ハヤカワ文庫の「2001年宇宙の旅」の69ページを見たんですけど・・・・・・どっか泣くようなところってあるんでしょうか?
それとも文庫版ではないのでしょうか?(ポケミスみたいな新書版やハードカヴァーがあったかもしれない)
「そんなの映画と関係ない」とか「お前は大島先生の作品を理解してない」とかお叱りを受けそうですが、映画化した作品ということで大目にみていただくとして、自分の長年の疑問を誰か教えて下さい。
お願いします。
« 「アルティメット」 | トップページ | 「鉄人28号」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「2001年宇宙の旅」:
» 「2001年宇宙の旅」 カメラの視点で表現したかったことは・・・ [はらやんの映画徒然草]
「2001年宇宙の旅」を久しぶりに観ました。初めて観たのは中学生の時、もう20年 [続きを読む]
コメント